栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のボツ予想~内2400を捲るRoberto

2016-08-20 09:06:11 | 血統予想

出雲崎は◎コウキチョウサン
ケイアイチョウサンの全弟で、こちらのほうが体型に伸びはありますが母系のRobertoの影響を感じさせる脚捌きは似ていて、長いところなら内回りを捲る脚はありそう
○カレンラストショーはタニノギムレット×ダンスインザダークでRobertoとGraustarkのクロス、トウカイトリックのような内回り向きステイヤーですからここは条件ズンドバ

青島は人気ですが◎グランノーブル
母がDevil's Bag×Danzigですからブラックタイドの成功パターンの配合で、自身はHalo3×3、先行力も機動力もあって小回り1700はピッタリ

札幌はこれからけっこう降る予報で、富良野は◎ブラックバード
札幌1800は[0-2-0-0]で勝ち馬がポルトドートウィユとバイガエシ、1月に芝1600mで2着に粘ったときがタフな中京重、ダイワメジャー×ブライアンズタイムで母母はオークス馬エリモエクセル、洋芝小回り1800の道悪がベストコースでしょう
一発勝負の外国人騎手はレース後にけっこう本音を吐いてくれることがあり、○フォルシャーに乗ったシュタルケは「馬を怖がる」、こういうコメントはずっと乗りつづける主戦だと出てこないことがある(わざわざ弱点を晒すのは得策ではないですから)
そんなフォルシャーにとって外枠は大歓迎で7~8枠[0-4-0-0]、ここは少頭数もありがたいし外枠に入ったときは渋った馬場でも好走しています
この◎○から△テイエムオペラドンと△エリモジパングを引っかけたい

石狩は◎マイネルエスパス
毎年夏の洋芝で勝ち鞍をあげているマイネルラヴ産駒で、今なら1200より1500のほうがレースがやりやすいイメージ、ここは前が薄い組み合わせでルメールの番手で息を入れられる

今日は例の同級生がきてるのでウインポプリを応援しに2Rから競馬場へ
印は◎ポプリ○ハタノ☆マイネル△ビッグとしましたが、渋った馬場でCourtly Deeパワーをみせてほしい(・∀・)

「No.1予想」では札幌日刊スポーツ杯を、「厳選予想 ウマい馬券」では札幌日刊スポーツ杯と札幌7Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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「2歳勝ち馬評価」先週ぶんを5頭更新&クロマサコ牝系図更新

2016-08-18 21:21:50 | POG

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを5頭更新しました(芝もダートも見どころのある馬が多かったと思います)

相変わらず好調の「クロフネ×チヨダマサコ牝系」ですが、これからは「クロペリオン」と並び称して「クロマサコ」と呼ぶことにします(・∀・)>(望田潤bot)

ホエールキャプチャと同血のブラックランナーが新馬勝ちしたので、例のクロマサコ牝系図を更新しておきます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014104731/

チヨダマサコ(ラバージョン)
├タレンティドガール(リマンド)
│├エミネントガール(Nashwan)
││├トウカイパートナー(ブライアンズタイム)
│││└タイセイパートナー(クロフネ)未勝利
││├キャトルセゾン(サンデーサイレンス)
│││├グラミスキャッスル(クロフネ)現役1勝
│││└ブラックランナー(クロフネ)現役1勝
││└グローバルピース(サンデーサイレンス)
││ ├ドリームセーリング(クロフネ)現役5勝
││ ├ホエールキャプチャ(クロフネ)7勝
││ ├グローバルハート(クロフネ)未勝利
││ └グローバルピース14(クロフネ)
│└ライジングサンデー(サンデーサイレンス)
│ └エトレーヌ(ブライアンズタイム)
│  └シゲルスダチ(クロフネ)3勝
└マサコチャン(サンデーサイレンス)
 ├サトノロマネ(クロフネ)2勝
 ├ベストクルーズ(クロフネ)3勝
 ├マーチャンテイマー(クロフネ)5勝
 ├ブライダルドレス(クロフネ)未勝利
 ├エイシンフランキー(クロフネ)現役1勝
 └スマートアンカー(クロフネ)現役未勝利

