田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

私たちの声(Tell It Like a Woman)

2023年09月18日 18時24分15秒 | 日記

Tell It Like a Woman (2022) - IMDb

Tell It Like a Woman (2022) - IMDb

Tell it Like a Woman Film Guide: Plot, Cast & UK Release Details | Glamour  UK

 世界各国の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性を主人公に描いた7本の短編で構成されるオムニバス映画。

女優タラジ・P・ヘンソンが監督を務め、ジェニファー・ハドソンがドラッグ依存と多重人格を克服しようと闘う女性を演じた「ペプシとキム」、「トワイライト 初恋」のキャサリン・ハードウィック監督がマーシャ・ゲイ・ハーデンとカーラ・デルビーニュの共演で、コロナ禍のロサンゼルスで出会った医師とホームレスの交流を描く「無限の思いやり」、アルゼンチンのルシア・プエンソ監督がエバ・ロンゴリアを主演に迎え、亡き妹が遺した幼い娘との人生を考えるキャリアウーマンを描いた「帰郷」、「きみはいい子」の呉美保監督が杏とタッグを組み、育児と仕事に翻弄されるシングルマザーの多忙な日常をつづった「私の一週間」、イタリアのルチア・ブルゲローニ監督&シルビア・カロッビオ監督によるアニメーション作品「アリア」などを収録。

ダイアン・ウォーレンが手がけ、ソフィア・カーソンが歌唱した主題歌「Applause」が第95回アカデミー賞で主題歌賞にノミネートされた。(映画.comより)

 

 

<2023年9月3日 劇場鑑賞>

 うまい邦題ですね。7つの短編で構成された女性に関するストーリー集。本当によくできていました。少しわかりづらい話もありましたが、女性に関わるお話をうまくまとめ上げてあったと思います。時期がずれたとは言え、よくぞ田舎に降りて来てくれました。巡り合えたことに感謝です。

 壮絶な過去を持つジェニファー・ハドソン演じる黒人女性が少しづつ立ち直って行く第一話。

 コロナ禍、ホームレスに解放されたホテルで、そのホームレスを診察しているマーシャ・ゲイ・ハーデン演じる医師。そこには何重にも、何重にも服(多分下着も)を着込んだ若い女性のホームレスがいたのでした。これが第二話。

 順風満帆のキャリアを誇るエヴァ・モンゴリア演じるキャリアウーマン。妹が亡くなったというので、忙しい中帰郷して見れば、妹には女の子がいました。問題アリな家族ゆえ、永らく連絡もとっていなかったのでした。急に引き取るなんて無理。でも、他に家族はない。これが第三話。

 舞台は日本。二人の子供を育てるシングルマザーの杏は、目の回る忙しさの中、子供たちに声を荒げることもなく、いつも優しく前向きに頑張っていました。そこのところは、子供たちもちゃんと見ていました。そんな話が第四話。

 ベテラン獣医として忙しい毎日を送るマルゲーリタ・ブイ演じる女性は、本業に熱心なあまり、娘との約束が二の次になってしまい、文句を言われることもしばしばです。今度こそはと思って職場を後にしようとしたところに持ち込まれた一匹の犬。直感的に診察を引き受けます(後から別の獣医が来ることも決まっていたのだが)。が、やがて持ち込んだ夫婦がどこかおかしいことに気が付きます。これが第五話。

 舞台はムンバイ。ジャクリーン・フェルナンデス演じる美容外科医は成功を収め、彼女を頼る人は後を絶ちません。そんなある夜、女装した男性(とそれをやや冷やかす仲間たち)とリキシャで相乗りします。思わずさっさと降りてしまう彼女ですが、その後彼と巡り合う機会を得ます。これが第六話。

 そして最後は美しいアニメーション。未来な背景で、それでも女性であることを自覚させられている小さな生き物は、自由に飛行する同じような小さな生き物に誘われ、部屋を飛び出します。これが第七話。この美しく幻想的なアニメーションで、映画は締めくくられます。さすがですね。

 個人的には、ムンバイの話が少し抽象的でわかりづらかった(自分が凡人なだけなのですが)のと、日本バージョンの杏ママが、理想的過ぎるのとが少し引っかかりでした。私がヒネているだけなのでしょうが、杏ちゃんは本当に優しくて弱音を吐かず、お金の心配もあるだろうに(なかったのかもしれんけど)、子供に当たることもなく、ひたすら笑顔なんです。これはないかな、と思いました。ムンバイ・バージョンは抽象的ではありましたが、画が大変美しかったです。インド独特の華美さというか。

