■『望田潤のPOG好配合馬リスト2014』で望田潤が推奨したレーヴミストラル(牡4歳)が日曜京都11R日経新春杯(G2・芝2400m)を勝ちました。
★レーヴミストラル(牡・母レーヴドスカー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104929/
兄姉にレーヴディソール、アプレザンレーヴ、レーヴドリアン、レーヴダムール。泣く子も黙って指名するレーヴドスカーの仔で、母はSir Gaylord4×4などナスキロ血脈が豊富だから、キンカメとの配合でも柔らかストライドで斬れる中距離馬が出るだろう。
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤が推奨したイマジンザット(牡3歳)が土曜中山5R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
★イマジンザット(牡・母シャンラン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102880/
ショウナンアルバの半弟でショウナンタレントやショウナンパルフェの3/4弟、甥にエルカミーノレアルがいる。母シャンランはアウトサイダー血脈豊富で相手種牡馬を立てるタイプだが、ディープインパクトと配合だとNorthern DancerやQueen's HussarやHypericum≒Aureoleのクロスでウインドインハーヘアの重厚な欧血を増幅することとなり、晩成型かもしれないが配合はなかなか面白い。
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で栗山求と望田潤が推奨したヴァンキッシュラン(牡3歳)が土曜京都5R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
○ヴァンキッシュラン(牡・母リリーオブザヴァレー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105718/
セレクトセール当歳で落札価格1億9000万円。母リリーオブザヴァレーはオペラ賞(仏G1・芝2000m)など仏重賞を3勝。その半弟はUAEダービー(首G2・ダ1900m)を圧勝したMubtaahij。母方にGalileoを持つディープインパクト産駒はローハイドとウェルブレッドの兄弟が走っており、いずれも勝ち上がっているので悪くはないが、重賞を勝つには少々パンチが足りない。3代母Gale Warningは「ラストタイクーン×Up Spirits」というアメリカ血統。また、Hopespringseternal≒ラストタイクーン4×3でもある。この部分がスパイスとなり全体に鋭さ、素軽さを及ぼすことができればおもしろい。(栗山)
★ヴァンキッシュラン(牡・母リリーオブザヴァレー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105718/
母リリーオブザヴァレーはオペラ賞(仏G1・芝2000m)勝ち馬で、Galileoとラストタイクーンを通じるNorthern Dancerとナスキロラトロのクロス。牝系はリトルオードリーやココナッツパンチなどと同じ。母系にラストタイクーンを引くディープ産駒は13頭中8頭が勝ち馬でマルセリーナ、デニムアンドルビー、ファイナルフォーム、テンダリーヴォイス、キロハナなどが含まれる。中距離で重厚に斬れそうで青葉賞向きか。(望田)
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で栗山求が推奨したティルヴィング(牝3歳)が日曜京都2R未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がりました。
○ティルヴィング(牝・母ストゥデンテッサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105938/
セレクトセール当歳で落札価格7400万円。フェアリーSで6着となったアドマイヤピンク(父キングカメハメハ)の半妹。母ストゥデンテッサはアルゼンチン産で、ホルヘデアトゥーチャ大賞(亜G1・ダ1500m)、ルイスMカンポス将軍賞(亜G2・芝1600m)を制覇。母の父High Yieldは父と相性のいいStorm Cat産駒で、ラキシスの母マジックストームと配合構成がよく似ている。母方の奥には豊富なヨーロッパ血統を抱えており「ディープインパクト+Storm Cat」の軽さを支えている。1600mでも2400mでも力を出せる。
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)キングカメハメハ編』で推奨したアドマイヤロマン(牡3歳)が日曜京都5R未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
○アドマイヤロマン(牡・母フローリッドコート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106052/
