先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを5頭更新しました(芝もダートも見どころのある馬が多かったと思います)
<相変わらず好調の「クロフネ×チヨダマサコ牝系」ですが、これからは「クロペリオン」と並び称して「クロマサコ」と呼ぶことにします(・∀・)>(望田潤bot)
ホエールキャプチャと同血のブラックランナーが新馬勝ちしたので、例のクロマサコ牝系図を更新しておきます
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014104731/
チヨダマサコ(ラバージョン)
├タレンティドガール(リマンド)
│├エミネントガール(Nashwan)
││├トウカイパートナー(ブライアンズタイム)
│││└タイセイパートナー(クロフネ)未勝利
││├キャトルセゾン(サンデーサイレンス)
│││├グラミスキャッスル(クロフネ)現役1勝
│││└ブラックランナー(クロフネ)現役1勝
││└グローバルピース(サンデーサイレンス)
││ ├ドリームセーリング(クロフネ)現役5勝
││ ├ホエールキャプチャ(クロフネ)7勝
││ ├グローバルハート(クロフネ)未勝利
││ └グローバルピース14(クロフネ)
│└ライジングサンデー(サンデーサイレンス)
│ └エトレーヌ(ブライアンズタイム)
│ └シゲルスダチ(クロフネ)3勝
└マサコチャン(サンデーサイレンス)
├サトノロマネ(クロフネ)2勝
├ベストクルーズ(クロフネ)3勝
├マーチャンテイマー(クロフネ)5勝
├ブライダルドレス(クロフネ)未勝利
├エイシンフランキー(クロフネ)現役1勝
└スマートアンカー(クロフネ)現役未勝利
2歳にはホエールキャプチャの全妹も控えておりますが、なぜクロフネ×グローバルピース(キャトルセゾン)がクロペリオンとクロマサコの頂点に立つ配合なのかは下記エントリで説明しています
「東京新聞杯回顧~最高のクロペリオン、最高のクロマサコ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6d7b329fbfcc4355d6d14623f11ec6f6
そして言うまでもないですが、チヨダマサコは千代田牧場自慢のワールドハヤブサ牝系の本流で、先日大往生したニッポーテイオーとタレンティドガールの母となった名繁殖でもあります
今週の新馬は土曜小倉のファンタジステラとボンセルヴィーソ(ともにPOG推奨)、ダイワメジャー2頭で殴り合いですわ
ニッポーテイオー死す~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=2093
Alibhaiはアガ・カーンの生産馬ですが、第二次大戦が勃発したこともあり2歳時に北米に売却され、デビュー前の調教で両前脚を骨折し不出走のまま種牡馬入りすると、毎年リーディング上位にランクされる成功をおさめます
母父Traceryがパワーに定評があるRock Sand系で、Hyperion直仔としてもダート向きのパワーを備えていたことが北米での成功につながったと考えられますが、そんなAlibhaiらしさを最も伝える血脈の一つがDixieland Band
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0017b2/
Dixieland BandはNorthern Dancerの直仔ですが、その母Mississippi MudがAlibhai3×4、Hyperion4・5×4で、Hyperion的な粘着力成長力とAlibhai的なパワーをよく伝え、特に母父に回って定評があります(04年の北米リーディングBMS)
Dixieland Bandの血を引く日本での活躍馬には、デルタブルース(母父)、アメリカンボス(母父)、サウンズオブアース(母父)、イジゲン(母父)、レッドデイヴィス(母父)、ブラックバースピン(母父)、バーバラ(母父)、スーニ(母母父)、マイネオーチャード(母母父)、ストリートセンス(フリートストリートやノウレッジやフギンの父)などがおり、ダートや長丁場に強く古馬になって成長するというのが全体的な傾向
このDixieland Bandのパワーと粘りは洋芝中距離にも非常に適性が高く、母父にDixieland Bandを持つ馬が札幌・函館の芝1800~2000mの重賞に出走したときは
レッドリヴェール[1-1-0-1]札幌2歳S,クイーンC2着
フミノイマージン[1-0-0-1]札幌記念
アクシオン[0-1-2-2]札幌記念2着3着,函館記念3着
サブジェクト[0-1-0-0]札幌2歳S2着
計[2-3-2-4]、4頭全てが馬券に絡んでいるんですね
レッドリヴェールは函館の札幌2歳Sに勝ってクラシックロードに乗り、阪神JFや桜花賞でハープスターとしのぎを削ったのはまだ記憶に新しいところ
ステイゴールド×Dixieland Bandというのはどう見てもマイラーではなく中距離血統で、古馬になってより中距離馬然とした体型や走りにシフトしてきた感があるのですが、ところが成績はすっかり頭打ちとなり、最近はマイル路線に戻すも二桁着順をつづけていました
クイーンSではスローの前残りを直線外からいい脚で追い上げており、これがキッカケとなればというところで、その前から陣営は「馬群を怖がるようになった」とコメントしており、だから前走はブリンカーが効いたのかもしれないし、直線で外に馬がいなかったのもよかったのではないかと
昨年はヴィクトリアマイル4着-クイーンS2着とまずまずの内容でしたが、これがともに好位で揉まれない競馬、つづく府中牝馬Sでは直線前がゴチャついて戸崎が引っ張る不利で大敗、あれから馬群を怖がるようになったという推理もできます
今回手綱をとるのはルーキー坂井瑠星、ここまで18勝をあげていますがうち14勝が逃げ先行で、揉まれないポジションで運べれば、「やっぱり札幌記念はDixieland Bandかあ…」と血統屋が呟くような結果になるかもしれません