■群馬県中にダンプトラックで不法投棄された有害スラグ問題は、未解決なまま今日まで至っています。群馬県内のスラグには次の2種類の不法投棄事例があります。
①大同特殊鋼(株)渋川工場が排出し、(株)佐藤建設工業が天然石と混合し、毒を薄めたとみせかけた鉄鋼スラグ問題で、群馬県により「有害廃棄物」に認定されています。
②東邦亜鉛(株)安中製錬所が排出し、(有)岡田興業・(株)岡田工務店・(株)大野工業・(株)石井商事、及び悪徳庭師クラフトガーデンにより不当投棄された非鉄スラグ問題で、こちらも先日「有害廃棄物」に認定されました。
どちらの廃棄物も土壌と接する方法に使用すると土壌を汚染する恐れがあることが廃棄物認定の決め手と説明されていますが、公共事業に使用されたスラグは使用場所の特定も不十分なまま放置されています。有害スラグは廃棄物に認定されたからには、撤去して最終処分場に埋設するのが廃棄物処理法の決まりです。法律はみんなで守らねばなりません。
そんな有害スラグについて、調査特別チーム「リットン調査団」が久しぶりに出動しました。今回は調査結果その②を報告します。
↑久しぶりにリットン調査団が有害スラグを発見!↑
その①はこちらをご覧ください。↓
○2020年11月8日:【スラグまみれの群馬県】有害スラグ不法投棄を巡り行政が公共事業を隠れ蓑に隠蔽を図る現場を緊急ルポ!①↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3234.html
今回の調査場所はこちらです↓↓
https://goo.gl/maps/CyUPXaFuemjwV1UH8
*****リットン調査団のスラグ調査レポート*****
有害スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」集合(^^)/。
団長A:さて前回、北群馬郡吉岡町の前橋渋川バイパスの特設スラグ置場を調査しましたが、スラグがどこから持ち込まれたかも調査しなければなりませんね。
団員B:悪徳事業者(株)佐藤建設工業のスラグ運搬車が出入りしていた場所を思い出して、徘徊調査してみよう、しかし場所が多すぎて見つかるかどうか?
団員C:そういえば、国道17号上武道路が4車線化の工事をしていたな。スーパーコメリで農機具を見た帰りに見たぞい。
団員A:お!いいね、そこだ。ようし徘徊老人集団リットン調査団出発じゃ。!
↑ピンポォ~ン!正解じゃ。国道17号上武道路五代地区改良舗装その2工事だそうな。(株)佐藤建設工業がばら撒いた大同有害スラグの撤去工事と銘打って欲しいもんじゃ。↑
↑やはり睨んだ通り沼田土建株式会社の標識があるぞい。我々リットン調査団が歩けばスラグにあたるんじゃ。↑
↑あれ~。やはりせっかく持ってあった礫質土を撤去しているように見える↑
↑トラックが走る道路のそばまで、せっかく持った土を掘削しているね。カラーコーンの近くを望遠レンズで見えるかな?↑
↑カラーコーンの近くをデジタルカメラでズームアップ。なにやら黒い石が見えるぞ。↑
↑角張黒光り石じゃ。大同特殊鋼由来の有害スラグに間違いなしじゃ。ところで大同有害スラグは土壌と接しない路盤材(リサイクル砕石)として使用される訳だったよね。盛り土材に入っているじゃないか!土壌と接する方法に使用すると土壌をフッ素汚染するおそれがあると群馬県廃棄物リサイクル課が宣言していたね。道路の下のスラグも撤去したらどう? ねえ、国土交通省ってば!↑
↑(株)佐藤建設工業が運んだスラグ入り盛り土材は側道の脇まであったよね。わざわざ擁壁を建て替えるようだね。ほんとに(株)佐藤建設工業は迷惑な会社だな。路盤材ではなく盛り土材にスラグを入れたのは責任重大だ!この会社が責任を取らされるまでリットン調査団の追及は終わらないぞ!↑
*****リットン調査団レポートその③につづく*****
■レポートにあった通り、国土交通省が建設した上武道路の盛り土部にスラグが大量に含まれています。当時大同特殊鋼(株)のパンフレットにはスラグ混合再生路盤材(RC40)として、土壌と接しない路盤材に使用するとなっていました。
しかし悪徳な(株)佐藤建設工業は指導を無視して、製造するすべての砕石類にスラグを投棄したのでした。あちこちでスラグ生一本の状態で土壌と接して使用されているのを大同特殊鋼(株)は黙認していたようです。
群馬県では、大同特殊鋼株式会社につづき東邦亜鉛株式会社も鉛・ヒ素入りスラグを不法投棄していたことが発覚しました。どちらのスラグも群馬県や高崎市が公共工事に使用されていますが、土壌と接する方法によりスラグが使用されています。
高崎渋川線バイパスや上信自動車道、榛東村・吉岡町・渋川市・中之条町・東吾妻町の県道にたくさん使用されていますが、群馬県はスラグの特定をしようとしません。(株)佐藤建設工業や(有)岡田興業の試験成績表が提出されている公共工事現場を調べれば簡単にわかるのに、撤去するのが嫌なので調査しないのです。
■この隠ぺい体質は大沢知事から山本知事に代わってから余計にひどくなっています。群馬県の廃棄物行政は地に落ちています。正しく廃棄物処理法に基づき県民の生活環境を守っていただきたいものです。
当会では微力ながら、引き続き、“きれいなぐんまちゃん”を取り戻すため活動を続けてまいります。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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