栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

6/1,2の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2024-06-05 12:01:26 | POG

■『ディープインパクト好配合リスト(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したヨーホーレイク(牡6歳)が土曜京都11R鳴尾記念(米G3・芝2000m)を勝ちました。

◎ヨーホーレイク(牡、母クロウキャニオン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105012/
おなじみディープ×クロウキャニオンで、カミノタサハラ、マウントシャスタ、ボレアス、ストーンリッジ、ベルキャニオン、ラベンダーヴァレイなどの全弟。この配合は牡のほうが走る説なので今年も取り上げます(クロウキャニオンはVaguely Nobleの血を引くので、牡のほうがスタミナが伝わりやすく牝はサイズが出にくい傾向)。去年のほぼコピペですんません…。(望田)

◎ヨーホーレイク(牡・母クロウキャニオン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018105012/
ボレアス、マウントシャスタ、カミノタサハラ、ベルキャニオン、ラベンダーヴァレイ、クリアザトラック、ストーンリッジと、重賞1~5着の実績を持つ全きょうだいは7頭に達する(ボレアスとカミノタサハラは重賞勝ち)。「ディープ×フレンチデピュティ」はショウナンパンドラ、マカヒキ、アンジュデジールなど活躍馬が目白押し。Caerleon、Vaguely Nobleも父と相性がいい。本馬はきょうだいのなかでも出来がいいと評判なので重賞級の活躍が期待できる。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で栗山求が推奨したウィンターベル(牡2歳)が土曜東京5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

ウィンターベル(牡・父バゴ、母ノチェブランカ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104939/
「バゴ×ディープインパクト」はステラヴェローチェと同じ。同馬は神戸新聞杯(G2)とサウジアラビアロイヤルC(G3)を勝ち、朝日杯フューチュリティS(G1)2着、日本ダービー(G1)と皐月賞(G1)で3着などの成績を残した。バゴはアベレージの高い種牡馬ではないが、ノーザンファーム生産馬に限ると、6頭中5頭が勝ち上がり、ステラヴェローチェのほかにクロノジェネシス(有馬記念、宝塚記念2回、秋華賞)、ブラックバゴ(京成杯-2着)などが出ており成績優秀。2代母ナイトマジックは独オークス(G1・芝2200m)、バーデン大賞(独G1・芝2400m)の勝ち馬でスタミナを伝え、母ノチェブランカも芝長距離で3勝を挙げた。これにバゴを交配して誕生したのが本馬。POG向きではない可能性もあるが、ハマれば一発がある。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2024)』で栗山求が推奨したスターウェーブ(牡2歳)が日曜東京6Rの新馬戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

スターウェーブ(牡・父Kingman、母コスモポリタンクイーン)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022104771/
昨年のセレクトセール1歳で3億円(税抜)の値がついた。父キングマンはイギリスのスピード型種牡馬で、シュネルマイスター(NHKマイルC)、エリザベスタワー(チューリップ賞)など、日本でも実績を挙げている。母コスモポリタンクイーンはArabian Queen(英G1インターナショナルSなど重賞3勝)の全妹。「Kingman×Dubawi」の組み合わせは、VRCオークス(豪G1・芝2500m)など3つの重賞を制したZardoziと同じ。軽い芝で実績を残しているので、日本の馬場にも対応できるだろう。ダンシングブレーヴのクロスは、今年の英2000ギニー(G1・芝8ハロン)を勝ったNotable Speechと同じ。ダンシングブレーヴは瞬発力を強化する血なのでおもしろい。

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で栗山求が推奨したスカイハイ(牡3歳)が土曜京都4Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

スカイハイ(牡・父キタサンブラック、母タイキオードリー)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021101412/
母タイキオードリーは現役時代に1戦未勝利ながら、父がキングカメハメハ、母方にDeputy Ministerを持つ、という配合構成。このパターンはアパパネ(牝馬三冠、ヴィクトリアマイル、阪神JF)、スタニングローズ(秋華賞)、ジュンライトボルト(チャンピオンズC)など多くの活躍馬が出ている。「キングカメハメハ+Deputy Minister」の繁殖牝馬は、キタサンブラックとの交配で桜花賞2着馬コナコーストを生んでいる。本馬を管理予定の清水久詞調教師は、父キタサンブラック、配合がよく似ているコナコーストの調教師でもあるので心強い。

■土曜東京10R由比ヶ浜特別 レッドシュヴェルト(一口&POG・望田)
■日曜東京8R1勝クラス ターコイズフリンジ(一口&POG・望田)
■日曜京都11R松風月S ジレトール(一口・望田)

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今週は社台の募集馬ツアーに参加するので、それまでにRHとサンデーとジーワンとオーナーズ、全部目通してます

新年度開幕週から新種牡馬の産駒が続々出てきてそれぞれいいところを見せましたが、ノーザン産馬が12頭出て[4-3-2-3]とあまりにも強い(^ ^;)

シスキン産駒キトンインザスカイの快勝は関係者も血統派もニッコリで、Motivatorやエンパイアメーカーやアルデバランのように肌に回って優秀だろうと言いつづけてきただけに、7頭しかいない初年度産駒のしかも牝馬がいきなり勝ったのは喜ばしいしトンキニーズ母さんよくやった(・∀・)



アルデバランといえばマンビア娘ミリオンローズも鮮やか新馬勝ち、パドックを見て1~5番はいい馬だと書いておきましたがそのまま掲示板を占め、ボンドガールみたいな伝説の新馬になるかどうかはともかく、ひとまず先々楽しみな馬が揃っていたとは思いますよ

ミリオンローズは石塚さんがやってる「種付け頭数100未満種牡馬限定POG」の指名馬なんですが、これ22人指名で2人気タイだそうで(^ ^;)、血統はもちろんですが調教もなかなかシャープに動いてましたよね

何度か書いてきたように、種牡馬スワーヴリチャードの配合のツボは、スワダンジグ(Danzig投入でトモ強化)とスワイヴァー(Incantation≒Sir Ivorの黄金ニアリークロス)の主に二つだろうと今のところ考えていて、ミリオンローズも母系にSir Ivorが入るだけにシャープなのです

Unbridled's Songとアルデバランは、Mr.Prospectorと「War AdmiralとLa Troienne」とWar Relic=Speed BoatとIncantation≒Sir Ivorが共通するので面白いニアリーやと思って調べてみたら、この両血脈を併せもつJRA出走馬はミリオンローズとグランルーチェ(ダンカーク×アルデバラン、JRA現役1勝)の2頭しかおらずどちらも新馬勝ちしてます

まあそんなわけで、シスキンはいいぞ~アルデバランもいいのだぞ~といういつもの話でした



<JustifyやBlue Pointのような「Sadler's WellsやデインヒルやGreen Desertを引かないStorm Cat系種牡馬」が、ガリンヒルやヌレサドやデインヒル≒Green Desertで塗り固められてきた欧州血統に対する有力な薄め液・箸休め・逃げ道となっている>

と、先週も書いたばかりですが、フランスにはLope de Vega様がいらっしゃいますからね

Rouhiyaの仏1000ギニー制覇につづいて、仏ダービーはLope de Vega産駒のワンツー、勝ったLook de Vegaは母がHigh Chaparral×Cape Crossで、2着First Lookは母がDansili×Singspielですね



コメント (1)
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