市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

前日の風で見頃のピークが潰えた奥日光の紅葉

2016-10-30 23:58:00 | 国内外からのトピックス
■今年も奥日光の紅葉見物に出かけました。10月29日の土曜日の昼過ぎに沼田市で国道17号線から国道120号線に入り、日本ロマンチック街道とも呼ばれる群馬と栃木を結ぶ道路としてはもっとも北に位置するルートを走行しました。あいにく曇り空で、せっかくの紅葉も鮮やかさが今一つでしたが、かなり見ごたえがありました。途中金精峠では雨粒がフロントガラスを濡らしましたが、栃木県側に抜けると少し日差しが出て来た代わりに強い風が東から吹き上げてきました。







 中禅寺湖畔につくころは午後5時近くとなりました。さすがに海抜が高いので日が暮れると冷え込みます。いつもこの時期に宿泊する施設の建物のすぐわきにあるモミジの木は、期待に違わず見事な紅葉を見せていましたが、前日からの風で、木の上部はかなり散ってしまっていました。









 日光側からいろは坂を上ってきた人の話では、もし前日に強風が吹かなければ、中禅寺湖畔でもまだまだ美しい紅葉が拝めたが、今週は天候もいまいちなので、いろは坂は拍子抜けするくらい道が空いていたとのことでした。

 また、中禅寺湖畔で、長年改修中だった英国大使館の旧別荘がようやく完成したのだそうです。ここに来る途中で、旧別荘をモチーフにした記念公園に立ち寄ってきたその人の感想によれば、以前から観光スポットとなっているイタリア大使館の旧別荘と同じような雰囲気で、規模はイタリア大使館の旧別荘の方が少し大きく、趣もあったとのことでした。




日光国立公園の特別地域及び特別保護地区内である奥日光国有林丸山地区事業区にある関電工の保養施設(右上)。特例で国立公園内に施設を設置してもらっているのに、なぜ群馬県の県立公園でもある赤城山の南麓では住民の反対を無視してバイオマス発電施設をつくるのか。

 硫黄泉につかり、奥日光で一晩を過ごしたあと、翌日は朝9時ごろ宿泊地を出発しました。中善寺湖は深い霧に覆われ、幻想的な風景でした。岩肌を彩る赤や黄色のグラデーションを車窓に眺めつつ、標高差約500mのいろは坂を下りました。地元の人によれば、昨年の紅葉は10年ぶりの見事なものだったが、今年は気候のせいか、色の鮮やかさがいまひとつ物足りない状況だということです。

 それでも、途中何カ所かある展望スポットでは、道路わきに車を停めて深まりゆく秋の色づきを写真に収める人たちで賑わっていました。驚いたのは外国からの観光客と思しき人たちの姿が目立ったことです。今や日光は、年中、ほとんど切れ間なく外国人観光客の皆さんが押し寄せており、その人たちが日本の秋の風物詩である紅葉を見ようと、奥日光にも足を延ばしていることは明らかです。

 ほとんど渋滞もなくいろは坂(正式には第一いろは坂)を下りきると、反対側の上り車線(第二いろは坂)は既に長い列の車がノロノロ運転をしていました。



 総延長 94.2 km(栃木県区間 : 41.7 km、群馬県区間 : 52.5 km)といわれる国道120号線をほぼ走り終えて、日光市内で国道122号に入り、通称「あかがね街道」とよばれる道路を群馬県のみどり市大間々方面に向けて車を走らせました。途中、草木ダムに立ち寄りましたが、駐車場には大型バイクでツーリングを楽しむ年配者グループがたくさん目につきました。




草木ダム湖。かつて230戸あった集落が水没することになったため、激しい反対運動が起きた。にもかかわらず建設が強行された場所だ。ダム湖の場合、このように人為的に水位が変動するため、自然の美しさに欠ける。そのせいかダム湖百選といっても65しか推薦できていないのが現状。群馬からは八木沢、奈良俣、相俣、下久保、野反そしてこの草木ダムの6カ所。

 こうして暮れゆく秋の深まりを堪能したひとときでしたが、間もなく今月下旬には、はやくも金精峠は通行止めとなり、深山の木々も落として厳しい冬に備えて冬支度を急いでいる風情でした。

【ひらく会旅行部】

※奥日光の紅葉の見ごろ予報
戦場ヶ原・光徳(標高1,400 m)10月20日~
竜頭ノ滝(標高1,350 m)10月20日~
小田代ヶ原・西ノ湖・千手ガ浜(標高1,300 m)10月20日~
中禅寺湖・八丁出島・立木観音(標高1,300 m)10月20日~
いろは坂 (標高850~1,250 m)10月25日~


コメント
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