小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

歯と年齢(3歳~6歳の歯並び)

2008-08-15 10:00:00 | 小児歯科

乳歯がすべて揃うと歯並びが気になってくるものです。

           

すきっ歯、受け口、乱ぐい歯など、、、、、。

          

乳歯のすきっ歯は全く心配ありません。乳歯よりも大きな永久歯に生え変わる

時に有利になるくらいです。 

             

受け口は専門的に「反対咬合」とよばれるもので、下の前歯が上の前歯よりも

前に出てしまっている状態です。

            

乱ぐい歯は前歯が混み合っている状態で、大人の場合は「八重歯」になりやすい

状態です。

              

乳歯の歯並びが永久歯に影響するとは限りません。

           

ですから乳歯の歯並びが悪くても心配する必要はありません。

              

ですが、将来歯並びが悪くなるのであれば早めに対応しておきたいものです。

            

まずは矯正専門医に相談することです。

                   

では、何歳になったら相談すると良いのでしょうか。

           

矯正専門医に聞くと「歯並びが気になった時」に相談するのが良いとのことです。

             

つまり相談するのは何歳でもいい、ということです。

                       

専門医であれば歯並びを見ただけで、将来の予測ができます。

                 

それによって次は何歳の時にチェックをすれば良いかわかります。

             

そうやって定期的に専門医に相談することによって、必要な矯正の時期を計る

事ができます。

                

ちなみに5歳までに矯正治療を始めることはめったにないそうです。

             

また適切な矯正開始時期は小学校3年生くらいであることが多いそうです。

                

矯正治療は何歳からでも(成人でも)始められるものですが、8~9歳が適切で

ある理由はその時期に始めると歯を抜かないで矯正ができる可能性が

高くなるからです。

               


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歯と年齢(3歳~6歳の虫歯の治療)

2008-08-14 10:00:00 | 小児歯科

残念ながら乳歯に虫歯ができてしまった場合、治療が必要です。

             

歯科治療に理解がない年齢なので、大人とは違ったアプローチになります。

          

無理やり治療をすると歯医者嫌いになり、大人になっても歯科医院に足が遠のく

ようになってしまいます。

             

ですからなるべく削らないで、虫歯を進行させないことが大切です。

                   

               

虫歯はその進行している深さによって対応が異なります。

                   

                   

           

■ C0 歯の表面だけが溶け出している状態、(虫歯の前段階)

                

歯の表面が白濁~黄色くなっている状態です。(この状態から進むと茶色~黒く

なり、さらに進行すると穴があきます。)

                

まったく治療の必要はないのですが、虫歯を進行させない環境をつくりたいもの

です。そのためには適切な食生活と歯磨きが大切です。

                 

うまくいけば溶けてしまった表面が再石灰化して元の歯の状態に戻ることがあり

ます。またフッ素は再石灰化を手助けするので、定期的にフッ素を塗るのも有効

です。

                    

歯科医院での定期健診も大切ですが、おうちの方が日頃歯の状態をチェックして、

歯の色が進行していないか確かめてください。進行しているようであれば早めに

歯科医院を受診してください。

                       

                      

■ C1 虫歯が表層のエナメル質にとどまっている状態

            

まだ、削る必要はありません。虫歯を進行させないように努力します。虫歯が進行

しそうもなければ、定期健診とフッ素塗布で対応可能です。

                

食生活の内容をお聞きして、甘いものを好んで食べているようなら積極的に虫歯

の進行を抑えます。

                     

虫歯の進行止めの薬(サホライド)を塗ると虫歯の進行をとめることができます。

              

ただサホライドを塗るとかえって虫歯の部分が黒くなってしまいます。奥歯であれ

ば問題はありませんが、前歯で見た目が気になる場合はサホライドは使用でき

ません。ですので、親御さんと相談してから塗るかどうか決めます。

               

サホライドはずっと効果があるわけではないので、定期的(3~4ヶ月)に塗る必要

があります。

              

             

■ C2 虫歯が内部の象牙質にまで進んでいる状態

             

