市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

鉛・ヒ素入りスラグ問題…今も元気に活動中のスラグ販売施設。なぜ、直ぐに営業を止められないのか!(2)

2019-10-06 01:36:00 | スラグ不法投棄問題
■当会ブログで2019年9月29日に東邦亜鉛の鉛・ヒ素入り非鉄スラグを、東邦亜鉛の手下になって不法投棄しまくった、非鉄スラグの闇売人の岡田工務店グループやガーデニング会社を取り上げました。非鉄スラグの売人たちは今も元気に活動中です。群馬県や高崎市は更なる被害者を出さないための方策を真剣に、かつ迅速に遂行しなければならないのに、これら売人の活動を、なぜ取り締らず、一時停止さえ指導しようとしないのでしょうか?

東邦亜鉛の有害スラグを今現在でも販売を続けていると疑われるガーデニング会社。高崎市や群馬県は被害の拡散を止める事は考えないのだろうか? 住民の健康被害のことなどお構いなしか。

 闇売人が活動中の実態を報じたブログはこちらを参照ください↓↓
○2019年9月29日:鉛・ヒ素入りスラグ問題…今も元気に活動中のスラグ販売施設。なぜ、直ぐに営業を止められないのか!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3039.html

■闇売人による非鉄スラグの被害拡散を防止する記事をブログに掲載したところ、心ある方から、営業停止どころか高崎北警察署の造成工事に関する情報を提供いただきました。当会ではこの造成工事がどんな業者により施工されているのか?と関心を抱き、さっそく詳しい現地調査をリットン調査団に依頼しましたところ、早くもレポートが送られてきましたのでご覧ください。

*****リットン調査団報告*****

 スラグ不法投棄特別調査チーム“リットン調査団”集合(^^)/。

団長A:今回は高崎北警察署造成工事の調査依頼じゃ。

団員B:ここは以前調査した箕輪城跡の近くですな、思わぬ伏兵がいるかもしれませんね。

団長A:今回もスラグを発見するまで生きて帰れると思うな!一気に攻め込むぞ!エイ、エイ、オー。

団員C:鼻息があらいですな。我々徘徊老人はいつも生きて帰れるか不安ですが・・・トホホ。

 今回の調査場所はこちらです。↓↓



お?それらしい造成工事現場を発見!大きな建設機械が何台も動いていますね。写真奥に見えるのは我らが郷土のシンボル、上毛三山の一つの榛名の山々ですね。


安物デジタルカメラをズームアップ!造成工事中、R2年6月30日までの工期、施工者は高橋建設株式会社、発注者は群馬県警察本部装備施設課のようですね。情報が寄せられた高崎北警察署の造成工事で間違いがないようですね。


青いトラックにはどこかでみた赤いマークが入っていますね。


おっと黄色い建設機械には(株)岡田工務店のマークが入って、あれあれ~工事の受注者は高橋建設株式会社のはずでしたよね。


こちらの建設機械も(株)岡田工務店の重機だ。この機械は確かアスファルト舗装の仕上げの重機だね、ということは岡田工務店で土地造成から舗装まで仕上げるということだね。ますます、高橋建設と岡田工務店の関係がどうなっているのか?疑問が生ずる。しかしどの機械を見ても(株)岡田工務店だらけだね。


砕石も持ち込まれて工事が進められています。まさか岡田工務店グループのリサイクルプラントの砕石ではないでしょうな?


う~~む、紛らわしい溶岩色の砕石がパラパラあるぞ。鉛・ヒ素入りスラグをあちこちにばら撒いてきた岡田グループリサイクル砕石だとしたら、非鉄スラグが混ざっている可能性大だ。なぜかというと未だに資材置場に大量の鉛ヒ素入り非鉄スラグを大量に隠し持っていて、高崎市や群馬県が非鉄スラグの売人を営業停止指導していないから、疑われても仕方がないからだよ!


工事現場事務所を発見。高橋建設株式会社の旗がたなびいているが、高橋建設の現場なのか?それとも岡田工務店グループの現場なのか?


↑「安全第一✚ 高崎北警察署(仮称)用地造成工事」に携わる関係各社の建設業の許可票が掲示されているのを発見!