2歳にはホエールキャプチャの全妹も控えておりますが、なぜクロフネ×グローバルピース(キャトルセゾン)がクロペリオンとクロマサコの頂点に立つ配合なのかは下記エントリで説明しています

「東京新聞杯回顧~最高のクロペリオン、最高のクロマサコ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6d7b329fbfcc4355d6d14623f11ec6f6

そして言うまでもないですが、チヨダマサコは千代田牧場自慢のワールドハヤブサ牝系の本流で、先日大往生したニッポーテイオーとタレンティドガールの母となった名繁殖でもあります

今週の新馬は土曜小倉のファンタジステラとボンセルヴィーソ(ともにPOG推奨)、ダイワメジャー2頭で殴り合いですわ

ニッポーテイオー死す~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=2093

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洋芝最強の母父

2016-08-18 09:44:47 | 血統予想

Alibhaiはアガ・カーンの生産馬ですが、第二次大戦が勃発したこともあり2歳時に北米に売却され、デビュー前の調教で両前脚を骨折し不出走のまま種牡馬入りすると、毎年リーディング上位にランクされる成功をおさめます

母父Traceryがパワーに定評があるRock Sand系で、Hyperion直仔としてもダート向きのパワーを備えていたことが北米での成功につながったと考えられますが、そんなAlibhaiらしさを最も伝える血脈の一つがDixieland Band
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0017b2/

Dixieland BandはNorthern Dancerの直仔ですが、その母Mississippi MudがAlibhai3×4、Hyperion4・5×4で、Hyperion的な粘着力成長力とAlibhai的なパワーをよく伝え、特に母父に回って定評があります(04年の北米リーディングBMS)

Dixieland Bandの血を引く日本での活躍馬には、デルタブルース(母父)、アメリカンボス(母父)、サウンズオブアース(母父)、イジゲン(母父)、レッドデイヴィス(母父)、ブラックバースピン(母父)、バーバラ(母父)、スーニ(母母父)、マイネオーチャード(母母父)、ストリートセンス(フリートストリートやノウレッジやフギンの父)などがおり、ダートや長丁場に強く古馬になって成長するというのが全体的な傾向

このDixieland Bandのパワーと粘りは洋芝中距離にも非常に適性が高く、母父にDixieland Bandを持つ馬が札幌・函館の芝1800~2000mの重賞に出走したときは

レッドリヴェール[1-1-0-1]札幌2歳S,クイーンC2着
フミノイマージン[1-0-0-1]札幌記念
アクシオン[0-1-2-2]札幌記念2着3着,函館記念3着
サブジェクト[0-1-0-0]札幌2歳S2着

計[2-3-2-4]、4頭全てが馬券に絡んでいるんですね

レッドリヴェールは函館の札幌2歳Sに勝ってクラシックロードに乗り、阪神JFや桜花賞でハープスターとしのぎを削ったのはまだ記憶に新しいところ

ステイゴールド×Dixieland Bandというのはどう見てもマイラーではなく中距離血統で、古馬になってより中距離馬然とした体型や走りにシフトしてきた感があるのですが、ところが成績はすっかり頭打ちとなり、最近はマイル路線に戻すも二桁着順をつづけていました

クイーンSではスローの前残りを直線外からいい脚で追い上げており、これがキッカケとなればというところで、その前から陣営は「馬群を怖がるようになった」とコメントしており、だから前走はブリンカーが効いたのかもしれないし、直線で外に馬がいなかったのもよかったのではないかと

昨年はヴィクトリアマイル4着-クイーンS2着とまずまずの内容でしたが、これがともに好位で揉まれない競馬、つづく府中牝馬Sでは直線前がゴチャついて戸崎が引っ張る不利で大敗、あれから馬群を怖がるようになったという推理もできます

今回手綱をとるのはルーキー坂井瑠星、ここまで18勝をあげていますがうち14勝が逃げ先行で、揉まれないポジションで運べれば、「やっぱり札幌記念はDixieland Bandかあ…」と血統屋が呟くような結果になるかもしれません

