栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

血統屋さんの昨年1位はアクアブルースカイでした

2009-05-21 21:48:07 | POG
1ヶ月ぶりに帰札して、やれやれしばらくマイペースで動けるなあ~と思っていたら、NETKEIBAからPOG関連の原稿依頼が…
重い腰を上げて血統表をチェックしていたのですが、ふとテレビをつけるとGCでPOG特番をやってるじゃあ~りませんか!
最初の15分ぐらいを見逃してしまったのですが、とりあえず目にとまったものをザッと羅列してみました

アグネスタキオン×ロンドンブリッジ
キングカメハメハ×シーザリオ
スペシャルウィーク×エスカニア
スペシャルウィーク×レーヴドスカー
タイキシャトル×ビハインドザマスク
ネオユニヴァース×ホワイトウォーターアフェア
フジキセキ×ゴールデンサッシュ
マンハッタンカフェ×ソロリサイタル
A.P.Indy×フェアレストケープ
メイショウホンマル(カワカミプリンセス全弟)

ロンドンブリッジはタキオンにフィジカルなスピードを入れてマイラーを狙いますという配合のコンセプトがしっかりしていて、馬も父をカチッとパワー型にした感じで、これは生産者としては狙い通りでしょう
ホワイトウォーターアフェアはこないだ中央に出戻りしたトーセンモナークが強かったし、サンデー系との配合(Haloのクロスになる)で外してないし、ネオユニ×ミスプロもセオリーだしで、あの感じならまあいいところ
ゴールデンサッシュは3/4ドリームパスポートで4/4タマモホットプレイですが、この血統の特長であるナスキロ柔さが感じられたのが好感
ソロリサイタルは母父Blushing Groom系でクロスがHalo3×4、しかも祖母SoleがCaerleonと約3/4同血ですから、これはもうベタベタのマンカフェ黄金配合ですな~(・∀・)
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Caerleonのオークス

2009-05-21 11:43:17 | 血統予想

Caerleonはシンコウラブリイやゼンノエルシドやビワハイジの父で、タイキシャトルやフサイチコンコルドの母の父。日本で最も成功したNijinsky系といえる
それは母ForeseerがRound Table×Hail to Reason×Big Hurryで、いわゆる「ナスキロ」(NasrullahとPrincequillo)配合に加えて名門La Troienneの牝系に属することで、日本向きの柔らかな斬れ味と、他の有力血脈と呼応しやすい配合形を持っていたからに他ならない
※筆者はNasrullah+Princequillo+La Troienneを「ナスキロラトロ」と呼んでナスキロ血脈のなかでも別格扱いにしています。「ナスキロラトロ」にはCaerleon,Mill Reef,Riverman,Miswaki,My Charmer,Bold Exampleなどがいますが、たとえばキングヘイロー黄金配合なんて、ようは「ナスキロラトロ」で塗り固めてるだけのことですな

ビワハイジはアドマイヤジャパンやアドマイヤオーラなどを送り出してきた名繁殖だが、ブエナビスタがその最高傑作となったのは、父スペシャルウィークの母父がマルゼンスキーだからというのも大きい
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103319/
マルゼンとCaerleonは、Nijinsky,Princequillo,Businesslike≒Big Hurryが共通するので、ようするにブエナビスタはマルゼンスキー≒Caerleonのニアリークロス3×2とも表記できる。Caerleonの血を前面に押し出しているところが兄たちとの大きな違いだ

Sadler's Wellsは欧州のリーディングサイアーに君臨し続けた大種牡馬だが、底力と持続力に富むが日本の高速馬場では鋭さや軽さが足りない、つまり日本向きではないとも言われ続けていた
しかしフサイチコンコルドは父Sadler's Wellsから底力とスタミナを受け継ぐ一方で、母父Caerleonからは手先の軽さも受け継いだため、日本の上がりの速い競馬でも高い資質を見せ、僅かキャリア2戦で挑んだダービーでは大本命のダンスインザダークを競り落としてしまった
そしてSadler's WellsとCaerleonは、Northern Dancer,Hail to Reason,Bimelech=Big Hurryが共通する。つまりフサイチコンコルドはSadler's Wells≒Caerleonのニアリークロス1×2だった

レッドディザイアの母グレイトサンライズはCaerleon×Sadler's Wellsで、しかも祖母のところにVal de LoirとCharlottesvilleが入るから、フサイチコンコルドとはおよそ7/8同血ぐらいの間柄になる
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102929/
種牡馬マンハッタンカフェはCaerleonを持つ牝馬と相性が良くて、NHKマイルのジョーカプチーノ(母父フサイチコンコルド)、青葉2着のマッハヴェロシティ(母父タイキシャトル)、フローラSのレッドアゲート(母父スキャンの母がCaerleonの全妹)などが出ているが、Halo≒Boldnesian≒Regal Gleamのニアリークロスと、ナスキロのクロスになるのがポイントだろう
「Halo≒Boldnesian」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/01f84a38c18c1c9910aac1912300610d

桜花賞1,2着馬はサンデー系のスタミナ型種牡馬にCaerleonの軽さを巧みに補った中距離の名血で、だからマイルのペースでは少し流れに乗りにくく後方から斬れで差す形になっているが、Caerleonが日本で大成功したのは高速馬場で俊敏に反応し鋭敏に斬れるからだということを忘れてはならない。2400mのスローならば然るべきポジションにいて然るべき反応で抜け出してくるはずで、昨年のレジネッタとエフティマイア以上に、桜とオークスが直結する可能性は高いだろう。そう考えたから、桜花賞も◎ブエナ○レッドのほぼ1点予想とした
この2頭の一角を崩すとしたら、それはもう展開やペース云々ではなく、純粋に器で互することができるかどうかだろう

コメント (1)
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