 総じて、女性には(もちろん男性にも)是非見てもらいたい映画だと思いました。大画面でなくても、DVDでも。

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ホーンテッドマンション(Haunted Mansion)

2023年09月16日 16時55分26秒 | 日記

Haunted Mansion | HOYTS Cinemas

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 ディズニーランドの人気アトラクション「ホーンテッドマンション」を実写映画化。999人のゴーストが住むという呪われた洋館に暮らすことになった親子と、怪奇現象の解明のためやってきたエキスパートたちが、ゴーストたちと繰り広げる攻防をコミカルに描く。

医師でシングルマザーのギャビーは、ニューオーリンズの奥地に建つ不気味な洋館「ホーンテッドマンション」を破格の条件で手に入れ、9歳の息子のトラヴィスとともに引っ越してくる。しかし、一見すると豪華なこの新たなマイホームで、2人は想像を絶する怪奇現象に何度も遭遇する。そんな親子を救うため、超常現象専門家のベンを筆頭に、神父のケント、霊媒師のハリエット、歴史学者のブルースという個性的でクセの強いエキスパートたちが集結し、館の謎を解き明かそうとするが……。

ギャビー役をロザリオ・ドーソンが務め、心霊現象のエキスパートたちをラキース・スタンフィールド、オーウェン・ウィルソン、ティファニー・ハディッシュ、ダニー・デビートがそれぞれ演じる。監督は、カリフォルニアのディズニーランドでキャストとして働いていた経歴をもつという、「バッド・ヘアー」のジャスティン・シミエン。(映画.comより)

 

 

<2023年9月3日 劇場鑑賞>

 ごく若い頃にエディ・マーフィ主演の同名作品を見たことがあります。多分パンフレットも持ってる(笑)。あんまり内容覚えてないけど。

 ということで、新作です。豪華な洋館を破格の値段で購入した母は、小さな息子を連れて引っ越してきます。ところが、ここはたくさんの霊が住み着いている館なのでした。そこへ除霊のため集められた、嘘っぽい神父(オーウェン・ウィルソン!)、やる気のないツアーガイド(しかし元超常現象の専門家)、歴史学者(多分本物)、自称霊媒師の女性などが協力してすったもんだの末、除霊してゆくというお話です。

 ところで、オーウェンを見た時に「あれ?確か同じような彼を見た記憶が・・・」と思ったので、調べて見ました。確かリーアム・”ダディ”・ニーソンの映画だったとの記憶。すると出てきました。「ホーンティング」というよく似た映画があったのですね。表題も似すぎです(笑)。確か、ダディは大学教授で、研究のため不眠症の人たちを寄せ集めて何らかの実験をしていたはず。リリー・テイラーとかキャサリン・ゼダ・ジョーンズが出ていました。こちらもパンフレットがあるはずです(笑)。

 話がそれました。すみません。今回は映像がさすがにきれいですごいなぁと思ったけれど、まぁお話はそれなりだったような気がします。詳しいことはあんまり説明がなくて、怖さもさほどではなく、どちらかと言うとファミリー向けの映画に仕上がっていたのではないでしょうか。でも、それはそれで見やすく、楽しめました。本当にこんな館に引っ越して来たら怖いでしょうけれど(笑)。ダニー・デヴィートを久しぶりに見れてよかったです。お元気そうで。

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PATHAAN パターン(Pathaan)

2023年09月14日 18時30分57秒 | 日記

Pathaan Box Office Day 37: Shah Rukh Khan, Deepika Padukone & John Abraham  Starrer To Rewrite History Today, Set To Be The Biggest Hindi Film

PATHAAN/パターン - ひとシネマ

Tiger vs Pathaan: This Top Hollywood Star To Play Villain In Shah Rukh Khan  And Salman Khan's Film?

<STORY>

2019年、パキスタンの将軍カーディルはインド政府がJK州の自治権を無効化したことを知り、インドへの攻撃を計画。未知の集団Xというテロ組織を率いるジムに連絡をする。実はジムはかつて、インドの諜報機関RAW所属の最強のエージェントだった。しかし、ある事件で国から裏切られ、妊娠中の妻を殺され自らも瀕死の重傷を負ったのだ。生き残ったジムは母国インドに憎しみを抱き国家を破滅させるためにテロ組織を作っていた。そしてカーディルとジムは、共に憎むインドへ対するテロ計画を企てる。

2020年、RAWに所属するエージェント、パターンはミャンマーで作戦中に負傷し大けがを負った。しかし、脅威の回復力で現場復帰を果たすと共に、負傷や心身に傷を負い一線を退いた元エージェントたちを呼び集め、JOCRというRAWの内部組織を立ち上げる。

