市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有害スラグ問題を斬る!・・・八ッ場ダム地区「スラグ混合砕石パンフレットの写真現場」の巻

2016-04-01 22:40:00 | スラグ不法投棄問題
■シリーズでお伝えして来ております八ッ場地区のスラグ調査結果ですが、ここのところスラグに関するマスコミ報道があまりにも頻繁で、とぎれとぎれに掲載を余儀なくされ、結果的に長期に及んでしまいました。とりあえず八ッ場ダム地区のスラグ調査報告については、今回をもって、ひとまずの区切りといたします。勿論、新たに調査の必要性が生じれば、いつでも復帰して徘徊する予定です。

*****リットン調査団の現況レポート*****
 リットン調査団レポート、続けます(^^)/。

 まずは、八ッ場ダム本体工事の見学者用の臨時駐車場です。



 場所はこちらです。↓
http://yahoo.jp/KxzLWH

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 衛星写真はこちらをご覧ください。↓
http://yahoo.jp/g9_Azy

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この場所は、2014年8月にも調査に訪れました。


佐藤建設工業の建設現場事務所が置かれていた場所です。


この土地の全面にわたり、危険スラグだらけでした。


さて、これは2018年の最近の様子です。新たに天然石で駐車場を整備しています。当然ながら、スラグは撤去したのでしょうね。


あれ?スラグが見えるではないか。


もう一度、臨時駐車場の入口を見てみると・・・。


なんと、このとおり、危険スラグがザックザク!なんだ、スラグを撤去せず、上に天然石をかぶせただけじゃないか!これじゃあ、駐車場新装工事は有害スラグに天然石で蓋をしただけで、不法投棄を隠蔽する行為そのものに他ならない。

■昭和27年(1952年)に当時の建設省が、下流域の洪水発生の防止や生活・工業用水確保を目的に、長野原町と東吾妻町の町境に八ッ場ダム計画をスタートさせて以来、既に64年が経過しつつあります。当初は、下流域の洪水発生の防止や生活・工業用水確保が目的でしたが、当時は地域の経済社会的な案衛星が維持されていた為、「なぜ都市部のために、故郷を水没させなければならないのか」と、地元住民はこぞってダム建設に強く反対しました。

 その後、ダム利権によるカネの分配をめぐり、国や県からの切り崩しもあり、賛成派と反対派に分かれ、街を二分するような深刻な事態になりました。長引く摂政の中で地元の町は昭和62年(1987年)に建設を受け入れ、平成4年(1992年)7月に「反対期成同盟」は「対策期成同盟」に変わり、反対運動の旗を降ろしました。

 しかし、このことにより、今度は、当初から条件闘争をしてきた賛成派と、花井派から賛成派に転じたグループとの間で、勢力が逆転し、八ッ場ダム建設計画は次第に行政側のペースになってゆきました。それと共に、行政の持つカネ(もとはと言えば我々の血税)を目当てにする勢力が、地元でもはぶりをきかせるようになったのです。萩原昭郎(故人)などはその代表格でした。

 かくして、平成6年(1994年)、関連工事が始まりましたが、地元ではダム建設の受け入れ後,特に補償基準妥結を契機に急速な人口の流出が始まり,その結果として,町の主要産業である農業と観光業の衰退が決定的となりました。それに反比例するように、ダム事業には莫大な公費がつぎ込まれていき、八ッ場ダムは、まさに利権の温床と化しました。

 この利権にもっとも直接的に恩恵に預かれたのは、他でもない八ッ場ダム工事事務所の関係者でした。60年を超える間に、いったいどのくらいの公金が彼らの懐を通過していったことでしょう。たまたま別件のゾ収賄事件の捜査で判明した斉藤烈事件は、氷山のほんの一角ながら、その実態をうかがわせるものでした。

 こうした八ッ場ダムを巡る長く複雑な歴史を刻んだふるさとの風景の中で進められるダム本体工事を見世物にするための、見学者用の駐車場が、スラグを撤去することなく天然石で隠すように蓋をされてしまったことは、実に象徴的なことと言えるでしょう。

