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(旧)小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

保険治療と自費治療(その3)

2012-08-28 06:48:00 | インプラント

自費治療とは「技術」と「時間」をしっかりとかけて行う治療

のことです。

 

 

もちろん良い材料も使いますが、その材料を生かしつくった歯を

長持ちさせることを最大の目標にします。

 

 

 

具体的には歯が長持ちする環境をつくることに時間を費やし、

材料の特性を生かすように技術を注ぎ込みます。

 

 

 

その環境とは大きく3つに分けて説明できます。

 

 

1 炎症のないこと

患者さんの歯磨き、医院でのクリーニングがこれにあたります。

歯の周りに炎症があると、その歯は長持ちしません。

 

 

2 歯に無理な力が加わらないこと

歯ぎしりや食いしばりから歯を守ること、適正な咬み合わせを

つくることがこれにあたります。

歯に無理な力が加わると、その歯は長持ちしません。

 

 

3 身体に栄養が足りていること

食事指導がこれにあたります。

これは最近強調していることですが、身体に適正な栄養素が

入っていないと歯が長持ちしません。

 

 

 

 

たとえ1本の歯の治療でも、これらのことを考慮しながら

もっとも歯にいい環境を構築しようとするのが自費治療です。

 

 

これだけのことをクリアするには時間がかかり、高い技術が

必要であることがおわかりいただけると思います。

 

 


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保険治療と自費治療(その2)

2012-08-26 06:24:00 | インプラント

結論から言いますと、いい材料を使えばいい治療ができるという

ことではありません。

 

 

いい材料を使えば長持ちする治療ができる、という簡単なことでは

ないのです。

 

 

 

歯が長持ちするための条件はたくさんあります。

 

歯の質

歯ぐきや骨の質

顎の状態

歯磨きのレベル

歯ぎしりや食いしばりの程度

咬みあわせの状態

身体の栄養状態

日常生活でのストレスの度合い

 

ざっと浮かんだことを列挙しましたが、これ以外にも多くのことを

考慮して歯をつくります。

 

 

もちろんいい材料を使うことによってよりレベルの高い治療を

行うことができるのですが、これらのことを考慮せずにただ

材料だけを良くしても質の高い治療にはなりません。

 

 

では、自費治療とは何なのでしょう。

 

 

それは「技術」と「時間」なのです。


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保険治療と自費治療(その1)

2012-08-24 06:14:00 | インプラント

日本の歯科治療には「保険治療」と「自費治療」の区別があります。

 

 

保険治療は国によって定められた治療システムであり、定められた

材料を使います。

 

 

自費治療は保険外治療とも呼ばれるもので、治療システムや材料に

制限を加えず自由に診療を行うものです(そのため自由診療とも

呼ばれます。)

 

 

 

自費治療というとセラミック、インプラント、特殊な入れ歯などが浮かぶ

と思います。

 

 

 

これらは保険治療では認められていない材料です。

 

 

いい材料を使えばその歯が長持ちする。

 

 

そういうふれこみで自費治療を勧められることが多いと思います。

 

 

本当に材料を良いものにしたら、長持ちする歯をつくることが

できるのでしょうか。


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インプラント専門医

2012-01-28 06:32:00 | インプラント

インプラント治療においては治療技術はもちろんですが、診断(何故

インプラント治療が必要なのか)や治療方針(どの部分にインプラントを

使用すると効果が高いのか)がとても大切です。

 

さらにもっとも大切なのがメンテナンスです。

 

治療したインプラントを長くもたせるために必要なことはたくさんあります。

 

そしてメンテナンスは定期的に終わることなく続ける必要があります。

 

それはインプラント特有のものではないのですが、天然の歯よりは細かく

見ていく必要があります。

 

インプラント治療を行う場合には、先々も通院できる医院を選ぶべきです。

 

 

 

というのは、インプラント治療を専門に行っていて歯の治療は別の医院で

という歯科医院があるそうなのです。

 

ひどいところになると、インプラントのクリーニングも別の医院でという場合も

聞きました。

 

これはありえません。

 

歯の治療もそうですが、治療後のケアの方が重要なのです。

 

最近、他院でインプラント治療をした方がいらっしゃるようになりました。

 

その医院が遠かったり海外であったり、廃院している場合は仕方が

ないのですが、通院できる場合は治療した医院でメンテナンスを行うべきです。

 

ですからインプラント治療を行うにあたっては、その医院に長期的に通えるか

どうかも重要な選択肢の一つです。

 

安いからインプラントだけその医院で、という考え方はとても危険です。 


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歯科インプラント トラブル急増の理由

2012-01-23 16:57:00 | インプラント

NHKのクローズアップ現代でインプラントのトラブルの特集を行った

ようです。

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3143

 

私は観ていないのですが、だいぶ反響があったみたいですね。

 

インプラント治療においてどのようなトラブルが生じているかの話だった

ようですが、一般の方にはショッキングな内容だったみたいです。

 

