ドリームジャーニーは有馬記念は重め残りで動けずでしたが、あのときは「週刊競馬ブック」のPhotoパドックの時点で重くみえました
抜群のピッチ走法で有馬と宝塚を制した“内回りの帝王”
古馬になってから、中山と阪神の内回りで馬体重が430キロを切ったときは(4.1.0.1)
昨年の大阪杯は434キロで3着と取りこぼしてしまい大波乱、一昨年は428キロでディープスカイをアッサリ捲りきりました
当日アバラがうっすら浮き出て420キロ台なら有力ですが、Photoパドックの比較でいうと有馬のときよりは腹の線は締まってみえます
さっきキンカメ産駒のデータをとってみたら、今は東京芝より中山芝のほうが成績が良いんですね~
東京【36.34.26.216】
中山【30.23.18.149】
京都芝内【17.24.21.157】
京都芝外【19.16.15.99】
阪神芝内【9.12.9.105】
阪神芝外【24.17.19.131】
しかしこれを重賞に限定すると
東京【3.4.0.21】
中山【1.2.4.15】
京都芝内【1.0.0.5】
京都芝外【3.1.3.15】
阪神芝内【0.0.1.4】
阪神芝外【6.4.4.20】
トップクラスほどストレッチランナーの傾向がより強いとはいえるでしょう
「ビュッとこない感じで、もう少し瞬発力が欲しいね。それに、もう少し前で競馬しほうがいいのかも」
これはベルシャザールのアンカツさんのコメントですが、たしかにこの馬はワンペース型で、オルフェーブルに並ぶ間もなく交わされてからもジワジワと詰めてはいました
ホープフルS勝ちが2番手押し切りで上がり3F11.7-11.5-11.7で、こういうラップで頑張る馬なのでしょう
これはキンカメ産駒全般に概ね当てはまることで、やはり女王Miesqueのハイインローは「長く脚を使える」特長として代を経ても伝わっていることがわかります
ローズキングダムはJCでもダービーでも、1位入線馬に完全に交わされながらもゴール前ではまた差を詰めていました
トゥザグローリーは折り合いがスムーズになり、前受けできるようになって本格化しました
ルーラーシップはHornbeam≒パロクサイドの大跳びナタ斬れを受け、早めに外に持ち出してエンジンを吹かせて押し切るのが勝ちパターン
アパパネの場合は母系にHyperionが薄い(Northern Dancerを通じて一本だけ)ので、この3頭ほどはHyperionらしさが感じられないのですが、それでもベストとはいえない東京2400mでビッシリ叩き合って一歩も引かない頑張りをみせたのはやはりハイインロー的というべきで、許容範囲を超えてからの頑張りこそがHyperionの真骨頂なのです
キンカメ産駒が活躍し出したときは、「長い直線を好むのはラストタイクーンのナスキロ的斬れを受け継いでいるからではないか」と書いていたんですが、エンジンのかかりは遅いがスピードに乗ると長く持続できるというMiesque的ハイインロー的持続力は、長い直線のほうが活きやすいということなのでしょう
またトゥザグローリーとルーラーシップが4歳秋から古馬になって成長著しいところをみているように、成長力に富むというのもHyperionの特長です