市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

安中市総合計画(後期基本計画)策定のための意見募集(パブリックコメント)に対する意見書を提出

2012-11-29 14:05:00 | 困ったちゃん岡田義弘・元市政
■安中市では、10月30日~11月28日まで、安中市総合計画(後期基本計画)の素案について、パブリックコメントを実施していました。そこで、当会は締切日の11月28日に、意見を安中市に提出しました。

 安中市が実施したパブコメは次の内容でした。
http://www.city.annaka.gunma.jp/gyousei/soumu/kikaku/sougoukeikaku2.html
**********
総合計画(後期基本計画)策定のための意見募集(パブリックコメント)の実施について
 市では、安中市総合計画の策定にあたり、より良い計画を作るために後期基本計画(素案)について、市民等の皆さんから幅広く意見を募集します。
■総合計画について
 総合計画は、時代潮流や市民ニーズを踏まえながら、市の10年間の目標とその実現に向けた施策を定めることを目的としています。
 この計画は、市の行政運営の基本指針であり、市政各分野における施策整合性の確保及び計画的、効率的な施策の実施に資するものです。
 現行の総合計画は、平成20年度を初年度とし、平成29年度を目標年次とする10年間の基本構想と、平成20年度から平成24年度までを計画期間とする前期基本計画により構成されていますが、平成24年度末で前期基本計画の計画期間が終了することから、現在、平成25年度から平成29年度までを計画期間とする後期基本計画の策定を進めています。
■意見募集する案件
 安中市総合計画後期基本計画(素案)
■意見募集する期間
 平成24年10月30日(火)~平成24年11月28日(水) ※郵送の場合は募集期間内の消印有効
■意見を提出できる人
1 市内に住所を有する人
2 市内に事務所または事業所を有する個人・法人等
3 市内に通勤・通学する人
4 その他案件に利害関係のある人
■意見に必要な資料
資料名/備考
安中市総合計画後期基本計画(素案)/PDFファイル   865KB
意見提出用様式/ワードファイル  60KB
意見提出用様式/一太郎ファイル  27KB
総合計画(後期基本計画)策定のための意見募集の実施について/PDFファイル   111KB
※提出用様式は右クリックして「対象をファイルに保存」を選択し、ダウンロード後ご利用ください。
※後述の「意見の提出方法」に記載の、意見を直接提出できる場所でも資料の提供を受けることができます。
※資料の掲載・提供は10月30日(火)から行います。
※現行の安中市総合計画(PDFファイル:4.8MB)はこちら
■意見の提出方法
意見の提出は、下記のいずれかの方法でお願いします。
1.本庁企画課・支所地域振興課・文化センター・文化会館・各地区公民館各地区生涯学習センター・学習の森のいずれかに直接提出
2.下記のあて先への郵送
  〒379-0192 安中市安中1-23-13 安中市役所企画課企画調整係宛
3.FAX 027-381-0503
4.電子メール kikaku@city.annaka.gunma.jp
提出にあたってのお願い
1.意見は日本語でお願いします
2.住所、氏名または名称など必要事項を明記してください
■意見の公表など
1 提出された意見等(類似する意見等はまとめて)に対する市の考え方を回答としてホームページ等でお知らせする予定です。
2 意見募集の結果の公表につきましては、ご意見以外の内容(住所・氏名など個人情報)は公表いたしません。
3 いただいたご意見に対しての個別の回答はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。

