栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

6/24,25の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2023-06-29 12:20:07 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したイクイノックス(牡4歳)が日曜阪神11Rの宝塚記念(G1・芝2200m)を勝ちました。

★シルクホースクラブ
父キタサンブラック
母シャトーブランシュ(キングヘイロー)
牡 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019105219/
母シャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬で、トニービンやAllegedやNureyev譲りのナタの斬れを武器とした重厚な差し馬でした。そこにキタサンブラックだとやや重すぎるきらいはあるのですが、母父がマイラーのキングヘイローなので全体の配合形やバランスは良いです。Lyphard5・5×4とHalo4×4のクロスで、母父のスピードで先行し父と牝系のスタミナで粘る中距離馬にうまく出たのではないかと思います。父同様の成長曲線にも期待できるので、古馬になって更に楽しめる馬でもあります。(望田)
【8月2日追記】
母シャトーブランシュは現役時代にマーメイドS(G3)を勝ったほか、ローズS(G2)でも2着と健闘しました。ディープインパクトとダンシングブレーヴはニックスですが、これはディープインパクトの母の父Alzaoとダンシングブレーヴが相似な血であることが理由です。母の父キングヘイローはDrone≒Halo≒Sir Ivor3×2・3という異様な凝縮を持っており、父の父ブラックタイドはHalo≒Sir Ivor2×4。血統構成はかなり近いので、両者が2~4代目ぐらいの適度な距離に配置されたとき、最大の効果を発揮するのではないかと思います。本馬はその条件にあてはまり、なおかつ、ブラックタイドとキングヘイロー以外の部分が異系色の強い血で構成されているので好ましいでしょう。さらに、サクラバクシンオーとキングヘイローの組み合わせも実績十分(ローレルベローチェ、キタサンミカヅキなど)。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2022)』で望田潤が推奨し、『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したフェンダー(牡2歳)が土曜阪神1Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
父モーリス
母プリンセスロック(スウィフトカレント)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105753/
牡 募集価格:3500万円
先日の函館2歳Sを制したブトンドールの半弟で、母プリンセスロックはJRA3勝(ダ1150~1200)。その父スウィフトカレントはヴィクトワールピサやアサクサデンエンの半弟で名繁殖ホワイトウォーターアフェアの息子。ホワイトウォーターアフェアの父は母系に入って非常に優秀なMachiavellianなので、ヴィクトワールピサやスウィフトカレントの肌も優秀だと考えています。父がモーリスに替った本馬も身のこなしがよくて、配合的にもスウィフトカレントのところだけNorthern Dancerの血が入らない「3/4Northern Dancerクロス」でまとまりました。芝1800で機動力に富むレース巧者でしょう。(望田)

フェンダー(牡・父モーリス・母プリンセスロック)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105753/
昨年の函館2歳Sに勝ったブトンドール(父ビッグアーサー)の半弟で、母プリンセスロックはJRA3勝(ダ1150~1200)。本馬は父がモーリスに替ったが、母父スウィフトカレントだけNorthern Dancerの血が入らない「3/4Northern Dancerクロス」できれいにまとまった。クラブ募集時から身のこなしがよくて、育成も常に順調で夏デビューを見込まれている。機動力に富む1800型だろう。(望田)

フェンダー(牡・父モーリス・母プリンセスロック)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105753/
函館2歳Sを勝ち、ファンタジーSでも2着となったブトンドール(父ビッグアーサー)の半弟。モーリス産駒は、ピクシーナイト、ジェラルディーナ、ジャックドールがそうであるように、3歳夏を越してから本格化していく傾向がある。したがって、POG向きの産駒は、母方に仕上がりの早い血を抱えた馬を狙いたいところ。母プリンセスロックはダート短距離で3勝。母の父スウィフトカレントは小倉記念をレコード勝ちし、天皇賞・秋でも2着となった。ヴィクトワールピサ(ドバイワールドC、有馬記念、皐月賞)の4分の3兄で、アサクサデンエン(安田記念)の半弟でもある。仕上がりの早いブトンドールの半弟ならPOGで期待できる。母方にMachiavellianを持つモーリス産駒は、わずか5頭のサンプルからディヴィーナ、ハセドンが出ており相性抜群。芝1600~2000mで大仕事を期待したい。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で栗山求が推奨したアヘッド(牝3歳)が土曜阪神4Rの未勝利戦(ダ1800m)を勝ち上がりました。

アヘッド(牝・父Frankel・母ブランボヌール)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020110092/
母ブランボヌールは函館2歳S(G3)とキーンランドC(G3)を勝ったスプリンター。引退後、イギリスへ連れて行ってFrankelと交配し、現地で誕生した本馬を日本に戻してデビューさせる。「Frankel×ディープインパクト」は夢の組み合わせ。前進気勢の強いスプリンターで、2歳夏から能力を全開できるはず。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』と『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤がダブル推奨したブルーペクトライト(牝3歳)が日曜函館2Rの未勝利戦(ダー1700m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父サトノダイヤモンド
母ピースエンブレム(ウォーエンブレム)
牝 募集価格:2400万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103556/
エターナルピース(父ディープブリランテ)の3/4同血の妹で、姉につづいてのピックとなります。母ピースエンブレムは秋華賞馬ブラックエンブレムの全妹でJRA4勝。Our Emblem≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2が光る配合です。芝1400をスピードに任せて逃げ切ったエターナルピースを見ても、ピースエンブレムはヘクタープロテクターのマイルのスピードをよく伝える繁殖とみていいでしょう。サトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念に勝ったように、ディープ産駒でもスタミナや持続力に秀でたタイプですから、母方のマイラーっぽさが表現された牝駒のほうが今のところは狙いやすいと考えています。本馬も母方のマイラーっぽさが適度に表現されている点を買いました。マイルにも2000にも対応する1800型。(望田)

ブルーペクトライト(牝・父サトノダイヤモンド・母ピースエンブレム)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103556/
母ピースエンブレム(JRA4勝)は秋華賞馬ブラックエンブレムの全妹で、Our Emblem≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2が光る。芝1400をビュンビュン逃げ切った姉エターナルピースを見ても、ヘクターのマイルのスピードをよく伝える繁殖だろう。本馬もサトノダイヤモンド産駒にしては母方のマイラーっぽさが表現されている点を買った。手堅い1800型。(望田)

■土曜東京8R東京ジャンプS3着 トライフォーリアル(一口&POG・望田、一口・栗山)
■土曜東京10R日野特別 アナンシエーション(一口・栗山)



デビュー戦はゲートに驚いて後方で走る気のないまま終わったフェンダーですが、今回はブリンカーが効きすぎて46.3-48.8でビュンビュン飛ばして逃げ切り(^ ^;) まあとにかく走る気は出してくれたので、これからケイバを覚えていってほしい
プリンセスロックは種馬を立てる優秀な繁殖で、こないだ見せていただいた当歳牡も見た目にポエティックフレアっぽいんですが雰囲気良かったです



帝王賞連覇メイショウハリオはCourtly Dee直系の名牝系ですが、パイロやシニスターミニスターが晩年になって代表産駒級を続々と輩出しているのは、種牡馬成績が評価されたこととダート種牡馬の需要や価値が増したことで、繁殖の質が上がったからに他ならないですよね

コメント (1)
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