栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

先週の雑感・京都&福島編~ジャンポケ×テーストの中年男の渋さ

2012-11-20 00:14:52 | 血統予想

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを5頭更新しました~

土曜7Rで新馬勝ちのミリオンフレッシュ
サドラーズギャル3×3
Seattle Slew4×4・5
Mr.Prospector4×4
Lisadell=Special5・6・6×5・6
母Secretariat5×5
という度肝を抜かれるようなクロスの嵐ですが、いちおうエルコンドルパサーからみると、緊張(エルコンドルパサー)→緩和(ソングオブウインド)→緊張(フレッシュバニラ)のリズムにはなっているわけです

母フレッシュバニラはダート短距離で4勝をあげた馬ですが、SecretariatとNorthern DancerとSeattle Slewの他にもSecrettame≒Weekend SurpriseやBuckpasser-Tom Foolのクロスなんかもあって、かなり自己主張が強い牝馬です

だからこの父母の組み合わせだと母のほうが強く自己主張するので、サドラーズギャル3×3でもSpecial的な要素ではなくSeattle SlewとSecretariatのボルキロ柔さのほうがONになっている感じで、体型的にも母父Grand Slamが強く京都外回り向きの柔らかマイラーという印象ですが、せっかくサドラーズギャルをクロスしたのにそっち方面の資質がONになるんかい…という印象も

たとえばフレッシュバニラにフジキセキつけたら、サダムパテックとダイタクリーヴァの合わせ技一本みたいな配合になってなかなか面白いんですが、とにかく何をつけてもボルキロ柔いスピードをONにしてしまう確率が高い繁殖でしょうね~

日曜5Rハッピーモーメントは「2歳勝ち馬評価」で取り上げたのでここでは詳しく書きませんが、第一印象は「グルヴェイグ+ヒストリカル÷2」って感じですかね~

日曜6Rはティーハーフとフィールドメジャーの1点だけ買ってみていたんですが、フィールドメジャーは4角までは好位で手応え十分だったのに、直線で前と横に馬がくると途端に嫌がるような素振りをみせて後退、揉まれ弱さを露呈してしまいました

土曜福島5Rサンバジーリオは「パーフェクト種牡馬辞典」のPOG推奨馬で、コメントを引用すると

「スペシャルウィーク×エリシオの組み合わせは中央で4頭中3頭が勝ち馬となっており相性は上々。母はSeattle SlewとNorthern DancerとThongのクロスを持ち、現役3勝オルトリンデ(父ダンスインザダーク)と似た血脈構成になるが、こちらのほうが配合全体の完成度は高い」

「Seattle Slewの多いリーチザクラウン」という配合で(マイルCSの回顧参照)、体型や走りもスペシャルウィーク+Seattle Slewというイメージで、今日も捲ったというよりは外々を回ってジワジワ伸び続けたという勝ち方で、いかにも東京の長いところに向きそうなストライドなのですが、いかにも上がり11.5-11.5では鋭さ負けしそうでもあります

ダコールは母がUnbridled's Songの全妹で、トモの蹴りが弱くて前の駆動のよさで平坦を惰性で流れ込むところがBCターフのLittle Mikeとソックリで、ここはチャンスでしたが良まで乾いていたらもっと斬れたと思います

Unbridled's SongはミスプロにナスキロにCaroですから“Cozzene+ミスプロ”のイメージで考えるとわかりやすいかと

というわけでダコールが斬れを100%発揮できず、デインヒルパワーで捲るはずのデルフォイは唖然とするような駄騎乗で、しかも中だるみのペースになったこともあって、福島記念はダイワファルコンに勝ってくださいと言わんばかりのレースになりました

しかしこの馬も若い頃はわりと母親似でマイラーっぽいレースぶりだったのに、いつの間にやら先行してエッチラオッチラ粘る渋い中距離馬になってきて、ジャングルポケット×ダイワメジャー牝系というHyperion継続クロスの男馬ですから、トーセンジョーダンやジャガーメイルのような一皮むけ方をしてきているのかもしれません

コメント (5)
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