■当会が提出した意見の内容は次のとおりです。

**********
安中市総務部企画課企画調整係 宛
     「安中市総合計画後期基本計画(素案)」に関する意見について
氏 名(法人等の場合は、その名称及び代表者の氏名) ※必ず記入してください
      小川 賢
住 所(法人等の場合は、その所在地) ※必ず記入してください
      安中市野殿980番地
電話番号 027-382-0468
性 別   ■男性   □女性  
年 齢  60歳
意見提出者の区分   ■市内に住所を有する人
           □市内に事務所又は事業所を有する個人、法人等
  □市内に通勤、通学する人
  □その他、案件に利害関係のある人
 意見記載欄(枠に入りきらない場合には、別紙を作成してください)
 該当頁/項目/意 見 及 び 理 由 等
●1/1.自然の適切な利用
【1】適正な土地利用の推進
<現況と課題>/岩野谷地区をはじめとする廃棄物処理施設の問題について、課題として例示されていないのはおかしい。安中市は中山間地にサイボウ環境ゴミ処分場を違法に作らせたことを忘れてもらっては困る。また、原市にはベントナイト跡地にサンパイ中間処理施設の問題もある。
●2/<施策の目標>/生活環境と豊かな自然環境を享受できるよう、ゴミ処分場の設置禁止条例や放射能汚染土壌、重金属汚染土壌の除染義務条例などを早期に作成すること。また、指標として、水道原水の水質や水道水の塩素濃度などを採用すべきである。
●3/【2】自然環境の保全と活用<現況と課題>/水の重要性をうたっているが、ゴミ処分場の設置による下流域への深刻な水質汚染について言及がないのはおかしい。その一方、“上水道などに必要な水量の確保”とあるが、上水道などに必要な水量は足りており、むしろ節水対策として水のリサイクル等をここでは重視すべきである。
●4/<施策の目標>/水資源の保全は必要だが、活用は“リサイクル”の意味で使用すべきである。ここで活用ということをうたって、増田川ダム計画を推進する腹積もりだろうが、それは間違っている。また、指標として、保安林面積ではなく、水道原水の水質測定値がふさわしいのではないか。
●4/<施策展開の方向>/水源対策について述べているが、“本市に必要とされる水源水量確保”は増田川ダムの口実となるので削除すること。またゴミ処分場と水質との関係で、処分場禁止条例の設定について言及すること。さらに、水源対策のみならず、健全な土壌の回復として、セシウム等放射性汚染土壌やカドミウム等重金属汚染土壌の撲滅に向けた対応について記載すること。
●5/2.都市基盤の整備【1】道路整備<現況と課題>/課題として大型車両の市道や農道への進入について追記し、進入禁止条例などの対策措置の必要性について言及すること。あいかわらず、“南北の軸となる幹線道路が不足しており”などと20年前から同じ記載をしているが、見直すこと。道路網の整備は必要最小限にし、既存道路のメンテナンスに重点を置くこと。
また、道路の維持管理にあたって、道路里親制度について言及しているが、道路法違反の恐れが生じるため、道路法との関連についてきちんと明記すること。道路管理者以外は道路をいじれないためである。もし、危険で違法な道路清掃行事を住民に強いるのであれば、きちんと道路法との整合性について文書に記載し、市民に配布して理解を得たうえで要請すること。
●6/<施策の目標>/指標名として市道改良率を挙げているが、歩道の設置率だとか、あるいは古い舗装の更新率のほうが、指標としてふさわしいと思う。
●6/<施策展開の方向>/(1)国道や県道について言及しているが、市の行政外なので記載は不要なのではないか。また、広域幹線道路として、西毛広域幹線道路の安中工区の早期完了の促進を挙げているが、元職員タゴが血道をあげていた計画なので、ここで強調するのは市民感情に対してふさわしくないと思う。また(2)で幹線道路の整備として“必要性の高い道路”という表現があるが、抽象的過ぎて意味不明である。
安中市は政治力をもつ人物からの口利きに弱いので、例えばオサカベ自動車の進入道路として市道を整備してやった前例をもっと前面に押し出して、安中市に進出する業者にもっとアピールするとともに市民にも、二重基準について説明責任を果たす意向をここに明記すべきである。(3)では、相変わらず生活道路の整備として、「安中市道路里親制度実施要綱」なるものを引用しているが、道路法との整合性の観点からきちんと法的根拠について明記した文書を市民に公表して、理解を得ることが前提である。(4)では、“震災に耐えられるよう”橋梁補強とあるが、“震災”だけでは意味不明であり、きちんと震度等のレベルを明示する必要がある。
