小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

唾液の緩衝能と食事回数

2007-11-07 11:23:33 | 虫歯

「唾液の緩衝能」は人間の体に備わった、とてもすばらしい機能です。

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ただこの機能には限界があります。ウルトラマンが3分しか地球にいられないように、ヤマトの波動砲が一回使うとしばらく使えないように、物語の魔法使いが願い事を3回しか叶えてくれないように、、、、、。

                          

「唾液の緩衝能」の限界とは、食後に発揮されるが(食事をすると唾液がたくさん出ます)それがずっと続かないということと、回数として1日3~4回が限度、ということです。

                               

食事の回数が(おやつやつまみ食いを含めて)5回以上になると、「唾液の緩衝能」が発揮されず、お口の中が酸性のままになってしまいます。緩衝能が弱い人は1日3回が限度です。

                              

そいうわけで、甘いものは食事の一貫としてデザートとして食べていただきたいのです。そしてちょこちょこ甘いものを口にする(私たちは「だらだら食い」と呼んでいます。)のを控えることが虫歯予防に有効です。

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さらに、時間的に規則正しい食生活は「唾液の緩衝能」を発揮させやすくなります。

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以上が虫歯予防の観点からみた「適切な食生活」です。

 

                

                   

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唾液の緩衝能

2007-11-07 01:25:01 | 虫歯

「唾液の緩衝能」とは酸を中和する能力のことです。

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食事をすると人間の口の中は酸性になります。特に砂糖が口の中に入ると虫歯菌がそれを利用してどんどん酸をつくり、より酸性に傾きます。そして酸によって歯が溶けると、虫歯になっていきます。

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人間の唾液には、この酸を中和させて虫歯になりにくくする作用があります。

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これが「唾液の緩衝能」です。

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この能力には個人差があり(検査によって調べることができます)、それによって虫歯になりやすい、なりにくいが決まります。

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歯の強さも、唾液の緩衝能も生まれもったものですので、努力では得られません。

             

                 

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自分でできることといえば、「適切な食生活」と「歯磨き」、ということになります。

 


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甘いものを食べても虫歯にならない人

2007-11-07 01:12:38 | 虫歯

最近は、歯が悪くなくてもクリーニングのために歯科医院を来院される患者さんが増えました。

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虫歯が全然ない人もいらっしゃいます。

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そういう方には私は必ず「甘いものは好きですか?」と尋ねますが、けっこう「大好きで毎日食べています。」という答えも返ってきます。

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どうして甘いものをたくさん食べても虫歯にならないのでしょうか?(甘いものをたくさん食べると、歯ブラシで落とすには限界があります。)

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一つには、歯の表面(エナメル質)が虫歯菌が出す酸に強い、ということが考えられます。

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もう一つは、お口の中にそもそも虫歯菌がいない、ということが考えられます。(これは検査によって調べることができます。)

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そして「唾液の緩衝能」が高いということが考えられます。

 

                

              

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