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(旧)小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

インプラントの適齢期

2008-10-06 09:17:00 | インプラント

インプラント治療は何歳頃が適正なのでしょうか。

               

下限では「顎が成長する20歳くらいまで」はインプラント治療はできません。

          

上限はありません。

                  

全身的に手術に耐える体力があれば何歳でも行うことができます。(私の最高

年齢の方は86歳でした。)

                    

              

ですので年齢によってインプラント治療の是非を問うことは意味がありません。

                  

「噛める歯が欲しい」と感じたときがインプラント治療の適齢期といえます。

               

                     

近年インプラント治療の成功率は飛躍的に上がっています。

              

インプラントが長持ちするようになって、本人の寿命がインプラントの寿命にとど

かないのではないかと考える方がいらっしゃいました。

                               

「インプランとは長く持つようになったらしいけど、自分がもつかなー。」

「10年はもつインプラントを入れて5年しか生きなければもったいない。」

            

という考え方だそうです。

             

                  

これは個人の考え方なので歯科医としましては何のアドバイスもできませんが、

「噛める歯が欲しい」と感じていればインプラント治療の適応であると思います。


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インプラントに歯が入ったら

2008-10-05 09:33:00 | インプラント

インプラントに歯が入ると感動します。

              

初めてインプラント治療した意義を感じることができる瞬間です。

                  

ただ長い間歯がない状態だった場合、歯を入れてもすぐに噛めないことがあり

ます。

            

噛み方を忘れてしまっているのです。

                 

そういう場合は仮歯でリハビリをして、噛めるようになるまで仮歯を調整します。

                  

噛み方を忘れてしまっていると、その感覚を取り戻すまでに半年くらいかかること

もあります。

                   

そういう場合はあせらずに徐々に噛む感覚を取り戻すようにしましょう。


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インプラントの感動場面

2008-10-04 09:29:00 | インプラント

インプラント治療では、インプラント埋入の手術から6週間経たないと歯を入れ

られません。

               

それでも進歩によって早くなっていて、昔は手術から上顎は6ヶ月、下顎は4ヶ月

待たなければなりませんでした。

                

現在では手術から1ヵ月半経つと歯(仮の歯)が入るのです。

            

この瞬間がインプラント治療でもっとも感動的な瞬間です。

           

長年歯がなかったところに、ある日突然歯ができるのです。

                         

仮歯を入れて、見た目、噛み具合、発音などを確認して問題がなければ最終的な

本歯を入れます。

                  

仮歯がうまく入れば本歯はすぐに入ります。

              

ですからインプラントに仮歯を装着するのはインプラント治療においてとても重要

なステップになります。

                      


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インプラントは痛いですか?

2008-09-22 09:38:00 | インプラント

「インプラントの手術は痛いですか?」

                     

インプラントの手術が決まったときに必ず聞かれる質問です。

                  

         

インプラントの手術は痛くありませんし、手術の後も痛みもでません。

             

抜歯よりも楽です。

         

歯の神経を取るよりもずっと楽です。

                

ただし、無切開手術という手術方法をとった場合に限ります。

            

歯ぐきを切開した場合は痛みや腫れが出る可能性があります。

                   


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再植vsインプラント

2008-07-03 10:16:00 | インプラント

再植は自分の歯を残す、最終的で究極的な治療方法です。

              

治療の成功率を予想しにくいこともあって、一般的に行われている治療ではあり

ません。

             

インプラントは治療方法が確立して、成功率も高くなりました。

              

               

では、再植治療とインプラントではどちらが良いのでしょうか。

             

         

その時々の状況によって異なりますので、一概に言えないことですが、「再植する

歯が感染していなければ再植を検討する」ということでしょうか。

            

逆に「再植しようとしている歯が感染している場合はインプラントを検討する」

いうことです。

              

感染しているということはレントゲンで黒くなっている部分があるということですが、

再植を検討するような「残すのにギリギリ」な歯は回復力に期待が持てない場合が

多いです。

           

そのような場合はインプラント治療を選択した方が将来的にも安心です。

         

           

一方、感染のない歯は再植が成功する可能性が高くなるので、再植治療をチャレ

ンジする価値があります。

                

また再植治療がダメになってからインプラントを選択することもできます。

                      

                   

ただしインプラント治療を選択するのであれば歯を早めに抜いた方が条件が良く

なります。

                  

そのためインプラント治療をする場合は早めに悪くなった歯を抜いてインプラント

治療に備える、ということになります。

             

            


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歯を抜いた後にインプラントを入れる

2008-06-16 10:00:00 | インプラント

残せなくなった歯を抜いてインプラントを入れる場合は、すぐに入れられる場合と

しばらく期間をおかないと入れられない場合があります。

             

その違いは抜く歯の大きさによります。

          

歯を抜いた後には穴が残りますが、その穴が小さい場合はインプラントをすぐに

入れることができます。

            

穴が大きい場合は、穴がふさがってからでなければインプラントを入れられま

せん。

                

