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(旧)小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

インプラント 歯ぐきを切らないリスク

2009-04-29 09:33:00 | インプラント

                

                   

当院ではインプラントを埋入する際に、歯ぐきを切らない「無切開手術」を行って

います。

                  

歯ぐきを切らないので、術後の痛みや腫れが驚くほどありません。

                      

この歯ぐきを切らない方法にリスクはありません

             

痛みや腫れが少ないだけではなく、術後感染が起きにくい、処置時間が短くなる、

術後の消毒の回数が少なく済む、などのメリットの方が多いです。

             

                

あえてリスクを探すとすれば、歯ぐきを切らないことで手術が難しくなることが

ある、ということが挙げられます。

                    

歯ぐきを切らないと骨の状態が把握できないからです。

                 

骨がしっかりしている方は全く問題がありませんが、骨がきゃしゃな方はCTを

撮って事前に骨の状態を精査する必要があります。

                   


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インプラントの術後感染の兆候

2009-04-27 09:31:00 | インプラント

                

                   

インプラントの術後感染の兆候はレントゲンでしか確実に判断できません。

                 

インプラント周りの歯ぐきは感染しても炎症症状が起きないからです。

                  

つまり感染しても腫れたり痛みが出ることはほとんどありません。

                  

もし噛んで痛みがあれば、そのインプラントは失敗しています。

                        

ですので、インプラントが正常に機能しているかどうかを判断するために定期的に

レントゲンで診査する必要があります


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すぐに歯を抜く

2009-04-17 09:21:00 | インプラント

まだ歯科治療が成熟していない時代、「少しでも悪くなった歯は抜いてしまう」

風潮がありました。

          

これには理由がありました。

               

悪くなる前に歯を抜いた方がいい入れ歯がつくれるからです。

               

歯を抜いた後は入れ歯を入れることが当たり前だった時代の話です。

                  

                

その後、歯科治療が進歩して(特に材料の進歩)かなり悪くなった歯でも

残せるようになりました。

                  

入れ歯にしないように一生懸命に歯を残そうとした時代がありました。

         

             

そして現在、すぐに歯を抜く風潮が復活してきました。

                

悪くなる前に歯を抜いた方がいいインプラントを入れることができる

からです。

                  

             

先日もインプラントの講習を受けましたが、その講師が抜歯した歯のほとんどが

残せると思われる歯でした。

                

残せる歯を早めに抜いた方がインプラントはやりやすいのです。

                      

再び「少しでも悪くなった歯は抜いてしまう」風潮が出てきました。

                     

                  

インプラントの出現によって歯を残そうと努力することがなくなっていることに怒りを

覚えて講習から帰ってきまのでした。

            

           

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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歯を抜いてインプラントに

2009-03-23 09:08:00 | インプラント

「歯を抜いてインプラントにした方が良いですよ。」と言われたけど、

どうなんでしょう?

               

という相談をよく受けます。

          

             

最近はインプラントを勧める歯科医院が増えました。

               

いきなりインプラントの話を聞いて不安になって、セカンドオピニオンとして

当院を訪れる患者さんが多くなりました。

                  

そのうち半分くらいの方が実際にはインプラントの必要がありません。

              

歯を抜かないで残せるからです。

                

                    

インプラント治療が確立していない時代には歯をとことん残そうという風潮が

歯科界にありました。

               

そのため極限まで歯を残す治療方法がありました。(再植治療はその代表例

です。)

                    

最近は安易にインプラントを勧める風潮になってしまいました。

               

まず、歯を残せるかどうかとことん診査してからインプラント治療

を考慮するべきだと思います。

           

                   

こういう風潮になったのもアメリカの影響かもしれません。

             

歯科の世界もアメリカがリードしています。

                

訴訟社会のアメリカでは、不確実な歯を残すよりも確実なインプラントを

選ぶ方が正しいとされています。

            

ですからアメリカの論文を読むと、明らかに残せる歯を抜歯してインプラントを

入れている症例をよく見かけます。

                

         