●7/【2】公共交通整備<現況と課題>/公共交通の必要性は高まっている、との記述があるが、本当にそうだろうか。交通弱者にたいする対策で十分だと思う。観光路線は、自転車の貸し出しや、散策コース、あるいは駐車場の整備で十分だと思う。公共交通は観光には不要と思う。
●8/<施策の目標>/指標として乗合バス・乗合タクシー利用者数とあるが、むしろ免許証返納数とか、運行距離×人数としたほうがわかりやすいのではないか。
●9/【3】市街地整備<現況と課題>/新幹線安中榛名駅周辺のことが記載してあるが、元職員タゴの置き土産で公社の塩漬け土地は市民の重しとなっているため、これについては触れないこと。それよりも安中市内のまちなみがどんどん葉抜けの状態になっている。それをどう対策するのか、のほうが大切なはずだ。さらに東電原発事故の影響や、東邦亜鉛安中製錬所による重金属汚染土壌対策など負の要素についても課題として言及する必要があるはず。いずれも早期の除染が最重要課題であるはず。
●10/<施策の目標>/指標として市街地人口の割合(用途地域)とあるが、単純な人口割合ではなく、若い世代に重点を置いた評価を目標値に掲げるべきだ。つまり、若い世代の人口動向を指標とすべきだ。
●10/<施策展開の報告>/(2)は、東邦亜鉛安中製錬所周辺の土壌汚染問題を避けては記載できないはず。
●11/【4】住宅対策<現況と課題>/公営住宅について詳しく記載しているが、本当に公営住宅の整備や立替がそんなにコストをかけてまでも重要なのか。民業圧迫という見方もある。今後、人口減少社会になるわけで、公営住宅の果たす役割を見直すことが必要。したがって、この項は、大幅に書きなおすべきである。
●12/<施策展開の報告>/(2)では、持家の取得促進云々とあるが、これは民間の仕事。元職員タゴの尻拭いのため、すこしでも公社のプロパー事業ができるようにしたいのだろうが、それは間違いである。また、空き家、空き地の発生による環境悪化とあるが、意味がわからない。それより住環境悪化として放射性セシウムや重金属汚染問題を重視すべきだ。
●13/3.生活環境の整備【上水道の整備】<現況と課題>/生活用水及び工場用水などの水需要に対応するためとして、県営増田川ダムについて言及しているが、これは間違いである。今後の人口減少や、節水や水のリサイクル技術の浸透により生活用水・工場用水ともに需要は大幅に下がる。増田川ダムに固執するのはいい加減にやめてもらいたい。
●14/<施策の目標>/指標名として、石綿セメント管残存距離を挙げているが、安中市は他市に比べてこの分野では先進しているはず。もっと別な指標にすべきだ。
●14/<施策展開の方向>/(3)に表流水の濁りや有害物質流入について言及しているが、それだからこそゴミ処理施設禁止条例が必要。また、節水の観点から、現在の水道料金が、いくら一般家庭で使用水量を減らしても、水道料金が2カ月で40㎥までは一律同じという料金体系になっていることを直ぐに改めて、1㎥でも節約したら、それが水量料金に反映されるように料金設定を細分化することが重要である。
●15/【2】下水道の整備<現況と課題>/本市の下水道普及率が平均以下だというが、本市の地理的な状況等を勘案すればおのずと平均云々で比べて論ずるのはナンセンスであることがわかる。もっと目標値を実情に即して具体的に下げて設定すべきだ。さらに、下水管渠に不明水が流入しているというが、なぜ放置しているのか。原因究明に全力を挙げるべきであり。不法投棄者をきびしく罰するように最大限の努力をしなければならない。
●16/<施策の目標>/下水道普及率を採るようだが、むしろ下水道配管距離のほうが分かり易いのではないか。村落排水処理とか合併浄化槽についてはコスト面からどのように普及させるべきかあるいは見送るべきか、現実に即して判断すべきである。
●17/【3】公園・緑地の整備<現況と課題>/市街地区はともかく、村落部や中山間地では公園・緑地対策は不要だと思う。
●18/<施策の目標>/指標として都市計画地域内市民一人当たりの都市公園面積とあるが、ナンセンス。公園面積だけで十分だとおもう。1人当たりだと、村落部の住民も含まれてしまう。村落部の住民はわざわざ公園・緑地を整備しなくても恩恵がないからだ。
