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(旧)小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

最小限の虫歯治療

2019-05-11 21:05:58 | 虫歯

歯の治療において、「なるべく歯を削らない」ことが大原則です。

            

歯を削れば削るほど、その後のメンテナンスが困難になっていきます。

           

歯科治療においては削った部分は人工物(セラミック、金属、プラスチックなど)に置き換えられますが、人工物が少ないほど、つまり残った自分の歯が多ければ多いほど歯が長持ちします。

             

ですから虫歯になった場合は、その部分を必要最小限削って治療することが大切です。

                

そう言う意味で、「最小限の虫歯治療」を行うことができた例をお見せします。

               

 

レントゲンで虫歯が認められました。

        

「小さい虫歯」に分類されるものです。

              

                   

                  

肉眼で見ても分かる虫歯でした。

             

             

        

必要最小限に歯を削ってレジン(プラスチック)で埋めて治療が終了しました。

                  

             

虫歯治療としては最小限の治療となりました。

                     

これ以上虫歯が小さい場合は治療せずに様子を見ることがあります。

                     

これ以上大きい場合は治療を急ぐ必要が出てきます。

                      

虫歯治療としてはもっとも適切な時期に治療できたと言えます。

                       

            

このように最小限の虫歯治療を行うには、定期検診が必要不可欠です。

                 

定期的に(当院では2年に一回を推奨)レントゲンを撮って、治療が必要な虫歯を適切な時期に治療できるようにチェックしていきます。

                  

定期検診は、一般的には半年に一回をお勧めしています。

        

           

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

                  

 


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虫歯は奥歯からできる

2019-04-04 21:16:18 | 虫歯

虫歯は奥にある歯からできる傾向にあります。

           

奥歯は黒くなっていて虫歯ですが、その手前の歯はとてもきれいです。

                   

同じ人の反対側の歯ですが、同じように奥の方の歯の方が黒くなっています。

                    

これは奥歯の方が歯磨きがしにくく、唾液の流れも悪くなることが理由として考えられます。

                 

このブログは「歯磨きだけでは虫歯は予防できない。」というスタンスで書いてますが、それでも歯磨きは大切です。

             

奥歯をしっかり磨くことはいつも意識していただきたいことです。

            

                

前歯の虫歯は液体によるものが多いです。

              

具体的には、清涼飲料水やジュースなどを飲むときに前歯を通過するので前歯に虫歯ができます。

        

前歯に虫歯ができたら、糖分の入った飲み物を飲みすぎていないか確認しましょう。

           

             

さて、前歯と奥歯の間の「小臼歯」だけに虫歯ができていることがあります。

                  

前歯は液体、奥歯は歯磨き不足と書きましたが、これは「咬み合わせの不具合」が原因と考えられます。

             

不具合というのは、「その歯の咬み合わせが悪く、噛む時に強く当たっている」ということです。

               

咬み合わせが強いためにミクロのレベルで歯が欠けていき、そこに虫歯ができるのです。

                 

ですので、一か所だけに目立って虫歯ができている場合は、虫歯の治療とともに咬み合わせの治療を行うことがあります。

           

                      

小幡歯科医院

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レントゲンよりも大きくなっている虫歯は最近できた虫歯

2019-01-08 21:56:07 | 虫歯

長たらしいタイトルになりました。

             

レントゲンで確認した虫歯の大きさよりも実際の虫歯の方が大きくなっている場合は、最近進行した虫歯であるということです。

             

                                                                                      

レントゲンで虫歯が発見されました。

                    

中の下、つまり中くらいの虫歯で小さい方であると、レントゲンでは診断されました。

                  

               

しかし、実際に削ってみると中くらいよりも大きい虫歯でした。

                  

進行している途中の虫歯に、こういうことが起きます。

                  

できたばかりの虫歯はレントゲンには写らないということなのです。

              

