栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

内回りのラジオNIKKEI杯は、Haloクロスが3連勝中

2011-12-21 22:24:32 | 血統予想

GCで有馬の追い切りをやってましたが、動きのいい馬が多かったですね~
アーネストリー、エイシンフラッシュ、オルフェーヴル、トーセンジョーダン、レッドデイヴィスあたりはかなり良くみえました
ブエナもCWではいつもあんなもんというか、この馬にしてはいい感じのほうじゃないかと思いますよ~

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下記エントリで書いたように、サンデーサイレンスが他のHalo系種牡馬とは一線を画す斬れ味を伝えたのは、Haloの軽いスピードを母Wishing Wellのハイインローや米アウトサイダー血脈で斬れに転化させていたからで、だから孫の代でHaloをクロスするとHalo的なフワッとした軽さに戻しているような効果があり、サンデー系のHaloクロス馬は総じて斬れというより機動力に長けた脚質になりやすいのです

その傾向を先取りしていたのが阪神内2000mで2歳の中距離チャンピオンを決めるラジオNIKKEI杯で、ロジユニヴァース(Halo3×3)、ヴィクトワールピサ(Halo3×4)、ダノンバラード(Halo3×3)と、3年続けてHaloクロス馬が勝っています

今年の出走予定馬でHaloクロスを持っているのは、アダムスピーク(Halo3×4)、ミヤビアミュレット(Halo4×4)、この2頭しかいませんが、はてさて…

先週のザックリ回顧雑感~阪神&小倉編
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cf375c32479ada476c4993f27219d910

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先週のザックリ回顧雑感~阪神編

2011-12-21 17:31:34 | 血統予想

猪名川は人気のリヴェレンテが好位のインから直線は馬場のいい外に持ち出して差し切り
今回は◎にせず予想も外れましたが(^ ^;)、四位が内枠の人気馬実力馬に乗っているときは私はわりと信用することにしてて、というのもこの人が内枠で馬群を捌けず失敗するというシーンはあまり見ないように思うんですよね~
それは馬を動かす技術が確かだからで、この人が失敗するときは技術的なミスよりも、展開とかレースプランとか馬場バイアスの読みとか、そっちがおかしいことが多いです

内伸び馬場になると内枠が有利で外伸び馬場になると不利なのはまあ誰でも想像がつきますが、阪神芝は土曜から外伸びが優勢で、阪神Cは逃げたフォーエバーマークと番手のタマモナイスプレイと3番手のリディルが同時に止まりはじめたので、その後ろにいた内枠のリアルインパクトガルボワンカラットは前がカベになったり追い出すタイミングを待たされたりで不完全燃焼、逆に外枠のサンカルロマルセリーナグランプリボスの後ろにいたから追えるスペースが十分ありました
ようするに好走する馬の後ろにいる馬は好走しやすいわけですから、馬場のいいところを走れるという有利さ以上の展開的な有利不利も生じやすいわけです

日曜に新馬勝ちしたサンシャインはワンカラットの半妹で父がハーツクライに替わり、姉を細身で胴長にしたような馬であの伸び方だと距離はもう少し延びたほうがよさそうですね~

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ManduroのHyperion的持続力は、ワールドエースにも間違なくONになっている

2011-12-21 16:55:01 | POG

ManduroのプリンスオブウェールズS勝ちの映像を観たときに、これはなんとHyperion的な馬なんやと、「抜かせない強さ」がとんでもない馬やなあ~と思いましたが、それは配合からも頷けるものがあって、下記のようにMonsunの母母父AuthiはAureole直仔でFeola~Son-in-LawとGainsboroughのクロスだし、母父Be My Guestの母父Tudor MinstrelはOwen TudorとLady Juror、そして4代母MariapolisはAcropolis(Alycidon全弟)の娘でHyperion3×3

この3血脈を通じる「HyperionとDonatelloとLady JurorとAloe」の脈絡に、Dschingis Khan3×4をはじめドイツのDark Ronald三銃士(Aditi≒Alchimist≒Arjaman)が絡む…という配合です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0114b8/

 ┌Hyperion
┌Aureole
││┌Donatello
│└Angelola
│ └Feola
│  │┌Son-in-Law
│  └Aloe
Authi ┌Fair Trial
│  ││└Lady Juror
│ ┌Court Martial
│┌Above Suspicion
└Virtuous
 └Above Board
  └Feola

 ┌Hyperion
Owen Tudor
Tudor Minstrel
└Sansonnet
 │┌Son-in-Law
 └Lady Juror

 ┌Donatello
┌Acropolis
││┌Hyperion
│└Aurora
Mariapolis
│ ┌Hyperion
│┌Owen Tudor
└Mary Brandon
 └Nipotina
  │┌Son-in-Law
  └Filiastra

ワールドエースの母マンデラはManduroの半妹で独オークス3着の活躍馬でもありますが、ディープインパクトの母母BurghclereにはAurora-Hyperion,Donatello,Feola,Court Martialが入るので、ワールドエースの場合もBurghclereとMandellichtの間でこれらの「組み合わせクロス」になっているのがとにかく素晴らしい
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106353/

 ┌Donatello
┌Crepello
│└Sans Le Sou
│ │┌Court Martial(父Fair Trial)
│ └Martial Loan
Burghclere
│  ┌Petition(父Fair Trial)
│ ┌March Past
│┌Queen's Hussar
└Highclere
 │┌Borealis
 ││└Aurora
 └Highlight
  │┌Hyperion
  └Hypericum
   └Feola

