栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ウオッカの敗因

2009-10-12 21:58:19 | 血統予想
追い切りの動きは絶好で、当日の気配も落ち着きがあって文句なし
なのにカンパニーに差されてしまったわけですが、敗因として考えられるのは主に二つ

一つは落ち着き払っていてナムラに来られても動じずに抜いて走れたことで、そのため昨年よりも1000m通過で1秒近く遅いスローに
当然上がりは速くなり、昨年が10.5-11.3-12.0で、今年は10.9-11.1-11.6
ウオッカ自身のゴール前のラップは11.8と推測されますが、余力十分にぶっちぎったヴィクトリアマイルでもゴール前は11.8ですから、この馬としてはいつも通りの脚で上がっているのだという見方もできます
「逃げるとダメなんじゃないか?」という声もありますが、抜け出して一頭になってしまうと大抵の馬はソラを使うもので、昨年も今年も逃げたのがまずかったのではなく、あまりにも楽に早々と後続を突き放してしまったのが誤算だった…という面はあるかもしれませんね

そして昨年よりもスローになったことが、Fair Trial的ピッチ走法で東京の直線が長すぎるカンパニーにとってはプラスでした
インの好位でジッと脚をため、ノリが追い出したのは残り2Fを過ぎてから
小回り向きの瞬発力で東京の長い直線を差し切るにはこれしかないという展開で、こういう後出しジャンケンをさせたらこの人の右に出るものはいません
一見するとオーソドックスな好位差しですが、追い出すタイミング的には秋天4着と同じで、これもやっぱり後出しなのがよくわかります

東京や京都外や阪神外でも、あまりにスローになると小回り向きのタイプが勝ちきってしまうケースがあるということは、ファレノプシスのエリ女やサンライズペガサスの毎日王冠を例によく書いてきました
まあ直線がいくら長くても、追い出すのが残り2Fを切ってからならば、小回り向きの瞬発力で勝ちきることは十分可能です
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都大賞典回顧と、ジャンポケ産駒悲喜こもごも

2009-10-12 21:30:15 | 血統予想
メタボ血統博士の彼女は和田とジャングルポケットと芦毛馬が好きで、この3つを組み合わせるだけで万券をポンポン当ててしまうので恐ろしいのですが、大賞典もジャンポケ4頭を組み合わせて3連複を当ててました(^ ^;)

ジャガーメイルは4頭のジャンポケ産駒の中では最もトニービン的な走法の馬で、坂を下りながら加速していく京都のレース形態にはあまり向いていません
なぜ向いてないのかはあまり言いたくないですが、エアグルーヴやレディパステルやテレグノシスが京都だと4角でちょっと置かれ気味になったり手応えが悪くなったりする、あの感じと同じですね~

にもかかわらず、祖母がCaerleon×Mill Reefのナスキロニックスで、ジャンポケ軍団では最も京都向きの走りをするトーセンキャプテンを抜いてしまったのは失敗でした…
サンデーピクニックは1800m前後が適距離で、この馬もわりと母似の体型走法で1800~2000mぐらいがベストですから淀みのない2400mでは少しスタミナがどうかと思ったわけですが、クィーンスプマンテを押さえるのならこちらに△を回してもよかったかなあと…

オウケンブルースリはジャンポケよりもDeputy Ministerが強い馬で母系のアメリカンなパワーで走るので、京都なら外回りで差すよりも内回りで捲るような脚質ではないかと書いてきましたが、大一番でのDeputy Ministerの逞しさとオールラウンドさは侮れないですから、完全復活となれば東京のG1でも怖い存在になるでしょう
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎はウオッカとスマートギアでした…

2009-10-12 00:09:02 | 血統予想
アルコールが入ってしまったので、回顧は明日レースを見直してから改めて…

毎日王冠
◎6.ウオッカ
○7.スマイルジャック
△10.サンライズマックス
△11.ナムラクレセント
×4.カンパニー
×9.ダイシンプラン
注2.アドマイヤフジ
注5.ヤマニンキングリー
○については母がスペシャルウィークと7/8同血だから中長距離馬だと書いてきたが、サンデー×マルゼンスキー×グレイソヴリンだからサクラプレジデントと似た血脈構成でもある。しかもタニノギムレットをもってきたことでグレイソヴリンのクロスもできるから、イメージとしてはタニノギムレット×スペシャルウィークではなく、タニノギムレット×サクラプレジデントと考えるべきだったようだ。マイラーとは思わないが、1800~2000mのスピードと持続力に秀でたタイプだと訂正したい。ちなみにサクラプレジデントの母はサクラトウコウの全妹で、サクラトウコウといえばネーハイシーザーにスガノオージと2頭の毎日王冠勝ち馬を出している。左回りは折り合いがスムーズだし、◎の相手はこれだろう。

京都大賞典
◎3.スマートギア
○10.マイネルキッツ
▲2.オウケンブルースリ
△14.トーホウアラン
×8.ジャガーメイル
注5.クィーンスプマンテ
△の昨年の大賞典勝ちはいろいろと紛れがあったレースで、これまでの戦績を吟味すれば立派なG2級とは言い難い。これが58キロなら59キロで休み明けでも○▲を買いたくなるが、とはいえ軸として信用するのはちょっと怖い。×はトニービン系特有のあの走法が京都の下りでどうなのか。となると、距離コース適性が高ければ57キロのG3級で勝負になりそうだ。◎は戦績を見ての通り東京や京都外や阪神外ではほとんど凡走したことがない馬で、近親のインティライミと似た走法で似た斬れ方をするし、マーベラスサンデーにミルリーフとスタミナが入る配合形はネヴァブションと似る。菊4着からも距離OK、ナムラクレセントに2回惜敗だから大物とはいえないがG3級ではあるだろう。これを馬連ワイドの軸で。
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする