先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~
阪神でも好調なハービンジャー産駒、先週勝ち上がったクラージュシチーもスティーグリッツも「母がNorthern Dancerクロスなし」「Shareef DancerのTom Fool≒Atticaいじり」という成功パターンを踏襲していますが、ここまで勝ち上がったハービンジャー産駒9頭は母父サンデーサイレンスが7頭、母父アグネスタキオンとフジキセキが1頭ずつで、つまり全て「母父が非Northern Dancerのサンデー系」
この2頭、Tom Fool≒Attica≒Flaring Topをいじくってるだけに無駄のない脚捌きと機動力のあるレースぶりも共通していて、斬れるというよりは捲るような脚質で内回り向きの中距離馬やと思いますが、Tom Foolのスピードというのはなかなかオールラウンドなので、たとえば外回りでも超スローの新潟記念を好位からスルスル抜け出してしまうような芸当もできるでしょうね~
ポトリザリスの牝系というのは牝馬はディアデラノビアやディアデラマドレのように俊敏な小脚を武器とするのですが、牡馬はマゼランやイグアスやクルサードのように持続力や粘着力で走るタイプが多く、ディアデルレイはディアデラマドレの全弟ですが荒れ馬場でゴール前12.7の持続戦を持続力で追い込んできたという勝ち方でした
このようにキングカメハメハ産駒は配合に素直で、先週でいうとラストタイクーンのナスキロをいじったアドマイヤスピカ(Mill Reef5×4)とカレングラスジョー(Mill Reef≒Riverman5×5)は外2400mでジワジワと斬れ、母系にナスキロがなくFlower Bowl≒Your HostやBusanda≒Better Selfなどパワーの血をクロスするエーシンエムディーは急坂小回りで踏ん張り、何を付けてもパワースプリンターが出るサラトガワールド一族ケイアイユニコーンは直千で3着に食い下がり、そしてアルティマトゥーレの息子アルティマプリンスは1400mで素質の片りんをみせました
ねっ?やっぱり素直でしょ?というような話を11日発売「UMAJIN」で書いてます
ポートアイランドは3番手から直線先頭のオリービンがアズマシャトルの猛追をハナ差凌いでの勝利、ゴール前の脚色は明らかにアズマが優勢でしたが、最後は内外から来られて「嫌だあああっ抜かれるのは嫌だあああっ」というAureole魂だけで凌ぎぎったような勝利でした
小牧さんオリービンはこれでエエんですよ、差して勝ったのはあれは外枠やったからで、内枠ならやっぱり引っかかるのを恐れず出していくべきなんです
内枠を引いたときは、ユタカも岩田も出していって2着に残してるし、出していかなかった祐一は2人気6着やったではないですか
谷川岳は番手につけたけど4着やったと言われるかもしれませんが、あれは逃げたシルクアーネストが3着に残るぐらいの超スローで、そのシルクを交わすのを嫌がってるうちに後続にズボズボッと差されて4着になってしまったのですよ
ワールドエースはAureole魂というよりはハイインロー的体質脚質の中距離馬というべきでしょうが、でも斬れ味よりも持続力を活かすべき馬で、マイラーズCのように抜かせない強さに信を置いて乗るべき馬には違いなく、だからきさらぎの再現で乗ったらたぶん3着やと思います
クラージュシチーの母はメイショウサムソンのいとこでもあるし、来年は凱旋門賞にいけるくらいの馬になってほしい