市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

当会の要請で渋々開催?…タゴ事件103年ローンの群銀和解20年目の対応について12.25-26に説明会

2019-11-28 23:24:00 | 土地開発公社51億円横領事件
■安中市の土地開発公社を舞台に発覚した国内地方自治体では空前絶後の51億2千万円の巨額詐欺横領事件(通称「タゴ51億円事件」)から今年で25年目を迎えます。当会は、当時、この事件を追及した唯一の市民団体として活動した「市政をただす安中市民の会」を前身としていますが、この史上空前の役所の犯罪を、引き続き追及しています。なぜならタゴ事件では群銀との民事裁判で、24億5千万円を103年間に亘り支払うという前代未聞の負債を抱えているからです。こうしたなか、安中市は、当会の要請を無視して群銀との和解20年目もさらに10年間、群銀に毎年2千万円の支払いを決めてしまいました。そこで当会では住民への説明責任を果たすように申し入れていました。当初はノラリクラリしていた安中市ですが、11月27日の定例記者発表で、渋々(?)年末に後付けで市民に対する説明会をすると発表しました。


**********上毛新聞2019年11月28日
安中市元職員の巨額詐欺 年2000万返済を継続
群銀へ今後10年 来月、市民に報告会

 安中市元職員による市土地開発公社を巡る巨額詐欺事件=ズーム=について、市は27日の記者会見で、群馬銀行に対して、今後10年間もこれまでと同様に、毎年2千万円を支払う方針を明らかにした1998年に市と公社が連帯して24億5千万円を支払う和解が成立。和解から20年が経過し、市と公社は今後の支払額について同行と協議を続けていた。12月25、26日に市民向けの報告を行い、今後の対応について説明する。
 和解条項では、初回に4億円。その後は毎年最低2千万円を支払い、10年ごとに再協議して支払い方法や金額を決めることになっている。
 市と公社は20年年目となる昨年7月から今年3月にかけて、同行と協議を重ねてきた。これまでの返済額は8億円で、現在の債務残高は16億5千万円(83年間分に相当)という。
 報告会は、25日午後7時から市役所本庁、26日午後7時から松井田庁舎期間集落センターでそれぞれ開催する。
**********

■この事件で安中市は、群銀との「和解」と称して、実際には民事訴訟で敗訴し、総額24億5千万円を、西暦2103年まで毎年2000万円ずつ(最終の2103年だけは1000万円)クリスマスの日に支払い続けるという屈辱を、あと83年間にわたり市民に課し続けているのが実態です。

 当会では、和解20年目の対応として、群銀に対しても、すでに市民の3分の1は事件を知らない市民で構成されており、和解20年目の節目に、債権放棄を要請しました。ところが、群銀からは「第3者の市民(団体)にとやかく言われる筋合いはない」として無視されました。

 また、安中市に対して、「公社は安中市とは別法人であり、最高裁の判例にもあるとおり、公社の負債は安中市とは無関係だというのなら、103年ローンの連帯保証人にはならないでほしい」と申し入れ、群銀にもその旨要請しましたが、これも聞き入れてもらえず、今後10年間も同様に、屈辱的なタゴ事件の尻拭いを公金であがなうことになってしまいました。

 説明会で、公社の連帯保証人として安中市がどのような説明をするのでしょうか。単に群銀との和解条項に従って、債務を履行します、というだけでは市民は納得するのでしょうか。当然、安中市は公社に対して、原因者であるタゴに対する債権回収についても言及するはずですが、果たしてどうなることでしょう。

【ひらく会事務局からの報告】

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