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「週刊競馬通信」にてメルマガ発行しました

2016-08-16 09:03:43 | お知らせ

下記「週刊競馬通信」にて、先ほどメルマガを発行しましたので、よろしければご一読ください
タイトルは「一口馬主好配合馬ピックアップ」、今回はサンプルをお見せするという意味で、すでに満口となったジーワンの募集馬から、私がピックしたものを一頭紹介しています

週刊競馬通信
http://ktsn.jp/magazineInfo?genre_id=3
執筆者一覧
青木義明【競馬一直線】/須田鷹雄【野次ウマ競馬】/原良馬【競馬あれこれ今と昔、今昔物語】/合田直弘【Horse Racing Fanatic】/佐藤洋一郎【馬馬鹿 馬鹿馬日記】/石川ワタル【競馬お遍路さん】/竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】/笠雄二郎【競馬なんでもデパート】/有吉正徳【馬券オヤジ】/衣斐浩【配合の深淵】/斎藤修【馬と旅と酒の日々】/望田潤【血は水よりも濃し】/斉藤空也【22世紀の競馬を望む】/沢田準【競馬を楽しく】/小島友実【ターフ便り】/中川明美【南関プロムナード】/小久保友香【大中小 馬めぐり】/大恵陽子【競馬・関西発】/豊岡加奈子【ガールズ競馬】

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8/13,14の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-08-15 09:36:31 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したエピカリス(牡2歳)が日曜新潟6R新馬戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ゴールドアリュール
母スターペスミツコ(カーネギー)
牡 募集価格:3600万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014103121/
メイショウナルト(小倉記念、七夕賞)の4分の3弟。父はハーツクライからゴールドアリュールに替わりました。母方にマルゼンスキーが入るゴールドアリュール産駒は信頼性が高く、フーラブライド(中山牝馬S、愛知杯)、タケミカヅチ(ダービー卿CT)、トウカイパラダイス(大阪杯-2着)、トップカミング(日経新春杯-2着)などが出ています。連対率21.8%、1走あたりの賞金額268万円は、ゴールドアリュール産駒全体の17.0%、150万円を大きく上回っています。ダートに強い種牡馬でありながら、芝・ダートほぼ同じぐらいの成績を残しているというのがこの配合の特長。母の父カーネギーは「Sadler's Wells×Riverman」なので、父の代表産駒の1頭クリソライト(ジャパンダートダービーなど重賞3勝)の母クリソプレーズを彷彿させます。芝・ダートどちらでも行けるタイプで、中距離がベストでしょう。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で栗山求が推奨したルールブリタニア(牝3歳)が日曜新潟3R未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

◎ルールブリタニア(牝・母ミュージカルウェイ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106109/
社台グループオーナーズで募集価格4500万円。全姉インナーアージ(2勝)、全兄トーセンマタコイヤ(3勝)、全姉ミッキークイーン(クイーンC-2着)に続いて4年連続の指名となる。母はドラール賞(仏G2・芝1950m)の勝ち馬。母の父Gold AwayはNureyevとBlushing Groomを併せ持つのでハルーワソング(フレールジャックの母、ヴィルシーナの祖母)と似ており、母にはさらにMr.Prospectorが入るのでヴィルシーナと構成がよく似ている。母の父 Gold Away は一流マイラーになり損ねた一流半、といったキャラクターで、このあたりが弱点といえば弱点だが、配合構成は申し分ない。インナーアージとミッキークイーンはサイズが小さめなので、なるべく大きく出ることを期待したい。(栗山)

■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤が推奨したアッフィラート(牝3歳)が日曜小倉6R未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

◎アッフィラート(牝、母レディオブヴェニス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105336/
母レディオブヴェニスはキャッシュコールマイル招待S(米G2・芝8F)勝ちで、全兄ヴェネトは昨年○で推奨した。母がNorthern Dancerのクロスで自身はLyphard4×4、母父にNever Bendが入ればもっとよかったが、母系にLear FanとNureyevとMr.Prospectorが入って機動力抜群のマイラー。内回りの新馬戦を好位差しできれいに勝つ姿が目に浮かぶ。(望田)