ミッキードリームの全弟で、アルフレードやサクラバクシンオーらが出るクリアアンバー~サクラハゴロモの分枝。キンカメ×サンデー×トニービン×ノーザンテーストまでドゥラメンテと同じだから15/16同血になる。母母がHornbeam≒パロクサイド3×3のドゥラメンテより配合は落ちるが、「3/4Northern Dancer,1/4サンデー」「3/4欧,1/4米」でまとめた配合は美しい。同血の3歳アルパーシャンも走る脚は見せており、持続力ある末脚に期待。
■日曜中山11R京成杯2着 ケルフロイデ(POG&一口・望田)
■土曜中京10R庄内川特別 ダノンブライト(ディープ・栗山)
■日曜中京12R恋路ヶ浜特別 グランアルマダ(POG・望田)
ケルフロイデは父キングカメハメハがNorthern Dancer4×4・6、母父MonsunがKaiserkrone=Kaiseradler4×4、母母Qelle AmieがBold Ruler4×4とRaise a Native4×4、自身は特に面白いニアリークロスや強いクロスを持つわけではなく、Monsunのドイツ血統を1/4異系とする見事な緊張→緩和→緊張のリズムだけで選んだ馬です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105867/
ただナスキロ的斬れでもなくKingmambo的パワーでもなく母方のBold Ruler的小脚で走るので、3歳春となると狙える重賞はスプリングSかなあ…とは会報でも書いてきて、だからスローの京成杯というのはかなりチャンスだっただけに惜しかった
TARGETで検索すると日本での母父Monsunの稼ぎ頭はノーブルジュエリーでこれもNETKEIBAのPOG10頭選びで指名した馬で、また昨年のUMAJINのPOG新種牡馬特集ではルノートルを取り上げましたが、Smarty JonesやキングカメハメハやダノンシャンティのようにNorthern DancerやHaloやBold Rulerがうるさい種牡馬に対して1/4異系的に使うというのが、母父Monsunの正しい使い方、最も成功しやすいパターンじゃないかと思いますね
そういう配合ですから、ノーブルジュエリーや半姉ケルシャンスのようにジワジワ成長していく馬やと思うし、ウムブルフだってまだまだ未完成な部分はあると私はみています
アドマイヤロマンはキングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービン×ノーザンテーストまでドゥラメンテと同じ15/16同血ですが、このパターンは
ドゥラメンテ(現4勝)=アドマイヤセプター(5勝)=ボージェスト(現2勝)
レネットグルーヴ(3勝)=グルーヴィクイーン(1勝)=グルトップ(未勝利)
ミッキードリーム(5勝)=アドマイヤロマン(現1勝)
アルパーシャン(1勝)=ジーベロニカ(現未勝利)
タガノエトワール(現3勝)
と、出走11頭中9頭が勝ち馬、うち5頭が3勝以上、うちオープン馬が3頭
ちなみにキングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービンでノーザンテーストなしのパターンは9頭出走し4頭が勝ち馬、アスターピース(中央2勝)以外は全て1勝馬
つまりトニービン×ノーザンテーストの母母がHyperionの強いクロスになるのもポイントで、母父サンデーを1/4米にした緊張→緩和→緊張のリズム、「3/4Northern Dancer,1/4サンデー」「3/4欧,1/4米」とも表記できます
この整然とした美しい配合形だけで上がれる手牌と言えるのですが、ドゥラメンテの場合は母母エアグルーヴがHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス3×3で、それも継続して(自身Hornbeam≒パロクサイド6×5・5)満貫が狙えるというわけですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104511/
私にとっては王道といえるこの考え方でキンカメはだいたい正解やと思ってるんですが、リオンディーズやレッツゴードンキのように父も母もNorthern DancerクロスだけどNureyev≒Sadler's WellsやKingmambo≒ジェイドロバリーに累進して父母相似配合としているパターン、これは比較的開花が早くPOG向きの配合でもあるので、来年のPOGではこのパターンをどうやって上手く拾えるかを研究中
ノーザンダンサーを持ち、ヘイローやレッドゴッドのクロスがある馬が狙い目だと思ってます
Haloでもミスプロでもいいと思うけど、Night Shiftにノーザンテースト≒Storm Bird≒≒The Minstrel≒Vice Regentを脈絡させるのも手かな
ケルフロイデはボールドドルーラー的と言うんですか?
揉まれなければ内回り小回りの4角でスルスルッと加速できるところはBold Ruler的やと思いますよ
4角で物凄く手が動いてスルスル行っているのか疑問だったんですが合点がいきました!