酸蝕症とは、虫歯ではなく歯の表面が溶けている状態です。
酸触症は、日常的に「歯が溶ける」ものに触れている人に起こる症状です。
職業としては以下の場所で業務を行っている人に起こる職業病です。
「塩酸、硝酸、硫酸、亜硫酸、弗化水素、黄りん、その他歯又はその支持組織に
有害な物のガス、蒸気又は粉じんを発散する場所における業務 」(労働安全衛生
法施行令第22条3項の政令で定める業務)
具体的には蓄電池工場、肥料工場、染料顔料工場、火薬製造工場、などです。
職業的とは別に生活習慣で酸蝕症になることもあります。
代表的な原因は「酢」、「柑橘類」などの酸性の食べ物、飲み物です。
お酢を毎日飲んだり、レモンを頻繁にかじるような生活をしている人におこります。
ただし、歯の質が強ければそのような生活をしていても歯が溶ける心配はあり
ません。
酸蝕症の疑いがあれば、酸性の食品は控えるか、食べたり飲んだりした後すぐに
うがいをして口の中に酸が残らないようにした方が良いです。
歯磨きも強くこすると歯が削れてしまうので、適正なブラッシング圧を心がけること
も大切です。
小幡歯科医院
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