■地元住民がこれまで何度も何度も要請してきた前橋バイオマス燃料・発電施設の安全性について、今度は防災の観点から不安視せざるを得ない事象が発生しました。バイオマス施設からわずか150mの距離に位置する赤城ビュータウンにある住民の居宅の屋上にある防水シートに、外部から飛来してきた火の粉のようなもので焼け焦げた跡が発見されました。周辺住民へのこの新たな脅威を振り払うべく、地元の市民団体が前橋バイオマス発電株式会社のトップあてに公開質問状を11月9日に提出したところ、11月29日付で事業者から回答書が11月30日に送られてきました。
この件の経緯は次のブログをご覧ください。
○2018年11月9日:東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…今度は民家に火の粉?!原因究明のため住民団体が事業者に公開質問↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2807.html
*****関電工からの回答書*****PDF ⇒ 20181130pd.pdf
平成30年11月29日
赤城山の自然と環境を守る会
事務局長 羽鳥 昌行 様
前橋バイオマス発電株式会社
回答書
冠省
平成30年11月9日付「公開質問状」にてご質問いただいた事項につき、以下の通り回答いたします。
1.以下の点から、「公開質問状」添付写真の物体が前橋バイオマス発電所由来のものとは考えられません。
①発電所は、平成30年10月12日から31日までの間、運転を停止していた。
②平成30年11月1日以降、運転を再開したが、排ガス検討のバグフィルターに異常は発生していない。
③その他、法令等に基づき、発電所構内において野焼き等の不法焼却は行っていない。
2.ご要望のあった各種資料、データ等の開示は控えさせていただきます。
ご質問に対する回答は以上でございますが、当社といたしましては、各種法令等を遵守することはもとより、地域の皆さまや行政機関とともに歩むバイオマス発電所を目指し、全社一丸となって邁進いたしてまいる所存であります。今後ともご支援ご理解のほど衷心よりお願い申し上げます。
草 々
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■ご覧の通り、会社名しかなく、文責を負う責任者の氏名が全く見当たりません。やはり原発事故を起こしておきながら、尻拭いを我々国民に転嫁している東電グループだけあって、無責任の極みと言うべき文書であることがお分かり頂けると思います。
こちらの質問に何一つ回答しようという姿勢はなく、回答書の中身はスカスカで、社会的責任を果たそうとする誠意のかけらもありません。
「燃焼データも一切開示しない」などと平然と言いのけているのに、住民団体からの「公開質問状」に添付された火の粉様の物体写真を見て「前橋バイオマス発電所由来のものとは考えられません」と、どうして断言できるのでしょうか?
このままでは、今後も同じような事態が発生する可能性を残します。地元住民団体を支援する当会としては、近日中にバイオマス発電施設の現地事務所を訪問し、直接詳しい説明を求める必要があると考えます。
【市民オンブズマン事務局からの報告】
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