2022年、ドバイ訪問中のインド大統領が未知の集団Xに命を狙われいるという情報を掴んだJOCRは、大統領警護の任務に就く。しかし、大統領暗殺計画はおとりで、ジムの本当の目的は同じくドバイにいたインド人科学者の誘拐だった。その計画に気が付いたパターンは科学者を救おうとするが失敗、もう一歩の所で取り逃がしてしまう。

その後、JOCRの捜査でジムに繋がるパキスタンの医師ルビナ・モフシンが浮かび上がる。ルビナがスペインにいることが分かり、パターンはスペインに向かい彼女に接触を図るが、ジムの罠により拘束されてしまう。ジムはパターンにここで死ぬかテロ組織に入るかを迫るのだった。しかし、絶体絶命の危機を辛くも脱出したパターンは、そこで、ジムの恐ろしい計画を知る。果たして、インド最高のエージェント、パターンは母国を救うことが出来るのか!?

<intoduction> 

シャー・ルク・カーンが演じるのは、インド諜報機関RAWに所属するエージェント、パターン。すでに30年のキャリアがあるベテランだが、現在も危険な最前線の任務に就いている。その同僚が同じく30年のキャリア組“タイガー”(サルマーン・カーン)で、日本でも公開された『タイガー 伝説のスパイ』(2012)の主人公だ。そして今回劇中に登場するルトラ大佐(アーシュトーシュ・ラーナー)は、『PATHAAN/パターン』のシッダールト・アーナンド監督の前作『WAR ウォー!!』(2019)における、RAWのエージェント、カビール(リティク・ローシャン)の上司。というわけで製作会社ヤシュ・ラージ・フィルムズは、この4作と今後製作される予定の『Tiger 3』『WAR 2』を含め、「YRF(ヤシュ・ラージ・フィルムズ) スパイ・ユニバース」として展開する。

『タイガー 伝説のスパイ』には、パキスタンの諜報機関ISIのエージェント、ゾヤ(カトリーナ・カイフ)が登場し、最後に組織を捨ててタイガーの妻となる道を選ぶが、『パターン』ではISIエージェント、ルバイ(ディーピカー・パードゥコーン)が登場、氷上スケート・アクションを始め、数々のアクションシーンを担う。さらに挿入歌「Besharam Rang」のシーンでは大胆な水着姿を披露、公開前クリップがリリースされると、「腰の動きがセクシーすぎる」という非難が一部から巻き起こった。

このダンスシーンが撮影されたのはスペインのマヨルカ島。その他、ドバイ、アフガニスタン、トルコ、イタリア、フランス等でロケが行われたが、シベリアのバイカル湖での撮影はインド映画初だという。世界を巡ってパターンが戦う相手の元RAWエージェント、ジムにはジョン・エイブラハム、パターンの上司役には『ブラフマーストラ』(2022)にも出演したディンパル・カパーディヤーと、人気俳優が脇を固める。『ブラフマーストラ』のカメオ出演で「イケおじ」ぶりが話題になり、ツイッターでトレンド入りしたシャー・ルク・カーン、いよいよ魅力全開&本領発揮である!(「パターン」公式ウェブサイトより)

 

 

<2023年9月2日 IMAX鑑賞>

<ちょっとネタバレかも>

 居住地和歌山では上映されていなかったのですが、最も近い大阪南部では、不思議なことにIMAX上映のみでした。2D。特別なメガネなしでの鑑賞でした。

 お話は面白かったです。みんなカッコいいし。でもなぁ・・・若い頃から甘いマスク(いや、あらゆる役をこなせる名優と知っているけれども)で、「マイ・ネーム・イズ・ハーン」「アシュラ」なんて映画もあったけれど、わりとロマンスな役を見てきた私にとって、今ここで体を作り上げてのアクション映画ってなんだか意外で、ミッキー・ロークやヨン様を思い出しました。ある程度の年齢になってからビルトアップする人って、結構いるんですね。

 このお話は上にもある通り、スパイユニバースになってます。なので、この映画にも”タイガー”としてのサルマンが出演するし(強い!)、ディーピカさんは「タイガー」でサルマンの相手役をやったカトリーナ・カイフさんが属していた組織の一員ということになってます。サルマンもシャールクも「WAR」のリディクも同じ組織(ディーピカさんの組織とは違う)の一員で、上司は同じと言うことになってるわけです。私は「タイガー2」のみ未見ですが、そこの内容さえ把握すれば、続きも楽しんで見れるのではないかと思っています。細かいことをつらつらとすみません。

