市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有害スラグ問題を斬る!・・・豊洲の土壌汚染問題で都知事が決意表明!退職者も懲戒処分(3)

2016-10-06 23:43:00 | スラグ不法投棄問題
■ベンゼンまみれの東京ガス豊洲工場跡地に首都の食材を扱う市場を移転しようとした東京都の政官業と、農業地帯の土地改良事業にフッ素や六価クロムまみれの有毒スラグを平然と放置する群馬県の政官業。しかし、この問題が浮上後の知事の対応には天と地の違いが見られます。今回は、責任の所在の明確化と追及の観点から見てみましょう。

***************毎日新聞デジタル2016年10月5日 
豊洲市場
小池知事「退職者も含めて懲戒処分」 都議会


東京都議会の一般質問で、答弁する小池百合子知事=東京都新宿区で2016年10月5日午後1時14分、宮武祐希撮影
盛り土問題巡る責任追及で 「個人の特定を進める」とも
 東京都の小池百合子知事は5日、都議会本会議の一般質問の答弁で、豊洲市場(江東区)の盛り土問題を巡る都庁内の責任追及について「(担当部局の)中央卸売市場の体制を刷新し、退職者も含めて懲戒処分などしかるべき対応を取っていく」と表明した。
 小池知事は豊洲市場の問題解決に向けた決意を問われ「新しい目で豊洲市場の安全性確保について専門家会議、市場問題プロジェクトチームに検討してもらいたい」と述べた。
 その上で「歴代の市場長は既に退職した者も含め責任の所在を明確にする。その他の幹部職員も(盛り土計画変更に責任がある)個人の特定を進める」と述べた。都議会公明党の伊藤興一議員に対して答弁した。
 都によると、地方公務員法で退職した職員を懲戒処分にすることはできず、答弁の実行性は乏しい。仮に減給処分に相当すると判断した場合は同額の現金の自主返納を求められるか模索するという。
 関係者によると、小池知事が人事刷新とOBも含めた職員の処分に言及した背景には、盛り土問題の経緯調査に幕引きを図りたい都当局をけん制する狙いがある。
 都は9月30日、盛り土計画は段階的に変更され、決定責任者は特定できないとする検証報告書をまとめた。小池知事は「犯人捜しが目的でない」と報告書に一定の理解を示したが、都民らからは「内容が不十分で甘い」との批判が寄せられた。
 このため知事サイドは支持率低下を恐れ、一転して答弁に責任者の追及を盛り込んだという。
 一方、豊洲市場の環境影響評価(環境アセスメント)で主要建物下に盛り土をしないことが反映されていない点について、岸本良一・中央卸売市場長は「手続きに問題があったと重く受け止めている。今後、専門家会議の検証を踏まえた上で環境を保全するための措置を含む変更届を提出していきたい」と語った。民進党都議団の田中朝子議員への答弁。
 変更届は環境影響評価審議会で審議される。一般的に、アセスメントをやり直すことになれば約15カ月かかるとされる。【森健太郎、柳澤一男、川畑さおり】
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■知事は知事でも、同じ首都圏で100キロしか離れていないのに、こうも違い過ぎると、いくら政治に無関心な住民でも、大きな違いを感じざるをえません。

 東京都議会の一般質問で、小池百合子東京都知事は「退職者も含めて懲戒処分」と至極当たり前のことですが、群馬県などでは到底望めそうもない“痛快な”答弁を行いました。

 なぜ群馬県の場合、このようなジョーシキが通用しないのでしょうか。

 いくつか原因が考えられますが、群馬県の大同有害スラグ不正使用問題においては、群馬県庁職員が不正にかかわっている可能性があります。

●県土整備部が大同有害スラグを再生砕石と同等扱いとした監理課通達の発出にかかわった人物がいます。
  ↓↓
古○県土整備部長
倉○県土整備部長

●大同有害スラグ混合路盤材を安全だと宣言し、県民に混乱を与えてしまった問題にかかわった人物がいます。
  ↓↓
○○県土整備部建設企画課長

●大同有害スラグを廃棄物と認定しながら、原状回復つまり撤去を指示しなかった問題にかかわった人物がいます。
  ↓↓
青○環境森林部部長

●東吾妻町萩生地区の農道に有害スラグが投棄されていると指摘しているのに、指摘を無視しアスファルトで蓋をしてしまった問題。
  ↓↓
○○農政部長、○○吾妻農業事務所長

などなど、数々の群馬県庁職員の不正疑惑があります。

 東京都知事ならこう発言するかもしれません? ⇒ “退職者を含め懲戒などしかるべき対応を取っていく

■当会も“きれいな群馬ちゃん”を汚した人物について、「退職者を含め懲戒などしかるべき対応を取っていく」と叫びたいのです。とりあえず東吾妻町萩生地区の事件について、住民訴訟を通じて、群馬県職員の責任の所在の明確化を図ってまいりたいと思います。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

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