どれどれ、まずは「高橋建設株式会社」の建設業の許可票。


続いて、「株式会社 岡田工務店」の建設業の許可票。


さらにこちらは「有限会社 岡田興業」の建設業の許可書。岡田興業は鉛・ヒ素入り非鉄スラグを混ぜ込んだリサイクル砕石を製造している会社だ、建設業も営んでいたのか。この高崎北署は岡田工務店グループで高橋建設の下請けをしている格好だ!まさか岡田工務店グループでこの工事を仕切れば鉛ヒ素入りスラグを投棄し放題ということではないだろうな?いや、そういうことか!?↑


更にもう一社、「株式会社 坂本工業」の建設業の許可票だ。まさか岡田工務店と一緒にそろって入札に参加していないだろうね。岡田工務店は舗装の重機械もこの現場に持ち込んでいる。この坂本工業はこの現場で何の仕事をするのだろうか?この坂本工業は生コンクリートプラントも営んでいるが、それを含め岡田工務店グループと浅からぬ縁があるということか。


工事作業体系図。あまりうまく撮れなくて、まことに残念で申し訳なし。どうか、この工事には鉛・ヒ素入り非鉄スラグが使用されないように、とただただ祈るばかりだ。しかし廃棄物を監督する群馬県や高崎市がスラグの売人の活動を一時停止さえしようとしないものだから、こうして警察署の造成工事まで手掛ける始末。地域住民は被害拡大がないか不安が募るばかりだ。
*****続く*****

■さっそく、現場の建設業の許可証の掲示板にデカデカと書かれていた工事名「高崎北警察署(仮)用地造成工事」で群馬県の入札情報公開システムにアクセスして入札結果を調べると、次の情報が判明しました。

*****工事入札・契約結果情報検索****
調達機関    群馬県警察本部
公 示 日    2019年05年27日
工種区分    土木(一般土木)
入札方式 一般競争入札(条件付一般競争)、電子入札
工 事 名    高崎北警察署(仮称)用地造成工事(事後審査)
工事場所    群馬県高崎市箕郷町上芝349-1ほか
工事概要    高崎北警察署(仮称)建設整備における予定地の用地造成工事等
年  度    2019
業  種    土木A
参加条件    県内に本店
入 札 日    2019年06月18日
落 札 者    高橋建設
落札金額    120,000,000円
設計価格    126,360,000円
予定価格    126,360,000円
調査基準価格  113,286,145円
入札参加者   高橋建設、群馬土建工業、岡田工務店、山富士産業、坂本工業、神宮工業、研屋、加藤建設興業
工  期    2020年6月30日
**********

■上記の入札参加者を見ると、驚くべきことに、高橋建設はもとより、岡田工務店や坂本工業も名を連ねています。どうやら、入札参加時点から、お仲間同士で相談し合っていたようです。

 落札率が94.96%であることもそのことを物語っています。なぜなら、オンブズマンの定義では、落札率90%以上の入札案件は、談合の疑いが高く、95%以上は極めて強く談合の疑いが推認されると定義しているからです。

 しかも、現場では高橋工務店の社旗しか事務所には見当たらず、上記のリットン・レポートのとおり重機類は、岡田工務店のものばかりです。群馬県警は果たして現場監督をしているのでしょうか。あるいは群馬県の県土整備部傘下の高崎土木事務所の職員が、県警の肩代わりとして現場の検査をしているのかもしれません。

 しかし、そもそも、JVで応札したのでもないのに、なぜ高橋建設の現場であるにもかかわらず、岡田工務店や坂本工業の重機類が現場で我が物顔で稼働しているのでしょうか。まことに不可解です。

 岡田工務店としては、広大な警察署用地の造成工事を高橋建設から“丸投げ”してもらい、ホクホク顔なのでしょうが、なにしろ東邦亜鉛から大量の「K砕」(鉛・ヒ素入りの非鉄スラグのこと)を逆有償で仕入れてきた岡田工務店です。調査レポートにもあったように、リサイクルプラントでK砕を砕いて再生砕石に混ぜれば、大量にさばくことができるわけで、容赦なくそうした企みを実行するのではないか、と心配でなりません。

 それにしても、警察署の用地の造成に鉛・ヒ素入りスラグが敷きこまれるとなると、その上で今後長年にわたり勤務する警察官の皆さんにとっては、決して気分よく仕事のできる環境とは言えません。