 今回は母国インドに復讐心を燃やすジョン・エイブラハム(一時より痩せたね!)がパキスタン政府と組んでインドに反旗を翻すってことになっているのですが、ここの動機づけが弱かったように思います。そもそも特殊組織のスパイなんだから、自身が捕まるってことが大きな失態だし、家族も拘束されて身代金要求のネタにされるっていうのは、脇が甘いんではないでしょうか。だからと言って、犠牲を払って当然ってことでもないのでしょうが。

 シャールクは強いしカッコいい。でも、彼の女性上司をやったディンパル・カパーディヤーが潔くてとてもカッコよかった。みんな、彼女の存在感に喰われてたかも(笑)。で、シャールク、ピンチ!の時に、サルマンこと”タイガー”が颯爽と現れるのですが(主題曲にも注意)、この場面のクライマックスが”落下する電車とそれに逆らって走る主人公たち”ということで、「ミッションインポッシブル」最新作に瓜二つでした。手に汗握る場面の構図は、似通って来るのかもしれませんね。

 ということで、話はまだまだ続きます。多分。「アベンジャーズ」並みにキャラクターをたくさん把握しなければならないのでしょうが、楽しみにしています。

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チャトラパティ(Chatrapathi)

2023年09月09日 15時10分21秒 | 日記

□「Chatrapathi」鑑賞 | Deore Darling インドの俳優さんプラバース君ファンブログ

チャトラパティ : 作品情報 - 映画.com

□「Chatrapathi」鑑賞 | Deore Darling インドの俳優さんプラバース君ファンブログ

 スリランカでタミル難民として母と暮らしていたシヴァージと弟アショク。シヴァージは前妻の子だが、母は分け隔てなく愛していた。それを妬んだアショクは、地元民に襲われて村を追われた時、シヴァージの死を偽装して母と共に船で脱出した。一方母とはぐれたシヴァージは、友人たちに助けられインドに渡る。12年経ち、シヴァージらは地元ヤクザのバージラオにこき使われていた。母の行方を捜すシヴァージは役所勤務のニールと知り合い、恋人同士になるが、バージラオの非道な振る舞いについに立ち上がり、彼を倒してリーダーとなる。「チャトラパティ」と呼ばれるようになったシヴァージの前に現れたのは、弟のアショクだった…。(cinema cafe.netより)

 

 

<2023年9月1日 JAIHO鑑賞>

 またまたJAIHOによるインド映画鑑賞。今回も「バーフバリ」主演男優プラバースの主演作です。プラバースっていう俳優さん、「バーフバリ」を見た時は何とも思わなかったけれど、主演作をいくつか見ているうちに、本当に大きくて見栄えがする、オーラのある俳優さんだな、と感じるようになりました。今「バーフバリ」を鑑賞すれば、前と違った印象を抱くかもしれません。今回の映画も、理不尽な支配者に対して立ち上がる男が、これ以上ないほどハマっていました。見栄えは本当に大事ですね。彼はもちろん強い男なのですが、周りが盛り立てるのですね、自然に。

 チャトラパティは、本来マラーター王国の君主の称号なのですが、祖・シヴァージーがあまりに英雄だったために、英雄(のような男)を総じてチャトラパティと呼ぶようです。

 スリランカで、タミル難民が肩を寄せ合って暮らしている地区がありました。しかし、やはり地元の人々には煙たかったようで、やがて地元民に襲われ、みな散り散りになって逃げ惑います。シヴァージとアショクの兄弟も母と3人で暮らしていたのですが、先妻の子であり実の子ではないのに、母が兄を分け隔てなくかわいがるのが気に入らない弟アショクは、常日頃から妬んでいたこともあり、どさくさに紛れて兄が亡くなったことにしてしまい、母と二人でインドに逃れました。しかし兄もまた、他の人たちに助けられ、別の船に乗ってインドに渡っていたのです。兄シヴァージは、他の人たちと一緒にある集落で奴隷としてこき使われていました。しかし長じてたくましい大男となり、やがて理不尽な環境に反旗を翻し、リーダーとなって皆を統率するようになり「チャトラパティ」と呼ばれます。しかしそこに現れたのは、いまだ母が忘れずにいる兄を今だに妬みまくっている弟アショクでした。