虫歯で歯が溶けても、レントゲンに写るようになるにはタイムラグがあり、レントゲンでは実際よりも虫歯が小さいように写ります。

                

逆に古くからある虫歯で進行が止まっているような虫歯は、レントゲンと実際の虫歯の大きさが一致します。

                 

現在進行形の虫歯があるということは、現在砂糖や異性化糖などの甘いものを口にしているということです。

                  

虫歯があっても進行している様子がないのは、甘いものをそれほど口にしていないということです。

                  

レントゲンと虫歯を削った感触で、その人が最近どういう食生活をしているかがわかります。

             

             

                 

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虫歯と反対の歯を削る

2018-12-19 23:34:06 | 虫歯

謎のタイトルです。

                

虫歯と反対側の歯(上の歯の虫歯なら下の歯、下の歯の虫歯なら上の歯という意味です)を削ることがあるという内容です。

               

上の犬歯と小臼歯に虫歯ができています。レントゲンで確認済みですが、肉眼で見ても歯と歯の間がうっすら黒くなっているのがわかります。

                   

               

レントゲンの通り虫歯がありました。

           

           

虫歯をすべて取って、歯科用プラスチックで埋めます。

          

             

埋めるところまでは通常の治療です。赤や黒の斑点がついているのは、咬み合わせを調べたところです。       

 

               

下の歯の咬み合わせるところ(咬頭)が、上の犬歯と小臼歯の歯と歯の間に強く当たっているのがわかり、その部分を削りました。

             

           

削ると言っても、鋭く山になっているところを丸めた程度です。。削った量は0.2ミリくらいです。

            

                   

                      

今回の虫歯は歯磨き不足ではないと思われます。咬み合わせがきついことによって虫歯ができたと判断しました。

                  

強く咬み合わせているところが、毎日毎日噛んでいるうちに歯がミクロのレベルで砕けて、そこから虫歯が始まったと考えられます。

                  

そのまま詰め物をしただけでは下の歯の咬み合わせに負けてしまって、詰め物が取れたり隙間から再び虫歯になってしまう可能性があります。

               

下の歯を少し削ることによって、今回の治療が長くもつようになります。

                

専門的には「咬み合わせの調整」をしたことになります。

               

咬み合わせが正しいことは、歯の寿命に大きく関わります。

                  

        

               

小幡歯科医院

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ハイブリットセラミックアンレーの長期予後

2018-12-12 22:47:11 | 虫歯

ハイブリットセラミックを使うと、神経を抜いた歯でもかぶせないで治療することができます。

          

「ハイブリットセラミックの威力(その2)」

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/b5862133ad8ab553101a8009e63ee83c

                

                

ちょうど15年前に始めたこの治療法ですが、その初めての症例をご紹介します。

                  

神経を取った後に、歯は全周を削ってかぶせるのがセオリーです。

             

歯をこれ以上削るのはもったいないという気持ちと、歯よりもやわらかいハイブリットセラミックなら乗せるだけでも長くもつだろうし歯が割れる危険も少ないだろう、という気持ちでハイブリットセラミックアンレーの治療を選択しました。

              

そのままハイブリットセラミックを乗せるように接着しました。

               

最初の症例にしては、境目が目立たずにきれいに仕上がりました。

          

よく見ると縦にヒビが入っています。

                   

となりの歯の銀歯も取れてしまったので、ハイブリットセラミックで治療しました。

                     

               

治療後11年での写真です。

            

歯が着色してきていて、噛む部分がすり減っています。

            

不思議なことにヒビが目立たなくなっています。

                 

           

15年後です。

           

歯の着色が進んでいます。

         

ハイブリットセラミックも変色していますが、歯の方が色が濃くなっています。

                  

この症例で使用したハイブリットセラミックは、一番最初に売り出されたものです。

        

当時のハイブリットセラミックは現在のものよりもやわらかくて摩耗しやすく、変色もしやすいものでした。

 

            

それでも、15年歯のヒビを悪化させることなく、問題なく機能しています。

          