この時点で削る治療が必要になります。象牙質はやわらかいので、象牙質に達し

てから虫歯の進行が早くなるからです。

              

ただ、この年齢ではおとなしく治療させてくれないことの方が多いです。無理やり

治療して「歯医者嫌い」になってしまい、大人になっても治療できなくなってしまう

こともあります。

              

どうしても治療できないようでしたらサホライドを塗って様子を見ます。そして治療

ができるようになったら削る処置を行います。

             

            

■ C3 虫歯が歯の神経にまで達している状態

               

早急に治療する必要があります。歯の神経が化膿してしまうと、後から生えてくる

永久歯に悪影響があるからです。

                 

この段階になると薬で様子を見るということができませんので、無理にでも治療

しなければならなくなります。

         

永久歯でもそうですが、虫歯を神経まで達するほど大きくしないことが重要です。

             

           

■ C4 歯がほとんど虫歯で崩壊してしまっている状態

               

抜歯の対象です。

                  

                         

         

乳歯は永久歯が生えるまでのスペーサーになっています。

つまり、乳歯が永久歯の生える場所を確保しています。

永久歯が生える前に乳歯が抜けてしまうと、永久歯の生える場所がなくなって

しまい永久歯の歯並びが悪くなってしまうことがあります。

         

そうならないように専用の処置がありますのでご相談ください。

        

                  

経験から言いますと、歯磨きを頑張るよりも砂糖の入った甘いものを

控える方が虫歯ができません。

          

この時期は歯磨きは適当でも良いですから食生活を適正にすることを心がけて

ください。

           

                   

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

            


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歯と年齢(3歳~6歳の虫歯)

2008-08-13 10:00:00 | 小児歯科

3歳から6歳は乳歯が揃っていますが、この時期の虫歯予防も大切です。

         

「乳歯は抜け落ちるのだから、少しくらい虫歯になっても構わない。」

「永久歯になったらしっかりと虫歯予防をしよう。」

          

と考えがちですが、乳歯の時期を侮ってはいけません。

                  

それは、乳歯の状態が永久歯に引き継がれるからです。

            

乳歯が虫歯になりやすい場合、永久歯になってから気合を入れてもそうそう

お口の中の状況は改善しません。

                

ですから乳歯のうちから虫歯になりにくい環境を作ることが大切です。

                    

逆に、一度虫歯になりにくい環境ができあがると虫歯菌の入り込む余地がなくなり

ます。

               

そういう状態になれば甘いものを食べても簡単には虫歯にならなくなります。

             

是非、虫歯になりにくい環境になるように歯が生える6ヶ月から頑張りましょう。


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歯と年齢(6ヶ月~3歳の歯並び)

2008-08-12 10:15:00 | 小児歯科

乳歯が生え出したらもう歯並びが気になるものです。

         

初めて乳歯が生えた時に「曲がって生えてきたので将来歯並びが悪くならないか

心配だ」といって歯科医院を受診される方がいらっしゃいますが、この時期には

心配はいりません。

         

というか、心配しても仕方がありません。

            

どんどん顎が成長する時期でもあり、この時期の歯並びが将来にわたって続く

わけではないからです。

         

ただ、心配を解消するためにも歯科医院で相談するのは良いことだと思います。

             

なおこの時期に大切なことは、顎がしっかり成長するようにやわらかいものだけで

なく歯ごたえのあるものもしっかり食べさせることです。

           


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歯と年齢(6ヶ月~3歳の歯磨き)

2008-08-11 10:14:00 | 小児歯科

乳歯が生えてきたら歯磨きをしたいところです。

         

が、この時期は歯磨きを嫌がるのが普通です。

                

まったく口の中に歯ブラシを入れさせない子もいるくらいです。

                

対応策といいますと、「徐々に慣らせる」「遊ぶ感覚でやらせる」「親が磨いている

ところを見せて真似させる」などがありますが、ダメな時はダメです。

              

だんだんできるようになりますので、無理に歯磨きさせる必要はありません。

             

甘いものを与えなければ虫歯になりませんから。


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歯と年齢(6ヶ月~3歳の食生活)