 この弟が結構怖い。兄に罪をかぶせ、母の関心を買うためなら自分の腹も撃つ。父が同じだから、血はつながっているし、義理の兄弟なんてどこにでもある話。そこまでして兄を妬み、母の愛を独占しようとするその気持ちは私には理解できない。たった二人の兄弟なのに。兄さん何もしてないのに。これは「プレーム兄貴、王になる」でも思ったけれど、何の根拠もなく兄を信用しない弟が不思議だった。まぁ「プレーム兄貴」の場合は奸臣がいたのだけれど、それでも、なんでもっと兄さんを信用しないんだろうと思ってました。今回の場合は、兄さんがいい子過ぎたってのもあるのかもしれません。本能的にコンプレックスを抱いていたのでしょう。ともかく!この弟が本当に難儀だったのです。

 ざっくり言ってしまえば、これだけの話なのですが、弟のせいで誤解ばかりされる兄にハラハラしました。翻弄される母親もかわいそうでした。母は二人とも等しく愛しているのに。難しいものですねぇ。

 しかしながら、最後は駆け足すぎる「無理矢理な円満展開」に少し啞然としました。ひねくれた兄弟愛でここまで引っ張って来たのに、「なにそのハッピーエンド」と思いました(笑)。映画自体が粗削りな感じですね。プラバースのダンスシーンの唐突さに「どこやねん」と思ってウケたり、相変わらずプラバースは女性にモテるのですが、「灯台みたいに大きな人なのよ」と言われててこれもウケたし、コメディパートを一身に背負っていた、ハンサムではないおじさんがいたのですが、彼のシーンも「これ、いる?」と思うシーンの連続だったりと、本当に「監督、初期作なんだなぁ」って感じでした。まぁそれはそれでインドの文化なのでしょうけど。

 今回、プラバースが本当に魅力的だったのと、インドの単語「チャトラパティ」を認識することができて勉強になったことが成果でした。今度もう一度「バーフバリ」を見てみようかな。

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君たちはどう生きるか

2023年09月08日 16時17分43秒 | 日記

君たちはどう生きるか : 作品情報 - 映画.com

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 宮崎駿監督が2013年公開の「風立ちぬ」以来10年ぶりに世に送り出した長編アニメーション。ベルリン国際映画祭金熊賞、米アカデミー長編アニメーション賞を受賞した「千と千尋の神隠し」をはじめ、スタジオジブリで数々の名作を世に送り出してきた宮崎監督が、「風立ちぬ」公開後に表明した長編作品からの引退を撤回して手がけた。宮崎監督の記憶に残るかつての日本を舞台に、自らの少年時代を重ねた、自伝的要素を含むファンタジー。

母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。亡き母の妹であり、新たな母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き、転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。そんな彼の前にある日、鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる。その青サギに導かれ、眞人は生と死が渾然一体となった世界に迷い込んでいく。

宮崎監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーで、タイトルは宮崎監督が少年時代に読んだという、吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたものとなっている。主人公の少年・眞人役の声は、映画「死刑にいたる病」などに出演する若手俳優の山時聡真。そのほかの声の出演に菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉、大竹しのぶ、國村準、小林薫、火野正平ら。作画監督は「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで知られる本田雄、音楽は宮崎作品を支えてきた久石譲、主題歌は米津玄師の書き下ろし新曲「地球儀」。タイトルとポスター1枚が発表された以外、映画の内容やキャスト、スタッフの情報なども明らかにされず、一切のプロモーションが行われないまま劇場公開を迎えるという異例の展開で話題を集めた。(映画.comより)

 

 

<2023年8月27日 劇場鑑賞>

 不思議な映画でしたね。原作本との関係はないようで、話は宮崎氏のオリジナルのようです。病院の火事で母親を失った少年の、その後の不思議な体験を描いたもの。父は母の妹と再婚し、紹介されたときにはすでに新たな母親は、父親との子供を妊娠していました。今ならかなりショックかも。でも、戦争当時はそれほど珍しいことでもなかったのかもしれませんね。

 しかし、母の家系は意味深で、なにか特殊な血筋だったようです。その血を引く主人公の少年は、その血に恥じないほどの聡明さを発揮しながらも、異次元の体験を繰り返してゆきます。

 あるいは、すべて少年の想像(あるいは妄想)だったのかもしれません。大人になるために、あれほどの妄想を描かなければならないのであれば、すべての子供たちの世界はかなり混乱するとは思いますが、でも才能ある少年には、そういう世界が見えるのかもしれません。私はそんな経験ないですけど。

 映画ですから、ファンタジーとして見るにはよくできた作品だったと思います。絵もきれいですし。ただ、出て来る年配女性がすべて「湯ばあば」みたいな気持ちの悪い老女ばかり、というのはどうなんでしょう。しかも、今回はいっぱいいるし。若い女性はあんなに美形に描いてあるのに、そこになにか意味はあるのでしょうか。

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