上がり11.6-11.6-11.9を楽々と抜け出してゴール前は押さえる余裕、追ってたら最後も11.6ぐらいは出たはずで、父よりも胴長で少し硬肉で、追って急激にピッチが上がる感じもフットワークが大きくなる感じもないですが、Hyperion的持続力でどこまでも同じ脚で伸び続けるトーセンジョーダンのような脚質で、なるほどこれはManduro+Haloのイメージの馬やなあ…と

レッドブレイゾンは血統配合からみてこんな感じの馬に出たらいいなあ~と思い描いて推奨したとおりのいい馬で(タキオン産駒は母系の美点がいかに表現されているかがポイント)、タッチミーノットを超える可能性十分というぐらいの手応えはつかめましたが、そのレッドブレイゾンが内にモタれながら伸びて追いすがったのを余裕十分に押さえての勝利

ダービーを直線先頭で踏ん張るシーンが目に浮かぶし、ゆくゆくは海外の大レースで父の無念を…という期待も広がる素材です

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先週のザックリ回顧~中山編

2011-12-21 14:45:33 | 血統予想

昨夜は大通り近くでやってる「ライオンキング」観てきました~
ま~これはミュージカルがダメな人はみんなそうやと思うんですが、やっぱり芝居なら芝居だけで、歌やダンスならそれだけで観たほうがいいというか、予想どおり感情移入しにくいまま3時間が経ってしまった…という感じ(^ ^;)



講演は18時半から約3時間、その前に腹ごしらえしておくかということで、札幌ファクトリーの「牛亭 ファクトリー店」でステーキハンバーグ食ってきました~



私はフォアグラ乗っけてライスとスープとサラダとドリンクがついて2000円ちょい、ミディアムレアでナイフを入れると3/4は赤いですが、十勝彩美牛100%のあらびき肉はもちろん、ガーリックのきいたソースも美味いのなんの



これは万券ブチ当てて、すすきのの本店でステーキいってみたくなりますな~(・∀・)

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ナカヤマナイトはイシノサンデー+Tom Foolという配合で、ここでは格が違うよという捲り差しでしたが、こういう日本の競馬の概念でいう「捲り馬」というのは、フランスの斬れ競馬にはあまり合っていないのではないか…ということを、やはりフランス遠征でふるわなかったヴィクトワールピサと重ね合わせて考えてみたり

日曜1Rラパージュ(NETKEIBA「種牡馬POGクリニック」推奨馬)はHalo3×3の無駄のなさとYour Hostess≒Flower Bowl6×7・7の硬さで走るので急坂小回りの1200~1400m向き
半姉レディルージュは父ブライアンズタイムでGraustark3×6で、Flower Bowl≒Your Hostess4×7・7です

4R新馬のメイショウピッケル(血統屋「マンハッタンカフェ好配合馬」◎)は全兄メイショウレガーロよりも伸びのある体型(母のNijinskyクロスの影響か)で、マイルは少し忙しいというレースぶりで距離延長で期待という4着

ネオユニ産駒は小回り向きの捲り脚質になりやすいということはよく書いてきましたが、とはいえ東京と中山で能力が5馬身も10馬身も違うわけはないし、東京[0.0.0.10]中山[10.0.0.0]なんて極端なデータになることもありえないし、中山相手が格下だったりそれほど持続的な斬れを要求されないレースでは東京や外回りでも勝つことは当然あります
たとえばアンライバルドだって、超スローならばリーチとブエナを押さえて外1800m戦を勝ってしまうわけです
エチゴイチエは東京でも新潟外でも勝ち鞍はありますが、千葉テレビ杯勝ちで中山では①④①(④は開幕週で大外を回らされてのもの)で、けっきょくこういうのはある程度長期戦というか、その馬の長い競走馬生活においてどう付き合っていくか、どこで買ってどこで買わないか、◎にするか○にするか△にしるか無印か、その積み重ねの結果、エチゴイチエが引退したときにエチゴイチエ絡みの馬券のトータル回収率がプラスになっていれば「いいお付き合いができた」と胸を張っていえるわけです
「ほ~らやっぱりきた♪サンカルロは阪神1400mだけ買ってればいいんだよ」と見知らぬオッサンに得意げに馬券を見せられましたが、そういう手の内に入れている馬、「馬券的お手馬」を一頭でも多くつくることが大事なんやろうなあ…と

中山ウインターPのエイシンサクセスは全兄テイエムアンコールよりナスキロ柔さがあるので東京でも走りますが、折り合えばベストは小回り1800mでしょう
今日はスローで1800mみたいなレースになって捲りきりました
アドマイヤセプターは4角を回りながら番手を上げられないし直線でもすぐに加速できないしで、やっぱりこの馬は東京と外回り向きで、それは3/4同血のルーラーシップも同じでしょう
私はこの馬を◎にしたのは、札幌2歳とフローラと亀田とアプローズですから、ここまではわりといい付き合いができているかなあ…と
アドマオヤセプターやレーヴディソールが外回りでの実績を買われて小回りでも人気がかぶるのをみると、血統と体型と走法とスピードの乗りとコース適性みたいなところは、まだそれほど細やかに神経質になってる人が少ないのかなあ~とよく思います

コメント (2)
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