■さて、当会はこのほど、大同・佐藤ブラック連合が、有害スラグを不法投棄するため、環境関係法令を脱法するため編み出された、再生砕石を偽装した有害スラグ混合砕石の製品パンフレットを入手しました。次の4枚を参照ください。









■ご覧のとおり、最終ページに留意事項等について書かれてあります。項目ごとに、リットン調査団のコメントを記してみました。

1.pH特性
・まずは強アルカリであることが記されています。アルカリには環境基準がまだないため、高らかに強アルカリであることが謳ってあり、アルカリが環境に与える影響については施工主に責任を押し付けています。このようないい加減な資材を利用してよいのでしょうか?

2.粉じん特性
・乾燥すると粉塵が飛び散ることが示されています。粉塵には当然有害なフッ素が含まれています。パンフレットでは「路盤材の表層は舗装してください」と注意書きがありますが、新河原湯温泉駅の北側の道路の上層路盤材に混入されたスラグ道は舗装されていません。ブラック佐藤建設工業が真面目にこのパンフレットを使い説明をするべきですが、スラグマネーにしか興味がないため、あちこちでスラグがむき出しのまま放置されています。

3.⇒スラグ混合再生路盤材は、路盤材として使用してください。
・この説明書きを群馬県農政部は見ているのでしょうか?東吾妻町萩生地区のほ場整備事業で彼らは、敷砂利工にせよ、下層路盤材の段階的工法にせよ、スラグ混合砕石を何カ月もむき出しのまま放置してしまったのですから、パンフレットに記されているスラグ混合砕石の特性を、施主である群馬県農政部は理解していません。安全安心な農地の整備に携わる群馬県職員として、その資質を疑われる大失態であることは明白です。

4.膨張について
・ブラック大同・佐藤連合は、「スラグ路盤材原料はエージング処理を行い、さらにJISよりもきびしい上記による膨張試験で規格値以下を確認して・・・」と臆面もなく記載しています。実際には、あちこちで、エージング不足によるスラグの膨張で、舗装や擁壁ガタガタになっていることは、リットン調査団が調査して、このブログで報告済みです。こんななデタラメを書いたカタログを、よくまあ大同特殊鋼が発行者として名を連ねることができたものです。同社の体質がここにも如実に表れているのです。

 なお、最終ページ以外でも、品質管理や特性データの数値もデタラメ放題です。あきらかに虚偽文書ですが、カネに目のくらんだブラック連合は、産廃である大同有毒スラグの拡販ツールとして、このインチキ・カタログを平然と使っていたのですから、県警は、詐欺罪の適用も視野に入れて、捜査をあらためて徹底すべきでしょう。

■さて、スラグ混合砕石パンフレットの最終ページの写真をクローズアップしてみました。


カタログ写真に載っているぐらいですから、この工事の施工業者はスラグ砕石であることを完全に知っています。下層路盤材が正規の再生砕石で設計されている国土交通省の工事なら完全に異種材料の不正使用となってしまい、工事が全うされていません。また群馬県の工事においても平成22年10月15日付で発出された県土整備部監理課建設政策室長による通達が発行された以前に工事されたとすれば、同じく異種材料の不正使用となってしまい、工事が全うされていないことになります。今すぐ工事をやり直さなければなりません。


パンフレットの写真と同じ場所に来てみました。


交通量が多く、落ち着いて撮影できませんでしたが、ヒビ割れだらけです。


隆起に伴う、ガスが抜けたような亀裂です。スラグパワーによる隆起亀裂に間違いありません。
*****おわり*****

■シリーズでお伝えしてきました今回の八ッ場地区調査をひとまず終えるに当たり、あらためて、国土交通省に次の苦言を呈したいと思います。

「なんだ!有害危険スラグをきちんと片づけていないじゃないか」

 子どもは、親の言葉の意味が分かってくる1歳前後から片付けはできるようになると言われています。小学生でも知っている教えがあります。それは「片づけは隅からきちんとやる」ことです。国のお役人様には、いちから躾を受け直してほしいものです。

 次のシリーズもご期待ください。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・八ッ場ダム扁ひとまず終わり・この項続く】
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