市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大晦日から1月半ばまで休みが続く厳冬のウラジオストクの師走模様

2010-12-30 09:42:00 | 国内外からのトピックス

■厳冬のウラジオストクは、昼間でも気温がマイナス10度前後で、夜にはマイナス20度以下になることもあります。日本で昨日が仕事納めだったところが大半ですが、師走のウラジオストクの様子をレポートします。

↑ウラジオストクの中央広場にある巨大なクリスマスツリー。↑

 ロシアの2011年の新年休暇は元旦から10日までだそうです。これは10月4日付でロシア連邦労働雇用庁の発表によるものです。

↑どこの職場にもこうしたツリーの飾りつけがしてあります。↑
 ロシアの労働法では1月1日から5日までと、1月7日のロシア正教のクリスマスが休日で、2011年の1日と2日は、土曜と日曜のため、それぞれ1月6日と10日に振り替え得られます。そのため、新年は10連休となるわけです。

↑殺風景なウラジオストク航空機内にも、この時期、新年の飾りつけがありました。↑
 実際には、ロシアでは旧暦のクリスマスとして1月12日、13日のお祝いをするので、これらは正式な休日ではありませんが、有給休暇をとって休む人が多く、結局、ロシアでは1月の15日までは実質的に仕事が動き出さないことになります。

↑新年用のヨルカという飾りつけに使う針葉樹の枝。この時期、道路わきで売っています。↑

 また、12月の最後の週は、日本と同様、各職場では忘年会が盛んに行われ、市内は夜遅くまで車で渋滞しています。ただし、飲酒運転の取り締まりは非常に厳しくなっており、車の運転者は、じっと我慢して家に戻ってから、思い切り飲むのだそうです。

↑新年用の食材を買い求める客。日本と似た光景です。↑

■12月31日は、日本の官庁の仕事納め同様、仕事はそこそこに終えて、職場でパーティーをして早めに帰宅するのが習慣で、新年の仕事始めの1月11日も同様だそうです。

↑昼でもマイナス10度前後のウラジオストク市内の道路は、このように除雪作業ならぬ除氷作業となります。滑って転ばないように、最新の注意が必要です。↑

 ウラジオストクの街中には、クリスマスのイルミネーションや、クリスマスツリーがあちこちに飾られていて、店先や、事務所の中にも、クリスマスの飾り付けがたくさん見うけられます。

↑なにしろ雪がコンクリートのように固まっているため、歩道の除雪もこのとおり大変な重労働となります。↑

 日本でもクリスマスを過ぎても、だいたい新年の松の内が終わるまではイルミネーションを点灯しているところが多いようですが、こちらでは、新年のカウントダウンからが本番で、12月25日の西側のクリスマスは予行演習みたいなものです。

 ロシアの職場では、労働法により有給休暇が年間24日だそうですが、ウラジオストクのような極東地区では、移住政策のためか、さらに8日ほど有給休暇が多く、合計32日だそうです。だから、容易に休みがとれる環境にあります。しかも、どこかの国と異なり有給休暇は全部消化しています。もし、事情で消化しきれなくても、雇用側は未消化の休暇分を買い取るシステムになっています。

 こうして、ウラジオストクの年の瀬が過ぎてゆきます。

【ひらく会情報部・海外取材班】

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