女流棋士 石橋幸緒物語?サッちゃんの駒石橋 幸緒小学館このアイテムの詳細を見る |
発売と同時に買って読みました。
前半の漫画「サッちゃんの駒」は、
生きてこそ光り輝く―19歳、養護学校から女流王将へ石橋 幸緒PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
ずいぶん前に書いた、「今日も元気に生きていられること」、とか「生きてるだけでまるもうけ」、思い出しました。
そして後半の「サッちゃんの思い出の対局」と題した自戦記5つ。
(渡辺竜王との対局も含まれています。)
「思い出の対局を5つの異なる味わいで」、「これまで語ることのなかった本音・本心の激辛スパイスがふんだんにかかっているのでご注意」、と前書きで書かれています。
この本全体のベースになっていること。
それは、「本音」と「明るさ」。
「ぶっちゃけ本音トーク」と本人も書いてますが、
ほんと、ぶっちゃけすぎです。
この本に限らず、彼女の生き方自体、
「ぶっちゃけ本音」=「本気」の生き方なんでしょうね。
そして、もちろんその背景には、優しさや思いやりや細かい気遣いがある。
いろんな辛口も、彼女に明るく奔放に言い放たれると、
ま、仕方ないか、こんにゃろめ、くらいで済んでしまう。
そして、自分のことも、病気のことさえも、笑える、JOKEにできるのもすごい。
前半の漫画を読んで改めて思ったのだけど、
サッちゃんの持つ人一倍のパワーの源。
こんなにも今パワフルなのは、
子供の頃普通の子供のような生活ができなかったことが大きく影響しているのだと思う。
3日しか生きられないと言われて生まれてきた運命の中で、
生きたい力。
生きている証を示したい力。
生きられていることで、その感謝をしたい力。
どうせなかったかもしれない命だから、
神様が生かしてくれたのだから、
何か自分らしい事をしなきゃ申し訳ない。
と言った強い使命感。
LPSA設立にいたる夢としても、
特に女の子に将棋の魅力を伝えたい。
自分が子供の頃、偶然将棋を知った事で、
こんなにも前向きに生きること、輝くこと、ができるようになった。
そんな将棋に対する感謝の思いを皆に伝えていきたい。
将棋に対して精一杯恩返ししたい。
ほんと、奔放で明るくて、責任感強くて。
屈託がなく、頭の回転もよく、人にも好かれる。
LPSAの女流棋士やスタッフたちに対する、ぶっちゃけ紹介記事も、めちゃめちゃ楽しいです。
女流王位として、LPSAの渉外担当理事として、
そして、女流棋士の今後を引っ張るリーダーとして、
まあ、気負わず、自然に、ゆるゆると、
ぶっちゃけ本音モードで、
がんばっていってほしいです。
そして、好むと好まざるに関わらず、
まわりの人たちを、
どんどん「たいふ~」の渦に巻き込んで行っちゃってください