2008-08-10 10:02:00 | 小児歯科

乳歯は3歳くらいまでに生え揃います。

           

個人差がありますので、3歳になってずべての乳歯が生えていなくても心配は

いりません。

             

                 

さて、この時期は虫歯予防のためにもっとも大切な時期であるといえます。

                  

この時期に将来虫歯で苦労するかどうか決まるといっても過言ではありません。

                     

キーワードは「味覚形成」です。

              

人の味覚は3歳までに決まります。

                

この時期に甘いものの味を覚えてしまうと、一生甘い物好きになってしまう可能性

があります。

               

甘い物好きだけなら良いのですが、むやみに甘いものを食べたくなる人が

虫歯になる危険が大きくなります。

             

大人になった時に、虫歯になりやすい人は甘いものを控えなければ虫歯を

予防することができません。(甘いものをいくら食べても虫歯にならない人も

いますが。)

               

虫歯になりやすい人は食生活を改善しないと、どんなに歯磨きをがんばっても

虫歯ができてしまいます。

               

そうならないように、3歳までに甘いものをむやみに食べなくても平気なように

したいのです。

                 

そのために、3歳までは砂糖の入った甘いものを極力与えないようにした方が

良いです。

               

ただ、甘いものはおいしいのでまったく与えないというのは現実的には難しいもの

です。

                

                         

ですから以下のような約束を取り決めるとよいでしょう。

           

「のどが渇いたらジュース」という習慣をやめて、水やお茶で水分補給する習慣を

つける

(特に水を飲む習慣をつけることがいいようです。)

           

甘いものをまったく食べない日を作る

          

おとなしくさせるためにアメやガムを与えない

          

甘いものを口にするのは1日1回にする

                

                

甘いものを食べるルールを決めることによって食生活が規則正しくなり、虫歯に

なるリスクが減ります。

               

歯磨きを頑張ることよりも、こちらの方が虫歯予防に効果があります。

                   


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歯と年齢(0~6ヶ月)

2008-08-09 10:00:00 | 小児歯科

乳歯が生えるのは6ヶ月くらいからです。

             

乳歯の生え方には個人差があり、半年~1年近くちがうこともあります。

               

乳歯が生えるのが早い、遅いというのは将来の永久歯にまったく関係ないので

心配する必要はありません。

        

よその子供と比較することは意味のないことなので、自分の子供の成長を楽しみ

ましょう。


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歯と年齢

2008-08-08 10:00:00 | 歯科話

お口の中の状態は年齢によって変化していきます。

               

歯は生まれて6ヶ月くらいから生え始めます。

          

6歳から永久歯が生え始め、乳歯と交代していきます。

            

15歳くらいで永久歯は生え揃い、死ぬまでのお付き合いとなります。

               

ちねみに、天然の歯は120年もつようにできているそうです。(虫歯や歯周病が

なければの話ですが。)

               

年齢によって歯の状態も変わってきますので、年齢に合った予防、年齢にあった

治療、年齢にあったメンテナンスが必要になります。

            

それぞれの年齢帯について説明していきます。


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成人健診

2008-08-07 10:00:00 | 予防

現在、区の成人歯科健診の期間です。

             

区切りの年齢(40歳、45歳、50歳)になると目黒区から(当院は目黒区歯科医師

会に在籍しているので目黒在住の方対象)歯科検診の案内が送られてきます。

               

不思議と健診にいらっしゃる方はあまり問題ない人が多いです。

                    

健診(無料)ではレントゲンを撮れないので、見た目で歯の状態を判断します。

               

歯科医を18年やっていると、虫歯になりやすいかどうかがなんとなく診ただけで

わかるようになります。

                

歯の雰囲気を勘で読み取っていてうまく説明できないのですが、一つ説明できる

ことがあります。

           

歯の表面のツヤです。

            

虫歯になりにくい人は歯の表面(エナメル質)にツヤがあり、硬いように見えます。

          

虫歯になりやすい人は表面にツヤがなく、歯が表面的に溶けているように見え

ます。

              

ただこれは強い光を当てて近距離で見ないとわかりません。

                   

表面にツヤがなくても悲観することはありません。

        

ツヤを取り戻すことができます。

                  

まずは歯磨きで虫歯の原因になるプラークを取り除くこと。

              

そして食生活を適正にしてお口の中を酸性にしないこと。

           

そうすれば歯は再石灰化してツヤがもどってきます。

                

           


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洗口液で酒気帯び?