治療方針には個人の考え方が反映されるので一概にアメリカ式が悪いとは

言えませんが、日本人には日本人にあった考え方もあると思います。

             

                    

「ダメになるかもしれないけれど、使えるものは最後まで使いましょう。」

                    

日本人には物を大切に使う心があります。

               

              

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

                  


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インプラントは浮きません。

2008-12-12 09:49:00 | インプラント

          

                           

前回、歯周病で歯が浮く理由を書きました。

                 

一方、インプラントは浮くことがありません。

             

これは、インプラントには防御作用や異物排除機転がないことを意味します。

                

つまりインプラントには自然治癒能力がありません。

                   

自然治癒能力がないのでインプラントが悪くなりそうになったら、早めに適切な

処置をする必要があります。

               

処置内容ははクリーニングや咬み合わせの調整です。

                 

                    

また、インプラントは悪くなっても痛くなったり腫れたりなどの症状が出ませんで、

レントゲンを撮らないと状態が把握できません。

                   

以上のことから、インプラント治療をした後は天然の歯を治療した場合

よりも定期的なチェックが欠かせません。


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血液をサラサラにする薬

2008-11-05 09:13:00 | インプラント

血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)飲んでいる場合は、出血する処置をする

場合に気をつけなければなりません。

              

血が止まりにくくなっているからです。 

                  

主に抜歯をする場合に気をつけるのですが、薬の服用を中断していただきます。

             

1週間程薬をやめていただければ、処置に際して出血で困ることはありません。

                 

そして処置後3日から1週間で薬を再開していただきます。

          

            

ただ、歯科医の判断で薬を中止することはできませんので、担当の医科の先生に

問い合わせて薬を中断できるかどうかお聞きします。


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手術後の飲酒

2008-10-16 09:38:00 | インプラント

「今夜は飲めますか?」

             

手術を行った患者さんによく聞かれる質問です。

                    

飲める場合と飲まない方が良い場合があります。

              

「お酒を飲んでも大丈夫ですよ。」というと皆さん嬉しそうな顔をされるので、ほん

とうに晩酌を楽しみにしているんだなー、と感じます。

                

              

さて、手術後にお酒を飲んで良いかどうかは「手術の侵襲」によって決まります。

                     

侵襲とは、手術でどれくらい体(歯科の場合は歯ぐきや顎の骨)にダメージを与え

たか、ということです。

                     

ダメージが少なければ飲酒をしてもかまいませんし、ダメージが大きければ飲酒は

控えなければなりません。

                 

                    

もっと具体的にいいますと、内出血の有無が決めてです。

                   

手術後内出血が起こりそうもなければ飲酒をしてもかまいません。

             

手術後内出血が起こりそうなら飲酒は控えていただかなければなりません。

                    

                     

簡単な抜歯や無切開で行ったインプラント手術ではお酒を飲めます。

               

時間のかかる抜歯や歯ぐきを切開したインプラント手術ではお酒を控えた方が

良いです。

                     

                      

内出血している状態でお酒を飲むとさらに血行がよくなってしまって、痛みが増幅

します。そのため治るにも時間がかかってしまいます。

                       

手術後に飲酒できるかどうかは、手術中の感触で決めますので手術が終わる

まで判断できません。

                 

                  

基本的には手術の後は飲まない方がいいんですけどね。

         

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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インプラントが壊れる時

2008-10-15 09:54:00 | インプラント

先日、射撃を趣味とする患者さんからこういう話を聞きました。

            

「射撃をすると顎に衝撃が加わるので、インプラント治療をしてもインプラントが

壊れてしまう。」

                

仲間うちでこういう認識があるそうです。

               

私は初耳だったのですが、射撃は相当顎に振動が伝わるらしいです。

                  

この話を聞いたときに、「インプラントが壊れるくらいの衝撃なら、自分の歯も

壊れてしまうだろうな。」と感じました。

                       

                

実際に射撃でインプラントが壊れたという話を聞いたことはないのですが、インプ

ラントがどういう時に壊れるのか考えてみました。

               