当時から3世代くらいハイブリットセラミックは進歩しています。

               

より自信をもってお勧めできる材料となりました。

                

 

          

小幡歯科医院

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虫歯は中で広がる

2018-12-06 06:18:11 | 虫歯

歯の表面はエナメル質、内部は象牙質でできています。

        

エナメル質は硬く、象牙質はそれより柔らかくできています。

              

そして、虫歯はエナメル質よりも象牙質で大きく広がるようにできていきます。

                  

とても極端に内部で広がった虫歯の症例を報告します。

              

歯に黒い点があって、虫歯になっているのはわかります。

          

それほど大きい虫歯には見えません。

              

レントゲンで、虫歯が中で広がっていてかなり大きくなっているのがわかります。

         

               

削っていきます。

              

              

レントゲンで確認しているので、どんどん削っていきます。

           

           

レントゲンで確認した通り、かなり大きな虫歯です。

           

通常、レントゲンよりも実際の虫歯は進んでいるものです。古い虫歯はレントゲンに写りますが、新しい虫歯はレントゲンにははっきりと写らないからです。

                

水酸化カルシウムの薬を入れて、再石灰化を図ります。

             

             

蓋をして数週間置いて、歯の石灰化を待ちます。

                     

この状態で痛みがなければ、歯の神経は取らなくてすみます。

                

この薬を入れた状態でも痛みがある場合は、神経をとらなければならない可能性が増します。

                    

                  

虫歯が中で広がっているのが通常ですが、かなり極端に広がった症例でした。

            

これもやはり、糖化が関わっていると思われます。

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/c6dffbc926bb9e434d3c1434f6b2222c?fm=entry_awp

        

歯の内部の象牙質が糖化して(エナメル質は糖化しない)弱ってしまい、虫歯が急激に進む環境になってしまっていると考えられます。

            

             

血糖値を上げる甘いものが歯の内部で悪さをしていることもあるのです。

                 

                

                    

小幡歯科医院

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歯の象牙質の糖化

2018-11-29 22:50:33 | 虫歯

「この人は生まれつき歯が弱いな」と感じることがあります。

             

具体的には、歯の内部の象牙質が「やわらかい」と感じる人です。

            

先天的に歯が弱い人がいるのではないかと考えていました。

              

が、今はそうは考えていません。

             

歯は後天的に、食事によって弱くなると考えています。

            

歯が弱いのは「象牙質の糖化」によるものであるというのが、その理由です。

             

糖化とは、体の中で余ったブドウ糖がタンパク質(特にコラーゲン)にくっつく現象のことです。

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/dc1c0eb07565f64b9295b74cde560a22

                

                 

歯の表面のエナメル質にはコラーゲンがほとんど含まれていません。が、象牙質にはコラーゲンが含まれていて、そのコラーゲンは糖化する可能性があります。

                  

歯の中にも血管があって血液が流れています。

 

血液が高血糖になり、その余ったブドウ糖が血管を通して歯の象牙質にくっついて糖化を引き起こす、というのがその原理です。

             

実際の症例で見てみましょう。     

虫歯の治療中です。

          

虫歯でやわらかくなった所をすべて削り取りたいのですが、象牙質がやわらかくてどこまで削ればいいかわかりません。

               

「う蝕検知液」という虫歯の部分が赤く染まる液で確認します。

              

虫歯を全部取ったと思っても、まだピンク色に染まります。

          

虫歯と健全な象牙質の区別がつきにくい状態です。

                     

象牙質がやわらかいのですから、一たび虫歯になると一気に進みます。

         

急に大きな虫歯をつくって来院される方は、ほとんどの場合がこういう状態です。

                   

虫歯が大きくなりやすい人は、食生活を見直して糖質、特に砂糖を多く食べていないか確認することが大切です。

        

         

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歯の再石灰化がしやすい人

2018-11-22 00:25:59 | 虫歯

このブログでも何度かお話ししていますが、虫歯で弱ってしまった部分の歯を水酸化カルシウムという薬を使って強くする治療法があります。

               

歯が強くなるのは「再石灰化」という現象です。

          

虫歯で歯のカルシウム成分が失われたところに、カルシウムが再び沈着して歯が強くなります。

                  

実際の症例でみてみましょう。

                

真ん中の歯の詰め物の周りが、レントゲンで黒くなっています。詰め物の隙間から虫歯になった可能性があります。

               

詰め物を取ってみると、案の定虫歯がありました。

                  

虫歯が神経に近いので、全部削り取らずに少し虫歯を残したところに水酸化カルシウム(黄色い薬)を置きました。

               

蓋をして2週間から1か月置きます。

                   

2週間後に取り残していた虫歯の大部分は固くなっていました。再石灰化が起きました。

色は少し茶色いように見えますが、虫歯はない状態です。

                     

プラスチックの詰め物をして治療終了です。再石灰化したところは痛みにも強くなっているので、麻酔をしないで治療することができました。

               

深い虫歯は削っていくと神経に近くなるので、神経に近い部分は再石灰化させて削らなくても済むようにします。

      

これによって、虫歯で神経を取ることがかなり少なくなります。

               

この再石灰化する能力には個人差があります。順調に再石灰化する人と、なかなか再石灰化しないひとがいます。

                   

歯の質と言えばそれまでですが、栄養も関わっているかもしれません。

            

糖質を多く摂っていると歯の象牙質が糖化する危険があり、糖化した脂質は弱くなり再石灰化しにくくなるでしょう。歯の再石灰化にはカルシウムだけでなく、コラーゲンの材料であるタンパク質や鉄やビタミンCも必要でしょう。

                   

きちんとした食事をすることによって、歯の質が良くなることも期待されます。

 

        

小幡歯科医院

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必要最小限の虫歯の治療

2018-03-29 23:09:29 | 虫歯

虫歯の治療を行う際に、なるべく歯をたくさんは削りたくないものです。

               

必要最小限に歯を削って治療するのが理想です。

             

そのためには虫歯の早期発見が大切です。

                

歯と歯の間に虫歯ができました。

              

虫歯だけを削り健全な歯を削らないようにします。

            

            

ほぼ虫歯だけを削り取ることができました。歯と歯の間の歯の部分を削らないのがポイントです。

                 

必要最小限しか削っていないので、詰めるのも簡単です。

              

レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療終了です。

            

レジンが進歩する前の時代であったら、金属を外した後に、虫歯の部分を含めてさらに大きな金属を詰め替えることによって治療していました。

            

レジンの材料的な進歩によって、金属を外さずに治療することができるようになったのです。

        

そして、これは「もっとも簡単に虫歯を治す方法」でもあります。

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/0b257328977cb3525dcb3c100502528f

                  

ただ、これよりも虫歯が小さい場合は治療をしないで様子をみる場合もあります。

                 

あまりにも小さい虫歯は、削ること自体が無駄になるので(ある程度削らないと詰めることができないため)

経過を見ます。

              

定期的にレントゲンを撮ってその虫歯が進行しているかどうか判断します。

            

虫歯の最大の原因は「砂糖」です。

          

砂糖を控えることで虫歯の進行は簡単に抑えることができます。

            

治療以前に食生活を改善して虫歯にならない、虫歯が進行しないようにすることが大切です。

                   

         

小幡歯科医院

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ハイブリットセラミックの威力(その2)

2018-03-25 14:37:18 | 虫歯

まずは、こちらの画像をご覧ください。

           

歯の神経を取った後の状態です。

                 

歯の神経を取ると歯が脆くなってしまうため、歯の全周を削って「かぶせる」治療が必要となります。

                    

ただ、ひどい虫歯でなくて神経を取った場合には、この画像のように周りの歯が残っています。

               

この歯の周り全てをけずってかぶせるには抵抗があります。

                

