『ディープインパクト好配合リスト(2018)』で栗山求が推奨したサトノソロモン(牡3歳)が日曜京都6Rの新馬戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
サトノソロモン(牡・母イルーシヴウェーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2016104413/
セレクトセール当歳で落札価格2億8000万円。母イルーシヴウェーヴはフランスの桜花賞にあたる仏1000ギニー(G1・芝1600m)など重賞4勝。母方にElusive Qualitが入るディープインパクト産駒に2歳女王ショウナンアデラがいる。母方にMr.ProspectorとBlushing Groomを併せ持つ配合はヴィルシーナとヴィブロスの姉妹、ミッキークイーン、アンビシャスなどと同じ。配合的な完成度は高い。全姉イルーシヴグレイスは馬体重が400kgを切る小柄な馬で、それが競走能力に影を落としているように映るが、本馬は逆に530kgという超大型馬。これで鈍重さが無ければ馬格どおりの超大物かもしれない。(栗山)
土曜京都12R1000万下 クライムメジャー(一口・栗山)
日曜京都10R新春S ヴェネト(ディープ・望田)
月曜中山11R京成杯3着 ヒンドゥタイムズ(一口・栗山)
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京成杯は母父ディープインパクトのワンツースリーでしたが、ラストドラフト(父ノヴェリスト)が馬体重456キロ、ランフォザローゼス(父ルーラーシップ)が494キロ、ヒンドゥタイムズ(父ハービンジャー)が454キロですから、ディープ肌の馬格の有無の重要さを思い知らされる3日間開催でもありました
母父ディープインパクトの馬体重別成績(出走頭数/勝ち馬頭数/勝ち馬率/平均賞金)
~400(18/0/0.0%/47万円)
401~420(52/5/9.6%/150万円)
421~440(71/16/22.5%/372万円)
441~460(78/22/28.2%/635万円)
461~(76/26/34.2%/1247万円)
これTARGETで算出しましたが、バルベーラのように420~432キロで出走している馬の場合は両カテゴリにカウントされてますので念のため、いずれにしても今生産界では「ディープ肌でいかに馬格のある馬をつくるか」が一つ大きなテーマではあります
私の調べたところでは、ディープ肌との配合であまりサイズが出ないのがロードカナロアとハービンジャーとノヴェリストで、小さく出さないのがルーラーシップとクロフネで、ランフォザローゼスは血統表を見てのとおりルーラーシップ×ディープインパクトみたいな配合
この5頭の種牡馬のうち、カナロアとハービンジャーはSir Gaylord≒Secretariatの血を引くという共通点があり、つまりディープ肌との配合だとSir Gaylord≒Secretariatのクロスになるんですよね
Sir Gaylordは3/4弟のSecretariatとは似ても似つかぬ小さな馬だったようで、画像や映像を見てもトモが薄くて前輪駆動で、「おおやっぱりサングレーザーやんか、スマートオーディンやんか」と実感できますが、ディープやその子孫が小さく薄くなりがちなのはこの血の影響が大と考えられます
とすると、比較的馬格があって競走能力も示したファンタジスト(カナロア×ディープ)やヒンドゥタイムズ(ハービンジ×ディープ)の母母に入る血と、ルーラーやクロフネが持つ血の共通点を洗い出してみれば、「ディープ肌の骨格や肉付きをよくする配合論」も見えてくるだろうというね