市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…ついに環境アセス不問で開所式を行った前橋バイオマス発電所の罪と罰

2018-04-24 23:28:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災
■放射能汚染木材を大量に集荷し、チップにしてから、機械的に油圧プレスで脱水し、ボイラーに投入して燃焼させ、発生した高温高圧の蒸気でタービンを回すことで、発電機を駆動させて電気を起こし東電に販売するという東電グループ会社の筆頭である関電工の亡国事業=バイオマス発電施設設置計画は、事業者である関電工が排ガス量をごまかし、それを群馬県が鵜呑みにするという暴挙の結果、群馬県環境アセスメント条例の適用を受けないまま、既に2月4日以降、実質的な運転開始状態にありましたが、大安の本日4月24日にとうとう開所式をとりおこなったことが、前橋市長のSNS投稿記事により判明しました。
※山本龍のツイッター
https://twitter.com/YamamotoRyu/status/988618290443382785


*****前橋市長のTwitter記事*****※赤字の箇所は特にノー天気の箇所を示す
山本龍@YamamotoRyu 12 時間
赤城山の中腹に前橋バイオマス発電所の開所式。関電工が市役所を訪れてから3度目の春になりました。この間様々な課題の解決に努められたことに労いを申し上げます。 私も先月試運転の際に現地を確認して、特に環境保全の取り組みを誠実に行っていることを確認しました。 原発が不要になる一歩です





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山本龍@YamamotoRyu 12時間
私達にもは赤城山を宝の山だと考えています。昔徳川の埋蔵金があったとあわれていましたが、エネルギーや農業や民泊などの宝が、かくれているのです。

特にエネルギーの力は大きな可能性を持っています。

このバイオマス発電所をスマートマウンテン赤城というビジョンの一歩にしなければなりません。
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■当会が支援する地元住民団体では「いつ開所式を挙行するのか」と、行政に対して、再三にわたり情報提供を求めてきましたが、いまでにナシのツブテのまま、このように突然、開所式を敢行されてしまいました。行政には、きちんとした説明責任があるはずです。

 そのため、開所式に出席した行政関係者や、彼らの挨拶文の内容について、情報公開請求で確認してまいりたいと考えております。

■それにしても、このように、前橋バイオマス発電所の持つ問題点について目を瞑り、異様にはしゃぎまわる前橋市長の様子をみると、東電グループと政治と行政との強いトライアングルの癒着の構図の存在を痛感させられます。

 環境アセスメントを実施しないまま操業を開始した火力発電所など、全国どこにもありません。奇しくも、昨日は前橋バイオマス発電所を巡る環境アセス免除根拠情報不存在取消訴訟の控訴審第3回口頭弁論が東京高裁で開催され、引き続き審理が継続中です。

 また、この前橋バイオマス発電所で使用する燃料の木質チップを製造し供給するトーセンと関電工らの前橋バイオマス燃料に投じられた巨額の補助金のからくりについても、明日4月25日に第8回目の口頭弁論準備期日が前橋地裁で開かれ、本裁判に戻されることになるはずです。

 こうした問題を棚上げして、運転開始を強行した東電グループの関電工と、そのコバンザメ企業ともいえるトーセンによる他に例を見ないほどズサンな計画と手続により、稼働を許した責任は、行政側にもあります。

■放射能の二次汚染の恐怖にさらされる前橋市民の強い不安をよそに、前橋市のトップが「関電工が市役所を訪れてから3度目の春になりました。この間様々な課題の解決に努められたことに労いを申し上げます。 私も先月試運転の際に現地を確認して、特に環境保全の取り組みを誠実に行っていることを確認しました。 原発が不要になる一歩です」などと、住民阻害で亡国事業を進めてきた東電グループの関電工に対して、ノー天気な賛辞を贈る始末ですから、前橋市民をはじめ、群馬県民・納税者としては、恥ずかしい限りです。

 とはいえ、ただただ呆れているばかりでは仕方がありませんので、環境アセスメントをきちんとやらせることと、我々の税者の血税からねん出された巨額の補助金を返還させるべく、引き続いて地元住民団体の皆さまと粘り強く反対運動のため、法廷闘争を展開してゆく所存です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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