●19/【4】環境対策<現況と課題>/この項には、ゴミ処分場によるふるさとのサンパイ銀座化、東邦亜鉛安中製錬所による重金属汚染土壌・食品問題、東電による放射能汚染土壌・食品問題などが欠落しており、問題がある。
●20/<施策の目標>/指標名として住宅用太陽光発電システム設置補助金交付件数とあるが、金額ではく太陽光発電量の方が分かり易いと思う。あるいは、市役所における節電データの推移のほうが分かり易いと思う。
●20/<施策展開の方向>/地域清掃活動について言及しているが、道路法との絡みで違法性が問われないように、きちんと文書で住民に説明をして納得を得たうえで実施を要請すべきである。不法投棄については、群馬県のサンパイ110番が機能していないので、市独自で実施することを考えなければならないと思う。また公用車の買い替えについて記載があるが、これはきわめてナンセンスである。公用車そのものを限界まで廃止し費用の節約を測る方が有効だと思う。(3)に市営霊園墓地について触れているが、樹林墓地公園など時代のトレンドも考慮に入れた上で要不要を含め、判断していくべきだ。
●21/【5】衛生対策<現況と課題>/焼却灰の処理について言及しているが、タクマが談合で作った現在の施設には灰溶融システムがないため、処分場が必要になっているわけであり、それは安中市の先見性の欠如が原因である。現在サイボウ環境の処分場に埋め立てているが、焼却灰の溶融システムがあれば、そのような問題は起こり得なかった。その反省がここには記載されていない。
●23/4.安全な市民生活の確保【1】防犯対策<現況と課題>/安全なまちづくりを阻んでいるのは、元職員タゴによる事件の後遺症であり、まずは市役所内の規律改善と実践が第一と考える。そのためにも、タゴ事件の103年ローンは一刻も早く解消しなければならない。
●24/<施策展開の方向>/暴力団排除条例の制定もいいが、口利き防止条例の制定を真剣に検討し早期に導入すること。
●27/【2】交通安全対策<施策展開の報告>/(3)に交通安全環境の整備を挙げているが、市道や農道への大型車両の乗入禁止条例も早急に必要である。
●28/【3】防災対策<現況と課題>/ここには東京ガスとの高圧ガス導管にかかる災害防止協定、東邦亜鉛安中製錬所の廃棄物最終処分場にかかる災害防止協定と屋根架けについて記載がない。直ちに追記すること。
●33/【5】公害防止<現況と課題>/廃棄物処理施設禁止条例や東邦亜鉛安中製錬所周辺の重金属除染条例、セシウム除染条例などの制定が必要。公害防除特別土地改良事業はいつになっても実施に至らないため、土壌汚染防止法などの適用や条例化で一刻も早く東邦亜鉛に責任を取らせることが重要である。
●75/11.農林水産業の振興【1】農業の振興<現況と課題>/東邦亜鉛安中製錬所周辺の汚染土壌と、松井田地区を中心とするセシウム等による放射性物質汚染土壌問題について言及がないのはおかしい。
●91/16.効率的行財政運営【1】効率的な行政運営<現況と課題>/元職員タゴが起こした事件の尻拭いの103年ローン問題についての言及がないのはおかしい。この事件による負の遺産(事件関係者への課税不作為問題を含む)の早期解消に向けた決意を明記すべきだ。
●94/【2】健全な財政運営<現況と課題>/同上。
◆提出期限  平成24年11月28日(水) ※郵送の場合は募集期間内の消印有効
◆意見の提出方法  次のいずれかの方法でお願いします。
 ①下記のいずれかの場所へ提出
  本庁企画課、支所地域振興課、文化センター、文化会館、各地区公民館
  各地区生涯学習センター、学習の森
②郵送:〒379-0192 安中市安中1-23-13 安中市役所企画課企画調整係 宛
③FAX:027-381-0503
④電子メール:kikaku@city.annaka.gunma.jp
◆意見募集結果の公表の際には、ご意見以外の内容(住所、氏名等)は公表しません。
◆意見に対する個別の回答はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
**********

■市政のスピード感を重視する岡田市長から、いつ上記の意見へのコメントが安中市のホームページ上に掲載されるのかは分かりませんが、重金属やセシウム等の除染問題と、タゴ事件による103年ローン問題への対応は、最優先課題として対処してほしいものです。

【ひらく会事務局】

※参考資料
安中市総合計画後期基本計画(素案)svifjh24.10h.doc
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