歯の表面はエナメル質、内部は象牙質でできています。
エナメル質は硬く、象牙質はそれより柔らかくできています。
そして、虫歯はエナメル質よりも象牙質で大きく広がるようにできていきます。
とても極端に内部で広がった虫歯の症例を報告します。
歯に黒い点があって、虫歯になっているのはわかります。
それほど大きい虫歯には見えません。
レントゲンで、虫歯が中で広がっていてかなり大きくなっているのがわかります。
削っていきます。
レントゲンで確認しているので、どんどん削っていきます。
レントゲンで確認した通り、かなり大きな虫歯です。
通常、レントゲンよりも実際の虫歯は進んでいるものです。古い虫歯はレントゲンに写りますが、新しい虫歯はレントゲンにははっきりと写らないからです。
水酸化カルシウムの薬を入れて、再石灰化を図ります。
蓋をして数週間置いて、歯の石灰化を待ちます。
この状態で痛みがなければ、歯の神経は取らなくてすみます。
この薬を入れた状態でも痛みがある場合は、神経をとらなければならない可能性が増します。
虫歯が中で広がっているのが通常ですが、かなり極端に広がった症例でした。
これもやはり、糖化が関わっていると思われます。
https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/c6dffbc926bb9e434d3c1434f6b2222c?fm=entry_awp
歯の内部の象牙質が糖化して(エナメル質は糖化しない)弱ってしまい、虫歯が急激に進む環境になってしまっていると考えられます。
血糖値を上げる甘いものが歯の内部で悪さをしていることもあるのです。
小幡歯科医院