ハイブリットセラミックを使うと、神経を抜いた歯でもかぶせないで治療することができます。
「ハイブリットセラミックの威力(その2)」
https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/b5862133ad8ab553101a8009e63ee83c
ちょうど15年前に始めたこの治療法ですが、その初めての症例をご紹介します。
神経を取った後に、歯は全周を削ってかぶせるのがセオリーです。
歯をこれ以上削るのはもったいないという気持ちと、歯よりもやわらかいハイブリットセラミックなら乗せるだけでも長くもつだろうし歯が割れる危険も少ないだろう、という気持ちでハイブリットセラミックアンレーの治療を選択しました。
そのままハイブリットセラミックを乗せるように接着しました。
最初の症例にしては、境目が目立たずにきれいに仕上がりました。
よく見ると縦にヒビが入っています。
となりの歯の銀歯も取れてしまったので、ハイブリットセラミックで治療しました。
治療後11年での写真です。
歯が着色してきていて、噛む部分がすり減っています。
不思議なことにヒビが目立たなくなっています。
15年後です。
歯の着色が進んでいます。
ハイブリットセラミックも変色していますが、歯の方が色が濃くなっています。
この症例で使用したハイブリットセラミックは、一番最初に売り出されたものです。
当時のハイブリットセラミックは現在のものよりもやわらかくて摩耗しやすく、変色もしやすいものでした。
それでも、15年歯のヒビを悪化させることなく、問題なく機能しています。
当時から3世代くらいハイブリットセラミックは進歩しています。
より自信をもってお勧めできる材料となりました。
小幡歯科医院
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