歯の全周を削る場合は、歯の中を補強する必要があります。

          

歯の中を金属で補強した場合が、この二つの画像です。

             

かなり歯が減ってしまった印象があります。

                   

この場合は虫歯が大きかったので、迷わず歯の全周を削りました。

           

歯の中の補強にグラスファイバーを用いて金属よりも痛々しい印象は少ないですが、歯が減ってしまう印象は否めません。

                   

そこで、ハイブリットセラミックです。

                   

歯の周りを一切削らずに治療を終えました。

              

セラミックの歯を乗せただけです。アンレーという治療方法です。

               

これができるのはハイブリットセラミックだけです。

      

金属や通常のセラミックでは、硬くて接着剤がなじみにくいため取れやすくなります。

             

適度な柔らかさをもち、接着剤のなじみが良いハイブリットセラミックならではの治療方法です。

                   

               

ただし、歯の周りを削らないで乗せるだけなので、横から見ると歯とセラミックの境目が出てしまいます。

               

奥歯なら気になりませんが、前歯の方に近づくと気になるかもしれません。

              

この、「見た目に難がでる可能性」だけがデメリットで、神経を取った歯に対して歯を削らないもっともやさしい治療法であると言えます。

                 

         

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ハイブリットセラミックの威力

2018-03-18 01:16:26 | 虫歯

前回は、最も効率のいい治療方法としてレジン(歯科用プラスチック)を紹介しました。

            

ある程度虫歯が進行するとレジンでは対応できなくなります。

              

型をとって詰め物を製作するという方法が必要となります。

       

その中でやわらかさを持ったセラミック、ハイブリットセラミックが有効な場合があります。 

         

やわらかさを持たせていて天然の歯と同じようにすり減るので、口の中で自然に機能します。

        

とても歯に優しい材料であると言えます。

           

ただし、やわらかい分純粋なセラミックよりも色が落ちるという欠点がありました。

             

ハイブリットセラミックも徐々に進歩していって、色の問題もクリアされてきています。

             

金属の歯の中に虫歯ができていました。

             

穴が大きいので型を取って治療しなければなりません。

 

ハイブリットセラミックで治療しました。詰めたものの境目が分らない程に色が合っています。

               

反対側の歯です。

            

               

よく見ると歯とセラミックの境目がみえますが、ほとんど目立ちません。

                

レジンと同じようにハイブリットセラミックの材料も進化していて、歯の色に合わせやすくなっています。

                

審美性といって、歯の見た目を重視する風潮が日本にも浸透してきました。

        

それに合わせて、材料も日進月歩で進歩しています。

               

         

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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もっとも簡単に虫歯を治す方法

2018-03-01 13:09:34 | 虫歯

むし歯は小さいうちに治した方が、治療が早く簡単に終わります。

   

といっても、まだ穴が小さい初期の虫歯は治療する必要はありません。

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/caries.html

       

もっとも簡単に虫歯の治療が終わるのはレジンという歯科用プラスチックを用いた治療です。

    

むし歯を取り切った後は、型を取る必要はなくプラスチックを埋めるだけなので、一回で終了します。

    

材料の進歩により見た目もとてもきれいに仕上がるようになりました。

      

 

歯と歯の間に虫歯ができました。

            

むし歯をすべて取った後、レジンで治療しました。どこを治療したかわからない程

きれいに仕上がっています。

       

           

このむし歯は神経に近いところまで進行していたので、虫歯を削り取るのに3回費やしていて、1か月の治療期間を要しました。

     

レジンで治療が終了したとことです。神経に近いところまで治療しているので、今後しみる可能性もあり、定期健診で経過を観察することが大切です。

              

ある程度小さいむし歯であれば、この歯科用プラスチックを持ちいて一回で治療を終えることができます。

            

むし歯が大きくなっていくと、金属やセラミックを用いた治療が必要となります。

               

    