2008-08-06 10:00:00 | 予防

以前、洗口液で口をゆすいだ後に車を運転して酒気帯びで捕まった人の話が

新聞に載っていました。 

             

洗口液にはアルコールが含まれているので、それが機械に反応したようです。

                

この当時、歯科界ではこれが話題になり「運転前には洗口液を使用

しないように」と患者さんに伝えたものでした。

           

しかし最近そういう話はまったく聞きません。

               

確率の問題なのかもしれませんが、洗口液のために酒気帯びの反応がでること

はほとんどないと思われます。

           

が、酔っ払い運転が問題になっている昨今、運転の直前の洗口液使用は避けた

方が無難だと思います。

                   

                 


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再石灰化

2008-08-05 10:06:00 | 予防

再石灰化というのは歯にとってとても重要な現象で、歯の表面が虫歯菌によって

溶けてしまったところにカルシウム分が再び補給されることを意味します。

                  

リカルデントはその再石灰化を手助けするようです。

(どれくらい効果があるかはまだ報告が少ないです。)

           

                

さて、リカルデントに頼らなくても歯は再石灰化します。

               

どうやって再石灰化するかというと、唾液の中のカルシウムやリンが歯の表面に

沈着することによって再石灰化が起きます。

               

誰もが持っている唾液に、再石灰化させる能力があります。

              

ただ、唾液で再石灰化するためには条件があります。

                

歯の周りが酸性にならないようにしなければなりません。

                 

そのためには、適正な食生活と歯磨きが重要です。

                         

適正な食生活と歯磨きによって、自然に歯は再石灰化します。

              

表面的な虫歯を治療する必要がないのはそのためです。

                

表面的な虫歯は、食生活と歯磨きを改善するだけで進行が止まる

だけではなく再石灰化によって表面が硬くなる可能性があります。

         

          

小幡歯科医院

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リカルデント

2008-08-04 10:00:00 | 予防

キシリトールの後に虫歯予防のために出てきたのが「リカルデント」です。

             

リカルデントは歯の「再石灰化」を促します。

                 


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キシリトールガム

2008-08-03 10:00:00 | 予防

キシリトールはもう日本でも有名になりました。

            

虫歯予防の効果があります。

                  

プラークをできにくくする作用と虫歯菌の活動を抑える作用があります。

              

虫歯になりやすい方にはお勧めできるものです。

 

ただ、ガムというのは時として問題があります。

               

ガムを噛むことは歯ぎしりをすることです。

                   

顎関節症の方や、歯がしみる方はガムを噛むと余計に症状が悪化する危険が

あります。

             

歯ぎしりは脳には良い刺激となるので、ガムを噛むとリラックスできるという効果が

あります。

               

ただ歯ぎしりは歯や顎周りに悪影響を与えることがあります。

              

ですので歯ぎしりの影響が出る方は、キシリトールをガムではなくタブレット(錠剤)

で利用するといいと思います。

               

タブレットはなかなか一般のお店では売っていません。

        

ネット上の通販ではいろいろな種類が出ています。

(ただ、どの商品が良いかは調べていません。今後調べます。)

        

                 

小幡歯科医院

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舌ブラシ

2008-08-02 10:00:00 | 予防

舌の表面に汚れが溜まることがあります。

            

舌はもともとピンク~赤い粘膜の色をしていますが、表面が白~黄色になることが

あります。

            

これは「舌苔」といって食べ物、最近、粘膜などのカスが溜まったもの

です。

            

舌苔は口臭の原因になることがあるので、取りたくなるものです。

           

が、舌苔は簡単には取れません。

          

舌の表面に強くこびりついているからです。

                   