■土曜札幌11RSTV賞 ウインムート(一口&PO・望田)
■日曜札幌8R500万下 ミッキーグッドネス(ディープ・栗山&望田)

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何度も書いてきたことですが、「ゴールドアリュール×マルゼンスキー」はフーラブライドとタケミカヅチとトウカイパラダイスとトップカミングが出て、ゴールドアリュール産駒ながら芝のオープン級が続出することで知られるニックス

ゴルアの母母Reluctant Guestとマルゼンスキーがニアリー(NijinskyとPrincequilloとCount FleetとSickle=PharamondとBull DogとLa TroienneとAloeが共通)なのがニックスの根拠で、だからゴールドアリュールのダ適性よりもビヴァリーヒルズH(米G1・芝9F)に勝ったReluctant Guestの芝適性がONになりやすいわけですね

しかしエピカリスの場合は、母スターペスミツコが相似配合で自己主張が強く、自身はNureyev≒Sadler's Wells3×3とShoshanna≒Riverman5×4ですから、配合のコンセプトとしてはむしろクリソライト(母クリソプレーズがSadler's WellsとRivermanを持つ)に近いものがあります

スターペスミツコは父カーネギーがBold Reason≒Never Bend3×3で、そこにマルゼンスキーを通じてBuckpasserも入るので、私がよく言うラトロ肩(La Troienne血脈を通じて伝わる立った肩)をよく伝える繁殖で、こういう肩のつくりだと体が硬くなる冬場はよりゴツゴツした歩様になりやすい

だからペスミツコの仔は全[10-7-4-55]、6~9月[9-5-1-23]、11~2月[0-2-1-18]、これ夏馬メイショウナルトの成績が大きいと思われるかもしれませんが、ナルト以外の産駒も全[4-3-1-29]で6~9月[4-1-0-12]ですからオール夏馬と言っていい

エピカリスもナルトほどではないですがラトロ肩をしっかり受け継いでいるので、来年のJDDまでに賞金を上積みしておきたいですな(・∀・)

ん?そうかもしかして…と思って調べてみたら、クリソライトの6~9月成績も[3-2-0-2]と良績でした(16帝王賞8着,15帝王賞2着,14日本テレビ1着,14マーキュリー2着,14大沼11着,13JDD1着,12未勝利1着,12新馬2着)

クリソプレーズ産駒も全[15-13-12-41]で6~9月[6-4-3-12]、Sadler's Wells×Rivermanでラトロ肩を伝える繁殖なので、似たような傾向はあるんでしょうが、こちらは母キャサリーンパーがNasrullah=Malindi3×4で柔いですからね

ウインムートは母父マイネルラヴの夏馬で特別戦連勝とますます快調、これで6~9月は[3-1-0-1]となりました

「夏の芝短距離はマイネルラヴの血を引く馬を狙え」と毎年言いつづけてますが、マイネルラヴもBuckpasserとNever Bendを通じるLa Troienneのクロスで、つまりスターペスミツコが夏馬を出すのと理屈は同じなのです

母コスモヴァレンチは小倉2歳Sの勝ち馬ですが、産駒は全[17-15-18-73]で6~9月[9-10-14-24]と夏馬体質を確実に伝えており、特に今夏はウインムートもウインアキレアもマイネヴァリエンテも大活躍で、[2-2-3-0]とオール馬券絡みで単回値202複回値274、2歳のウインアブソルート(父ステイゴールド)は9月末までにデビューできるのかな?

