栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ユニバーサルバンクの配合~ドクデヴィのスタミナがONになった母

2011-03-19 23:58:22 | 血統予想

ドクターデヴィアスはマイラーのAhonooraの産駒ながら英ダービーに勝って話題になりましたが、そのスタミナは主に母父Alleged(凱旋門賞連覇)譲りでした

ただこのTom Rolfeのラインは、Ribot系のスタミナより母父RomanのパワーのほうがONになりやすく、ドクターデヴィアスも種牡馬としてはロンドンブリッジのようなパワーで突進するマイラーをよく出しました

これはマンハッタンカフェやアレミロードが自身の重厚な競走成績のイメージよりは種牡馬としてマイラーっぽい馬を出したのと同じような現象で、だから私はよく「Tom Rolfe系のスタミナは(Graustarkなどと比較すると)伝わりにくい」という言い方をよくするのですが、「スタミナが伝わりにくいというよりも、RomanがONになりやすい」というべきかもしれないですね~

ミスプロ系最強のパワーとスプリントを誇るフォーティナイナーの母父はTom Rolfeです

しかしヴィクトリーバンクはKlairon(4×3)とRibot(6×4)をクロスすることで、ドクターデヴィアスの英ダービー馬としてのスタミナをONにすることに成功し、古馬になって札幌2600mの道新杯(オープン)に勝つなど芝長距離で開眼、マーメイドSではランフォザドリームの2着でした
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103095/

そこにネオユニヴァースが配されたのがユニバーサルバンクで、胴長で長いところが向きそうな体型は母譲りで、自身はSicambreの薄いクロスを持つので斬れるというよりはジワジワダラダラヒタヒタドロドロと地面にへばりついて同じ脚で伸び続ける感じで、まあネオユニもそんなところはありましたが、父をもっとスタミナ型というか距離適性を長めにしたような、そんなイメージの馬です

共同通信杯はスローのイン伸び馬場の恩恵で2着に残った感はありますが、この馬の本領は12秒0前後のラップを長く持続できるところにあると考えられ、これまでスローの上がりの競馬しかやってないので、そういう意味ではまだ真の能力を試されたとはいえない部分はあると思います

ヴィクトワールピサやアンライバルドのように中山の4角で10頭ぐらいゴボウ抜きするような速い脚はないですが、おそらく道悪は鬼だと思うので、ロジユニが勝ったダービーのような舞台ならばロジユニぐらい強いかもしれない…というファンタジーを、(1.4.0.1)というもどかしい戦績のなかに見ることも可能でしょう

まあ明日は若葉Sあたりまでは天気はもちそうなので、終わってみれば(1.5.0.1)になってるような気もしますが(^ ^;)

…と、そんなことを考えつつも、良想定ならこれを○にして他に◎を打ってみたいなあ…と思案中

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コスモメドウの配合~3/4Northern Dancer,1/4独血

2011-03-19 13:34:57 | 配合論

コスモメドウはKing's Best×Sadler's WellsですからWorkforceと同じ配合で、これはエルコンドルパサーばりのNureyev≒Sadler's Wells4×2になります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007110045/

King's Best産駒でG1を勝った馬はエイシンフラッシュなど6頭いますが、Workforce(母父Sadler's Wells)、Creachadoir(母父Sadler's Wells)、King's Apostle(母父Barathea)と、うち3頭の母系にSadler's Wellsが入っているのは偶然ではないでしょう

母Angel of the GwaunはSadler's Wells産駒で牝系がSunny Valleyですからバレークイーンと3/4同血の関係になりますが、間にダンシングブレーヴとダンサーズイメージが入ったことで、こちらはNorthern Dancer2×4、Native Dancer4×4・6、Turn-to5×6、Nothirdchance≒Beau Max5×6などのクロス

コスモメドウ自身はNureyev≒Sadler's Wells4×2、Native Dancer5×3・5となるわけですが、父母Allegrettaのドイツ血脈(Aralia≒Almyra3×2)をまったくいじらずに、これを1/4異系にして残りの3/4でNorthern Dancer系のクロスを重ねるという配合は、これはこれでKing's Best産駒としてはアリなパターンやなあ~と思うわけです

Workforceの場合は強力な相似配合ですからね~

Workforceの配合~マンカフェ×Kingmamboも黄金配合に認定いたします
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0b64ec6c7e61a722d7af2ab64da8d76f

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土曜のボツ予想~マンカフェ+Delta Judgeの硬パワーで内回りを捲る

2011-03-19 11:18:32 | 血統予想

但馬Sは前走惜しい2着だったダノンスパシーバが人気になっていますが、この馬はNijinsky的な伸びのある体型とナスキロクロスでストライドを伸ばすので、よく書いてきたように直線長いコースがベター
これまで小回り内回りでは(1.1.2.2)、東京と外回りでは(2.3.1.0)です

Nureyev≒Fairy King3×3で小回りを捲る脚があるシェーンヴァルトや潜在能力OP級スマートシルエットあたりにひねる手もあるのですが、ここは前走の勝ちっぷりが良くようやく復調してきた◎フミノイマージンでいってみようかと
母がNorthern DancerとDelta Judgeのクロスで、マンカフェとDelta Judgeの硬さ力馬っぽさが出た馬で、ストライドが伸びないので平坦大回りより急坂小回りで買いたいタイプで、53キロで(3.0.0.0)の藤田なら準オープンでも…という読みで
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006105593/

Delta Judgeの母BeautillionはRobertoの母Bramaleaと3/4同血で、このBeautillion≒Bramaleaのクロスといえばガレオンやオークツリー(リアルシャダイ×シャダイアイバー)を思い起こさせますが、ようするにフミノイマージンはマンカフェにRoberto的Alibhai的なパワーをもってきた配合といえるでしょう

小倉3Rは内枠3頭で決まって時計が1分9秒0ですから、芝はローラー効果を念頭に置いて馬券を買うべきでしょうね~

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