栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ジャンポケはFair Trial的な種牡馬である

2009-10-07 17:42:43 | 配合論
ジャングルポケット産駒の芝コース別連対率
東京(16.14.12.134)17.0%
中山(14.9.10.102)17.0%
京都内(12.3.6.51)20.8%
京都外(6.7.5.56)17.6%
阪神内(13.4.4.42)27.0%
阪神外(4.8.5.69)14.0%
新潟内(8.5.4.48)20.0%
新潟外(3.7.3.51)15.6%

これをみるとJCやダービーを豪快に追い込んだ父のイメージとは真逆で、全体に直線が短いコースのほうが成績が良いことがわかります

トニービン×NureyevはFair Trialのクロスになるので、産駒にはFair Trial的な小脚や粘着力が伝わりやすいということでしょうな~
トニービン×Sadler's Wellsのグレースアドマイヤや、トニービン×Lyphardのエアトゥーレが、内回り>外回りな産駒を出すのと同じような現象だと思いますよ

しかしジャガーメイルは父のFair Trialを全く継続クロスせず、ノーザンテーストをもってきてNorthern DancerとHyperionを強化しつつサンデーの柔らかさを取り込んでいて、父を少し柔らかくしたようなストライド走法はトールポピーと似ていて、この馬は明らかに東京の長いところが向きますね

面白いことに、ジャンポケ産駒の重賞勝ち馬、トールポピー=フサイチホウオー、オウケンブルースリ、シェーンヴァルト、タスカータソルテ、トーセンキャプテン、ルルパンブルーのうち、母系にFair Trialを引くのはシェーンヴァルトだけなのです(Specialのクロス)

バトルバニヤンとトーセンジョーダンはどちらもクラフティワイフ牝系なのでCourt Martial-Fair Trialを薄く継続クロスしますが、そのせいか東京で斬れるというより中山で捲るような脚質に出ています

とりあえずジャンポケ産駒で芝の大物を狙うならば、Fair Trialには下手に触らないほうがいいみたいですね~
コメント
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