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第51回関屋記念回顧~上がりのかかる大箱マイル[2-1-0-0]

2016-08-14 17:22:20 | 血統予想

今年の関屋記念は難解なメンバーで前日になっても雲をつかむようで、このメンバーでレッドアリオンがスローで逃げたらゴール前はどうなってるんだろう…と想像力をはたらかせてみても全く絵が浮かばない(^ ^;)

よくわからんけど、大箱マイル向きのリーサルウェポンのブービー人気はおかしいだろうと、ほとんどオッズだけで◎を打ってみたら、これは絶対届かんだろうという後方から上がり2位の末脚で6頭ぐらい抜いてました

レッドアリオンとピークトラムはどちらもAureoleの血を引くだけに馬群を嫌がるところがあり、レッドは昨年の再現を狙うべく今年も逃げ宣言、一方のピークはまた内枠を引いてしまい、中京記念のように好位で外に馬がいない形で運べるかどうかがカギでした

抜群のスタートを決めたのはピークトラムのほうで、しかし外からアリオンが行くのはわかっているので、小牧さんはそれを待たざるをえず、けっきょく最後まで外に出すタイミングがないまま橋口2騎はAureole魂逆噴射…

ウチパクはスタートが悪いのを強引に仕掛けて逃げ、57.1-34.7というラップはハッキリHペース、ロサギガンティアは母父Big Shuffleがドイツで成功したBold Ruler系で、この小脚で走るタイプなので本来は内回り向きで(阪神CとスプリングSがベストパフォ)、新潟外回りでこれぐらい持続ラップになると最後甘くなるのは仕方ない

パワーと持続力で追い込むマジックタイムにとっては展開は絶好だったと言えますが、ハーツクライの芝重賞勝ち29の内訳は、東京9、中山6、阪神6、京都3で、新潟は0

2着はいくつかあるけれど、やっぱりジャスタウェイでも届かないというのは、Hyperion的な脚では、Hyperion的な後輪駆動では、平坦高速馬場はなかなか差しにくいのだろうと考えざるをえず、マジックタイムに◎打ちにくかった理由は主にそこですかね

春天の回顧でも書きましたが、3200mだとスタミナで毎年好走するけれど、でも毎年Princely Giftの“下る力”に惜敗してしまうというのは、京都や新潟で差しにくい何かがトニービンを通じて伝わっていると私は思うのですよ

ヤングマンパワーは緩慢なストライドで走るマイラーで、これで大箱の芝1600mでゴール前が12秒台のときは関屋記念1着、谷川岳S2着、アーリントンC1着で[2-1-0-0]

Danzig系種牡馬は父でも母父でも牝馬にはスプリントをよく伝えますが牡馬にはそうでもなくて、先週のスカイパッション(母父ロックオブジブラルタル)もそんな発想で狙った馬ですが、たとえばハービンジャーですら牝駒はテルメディカラカラにカービングパスと短いところの活躍馬が出ています

スニッツェルはオークレイプレイト(豪G1・芝1100m)勝ち馬で、Redoute's Choice~デインヒルとさかのぼる父系は、豪州で繁栄したようにDanzig系本流パワースプリントを伝えるラインとして知られます

とはいえ日本での産駒でいうと、短距離で活躍しているのはレオパルディナ、ルリニガナ、アポロフィオリーナ、エキナシア、ファーマクリームと牝ばかりで、牡はミッキーマスカット、デルマインドラ、そしてこのヤングマンパワーとむしろ1600m以上での活躍が目立ちます

Redoute's Choiceの持ち込み産駒も、牝はクリアンサスにジャカランダテラスと短距離向きですが牡はフルーキーとランリョウオーですから、ヤングマンパワーがジリ脚マイラーに出たのはむしろ順当といえるもの

それにしても自分の好走ゾーンのレースになったら、大箱マイルで上がりがかかったら全部チャンスをモノにしているのは見事で、今日の勝利がダノンリバティとクビ差、前走多摩川S勝ちがベルキャニオンとハナ差、アーリントンCもクビ・ハナ・ハナの大接戦で、この勝負強さはほめられていい

あと昨年も関屋記念~京成杯AHと好走したように、ラトロ肩なので夏馬っぽいところもあるのかもしれません

配合のポイントは母父サンデーサイレンスにだけNorthern Dancerが入らない「3/4Northern Dancerクロス、1/4サンデーサイレンス」の典型で、また母母ルフィーラはデインヒルとNorthern Dancer、Ribot、Flower Bowl≒Aureole、La Troienneが共通するので、デインヒル≒ルフィーラのニアリークロス3×2とも表記できます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104685/