穴がふさがる期間は、抜く歯の状況、顎の状況、年齢などの条件によって異なり

ます。

         

3ヶ月から2年くらいの幅があります。

             

その間、歯を入れることができません。

           

                

抜いた歯の穴が大きい場合は移植の方がメリットがあります。

             

移植は穴がふさがる前に行うことができますし、歯根膜によって穴に骨がつくられます。

             

歯を抜いた穴が大きくて移植に適した歯が存在する場合は、インプラント

よりも移植の方をお勧めします。

 

            

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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移植vsインプラント

2008-06-15 10:00:00 | インプラント

移植もインプランとも歯のないところに歯を植える治療です。

            

移植は自分の歯、インプラントは人工の歯(人工歯根)です。

        

どちらの治療も選択できる場合はどちらに軍配が上がるのでしょうか。

                

                

成功率と予後

インプランとが発達した現在、成功率も予後(どのくらいもつか)もインプラントの

方が高いです。

           

移植歯は虫歯、歯周病、そして歯が割れる可能性があります。インプラントは

歯周病(インプラント周囲炎)になる可能性はありますが、虫歯や割れる心配は

ありません。

           

治療期間

移植が3~4ヶ月、インプランとが2~3ヶ月。インプラントの方がやや期間が短い

です。

          

治療費

インプラントの方が治療費が高くなります。

         

噛み心地

歯根膜のある移植歯は自分の歯と同じ感触です。歯根膜のないインプラントは

自分の歯とは異なる感触なはずなのですが、人はその違いを感じ取ることは

できません。

        

ですから噛み心地は両者とも同じです。

            

失敗した時の対処

移植歯は抜くのが簡単です。インプラントは抜くのが大変です。

            

適応症

移植はそれに適した歯(親知らずやいらない歯)がなければ、できません。

インプラントは全身状態や顎の状態が適正であれば、誰にでも行うことができ

ます。

             

                  

インプラントの治療が確立した現在、インプラントの方がメリットが多いように

思えます。

           

ただ、移植の方が良いと思われる場合もあります。         

 

 

                     

                        

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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インプラントを用いた入れ歯

2008-05-28 10:37:00 | インプラント

入れ歯が合わない、うまくいかない場合にインプラントをお勧めすることがありま

すが、入れ歯とインプラントを併用する治療法があります。

         

インプラントを入れ歯の支えとして使用する方法です。

         

インプラントというと固定式の(取り外しをしない)義歯を作る、というイメージがあり

ますが、インプラントを用いて入れ歯を安定させる治療方法もあります。

           

この場合インプラントを入れても、取り外しの義歯となります。

           

入れ歯には問題ないが噛む力が弱い場合、入れ歯は入れていられるが

すぐ浮いてしまう場合、インプラント治療をしても良いが本数を少なく

したい場合、などに有効です。


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入れ歯が合わない

2008-05-27 10:21:00 | インプラント

入れ歯が合わない場合、そのポイントは2つです。

          

「入れ歯の大きさ」と「咬み合わせ」です。 

             

          

咬み合わせ

          

入れ歯の咬みあわせが合っていないと、入れ歯の大きさが適正でも合わない

入れ歯になってしまいます。

          

咬み合わせを適正にするのは歯科医の仕事です。

             

ただ、残っている歯の配置によっては、どうしても咬み合わせが安定しない場合

もあります。

          

              

入れ歯の大きさ

           

入れ歯の大きさは、大きくしたい歯科医と小さくしたい患者さんの妥協点で決まり

ます。歯科医にもこれ以上小さくできないという限界点があり、それが患者さんに

受け入れられないと合わない入れ歯になってしまいます。

        

最終的には、その入れ歯の大きさに患者さんが慣れていただかないと合う入れ歯

にはなりません。

         

最後は患者さん任せになってしまうところが入れ歯の難しいところです。

          

           

どうしても入れ歯を受け入れることができない場合は、インプラント治療を

お勧めする場合があります。


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上下非対称

2008-05-26 10:26:00 | インプラント

上下非対称に歯が配置している場合(上には歯が多くて下には歯が少ない、

またはその逆)は、入れ歯をいれなければ食事ができません。

               

この場合、上下のどちらに歯があるかで状況が大きく変わります。

                            

結論からいいますと、下に多くの歯が残っている方が状況が良いです。

          

それは、下の入れ歯の方が治療が難しいからです。

         

下の入れ歯が難しい理由は、舌があるからです。

           

下の顎に入れ歯を入れる場合は、舌の動きに邪魔にならないようにしなければ

ならないため大きく作ることができません。

           

入れ歯は大きく作った方が安定するので(大きく作った方が違和感は大きいの

ですが)、大きく作れない下の入れ歯の方がうまく作れないことが多いです。

         

反対に上の入れ歯は邪魔するものがなくて大きく作ることができるので、うまく

作れことが多いです。(しつこいですが、大きいと違和感がありますが)

          

ですから、上の奥歯を失ったとしても下の奥歯があれば入れ歯で噛めることが

多いです。

         

歯が弱い方は、下の奥歯を守ることが重要です。

          