まず、「インプラント本体」「インプラントに装着する義歯」に分けて考えます。

                    

                     

インプラント本体

        

インプラント本体が壊れる(具体的には折れる)ことは考えられなくなりました。

        

初期のインプラントではインプラント本体が折れてしまったケースを散見しました

が、この10年間ではそのようなことは見受けられません。

                     

インプラントは歯周病になる可能性がありますので、歯周病が進行すれば

インプラントが顎から抜け落ちてしまうという可能性はあります。

                   

ただし、インプラントに直接大きな衝撃が加わらなければインプラントが抜け落ち

てしまうことはありません。

               

               

                       

インプラントに装着した義歯

                 

インプラントに装着する義歯とは、通常歯科であつかう材料と同じです。

              

金属やセラミック系の「かぶせ物」のことです。

                      

この義歯に衝撃が加われば壊れる可能性があります。

                

金属は「ひしゃげる」だけですが、セラミック系の材料は「割れる」可能性があり

ます。

                        

特にインプラントには「歯根膜」がないので、衝撃を緩衝することができません。

                    

これが、「インプラントが壊れる」という表現につながったのかもしれません。

                       

また歯ぎしりや食いしばりが強くある方では、毎日の歯ぎしり、食いしばりの影響

によって義歯が壊れてしまうことがあります。

                   

                           

結論として、インプラント本体が壊れることは滅多にありませんが、

インプラントに装着した義歯が壊れることはあり得ます。

                   

ただし義歯はいくらでもやりかえることができますので、インプラント本体が壊れ

ない限りインプラントは使用することができます。


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インプラントの術前検査(身体の状態)

2008-10-14 09:55:00 | インプラント

インプラントをするにあたって必要なのは顎の検査だけではありません。

                 

体の状態を把握することも必要です。

              

ただし、歯科医院で全身の検査をすることはできませんので、問診することが

中心になります。

                     

持病の有無(心臓、肝臓、腎臓に病気はないか)

血圧は安定しているか

血糖値は高くないか

血液が固まりにくくなる薬を飲んでいないか

骨粗しょう症の薬を飲んでいないか

                

              

これらの状態は手術に関わる内容です。

                

インプラントを埋入することは手術に相当しますので、体が手術に耐えられるかを

事前に把握しなければなりません。

                   

場合によっては主治医の先生に現在の状態を照会することもあります。

                  

手術といってもインプラントの手術は「抜歯」と同程度と考えてください。

                       

抜歯に耐えられる体であれば、インプラント治療を行うことができます。

             

                

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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インプラントの術前検査(顎の状態)

2008-10-13 09:43:00 | インプラント

インプラントを埋入する場合は顎の骨の検査が重要です。

             

顎の検査とは、咬み合わせの検査、顎のずれの検査、レントゲン検査などです。

            

                

咬み合わせの検査とは、どの位置にインプラントを入れると適切な歯を

入れることができるか、を調べます。

       

適切とは見た目が自然で、しっかり噛むことができるということです。

                

これは主に歯型をとって判断します。

             

           

顎のずれの検査とは、歯を失っって顎(下の顎、上はずれません)が

本来の位置よりもずれていないか調べることです。

                  

これは実際に顎の動きを診て判断します。

             

                 

レントゲン検査は顎の内部構造を調べます。

         

顎の内部の状態はレントゲンを撮らなければわかりません。 

                               

なお、一般の歯科のレントゲンではわかりずらい場合はCTを撮って詳しく内部

構造を調べることもあります。

             

                       

以上のように顎の精査(よく調べること)をして

            

インプラントが必要かどうか

インプラントが可能かどうか

インプラントが何本必要か

        

を判断します。


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インプラントで仕事の能率が上がる

2008-10-12 09:45:00 | インプラント

インプラント治療の成果は、「噛めるようになる」ことや、「見た目が良くなる」ことで

実感できます。 

                

それ以外にも日常生活でインプラント治療のメリットを実感できることがあります。

                       

