栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ミズナ家の正月

2016-01-06 17:51:53 | 血統予想

レッドレイヴン「グラス伯父さん、あけましておめでとうございます」

グラスワンダー「何があけましてや、お前去年片目も開いとらんやないか」

レッドレイヴン「いや~巴賞は捲りきったと思ったんですけどねえ…。4角でやっと追いついたら、俺もRobertoじゃあああっ!ってマイネルミラノが唸っとった」

ミズナ「二人ともダーレージャパンまでよう来てくれたねえ。ほらコタツに入っておせちでも食べ」

レッドレイヴン「おおディサイファもいたんか。遅くなったけど札幌記念おめでとう!」

ディサイファ「おおきに、今年はラストチャンスや思うでG1狙うで」

グラスワンダー「札幌記念はよかったけど、秋天に色気見せたんがイカンわ。あのへんは適当に手抜いて有馬で全力やろ」

ディサイファ「そこはゴールドアクターに任せましたんや。しかし昨日の中山金杯は痺れましたねえ~」

グラスワンダー「ヤマカツエースがあんまり早う捲ってしもたら、マイネルフロストが潰れてしまうさかいな。あれは上手いこといった」(上機嫌)

ミズナ「ヤマカツエースってキンカメやろ?最近Kingmambo系と相性エエね」

グラスワンダー「聞くところによると、AmerifloraバアサンがKingmamboとニアリーらしいで。アンタんとこもキングズベストとかいってみたらどうや」

アドマイヤタイシ「年度代表馬もモーリスに決まったし、いよいよGraceful Touch牝系の時代が来ましたな」

グラスワンダー「現役のときもな、スペシャルウィークよりエルコンドルパサーと話が合うたんや。やっぱり男はピッチ走法や~いうてな」

マイティーカラー「こんばんは~遅くなりまして」

ミズナ「いらっしゃい、お連れの方は息子さんかな?」

マイティーカラー「はい、ピースマインド言いますねん。今週シンザン記念に出る予定なんで応援したってください」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013100731/

ディサイファ「お父さんディープやろ?俺といっしょやな」

グラスワンダー「君まだヒョロヒョロやな。436キロ?もっと飯食わなアカンで」

レッドレイヴン「でも意外とパワーあるんですよ。こないだ中京の稍重でぶっちぎったんですよ」

ミズナ「ちょっとレース見てあげて」

グラスワンダー「ほうほう、なかなか掻き込んで走るやないか」(上機嫌)

ピースマインド「ぼくラトロ肩なんです」

アドマイヤタイシ「ああ、Woodman入っとるもんな」

グラスワンダー「何肩か知らんけどな、男は掻き込んで走ってナンボやで」

ディサイファ「しかしこんなに強いのに、新馬は相手が悪かったな~」

ピースマインド「はい…リオンディーズくん凄いです」

グラスワンダー「リオンディーズ?シーザリオの息子の?スペシャルウィークの孫やないか」(急に機嫌悪くなる)

ミズナ「こないだ朝日杯勝った子かいな」

グラスワンダー「あんなストライド走法に内回りで負けるなんて、オッチャンは認めへん…認めへんでえええっ!」(コタツひっくり返し)

一同(やっぱり来年は、オッチャン抜きで新年会やろう…)

Graceful Touch(His Majesty)
├Graceful Jody(Vice Regent)
│└ジョディーディア(Woodman)
│ └マイティーカラー(トニービン)④マーメイドS
│  └ピースマインド(ディープインパクト)
├Ameriflora(Danzig)
│├グラスワンダー(Silver Hawk)有馬記念,宝塚記念ほか
│└Wonder Again(Silver Hawk)ガーデンシティBCH、ダイアナH
│ └レッドレイヴン(Smart Strike)②東スポ杯,③新潟大賞典
└Tribulation(Danzig)
 └ミズナ(Dubai Millennium)
  ├アドマイヤタイシ(Singspiel)②鳴尾記念,②朝日CCほか
  └ディサイファ(ディープインパクト)札幌記念,エプソムCほか

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」ではシンザン記念とフェアリーSの上位人気馬の血統解説を書いています
ピースマインドについても書いてますので、今週もよろしくお願いします

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器に惚れず、Specialな小脚で

2016-01-06 11:38:08 | 血統予想

〈オークスで好走して「ほらほら、俺フェアリーからずっと本命やったし」なんて未練たらしいことを言う前に、オークスで勝ち負けになるような馬はフェアリーで本命にしちゃいかんのだ…ということを来年まで覚えておかないと、すぐ器に惚れるのが悪い癖ですから(^ ^;)〉(望田潤bot)

フェアリーSが1月の中山マイルで行われるようになって8年目、過去7年において馬券に絡んだ21頭は、ジェルミナルが桜花賞とオークスで3着、ニシノアカツキがオークス4着、アプリコットフィズが桜花賞で5着、スピードリッパーがオークスで5着したぐらいかな、ハッキリ言って春の牝馬クラシックにつながっているとはいえません

同じ週に行われるシンザン記念の上位馬からミッキーアイルやジェンティルドンナやオルフェーヴルやマルセリーナが出ているのとは対照的で、これはやはり中山芝1600mと阪神芝1600mと東京芝2400mでは求められる資質がかなり異なる、というのが大きいのでしょう

そもそも今の時期に桜花賞やオークスを本気で狙っているような馬はここをステップにはしないというべきですが、たとえば13年8着ウインプリメーラ(京都金杯、チューリップ賞2着)や11年4着ピュアブリーゼ(オークス2着、フローラ3着)のように、後に東京外回りでベストパフォを出しているような馬はやっぱり凡走してるんですね

では阪神外1600mよりも中山1600mでより求められる資質とは何かというと、それはFair Trial的な小脚、ピッチのきいた加速力に他ならず、上記21頭中13頭がNureyevかSadler's Wells=Fairy Kingの血を引いているのは偶然ではないでしょう

ファルブラヴ(ダンスファンタジア、スピードリッパー)、エルコンドルパサー(ノットフォーマル、オメガハートロック)、Singspiel(コスモネモシン、リラヴァティ)、キングカメハメハ(マイネエポナ、テンダリーヴォイス)、ジャングルポケット(アプリコットフィズ、テイラーバートン)などからSpecialの血を引き、他にもFair Trial的な血を引いてFair Trial的な走法や気質がONになりすぎているぐらいの、中山1600mや阪神内1400mや福島1800mで器用に立ち回るけれど東京や阪神外回りでは少し甘くなってしまうようなマイラーに向いたレース、それがフェアリーS

今年は26頭の登録がありますが、うちクィーンズベスト、コパノマリーン、シーブリーズラブ、ダイワダッチェス、ダイワドレッサー、トウカイフィーバー、ハマヒルガオ、ラブリーアモン、リセエンヌ、ルミナスティアラ、レッドエトワールの11頭がSpecialの血を引いていて、さてこの中で最もFair Trial的な馬はどれだろう…

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」ではシンザン記念とフェアリーSの上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします

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