インド映画界を代表するスター俳優ラジニカーントが主演を務め、インドで記録的ヒットを叩きだしたアクション・エンターテインメント。アメリカで成功を収めたインド人実業家シヴァージは、南インドの故郷チェンナイに無料の病院を建設することに。しかし、病院ビジネスを独占する悪徳企業家アーディセーシャンの妨害にあい、シヴァージの病院は建設中止に追い込まれてしまう。そこでシヴァージは、自らも裏工作を繰り返して計画を進めようとするが……。(映画com.より)
本編だけでざっと185分。久しぶりに意気込みました。水分を控えたりしてね(笑)。
あらすじは上に書いてある通りで、あとはあり得ない話がぶっ続けで表現されるだけです。もちろん、歌と踊りはてんこ盛り。しかし、ラジニカーント、60歳もまわっているというのに、本当に本人が踊っているんだろうか。なかなかにキレのある動き。そう思って見れば、時々ずれてることもなくはなかったけれど、それにしてもすごいダンス。やっぱりすごい。まぁ、若い頃からずっとやってますものね。
インドにはそろそろ彼を凌ぐスターが出て来てもいい頃だと思います。だってね、アメリカで成功した息子がインドに帰ってくる、って設定なんだけど、お迎えに来ている母親がどう見てもラジニカーントより若い。「おじさん」になるという親戚もすごく若い。まぁ、若いおじさんというのはよくありますけど。
そして、「万年青年」のラジニは、生粋のタミル女性を捜して恋をするのです。いくつになっても求婚する役をこなすあたりは、まるでジャッキー・チェンみたい。
ともかく、あり得ないけれど楽しくて華やかなお話が、勧善懲悪で進みます。しかし、今回は「目には目を、悪には悪を」の精神で作られたらしく、ラジニもリベンジする時点でかなり悪いこともします。「この国って、なんでもアリ?」って感じです。
まぁ、賄賂の額ですべてが決まる、というのはどこの国でもある程度は真実でしょうし、学校や病院を無料で開放できれば、国民は喜ぶでしょう。そういう意味で、今までの映画とは趣を変えたのかもしれませんが、なんかこう・・・違うんですね、期待していたものと。
もちろん、映画は楽しかったですよ、華やかでしたし。無意味なスキンヘッドも笑えたし。でも、個人的には(予告しか見てないけれど)「ロボット」のほうがおもしろかったんじゃないかなぁ・・・と思います。
しまったなぁ、「ロボット」を見とくんだったな(笑)。
もうすぐシャー・ルーク・カーンの「ラ・ワン」も来ると聞いてます。この人たちって、よっぽどスーパースターなのね。
そろそろ第二のラジニカーントを渇望します。