仕事において集中力や馬力が復活します。

           

これは、人は能力を発揮する時に「歯を食いしばる」からです。

              

                

歯が回復して元通り食いしばれるようになって、「仕事の能率が上がるように

なった」と言われることがしばしばあります。

                

歯は食事の時以外にも用途があるのです。

              

ただし、過度の「食いしばり」は歯を悪くする原因になるので気をつける必要があり

ます。


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インプラントが他の歯を救う

2008-10-11 09:31:00 | インプラント

インプラント治療は失った歯を回復させることが第一目標ですが、メリットはそれ

だけではありません。

          

その隣の歯を救います。

           

               

歯を失った場合、少なくなった歯で顎の動きを支えます。

             

本来上下14本の歯(前歯6本、奥歯8本)で顎を支えて食事をするようにできて

いますが、本数が少なくなると残った歯にかかる負担が大きくなります。

                 

そこで失った歯の部分にインプラントを入れると、負担能力が回復するので、

隣の歯の負担が減ります。

            

インプラントによって噛む力が回復するだけではなく、周りの歯の寿命も長くなる

のです。

             

これもインプラント治療を行う大きな目的です。

                 

         

特に、数本の奥歯を失うと前歯に負担がかかってきます。

             

奥歯を回復させると、前歯が救われて長持ちするようになります。


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インプラントでの味

2008-10-10 09:34:00 | インプラント

「インプラントで食べる時に味は感じるのですか?」

                

という質問がよくあります。

               

インプラントでの噛み応え、食感、味、は自分の歯と同じです。

            

良く噛める分、味がよくなったと言われることもあります。

                 

いままでしっかりと食べられなかった方がインプラントを入れてしっかり噛めるよう

になると、味が良くなることが多いです。

                

これは、食べ物を最後までしっかり噛み砕くとその食材の本来の味が出ることに

よって味が良くなるようです。

           

インプラントは人工物ですが、食べ物の味は天然のままを感じることが

できます。


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インプラント失敗で顔が変わる?

2008-10-08 09:30:00 | インプラント

「インプラントが失敗すると顔の形が変わってしまいませんか?」

                

という質問を時々受けます。

                

インプラントは顎に埋め込むので、それが失敗すると顎が変形してしまい顔の形

まで変わってしまうのではないか、と心配されるようです。

          

結論から言いますと、顔の形が変わってしまうことはありえません。

                

インプラントの幅は天然の歯よりも小さいです。

                

奥歯を抜歯しても顔の形が変わってしまうことがないように、インプラントが失敗

しても顔貌が変わることはないのです。

            

それ以前に、術前にしっかりと審査をすればインプラントの手術で失敗すること

はまずありえません。


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インプラントの歯磨き

2008-10-07 09:28:00 | インプラント

インプラントは虫歯になりません。(歯周病にはなります。)

           

実は、「インプランとは磨かなくてもいいんですよね。」という勘違いをされている方

がけっこういらっしゃいます。

                     

人工の歯(人工歯根)なので磨く必要がないと感じるそうです。

                      

たしかに虫歯を予防するという観点からは磨く必要がないかもしれませんが、

歯周病の観点からしますと天然の歯以上に気を使っていただきたいくらいです。

                  

                

インプラントの歯?磨きをしっかりやっていただきたい理由は「インプラントに防御

作用がない」からです。

                 

天然の歯には歯周病に対抗する機構が生まれつき備わっていて、歯周病菌が

侵入してくると歯ぐきが腫れたり出血したりして歯周病菌と闘おうとします。

                 

歯ぐきが腫れたり出血するのは歯周病菌と闘っている証拠です。

                  

               

インプラントにはこの防御作用がないので、歯周病菌が侵入しても歯ぐきが腫れ

たり出血したりしません。               

                      

そしてまったく症状がないまま歯周病(インプラント周囲炎)が進行していきます。

                    

インプラントは歯周病にならなければだめにならないので、歯周病を完全に

コントロールできれば一生持つ可能性があります。

                     


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