           

舌苔は多かれ少なかれ下の表面についているものですが、その成り立ちは体調

に左右されます。

           

疲れやストレス、胃腸の具合、ビタミン不足、お口の中の乾燥、などに影響されて

舌苔がつきやすくなります。

                

ですから、体調が良ければ舌苔はつきにくくなります。

           

この舌苔が付くのを予防するために「舌ブラシ(舌クリーナー)」が売られています。

                  

舌の形にあった大きさで、ブラシもやわらかめにできています。

               

ただ、舌の清掃にはいつも使っている歯ブラシでもかまいません。

                

歯を磨くついでに舌を軽く磨いて下さい。

              

あくまでも軽くです。

           

強く磨くと舌が傷ついて荒れてしまう危険があります。

                 

専用の舌ブラシでも磨きすぎると舌が荒れてしまうのでやりすぎは禁物です。

                

舌苔は、取るというよりも体調や生活習慣をコントロールしてつきにくくするように

した方が効果があります。

             

               


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薬用歯磨き粉

2008-08-01 02:23:00 | 予防

薬用歯磨き粉は洗口液よりは意味があると考えています。

            

それは歯磨きでプラークを落としてから薬効を期待するする点で洗口液とは違う

からです。

      

プラークには薬は効きませんので、物理的にプラークを落として初めて

薬の効果が出ます。

         

様々な薬用成分が出ていますが、代表的なものだけ説明します。

           

フッ素入り歯磨き粉

虫歯になりやすい人にお勧めです。

            

歯周病歯磨き粉

歯ぐきを引き締める成分には意味があると思います。

殺菌作用があるというのは信用できません。プラークには薬が効かないからです。

             

ハイドロキシアパタイト

まったく意味がありません。

歯はハイドロキシアパタイトでできていますが、アパタイトの顆粒を歯磨き粉に

混ぜても歯に取り込まれません。

薬に頼らなくても「適正な食生活と歯磨き」で歯は唾液の中のカルシウムやリン

を取り込んで再石灰化します。

フッ素は歯に取り込まれてフルオロアパタイトとなって歯が強化されますので、

フッ素だけは歯を強化するのに効果があります。

              

爽快感

ミントやハッカなどによって爽快感を出す歯磨き粉があります。

プラークを落とさなくてもスッキリとしてしまうのでお勧めできません。

歯磨きをしっかりとした後に爽快感を得る分には良いと思います。

          

研磨剤

研磨剤が入っている歯磨き粉の方が表面の汚れは落ちやすいです。

が、お勧めできません。

研磨剤の入った歯磨き粉で一生懸命磨くと知覚過敏になることがけっこうあり

ます。

研磨剤に頼らずに、ブラシでこすることでプラークを落としてください。

                        

知覚過敏防止

「シュミテクト」という歯磨き粉には知覚過敏を抑える成分が入っています。

今まで効果があった方はいらっしゃいました。

が、効果がなかった方のほうが多かったです。知覚過敏にはいろいろな原因が

ありますので、薬効だけで治ることの方が少ないです。

効果がある場合は続けてください。

           

美白効果

汚れを取ることで歯を白くするという製品が多いようです。

ですから研磨剤が入っていないか確認する必要があります。

「酸」などで歯を溶かして白くする製品もあるようです。(これには歯を弱くして

しまう危険があります。)

「ホワイトニング」を謳う歯磨き粉もあるようですが、歯磨き粉でホワイトニングを

することは現実的には不可能です。

歯磨きの時間ではホワイトニングには短すぎます。

歯がしみないようでしたら「ホワイトニング歯磨き粉」を試してみても良いとは思い

ますが、何が入っているかわからないので(メーカーがきちんと表示しているとは

かぎりません)危険が伴います。

            

             

                   

ちなみに、私自身はまったく歯磨き粉を使用していません。

                

歯磨き粉も気に入ったものがあったり、効果を感じたものがあれば続けてくだ

さい。

               

実際には歯磨き粉で激的にお口の中の状況が良くなることはないと思います。

                 

                       

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

                 


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