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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詰め物が取れたままほうっておいたらどうなるか

2015-09-01 01:09:48 | 虫歯

歯の詰め物が取れてしまって、歯科医院にいけなくて、ずーっと放置していたらどうなるでしょうか。

                      

数か月ほうっておいたら虫歯になる危険が出てきます。

                

ですから、詰め物が取れたらなるべく早く歯科医院に行くのが常識です。

                 

さて、下の写真は詰め物が取れたまま4年間ほうっていおいた方の状態です。

               

               

左から2番目の歯の詰め物が取れています。

                   

少し黒いところがありますが、まったく虫歯になっていません。

                  

珍しいことではありますが、こういうこともあります。

                   

この方は甘いお菓子やジュースなど虫歯の原因になるものをほとんど食べていません。

        

ですから、穴が開いている状態でも虫歯が進行しなかったのです。

                            

逆に言えば、この歯は虫歯の治療の必要がなかったと思われます。

            

黒い部分があったから治療したのでしょうが、様子をみていても進行しない(あるいはとても遅い)虫歯だったと考えられます。

                       

たとえ黒くなった虫歯があったとしても、進行していなければ治療の必要はないということです。

                         

ただし、そのためには食生活が重要です。

           

虫歯の原因となる砂糖の入った甘いものを控えることが虫歯予防にはもっとも大切なのです。

              

今回のケースは珍しいことなので、詰め物が取れたらなるべく早く歯科医院に行きましょう。

                              

 

                     

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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「虫歯ではないです」と言われてがっかりする!?

2013-10-07 23:17:43 | 虫歯

「レントゲン撮影の結果、虫歯ではありませんね。」

 

 

とお話ししてがっかりされることがあります。

 

 

なぜ、「虫歯ではない」と言われたのに落胆してしまうのでしょう。

 

 

これは歯がしみる、つまり知覚過敏と診断された場合のお話です。

 

 

 

ずっと歯がしみていてこれは虫歯ができたに違いないと思い

歯科医院を受診したら、虫歯ではないと診断された。

 

 

 

虫歯なら削って埋めれば治せるのに、という気持ちなのでしょうか。

 

 

 

そして、知覚過敏だとなかなか治らないという経験が

あったのかもしれません。

 

 

 

知覚過敏だと特効的な治療がないという知識のある

患者さん特有の感情なのだと思います。

 

 

 

知覚過敏は「しみ止めの薬」を塗るだけで治ることもありますが、

なかなか治らないこともあります。

 

 

 

実際、知覚過敏になる原因にはたくさんのものがあり、それを

特定できないと治せません。

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080404

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080405

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080406

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080407

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080429

 

 

 

 

基本的には生活習慣を見直すことで対処できる場合が多いです。

 

 

 

虫歯でない方が絶対にいいと思うのですが、人の心は複雑な

もののようです。


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こんなもので虫歯に(ビタミンC)その2

2011-10-25 13:00:10 | 虫歯

ビタミンCの続きです。

 

ビタミンCは虫歯の原因になるので口の中に停滞しないように錠剤を

 

お勧めしました。

 

そして顆粒や粉末のビタミンCを飲むときは飲んだらすぐにうがいをして下さいと

 

書きました。

 

 

歯科医としてはなるべく錠剤で飲んでいただきたいのですが、錠剤のビタミンC

には問題があります。

 

胃に負担があります。

 

ですので、胃が弱い人にはビタミンCの飲み方に注意しなければなりません。

 

顆粒や粉末のビタミンCの方が良いです。

 

そこで虫歯になりやすい人で胃の弱い人に提案です。

(これは医療関係者の方に聞いた方法です。)

 

顆粒のビタミンCはオブラートに包んで飲んでください。

 

1包を2つに分けてオブラートに包んで飲むのも有効だそうです。

 

胃粘膜にビタミンCが集中しないように分散するやり方です。

 

歯科的にも良い方法だと思いましたので、ご紹介しました。


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