市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

野殿の重金属汚染土を埋め込んだ選挙事務所で今年も開かれる岡田市長の新年互礼会

2011-01-03 14:01:00 | 政治とカネ
■岡田市長が自分の後援会名で開催する恒例の「新年互礼会」が今年も間もなく、安中市の群馬県安中土木事務所の近くの選挙事務所で開催されます。

 この場所に隣接して、当会事務局長の所有する水田があります。岡田義弘市長の選挙事務所のある場所は、1992年ごろまでは、隣接の水田と同じ高さにあり、岡田市長の従兄の岡田佳充(かじゅう)氏(故人)が所有する水田で、酪農家の佳充氏がここで牧草を作付けしていました。現在は、息子の強氏が土地を所有しています。

 ところが、1993年から94年にかけて、突然、岡田義弘氏(当時95年4月まで安中市議、その後群馬県議)が公共事業等で発生する残土を、業者に頼んで埋め立てました。その中に、野殿から搬入されたカドミウム汚染された山林や畑地の土が大量に含まれていたため、当会代表が1995年に隣接の水田で収穫した玄米を、翌年2月24日に分析機関に送って、カドミウム濃度を調べてもらったところ、0.7ppmのカドミウム濃度が記録されました。

 この結果を踏まえて当時、当会事務局長は岡田県議に、調査および確認を依頼する書状を出したことがあります。


岡田義弘後援会事務所の前の用水路上の公共用地に建てられた新年互礼会の看板。この駐車場の下には野殿から搬入された重金属汚染土壌が練りこまれている。看板の向こうのくぼ地は、当会事務局長の所有する水田。ここで収穫された1995年産米に0.7ppmのカドミウム濃度が検出されたため、その後、耕作を断念している。


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         平成8年3月3日
安中市野殿969
群馬県議会議員
岡田義弘様
       安中市野殿980 小川 賢
安中市安中宇下山4270-1番地の農地に隣接する水田での平成7年度産米のカドミウム含有量について(調査および確認のお願い)
 前略 日頃より県政の発展のための貴殿のご努力に敬意を表します。
 さて、標記番地等の農地に関しましては、平成6年10月8日夕刻、貴殿からお話のありました標記農地の一時転用につきましては同意しない旨、平成6年12月28日付けで書面でお伝えしておりますことはご高承の通りです。また、不当に埋土された農地の件につきましても、その後、現在に至るまで水田に原状回復されていないこともたいへん遺憾であり、早急に善処下さるようお願い申しあげます。
 これに関連して、この度、標記農地に隣接する水田(下山4286-2)で平成7年度に収穫された玄米中のカドミウム含有量を分析しましたところ、別紙の通り0.70ppmという結果が得られました。そのため、下記について、ご調査およびご確認下さるようお願い申しあげます。
 なお、公務多忙中のところたいへん恐縮ですが、調査及び確認結果につきましては、書面でご解答下さるようお願い申しあげます。
     記
1 カドミウム含有量0.70mg/kgの米を、毎日常食した場合の人休への影響。
2 カドミウム含有量0.70mg/kgの米を産するような水田における、土壌中のカドミウム含有量の一般的レベル値。および、そのような水田で栽培する米以外の農作物(麦、大豆、野菜など)へのカドミウム含有量の影響度。
3 隣接する埋土農地(下山4270-1)等には、平成5年に野殿地区内の公共工事(市道拡幅工事)で排出された建設残土が相当量混入しております。また平成7年8月にも野殿地区から畑土が表土として搬入されております。そこで次の2点について:
(4-1)搬入されたこれらの建設残土や畑土中のカドミウム含有量。
(4-2)搬入されたこれらの建設残土や畑上中のカドミウムが、隣接水田(下山4286-2)における米および土壌中のカドミウム含有量に及ぼす因果関係の度合い。
4 標記農地等(下山4271および4270-1)の原状回復に向けての今後の予定。
           以 上
添付資料:「下山田圃平成7年度産米朝の光」分析証明書 写1通
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■これに対して、岡田義弘県議(当時)から、翌朝、当会代表の自宅の郵便受けに次のメモが投函されていました。

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【岡田義弘県議(当時)からの返状】
小川賢様
前略、三月四日午後九時二十五分に私、帰宅し早速、貴殿の郵送のお手紙を拝見させていただきました。
その内容のことにつきまして司直関係者の立会いの場でお話しをさせていただきたいと思います。
ご返答をくださいますようお願い申し上げます。
平成八年三月四日
 安中市野殿九六九
   岡田義弘 印
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■説明責任を果たすどころか、司直の前でないと話ができないという、とうてい選良の言葉とは思えない暴言ですが、その後、現在に至るまでの岡田義弘氏の言動をみると、その本質をよく表す言葉として、肝に銘じたい出来事です。

 ところで、岡田市長の新年互礼会では、10年以上前から、来訪者にお菓子が配られています。このお菓子は、安中市内の冨士屋菓子舗が製造したプリューノという洋菓子で、これを目当てに参加する人も多いと思います。


プリューノ500円(税込525円)直径7cm3個入り。写真のこれらのプリューノは実際の冨士屋のプリューノとは関係ありません。

 岡田市長は、かつて市議時代は、戸別訪問時には日持ちのする羊羹を配っていましたが、その後化学雑巾となり、その後、この代議士も顔負けの立派な選挙事務所を作ってからは、洋菓子に切り替えたようです。領収書をみると毎年、1月3日に開催している新年互礼会の翌日の日付、つまり1月4日になっていることがわかります。ということは、前年に納品後、仕事始めに代金が支払われているのかもしれません。

平成21年1月4日付冨士屋の領収書。

 羊羹は1年も2年もおけますが、プリューノはそれほど日持ちはしないと思われます。今年も1個420円のプリューノが500個、来訪者に配られるものと思われます。

【ひらく会情報部】

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