 

ところが、仲間内の歯科医の間での感想は、「まあ、無難な内容だね」

です。

 

 

マスコミがネガティブキャンペーンを始めたのかと思ったのですが、

ひどい誇張もなく当たり前の内容だという感想です。

 

 

 

これは何を意味するかというと、インプラント治療における危険や

リスクを説明されていない患者さんがいるということです。

 

 

「インプラントは安全だ。」

「インプラントは一生もつ」

「手術は怖くない」

 

 

というようないい説明だけを行って治療している歯科医院があるということです。

 

外科処置である以上、インプラントにはリスクやトラブルが

つきまといます。

(インプラントに限らず、すべての治療にもつきまといます。)

 

 

それを患者サイド、術者サイドが同じように背負って初めて成り立つ」

治療です。

 

 

治療におけるデメリットもしっかり説明すべきです。

 

 

このブログの「インプラント」のカテゴリーでもインプラントに

まつわるトラブルや失敗などをしっかり書いてあります。

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/c/04c78da384c71cec7740bab0e8fb3a0e

 

治療の説明には必須の内容です。


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奥歯にセラミックをお勧めしない場合

2010-12-01 07:23:00 | インプラント

                   

セラミックは歯科材料の中でもっとも質の高い材料といえます。

                   

物性は長期的に安定していて色や艶は永遠に持続します。

                 

また生体親和性に優れ、アレルギーを起こす可能性が低く、歯ぐきに対して

もっとも優しい材料といえます。

                   

材料としてはすばらしいセラミックですが、奥歯にはお勧めしない場合があります。

                        

噛む力が強くかかることが予想される場合にお勧めできません。

                      

具体的には、歯ぎしりや食いしばりを強くする方が該当します。

                     

またインプラントを奥歯に入れた場合も同様です。

                

                  

このような場合、セラミックの唯一の欠点である「割れる」という危険があります。

                 

セラミックと名のつく限り「割れる」というリスクから逃れることはできません。

                  

ジルコニアというセラミックのベースになる材料を用いても割れることがあります。

                          

鳴り物入りで登場したジルコニアセラミックも、割れたという報告が出始めて

います。

                

セラミックを奥歯に使用する場合に、割れないように最大限考慮することから

歯科治療は解放されることはないようです。


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抜いてインプラントに

2010-09-25 06:23:00 | インプラント

最近、「他院で抜歯と言われたけど、本当に抜かなければならないのか

診てほしい。」という方が増えました。

               

本当に増えました。

                    

その理由は想像できます。

             

ほとんどの場合、「抜いてインプラントにする。」と言われて不安になって

相談にいらしているのです。

                    

しかも「抜いた後はインプラントしかない。」とも言われているのです。

                         

これでは不安になるのは当たり前です。

                   

何の前触れもなくインプラントの話になっているのですから。

                 

本来は歯を抜いた後の治療には、ブリッジ、入れ歯、そして何もしない

という選択肢があります。

                   

インプラントしかない、という表現はそれだけで間違っています。

               

                      

こういう話(いきなり抜歯の話になること)は昔からありました。

            

以前は、「抜いてブリッジにする。」と言われていました。

                

そして、「本当にブリッジにしなくてはならないのか。」と相談にいらしていました。

                  

ただ、ブリッジ治療にはインプラント治療に比べて抵抗感が少なかった

らしく、当時はあまり悩まずにブリッジにしている方が多かったです。

                      

ですから、インプラントが一般的になることによって「治療内容をよく

検討しよう」と思う方が増えたことはいいことです。

                          

本来は抜歯をする前に

抜いた後にどういう状態になるか

それに対してどういう治療方法があるか

それぞれの治療のメリット、デメリットは何か

それぞれの治療はどれくらいもつのか

それぞれの治療費はどれくらいか

                     

を相談してから抜歯をするべきです。

                     

さらにその前に

なぜその歯を抜かなければならないのか

治療方法はないのか

無理に残すとどういう悪影響があるのか

              

を検討する必要があります。

                   

抜歯に限りませんが、治療を行う際にはきちんと説明を受け

納得してから行うことが大切です。


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インプラントのメンテナンス

2010-06-12 09:52:00 | インプラント

最近、他院でインプラント治療をした方の定期健診を行うことが多くなりました。

             

(そのうち多くの方は引越しを機に元の医院に通院できなくなった方です。)

                

うまくいっているインプラント治療のメンテナンスは簡単です。

                 

普通の歯と同じようにケアすればよいだけです。

             

                        

何かトラブルが起きている場合は対応に苦慮します。

             

インプラントにはいろいろな種類があります。

                     

当院と同じシステムのインプラントであれば対応できますが、異なるシステムの

インプラントであれば対応できないことがあります。

                     

特に海外のマイナーなシステムのインプラントの場合は、部品を取り寄せること

もできません。

                  

