◆Promised Landの斬れ
ミッキーブラックはパドックでの初見は「ちょっと緩いけどなかなかいい馬。ただブラックタイドにしては妙に斬れそうな体質に見えるのがどうなんやろ?福島1800で好位インで立ち回れるんかいな」
そしたらやっぱり直線しなやかに斬れたので、血統表を掘り返してみると、隊長!Promised Land5×6のクロスを発見しました!
なるほどこれはウインバリアシオン(Promised Land5×6)みたいなもんで、字面より斬れる馬なんやと納得した次第で、この馬は前受けで頑張るというスタンダードなブラックタイドではないでしょうね
母父Lizard Islandの母父Spectacular Bidの母父がPromised Landで、Promised Landの母MahmoudessはMahmoudの娘でThe Tetrarch4×4
サンデーサイレンスがHaloの軽いスピードを芝中距離の斬れに転化できたのは、Mountain FlowerのHyperion3×4を1/4異系として取り込んだことに加え、Promised Landを母父父に持つからというのもあるでしょう
◆エヴリウィスパー≒フレンチデピュティ
土曜福島1Rでダディーズマインドが勝ち、これでトーセンホマレボシ×フレンチデピュティはJRAに7頭が出走し5頭が勝ち馬
何度か書いているように、エヴリウィスパー(=キョウエイフォルテ=ブリリアントベリー)≒フレンチデピュティのニアリークロス(Northern DancerとBold RulerとVictorianaとWar Relic≒Eight Thirty≒Good ExampleとPrincequilloが共通)になるのがニックスの根拠で、だから母系にフレンチデピュティを持つカンパニー産駒も全勝(①参照)
そしてこの逆さまのパターンも、父クロフネでも父フレンチデピュティでもみんな勝ってます(②参照)
①父系にエヴリウィスパー=キョウエイフォルテ=ブリリアントベリー、母系にフレンチデピュティ
②父系にフレンチデピュティ、牝系がエヴリウィスパー=キョウエイフォルテ=ブリリアントベリー
◆バゴ×ステゴ
キボウノダイチがラジオNIKKEI賞で3着に踏ん張ったので、以下のようにバゴ×ステイゴールドはJRA出走4頭中3頭が重賞で馬券に絡んだことになります
このスーパーニックスの根拠はBusted≒Doronicのニアリークロスにあり、クロコスミアなんかも母母父Nashwanですから同じニアリークロスを持っているのだ、という話は何度か書いています
私の知り合いもこの黄金配合を狙って今春ステゴ牝馬をJBBAへ送り込みましたが、聞くところによると今年バゴのもとにはステゴ肌が10頭以上集まったそうで、みなさんそのあたりはさすがに狙ってきますな(^ ^;)
◆エスポ×ミスプロ
「コパノリッキーが典型だが、ゴールドアリュール産駒はロベルトとミスプロを入れるのが黄金配合。エスポは母父がロベルト系なので、ここにミスプロの血を入れるとコパノリッキー的配合になる。だからヤマノファイトとエターナルモールとコーナスフロリダが母父ミスプロ系なのは至極順当。中央の稼ぎ頭ショームの母系にもミスプロの血が入る」(「パーフェクト種牡馬辞典」エスポワールシチーの「血統チェック」より)
ショームはエスポにMr.Prospectorが入ってクロスがNureyev≒Sadler's 4×5ですからダートの機動力十分な配合で、福島で水を得た魚のようなひと捲り
エスポワールシチー産駒はJRAに36頭が出走し10頭が勝ち馬(勝ち馬率28%)で1頭当賞金375万円、このうち母系にMr.Prospectorの血を引くものは23頭出走で8頭勝ち馬(同35%)で同417万円でした
ちなみにイムノスは牡で400kgデビュー、ザグレースは牝で412kgデビュー、小さく出るのが弱点な配合なのはイメージできますよね
その点で、パンドラだけが母父にフレンチデピュティを持つのも偶然ではないと思いますよ
バゴ×ステゴに比べると活躍率が落ちるなと思ったのですが、バゴ×ステゴよりもディープ×ダイナサッシュ牝系の方が小さく出がちって事なんですね。