東京11R ジャパンC
◎15.ショウナンパンドラ
○11.ミッキークイーン
▲17.アドマイヤデウス
△9.ダービーフィズ
×1.ラブリーデイ
×10.サウンズオブアース
注5.ペルーサ
ラブリーデイはロベルト的なピッチ走法で走るので本来は外回りより内回り向きで、距離も2000mがベストだろうが、JCといえどもスローの上がりだけの競馬になるとジェンティルドンナがピッチで抜け出してしまうことはある。ミッキークイーンはストライドで走るので京都内回りより東京のほうがパフォーマンスは上がるはずで、秋華賞よりもオークスのほうが中身は濃かった。しかしヌーヴォレコルトをモノサシにするのならば、これをズバッと斬り捨てたショウナンパンドラのオールカマーはエリザベス女王杯以上の値打ちがあるし、天皇賞もあの上がりだけの競馬をよく追い込んでいる。JCは牝馬の斬れがモノを言うレースでもあるが、ステイゴールドの牝系にディープインパクト、出走馬中最も日本向きの斬れ味がある血統はショウナンパンドラだろう。最近のJCで筆者が外国馬に印を打ったのは昨年のアイヴァンホウと一昨年のドゥーナデンだけだが、今年は良馬場で印を回したくなる馬はいない。
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今朝もそんな夢を見たんですが、直近の出来事や会話がベースとなった、非常にリアルで日常的な夢を見ることが多くなりました
あまりにリアルで現実的な内容なので、それが夢だったのか昨日の出来事だったのか判然としないまま、しばらく布団のなかでボーッとしてるうちに我に返る
若い頃はもっと荒唐無稽な夢を見たもんですが、もう想像力や夢想力が枯渇してきているのかもしれません…
今年のJCも、◎は望田らしい斬り方で、血統屋的思考で決めようとあれこれ考えてはみたものの、ここだという着地点が見つからないまま金曜の夜を迎えたというのが正直なところ
父がMill Reefのクロスで母系にAureoleを引く狂気のイトウが緩めず逃げるか、ナスペリオンをクロスしないジリ脚ハーツクライのカレンミロティックで蛯名が春天のようにロンスパを仕掛けてくるか、そして休み明けは比較的優等生なレースで良績を残してきたゴールドシップが府中でも向正で動くのか
“スローの女王”ジェンティルドンナに逆らいつづけたように、“ピッチの横綱”ラブリーデイは本来東京向きではないと書いてきた望田としては、ここは流れるかロンスパかで決め打ちしてまたまた反旗を翻すしかない
ロンスパで決め打つのならば、トニービンやNureyevなどHyperion重視の着地点でいいだろう…という腹でもう一度過去のJCを洗い直してみて愕然としたのは、実はHyperion的な馬はぜんぜん勝ってなかったのです
緩まず流れたりロンスパ持続戦になると、Hyperion重視の配合でHyperion的な持続力で走る馬が好走するというイメージは合っていたけれど、しかしジャスタウェイもオウケンブルースリも、トーセンジョーダンもジャガーメイルも好走はしたけど勝ってはいなかった
これらはHペースの秋天だとHyperion的な末脚で頭まで突き抜けるのにJCだと2着3着までで、勝つのはジェンティルやブエナビスタやウオッカなど牝馬の斬れか、エピファネイア(Kris S.≒Habitat2×4)やローズキングダム(Mill Ree5×4)などナスキロ柔い斬れ
そうなんや、JCというのは、実は最も日本的な斬れがモノを言うレースで、だから牝馬が強いレースで、だから最近外国馬が全然ダメで、ジャパンカップというより日本盃と呼ぶにふさわしいレースなんやなあ…
その瞬間◎は決まりました
それと前に当ブログで、「2400m以上の大レースで好走するようなディープ牡駒(キズナ、ディープブリランテ、トーセンラー=スピルバーグ、サトノラーゼンなど)はほとんどがBurghclereのスタミナをいじった配合をしているのに、牝駒はジェンティルもミッキークイーンもデニムアンドルビーもハープスターもBurghclereをいじってはいない」というような議論をやったことがありましたが、それも頭の隅にはありましたね~
ラストインパクトを無印にしといてこんなことを言うのもなんですが、キズナと3/4同血のBurghclereいじりのディープ牡駒を、Burghclereをいじってないディープ牝駒が斬れ味で差し切るというのは、今年も実にジャパンCらしい、日本盃らしい結末だった
それにしてもこの日のムーアのインベタ狙いはあまりにも露骨で、さすがにネオリアリズムは1800の大外枠やからレアリスタのようにはいかんやろうとタカをくくっていたら、出遅れ気味に出しながらインに潜り込んでいくという圧巻の確信犯
いつも書くことですが世界のトップクラスは、追えるとか鞍ハマリがいいとかそういう技術面だけじゃなくて、馬やコースの特徴特性を理解する能力にも当然のごとく長けていて、だからこそ世界のトップを張っているのです
東京の上がり12秒戦で斬れるパンドラに直後でマークされては苦しかったラブリーデイですが、今日はスローのヨーイドンという自分の土俵ではなく、相手有利の四つに組んで、それでも残り100mまでは寄りきれるかというところをみせた
とにかくパドックでは一頭だけ別格の風格で周回していて、今日は負けてしまったけれど、やっぱり今横綱を張ってるのはこの馬なのだ、ということを証明した3着だったのではないかと
昨年も緩みないペースで流れて、“スローの女王”はさすがにゴール前は一杯になってしまいましたが、それでも馬群に沈むことなく4着に踏ん張っていて、やっぱりジェンティルは女王なんやと感心しましたが、今年のラブリーデイに同じような感動を覚えたのも事実で、ハッキリ言って昨年よりメンバーは落ちるけれどいいレースやったと思います
ジャガーメイルがジワジワ3着にくるようなレースならばダービーフィズが同じぐらい走っても驚けないと思っていて、でもジャングルクルーズには少し驚かされましたが(^ ^;)、こういうインベタ馬場で最内をすくってくるのは北宏のお家芸
イラプトは凱旋門5着がダテではないところはみせましたが、しかしこれだけナスキロ+Tom Fool的ニアリークロスを重ねても、ディープインパクト経由でSir Ivorをクロスしても、イラプトやディサイファのようなワンペースのパワー型が出るというのは、名血Dubai Millenniumの遺伝力の強さを痛感させられます
ミッキークイーンはパドックの気配がやや地味で、もう少しディープやRivermanやBlushing Groomのしなやかさを感じさせる馬やったと思うのですが…
ちなみに私と栗山さんはゴール前でラスパクとペルーサを間違えていて、「うおおお~一番高めがきたあああっ!」と歓声を上げて、「いやムーアだよ」と隣のオッサンに冷たく突っ込まれてました(^ ^;)二人とももう年なんで、スタンドから肉眼で見るとよく見えてないんですよ…
母に惹かれて、絵に描いたような衝動買い……
Wild Riskクロスで気性が非常に心配です!
(パッと浮かんだ例がカツダイナミックってのも中途半端ですが)(反対にしっかりと追われてその後まったく駄目になった馬も)
ジャングルクルーズは北村宏のお家芸に加えて、「前走モレイラ効果」もあったのかも?
ティソーナ・アルバート・ブラヴィッシモあたりが夏にモレイラで勝ち負け後、レースぶりが良くなってる気がしますし。