インプラントのメンテナンスはインプラント治療を行った医院で行うべきである

理由がここにあります。

                 

なお、当院で用いているインプラントはITIインプラントシステムで世界でも3本の

指に入るメジャーなシステムです。

                 

             

                      


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インプラントの悩みどころ

2010-05-10 09:23:00 | インプラント

インプラント治療が一般的になってから悩むことが増えました。

                           

悪い状態の歯を無理に残すことは、将来のインプラント治療にはマイナスになり

ます。

                             

インプラント治療を行うのなら、悪くなり始めた時に歯を抜いた方が良い状態の

インプラントが入ります。

                

だからといって、悪くなり始めのまだ充分残せる歯を抜歯するのは

歯科医師としてのプライドが許しません。

                        

理想的には歯をとことん残してだめになったところでインプラント治療を行うのが

良いのですが、とことん残したためにインプラント治療ができなくなることもあります。

                          

この難問に一生悩まされることになると思われます。


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骨密度

2009-11-20 09:21:00 | インプラント

インプラント治療をするとその人の「顎の骨密度」が手に取るようにわかります。

                     

手術の際に顎の骨密度を直接感じ取ることができるのです。

          

顎の骨の密度も一人一人異なります。

          

顎の中が骨で充満している人もいれば、中がスカスカの人もいます。

                   

                          

ところが不思議なことがあります。

                

インプラントの手術の際に顎の骨密度が高いことがわかり、「いい骨してますね。」

と言うと「この前骨密度の検査で低いと言われました。」という答えが返ってくる

ことがよくあるのです。

             

どうやら顎の骨と体の骨の密度はリンクしていないようです。

                          

         

日頃どんなに運動不足でも顎を使わないことはありません。

        

かならず食事をします。

               

体はあまり動かさなくても、顎をよく動かしている人は多いはずです。

                        

体の運動量と顎の運動量が一致しないことが、この不思議な現象の理由かも

しれません。


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インプラントに金歯

2009-10-29 09:04:00 | インプラント

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インプラントで前歯を守る

2009-09-14 09:01:00 | インプラント

インプラント治療の症例をまとめてみると、奥歯のインプラントが圧倒的に

多いです。

              

Implant1_019

           

Implant_006_2

               

Yasui_008

             

11

                         

一般的に歯は奥歯から悪くなり、最後に前歯が残ることが多いのでインプラント

を奥歯に入れることが多くなります。

                

インプラントを入れて再び奥歯で噛めるようになることが第一の目的です。

                 

そしてもう一つ、奥歯を強くすることによって前歯を守るという目的もあります。

              

奥歯がなくなると前歯で噛むようになってしまいますので、前歯も悪くなって

しまいます。 

                

それをインプラントによって食い止めることができるようになります。

           

奥歯のインプラントは前歯を守る意味もあるのです。


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All-on-4

2009-09-07 09:15:00 | インプラント

インプラントは可能な限り少ない本数で治療するようにしています。

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/implant.html

                      

すべての歯を失ってしまった時に、最少で何本のインプラントで歯を回復させる

ことができるでしょうか。

                                

条件がそろえば4本のインプラントで歯を回復させることができます。

                 

Dscn4642_2

            

Implant_005_2

                      

         

これはオール・オン・4と呼ばれる治療法で、4本のインプラントで歯を回復させ

ます。

              

歯のない状態から回復させるのには4本が最小限です。

                    

実際には顎の骨の状態、咬み合わせの状態、噛む力などを総合的に判断して

オール・オン・4の治療が可能かどうかを判断します。


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インプラントの本数

2009-09-04 09:38:00 | インプラント

インプラントは最小本数で治療するようにしています。

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/implant.html

                 

少ない本数で治療をした方がいろいろな面で負担が少なくなるからです。

            

いろいろな面とは

             

肉体的(手術の負担)

経済的(治療費の負担)

治療日数的(来院回数の負担)

メインテナンス的(インプラントを長くもたせるための負担)

にです。

                 

インプラント治療においては、必要最小限の本数で行うように治療計画を立てます。

                  


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一本のインプラントで流れを変える

2009-09-02 09:27:00 | インプラント

歯は左右同等の状態になっていることが理想です。

                 

決して、左右とも完璧な状態であることが必要なわけではありません。

                  

多少歯が弱っていても、左右同等になっていれば問題は起きにくくなります。

                          

どちらかが相対的に弱くなると、バランスが崩れて良い方の歯がわるくなって

いくからです。

           

良い方の歯ばかりで食事をするようになると、結局良い方の歯まで悪くなって

しまいます。

           

そんな時に1本のインプラントで左右のバランスを取り戻せることがあります。

                   

Implant_001_3

                                           

Implant_002_2

               

Implant_003

                    

                     

1本のインプラントで左右のバランスが回復する場合は、インプラント治療が

ベストであるといえます。


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