7月に福島の新馬で1人気で負けてしまった妹キュイキュイも、父ハービンジャーなのでデインヒル≒ルフィーラのニアリークロス3×2ですね

これから出かけるので、エルムの回顧は来週雑感とともに…

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日曜のボツ予想~ブービー人気の“女サダムパテック”

2016-08-14 09:46:43 | 血統予想

関屋記念はなかなか掴みどころがなく、逃げ宣言▲レッドアリオンが一年ぶりにAureole魂全開なのか、昨年のようなスローだとすると土曜の競馬をみてもハーツクライ産駒は高速上がりに対応しきれてないところがあったし、新潟外回りでもあまりにも上がりだけの競馬になると、“外回りの鬼神”が☆ロサギガンティアのBold Ruler忍者小脚で抜け出してしまうかもしれない

あれこれ考えながらオッズをみると、えええ◎リーサルウェポンのブービー人気はないわと、ほとんどオッズ買いというか単勝64倍に飛びついただけの予想なのですが(^ ^;)、それぐらい他に確信が持てないレースでもあります

Katiesの牝系なので小柄な牝馬でもパワー兼備、Seattle SlewとMr.Prospectorが強い体型体質で、昨年は阪神内と小倉で2着の山を築いていたのに新潟外1800に出ると一発で差し切り

1000万下勝ちが阪神外マイルを並ぶ間もなく差し切ってゴール前押さえる楽勝、愛知杯では外から一気に抜け出して少し甘くなったところを差し切られ、道悪の京都牝馬と内回りの中山牝馬と小回り福島牝馬は見せ場もなし

この馬はディープ×Seattle Slewというより、サンデー×Seattle Slew×Mr.Prospector的アウトラインのマイラー、サダムパテックやリーチザクラウン的イメージでとらえるべき大箱マイラーやと思います

札幌8は◎リヴィエール○ミッキーグッドネスで平穏かと

リヴィエールの母母スギノキューティーは東京1400のNZT2着、NHKマイルは3着、古馬になってもさきたま杯3着などタフに走った1400寄りマイラー

そこにクロフネが配された母プラチナローズはVice Regent=ヴァイスリーガル4×4で1200の福島2歳S勝ち

本馬も母方が強い体型体質で1400への短縮が吉と出ましたが、ここ2走を見てのとおり東京のスローで好走、流れて凡走というのは小回り向きのピッチで走るからで、ここは札幌1500で鞍上モレイラ、3~4角で絶妙に思うがままに動かしてくるはず

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではエルムSを、「厳選予想 ウマい馬券」では豊栄特別と新潟7Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

豊栄特別は3歳の好配合高素質馬が目白押しで、個人的には関屋より楽しみなレース(・∀・)

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土曜のボツ予想~内回り小回りでBold Ruler忍者に食指

2016-08-13 09:52:16 | 血統予想

ミルコは今年もアイビスを勝って直千の鬼ぶりを発揮していますが、新潟外回りもなかなかの鬼神で、残り400~200m間で最速ラップに乗せてくるのが巧いのは直千と似た呼吸
先週は芝外回りで[2-3-0-1]、この6頭の人気が[1-2-3-0]ですから、最速ラップを叩き出せるぐらいの脚を持つ上位人気馬に乗っていれば、だいたい最速ラップを叩き出してくるので穴党にはうっとおしい存在です(^ ^;)
◎ワーキングプライドは母ワーキングウーマンがMarston's Mill≒Mill Reef3×4にMr.ProspectorとSpecialが絡むので、ナスペリオン的ナスフリート的斬れを増幅した配合をしていて、自身は東京砂マイルでベストパフォを出しました
娘はこの柔斬れを受け継ぎハービンジャー産駒にしてはしなやかにストライドが伸び、京都外1800のスローの糺の森でもゴール前の脚色はヒルノマテーラと五分で一番良かった
このメンバーならば、残り400~200mで最速ラップを刻むのは間違いないでしょう

