栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

先週の重賞勝ち馬のかんたん配合解説

2019-01-15 11:43:12 | 配合論

NETKEIBA「重賞レース血統診断」ではAJCCと東海Sの有力馬の血統解説をしていますので、今週もよろしくお願いします
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=42221



ラストドラフトはグランデッツァの甥で、母マルセリーナは桜花賞馬で、母母マルバイユはアスタルテ賞(仏G1・芝1600m)勝ち

ノヴェリスト×ディープインパクトはJRAに11頭が出走し2頭が勝ち馬、この2頭はラストドラフトとミッキーボニータでいずれも牡馬です

つまりノヴェディープの牝は今のところ出走6頭全てが未勝利で、この6頭のデビュー戦の馬体重が重い順に460、438、430、408、392、382、382は私がピックしたペルネッティアですね…

ディープインパクト産駒におけるBurghclereのニアリークロスも、牝は小さく出るリスクのほうが高いというデータを何度か紹介しましたが、ノヴェディープも牝はサイズが出ないから苦戦しているというべきでしょう





ラストドラフトの配合の最大のキモはAuthi≒Burghclere≒Welsh Flameのニアリークロス、HyperionとDonatelloとCourt MartialとFeola~Aloeの組み合わせのクロスを重ねたことにあります(Love InもDonatelloとHyperionの組み合わせ)

昨日の京成杯の勝ち方は、オバチャンになってハイインロー的粘着力が表出してきてマーメイドSを好位捲りで勝ったマルセリーナと重なると思うんですが、直線先頭に立ってからの頑張り方がやっぱりHyperionっぽいんですよね

もちろん冬場のノヴェリスト産駒とは思えないほど体質が柔くてトモがギュッと入ってくるのはマルセリーナのナスキロ柔さを受け継いでいるからなんですが、マルセリーナのBurghclere≒Welsh Flameらしさを活かした配合の中距離馬、という見方でいくのが一番わかりやすいかなと





グローリーヴェイズの母メジロツボネはJRA4勝をあげ、母としても重賞勝ち馬を出しましたが、その成功の秘密はAmbehaving≒クリアアンバーのニアリークロス4×4にあり、このニアリークロスを持つスウェプトオーヴァーボード産駒はJRAに27頭が出走し、キョウエイアシュラなど15頭が勝ち馬となっています

このTourbillon系とThe Tetrarch系の組み合わせらしい柔らかさ、ディープやサンデーとはまた違う独特の柔らかさを産駒にもよく伝えており、だからグローリーヴェイズの柔らかストライドはディープとアンバーシャダイのイメージなんですよね



フィリアプーラはそのクリアアンバーの牝系で、母母ラトラヴィアータはサクラバクシンオーの全妹

配合は母父サンデーサイレンスで「3/4Northern Dancerクロス」というハービンジャー産駒としてはオーソドックスな好形で、Dansiliとテスコボーイのナスペリオン的な斬れが光る馬で、大箱ならもっと斬れ味を増すでしょう

下のルーラーシップの牡はピックしましたが、これも似たようなタイプの馬でね、遅生まれでちっちゃいというより薄いんですが、動かすとナスペリオン的に鋭敏に斬れそうなんですよ

コメント (6)
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