栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

千八馬が集う関屋記念

2009-08-07 04:48:33 | 血統予想

カネトシツヨシオーはFair Trialをクロスしないので、母父トニービン軍団のなかでは最も斬れる。08年京都金杯ではエイシンデピュティ、アドマイヤオーラとクビ・クビの3着。平坦かつ長い直線で最高に斬れるだけに△は回したいところだ

キャプテントゥーレは母がトニービン×Lyphard×Tudor MinstrelだからLady Juror的小脚で捲って粘る脚質で(母エアトゥーレも小回りがベターだった)、マイラーというよりは中山記念タイプというべきだろう

キングストレイルは父の柔らかさと母の「HyperionとFair Trial」的な粘りで走るので、中山記念のような小回り1800mの先行粘り込みが理想。ようするにシンコウラブリイ脚質ですな。シンコウラブリイは安田記念やマイルCSではほんの少し詰めが甘かったが(引退レースのマイルCSは道悪で圧勝したが)、キングストレイルが中山に実績が集中しているのは東京や京都外の直線が長すぎるからだろう

トーホウレーサーはユタカオー×ダッパーダンの母にBold Ruler4×3のチーフベアハートをもってきて、配合のアウトラインや体型や走法がユキノビジンを思い起こさせる。NasrullahとMan o'Warの組み合わせを脈絡させた配合で、Ribotのクロスもあってチーフ産駒にしては力馬っぽくて緩慢さはないが、平坦大回り1600mより急坂小回り1800mがベターだろう

ヒカルオオゾラとキャプテンベガについてはエプソムCのときに「少し時計のかかる決着の1800mがベストのパワー型」だと書いた。まあシンゲンも似たようなタイプだろうが、とするとエプソムCの着順は馬の格通りとみるべきだろう

マルカシェンクはサンデー×ミスプロに「War AdmiralとLa Troienne」のA級配合だが、この配合はサイレンススズカやゼンノロブロイやアドマイヤメインやタイガーカフェなんかもそうだが、柔らかさしなやかさで走るのでマイルでバーンと弾けるタイプにはなりにくい。鳴尾記念2着はサクラメガワンダーと1/2馬身、毎日王冠4着は骨折明けでローエングリンとハナ差、どちらもG2レベルの内容で、広いコースの1800m、それもスローが一番合っていると思う

ライブコンサートはマイルがベストだし新潟の外回りも合っていそうだが、京都外マイルでキャプテンベガとクビ差だから格的にはヒカルオオゾラに一歩譲る

コメント
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