市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

早くも4月4日告示の安中市長選に出馬意欲を見せた岡田市長

2010-01-04 15:36:00 | 安中市長選挙
■タゴ51億円事件で、安中市長と群馬銀行がなれ合いで市民の虎の子の公金を、あろうことか、タゴが横領して豪遊に費消などした安中市土地開発公社の損害金の尻拭いとして、安中市が群馬銀行に103年ローンとして、毎年2000万円を支払い続けることに、就任以来腐心してきた岡田市長ですが、昨日開かれた恒例の互礼会で、いつものように、地元の後援会員と称する住民からの立候補要請を受けた形で、大勢の参加者の前で、出馬意欲を示唆するという、茶番劇を演じました。

 これは岡田市長の得意とするやり方のひとつです。前回の平成18年1月の新年互礼会でも、同じように合併市長選への出馬意欲を参列者の前で示しましたが、実際には、県議3期を勤めるともらえる年金が欲しいため、4月頭書まで、県議会議員として登録を引き伸ばし、選挙戦寸前に記者会見で出馬表明をした経緯があります。

■今回も、正式な出馬表明の記者会見は、おそらく、3月下旬以降になるか、あるいは、このまま、対抗馬が現れなければ、なし崩し的に記者会見をせずに、2期目の市長の座を、苦もなく手にしようという魂胆なのかもしれません。

 タゴ事件の損害賠償請求事件の絶対的な痕跡を残さずに済ませるためには、最大20年という時効を待つしかありませんから、タゴ事件で単独犯とされた安中市土地開発公社の元職員多胡邦夫が刑事判決を受けた1996年4月8日から、20年後の2016年まで、多胡邦夫と公社時代に入魂だった岡田市長としては、あと6年間、つまり2期は市長として続投を続ける必要があります。

■本日(1月4日)、マスコミ各紙が報じた岡田市長の再選出馬意欲表明に関する報道記事を次に見てみましょう。

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【上毛新聞】
安中の岡田市長 再選へ出馬表明
1月4日上毛新聞
 安中市の岡田義弘市長(71)は3日、市内で開かれた後援会の新年会合で、任期満了に伴う市長選(4月4日告示、11日投開票)に再選を目指して出馬することを表明した。
 岡田市長は支持者からの立候補要請を受けて了承。「1期目は準備期間。明日に不安のない社会を目指し、死に物狂いで働きたい」と述べた。2期目のマニフェストを近く発表する。
 岡田氏は安中市議5期、県議3期を経て、旧安中市と松井田町の合併に伴う2006年の市長選で初当選した。

【毎日新聞】
選挙:安中市長選 岡田市長、再選出馬を表明 /群馬
1月4日毎日新聞
 安中市の岡田義弘市長(71)は3日、後援会の新年互礼会で、任期満了に伴う同市長選(4月11日投票)に再選を目指して立候補することを表明した。
 岡田氏は「市民のみなさんの心をしっかり受け止め、理想としている明日に不安のない、安心の社会にしていきたい」と語り、具体的な政策については「新生安中力全開宣言」としてまとめ、今後発表していくという。【増田勝彦】

【朝日新聞】
岡田・安中市長 再選出馬を表明
2010年01月04日朝日新聞
安中市の岡田義弘市長(71)は3日、後援会の新年会で、再選へ向けて4月の市長選へ立候補する意思を表明した。
 岡田氏は、「新生安中力全開宣言」をスローガンとすることをあげ、「明日を安心して暮らせる市政を目指したい。一朝一夕にはできないが、2期目にその設計をしたい」などと意欲を語った。
 岡田氏は、旧安中市と旧松井田町との合併を受けた前回選挙に、県議から立候補し初当選した。
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■この中で、とくに驚かされるのは、「明日に不安のない安心の社会を目指す」とか、「具体的な政策については“新生安中力全開宣言”としてまとめ、今後発表していく」として、いわゆるマニフェストを近く公表するらしい、ことです。

 岡田市長は、1期目も、マニフェストなるものを掲げましたが、ハコモノにしても、合併特例債にしても、たしかに公約に掲げていたはずなのに、当選後は、「えっ?そんなもの、誰が公約したの?証拠見せて?」などと平然と言いのけるのですから、今回2期目のマニフェストやらも、どうせ、剥がす為のコーヤクに過ぎないと見る市民は、相当数いるものと思われます。

 これまで、4月の市長選への下馬評として何人かの名前が取り沙汰されましたが、今のところ、対抗馬の現れる見通しについて、巷間からの情報は、その後、入っておりません。もっとも、前回、金品を自由自在に有権者に配布し、相変わらずの金権選挙に打って出ても、安中市や群馬県の選挙管理委員会は、見てみぬフリをするだけで、ご本人は塀の向こうに絶対に落ちないかたですから、今回、対抗馬になろうとする候補者としては、100%公職選挙法を遵守して選挙戦を戦わざるを得ないからです。

■初めから、厳然と確定している、こうしたハンディを乗り越えてまでも、出馬に踏み切る候補者が、我が安中市に、果たしているのかどうか。それは、誰にも分かりませんが、たいそう稀であることは間違いありません。

 なにしろ、岡田市長がいくら金品をばらまいても、塀の向こうに落ちる心配はありませんが、対抗馬が同じ戦術をとったら、すぐに安中市選挙管理委員会から告発されるからです。これでは、今後、対抗馬が出る可能性は、非常に限られざるを得ません。

【ひらく会情報部】

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