Flower BowlはHis Majesty=Graustark全きょうだいの母となった名繁殖牝馬で、最強のハイインロー血脈の一つでもあります
┌Hyperion
┌Alibhai
Flower Bowl
│ ┌Son-in-Law
│┌Beau Pere
└Flower Bed
│ ┌Blenheim
│┌Mahmoud
└Boudoir
│┌Clarissimus
└Kampala
ブライアンズタイムが中長距離の大物を出すのもこの血に因るところが大で、代表産駒の多くがFlower Bowlの(Hyperion,Son-in-Law,Blenheim,Clarissimusを押さえた)ニアリークロスを持っていることはそれこそ15年前から書いてきました
ブライアンズタイム×Pacific Princess牝系
Flower Bowl≒Fiji
※FijiはHyperion,Dark Ronald,Blenheim,Clarissimusを持つ
マヤノトップガン
Flower Bowl≒My Host4×4
Flower Bowl≒Aureole4×5
タニノギムレット
Graustark3×4
サニーブライアン
Flower Bowl≒Homeward Bound4×3
シルクジャスティス
Flower Bowl≒Petingo4×3
ヴィクトリー
Flower Bowl≒Petingo4×5
チョウカイキャロル
Flower Bowl≒Aureole4×5
桜花賞後に「キンカメ産駒が東京と外回りの1600~1800mで鬼なのはもうわかったから、今後はオークスに向けて、距離2400mを克服できるのかどうかを検証していきたい」と書きましたが、今回はその第一弾
キンカメ産駒の芝2400m以上の成績(新馬・未勝利を除く)は(4.1.5.17)連対率15.2%ですが、この4勝はトパンガ,ブルースターキング,ラミアクイーンの3頭であげています
そしてこの3頭には、ある配合的な共通点があるのです
トパンガ
Ribot7×6・6
Flower Bowl≒Fair Alycia7×7
※Fair AlyciaはAlycidon×Fair TrialだからPetingoの逆さま配合
ブルースターキング
Graustark6×4
Flower Bowl≒Your Host7×5・5
ラミアクイーン
Flower Bowl≒Aureole7×5
この3頭はいずれも、Kingmamboの母Miesqueが持つGraustark-Flower Bowlの血をニアリークロスしているのです
これは偶然ではないでしょう
先週の白鷺特別(阪神内2200m)を勝ったサクラキングオーは、母父ブライアンズタイムですからブルースターキングと同じでGraustark6×4
キンカメ産駒が長距離をこなせるスタミナを持っているかどうか、そのカギはまずFlower Bowlが握っているのではないか?
とりあえずこの仮説を提示しておきます
参考までに、桜花賞の1,3,4着馬の場合は、ショウリュウムーンがGraustark6×6を持っていますが、アパパネとエーシンリターンズはFlower Bowlのニアリークロスは持っていません(もちろん、オークスがマイラーでも好走可能なレースであることは否定しませんが)
今週はフローラSですが、オークス路線がちょっと面白くなってきましたよ~
キングカメハメハ産駒各成績
芝1200m(16.8.13.126)14.7%
芝1400m(8.17.13.88)19.8%
芝1600m(31.27.24.177)22.4%
芝1800m(31.27.23.159)24.2%
芝2000m(16.12.13.146)15.0%
芝2200m(7.8.3.30)31.3%
芝2400m(3.2.4.16)20.0%
東京芝(22.21.14.104)26.7%
中山芝(18.17.12.103)23.3%
京都芝内(6.16.11.86)18.5%
京都芝外(9.7.7.45)23.5%
阪神芝内(5.9.5.63)17.1%
阪神芝外(18.10.11.78)23.9%
新潟芝内(2.2.6.33)9.3%
新潟芝外(4.4.4.38)16.0%
芝良(86.88.78.608)20.2%
芝稍(18.9.12.98)19.7%
芝重不(14.9.6.65)35.4%
キングカメハメハ産駒(11)~外回り時代の寵児
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4a3746f8d882d43b6698c9ccd1f90456
本当は母のように先行してパワーと粘りを活かすべきではないかと