上に多くの歯があって、下の歯が少ない場合はインプラントで歯を回復させ

ことがとても有効です。


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左右非対称

2008-05-25 10:25:00 | インプラント

残った歯の配置が左右非対称でも、上下の歯の配置が対称的であれば食事は

可能です。

         

具体的には右の奥歯が上下揃っていて、左の奥歯がないような場合です。

          

左では食事ができませんが、右なら十分に食事ができます。

            

上下対称的に歯が残っていれば入れ歯の治療もうまくいきます。

          

ただ入れ歯を入れなくても食事ができるので、入れ歯を作っても使用しない方も

いらっしゃいます。

            

入れ歯を入れる場合は片噛み(右だけ、左だけで食事すること)で顎のバランスが

悪くなったり、いつも噛んでいる歯が悪くなっている時です。

          

そういう場合は、左右でバランスよく噛めるように入れ歯を入れた方が良いです。

            

片噛みでも顎のバランスも奥歯も悪くなっていなければ、さしあたって入れ歯を

入れなくても良いと思います。


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すれ違い咬合

2008-05-24 10:15:00 | インプラント

歯の配置が左右、上下的にアンバランスな状態をすれ違い咬合といいます。

           

右上と左下の奥歯がなくて、右下と左上の奥歯があるような場合のことです。

               

左右非対称でも上下のバランスが良ければ食事はできます。

          

例えば、右の上下の奥歯がなくても左の上下の奥歯があれば、左側で食事をする

ことができます。(顎としてはアンバランスになってしまいますが。)

             

           

このように咬み合わせがすれ違っている場合は入れ歯の治療がうまくいきま

せん。

               

しかも入れ歯を入れることによって残っている歯にもダメージが加わり、どんどん

状況が悪くなっていきます。

                

咬みあわせがすれ違っている時には、インプラントを応用してバランスを

良くしないと噛めるようにならないことが多いです。


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インプラントの今後

2008-03-11 10:00:00 | インプラント

講習会はインプラントの最新治療がテーマでした。

         

現時点でのインプラントの状況をお話します。

         

インプラントが骨にくっつくという点では、現在で95%くらいの完成度があるそう

です。つまり「、インプラントを長く持たせる」という寿命に関してはかなり行き着い

た感があります。

       

それではメーカーは今後、インプラントのどのような点を進歩させようとしている

のでしょうか?

            

それは、「インプラントと歯ぐき」の関係です。

           

インプラントに装着した歯がいかに歯ぐきから自然に生えているように見えるか、

ということを研究しているようです。

            

インプラントが長持ちすることは95%達成できたので、後は「見た目」を良くしたく

なってきたのです。

             

現実的にも、インプラントと歯ぐきの関係が良好であればさらに長持ちすることに

なります。

         

歯周病と同じで、歯ぐきのすき間から歯周病菌が入りにくくなるからです。

         

第三の歯(乳歯、永久歯の次)としてはかなり完成度が高くなりました。

         

          

          


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最新の治療

2008-03-09 10:04:00 | インプラント

先日講習会に行ってきました。

          

「インプラント治療の最新外科、補綴ミーティング」という講習会でした。

           

普段、月々の歯科雑誌や最新の専門書で情報は得ているので、目新しい内容

ではありませんでした。

          

ただ講習会に行くメリットは、その治療を手がけている歯科医の臨床実感を聞ける

ことです。(ただ嘘をつく演者もいるので、講演内容を取捨選択する感性も必要に

なります。レーザーの講習でもいくつか嘘がありました。)

          

今回は演者の一人の言葉に感銘を受けました。

            

「最新の治療が最良の治療とは限らない。」

         

歯科の世界は材料を扱うので、日々進歩しているといっても過言ではありません。

            

そして新しい材料、治療方法が出るとこぞってそちらに目移りする傾向にあり

ます。

            

しかし、患者さんにとって最良の治療とは古くからある当たり前のような治療

だったりするわけです。

          

「最新」を謳った講演会でのこの言葉に感銘を受けたのでした。


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インプラント治療の選択

2008-01-26 10:00:00 | インプラント

「インプラント治療を行うべきか?」

          

これを決定するのは患者さんです。

             

しかし、自分の口の中とはいえ決定するのは難しいことです。

             

考えるべきことはたくさんあります。

         

他の治療よりインプラント治療を選択した方が結果が良くなるのだろうか?

インプラントを今すぐにするべきか、期間をおいてからするべきか?

体質的にインプラントがもつだろうか?

生活習慣的にインプラントがもつだろうか?

かみ合わせ的にインプラントがもつだろうか?

入れたインプラントがダメになった時に、次の治療は苦痛なくできるだろうか?

治療費は許せるだろうか?

手術に耐えられるだろうか?

などなど(今までブログに書いた内容です。)

         

「悩むくらいならやってみなさい。」という言葉がありますが、歯の治療は「悩んで

いるなら答えがでるまで考えた方が良い。」と思います。

        

一度治療を始めると元にもどれないからです。

           


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