新潟日報賞は◎ウエスタンメルシーと○エネアド、ともにBold Ruler的小脚のきいたいかにも新潟内1400m向きの差し脚で食指が伸びます
ただどちらも後方からだろうし(特にウエスタンメルシーはいつもスタートがもっさり…)、ここはまたウインガニオンの逃げでペースが緩みそうなので強気には推せず…
でも捌ければ、どちらもスローのほうが差しやすいタイプでもあると思うんですがね

STVは△マテンロウハピネスはどちらかというと広いコース向きの感はあるので(リゲルSも直線半ばからまた巻き返していた)、ロサギガンティアの下で母父にドイツのBold Ruler忍者Big Shuffleが入り小回りがきく◎スターオブペルシャ、モレイラで人気になってますがここは期待に応えそう
メイクアップは軽いAureole魂で直線一番外に出したほうが伸びるタイプ、中距離を使ってきた後の1500で内枠となると揉まれる心配がある
コスモヴァレンチ産駒らしい夏馬○ウインムートが相手一番手で、▲テラノヴァは前走◎でしたがちょっと捌きづらいシーンがあったしもう一度

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」ではフェニックス賞を、「厳選予想 ウマい馬券」ではフェニックス賞とコスモス賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします

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「一口馬主好配合ピック」望田がグリーンからピック

2016-08-12 16:02:30 | 共有クラブ

おかげさまで本年も好評をいただいている「一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)」、本日望田がグリーンファーム愛馬会から1頭ピックしました(栗山のピックはもうしばらくお待ちください)

現在ウインから3頭、グリーンから1頭、ジーワンから9頭、東サラから6頭(ダブル推奨1)、ユニオンから5頭、ラフィアンから3頭、ロードから4頭ピックしています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014100728/

土曜はコスモス賞がイマイチ食指が動かないメンツなので、フェニックス賞かSTV賞あたりを検討中です

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本日8/12発売『サラブレ』『UMAJIN』9月号&「ニアリークロス本(仮題)」発刊について

2016-08-12 09:08:51 | お知らせ

本日8/12発売『サラブレ』9月号、特集は「ノーザンファーム大研究」
各拠点を徹底取材した他、馬券データや牝系データなども満載で、ナンバーワン牧場を徹底研究しています
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/
私はMahmoudさんとの「ラッ血対談」、今回はフェブラリーSから宝塚記念まで、上半期の古馬G1を振り返っていますのでぜひご一読を

同じく本日8/12発売『UMAJIN』9月号、特集は「高額馬券連発の8、9、10月を高配当バロメーターで仕留める!!」「大物オーナーのお気に入りは誰!? 馬主×騎手鉄板ラインを狙い撃ち」など
http://www.uma-jin.jp/
私は連載「血統・駆け込み寺」にて、血統と馬体と走りのイメージのすり合わせ方とか、ルーラーシップやリーチザクラウンなど新種牡馬についての話とか、そのあたりの質問についてお答えしていますので、こちらもよろしくお願いします

あとついでと言ってはなんですが、近いうちに血統屋から「有力なニアリークロスをまとめた書籍」を出すことが決定しました~
Hornbeam≒パロクサイドやSadler's Wells≒Nureyevなど、「名牝のクロスや全きょうだいクロスを含み、データ的にも優秀とみなされるニアリークロス」を選出し、組み合わせ血統表と勝ち上がり率などのデータで紹介します
「Sir Gaylord≒Secretariatは細身で体質が柔らかくなりやすい」などそのニアリークロスが及ぼす影響も解説し、ディープインパクトやGalileoなど近年の有力種牡馬については血統表のどこが何とニアリークロスになるのかも明示したいと思っていますが、まだ内容を詰めている段階ですので、ご意見やご提案などありましたら当ブログでも血統屋でも、あと共著の生駒永観宛てでもいいのでどんどんお寄せください
今回は実験的にnoteでの販売を考えておりますが、その節はよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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