 鉛はとりわけ、人体の神経系への悪影響が取りざたされる強い有毒性を持つ重金属です。群馬県は、岡田工務店の営業を停止させていないのですから、この造成工事のために外部から現場に搬入される得体のしれない物質を、工事の期間中、終始しっかりと検査しなければならないはずです。

 さもないと、警察の皆様の神経系に鉛中毒の被害が生じかねません。安心・安全な我らが郷土の群馬の治安を守る意味でも、待ったなしの対策が求められてしかるべきです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「高崎北警察署(仮称)の設置の経緯」
**********高崎ロータリークラブ2012年3月12日
◎ゲスト卓話 高崎警察署 署長 正田一男 殿

テーマ:「高崎警察署の業務概況」
・群馬県には15の警察署がありますが、高崎警察署は署員数約400名と中でも大きな署 となっております。
・平成23年度の刑法犯の件数としては、平成16年が最悪で約7000件でしたが、平成23年は約3300件と半減しました。検挙件数は約300件と横ばいとなっておりますので、検挙率は向上しています。
・振込め詐欺の状況は、平成20年が最悪の60件でしたが、平成23年は14件となっており、最近の手口は振込型から手渡し型に変わってきています。
・暴走族の状況は、高崎市内のチームはなく、安中、榛名、箕郷の少年が多くなっています。
・交通事故の状況は、出合頭と追突で、発生件数の約70%を占めております。自転車の交通違反の状況ですが、酒酔い、信号無視などで、死亡事故も2件発生しています。交通違反の切符が切られることはありませんが、軽車両という事で、罰金は変わりがありません ので、違反が無いようお願いします。
高崎警察署は、旧群馬郡地域を主体に「高崎北警察署」を分割する予定となっております。署の規模としては、北が約100名、現高崎警察分が約300名となる予定です。

**********毎日新聞2016年12月6日
高崎北署 新設 敷地1万平方メートル、箕郷町に建設へ 旧4町村など市北部管轄
 県警の小田部耕治本部長は1日の県議会一般質問で、高崎北署(仮称)整備計画について答弁した。建設予定地は高崎市箕郷町の西毛広域幹線道路の北沿いで、敷地面積は約1万平方メートル。既に用地買収を終え、来年度から設計や地質調査を順次進める。
 開署時期は未定で、小田部本部長は「完成には数年を要する」とした。
 高崎北署(仮称)は旧群馬、箕郷、榛名、倉渕4町村全域と旧市部の八幡、長野地区を管轄する予定。現在の高崎署は市町村合併後、管轄エリアが拡大したほか、庁舎の狭さが問題となっていた。【尾崎修二】

**********高崎新聞2018年06月13日
「高崎北警察署」H33年度末完成めざす 予定地は箕郷町上芝
 群馬県は高崎市内に計画している新たな警察署「高崎北警察署(仮称)」の進捗について、6月1日の県議会一般質問で清水真人議員の質問に答えた。
 群馬県警察本部長の答弁によれば、高崎北警察署は市町村合併により、新町・吉井町が高崎警察署の管轄となったことから、高崎警察署の管轄区域を分割し、北側を管轄する新たな警察署を設置するもの。地域に密着し、効率的な警察活動を展開するのが目的。
 高崎北警察署の管轄区域は、高崎地域の八幡・長野地区、群馬地域、箕郷地域、榛名地域、倉渕地域。
 警察署の場所は、高崎市箕郷町上芝地内で、西毛広域幹線道路の北側に面した約1万1千㎡の土地を確保した。

**********毎日新聞2019年6月28日
西毛広域幹線道路 高崎市内の一部、きょう暫定開通 /群馬

28日に暫定2車線で一部開通する西毛広域幹線道路=群馬県高崎市箕郷町上芝で
 県が整備を進める西毛広域幹線道路の高崎西工区のうち、主要地方道高崎東吾妻線-主要地方道高崎安中渋川線を結ぶ700メートル(高崎市箕郷町上芝、同町下芝)が28日正午、2車線で暫定開通する。この区間の沿線では、高崎北警察署(仮称)の開設に向けて準備が進められている。
 西毛広域幹線道路は前橋市千代田町から高崎、安中市を通って富岡市富岡までを結ぶ27・8キロ。2027年度の全線開通を目指している。【増田勝彦】
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