英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

核兵器禁止条約交渉会議、日本不参加  ……広島県民は岸田外相を当選させてはならない

2017-03-28 22:23:33 | 時事
「核兵器禁止条約」交渉、日本は不参加表明(『朝日新聞デジタル』)

日本政府の主張
 「核兵器保有国が参加していないので、核兵器が減少するとは考えられず、交渉自体に意味はない」
 「非核兵器保有国のみの条約・会議は、核兵器保有国との溝が深まるだけだ」

 もっともらしい論理だが、核兵器被害国として核兵器削減を主張する権利や義務や責任があるはずで、核兵器保有国と非保有国との橋渡しの役割を果たすべきなのではないだろうか?
 今回の決定に関わった岸田外相は、広島県選出の国会議員。広島県民は岸田外相を当選させてはならないね。



【以下は、『朝日新聞デジタル』の記事(記事のリンクが切れることがあるので、引用させていただきます)】
 核兵器を法的に禁ずる「核兵器禁止条約」の交渉会議が27日、米ニューヨークの国連本部で始まった。日本政府代表で演説した高見沢将林軍縮大使は、「核兵器国の理解や関与が得られないことは明らかだ。残念ながら、交渉会議に建設的かつ誠実に参加することは困難」と述べ、交渉への不参加を宣言した。
 高見沢氏は、会議の序盤の各国の代表者による意見表明の場で、核軍縮と安全保障は切り離せないとの立場を表明。核保有国の参加が見込めないことから「実際に核保有国の核兵器が一つも減らなくては意味がない」「禁止条約がつくられたとしても、北朝鮮の脅威といった現実の安全保障問題の解決に結びつくとは思えない」などと批判を展開した。
 核保有国や「核の傘」の下にある国々のほとんどが会議をボイコットするなか、日本は急きょ出席して反対表明をした。一方、米国のヘイリー国連大使はこの日、英仏や韓国など約20カ国の代表とともに議場外で交渉を強く非難する会見を開いた。

 核兵器禁止条約は、甚大な非人道的影響を与える核兵器の使用や保有などを禁止することを目指す。禁止する範囲などの詳細については31日までの会期の前半で各国が意見を交わし、議長が5月までにたたき台となる条約案を示す見込みになっている。(ニューヨーク=松尾一郎、金成隆一)

■外相「対立深め逆効果にも」

 岸田文雄外相は28日午前の閣議後会見で、核兵器禁止条約の交渉不参加を決めた理由について、核保有国が参加しなかったことを挙げて「核兵器国と非核兵器国の対立をいっそう深めるという意味で逆効果にもなりかねない」と釈明した。
 岸田氏は昨年10月の会見で「私としては交渉に積極的に参加し、唯一の被爆国として核兵器国、非核兵器国の協力を重視する立場から主張すべきことはしっかりと主張したい」と強調。だが、この日の会見では「(国連本部での)会議では我が国の主張をしっかり申し述べたが、受け入れられることは難しいと判断した」と説明し、「核兵器国と非核兵器国の協力を得ながら進めていく議論に貢献し、核兵器のない世界の実現のために努力を続けていきたい」と語った。(小林豪)

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

相棒 season15 第18話(最終話)「悪魔の証明」

2017-03-23 15:29:00 | ドラマ・映画
右京「想像が及ばないのなら…黙っていろっ!」
冠城「右京さん……あなた、な・に・さ・ま・だ(何様だ)」



 今話後半でのふたりの衝突の会話のシーンを回想させてseason15を終えているが、右京らしくない乱暴で怒気が溢れた口調、対する冠城も静かだが怒りを込めた言い回しだった。
 この衝突のシーンをラストに再び示し、特命係の行く末に暗雲が立ち込め始めたことを浮かび上がらせていたが、それに拘るあまり、会話の焦点がずれてしまっていた。



【以下は、その直前の会話からの再現】
 
「右京さんのことだから、計算ずくでしょう。俺なんかの想像の及ばない狙いがあってのことだと思いますけど、けっこうな乱暴狼藉を働きますよねぇ」
「はいぃ?」
「リークなんて真似、するとは思いませんでした」

風間から聞いた、右京リーク(美彌子の娘の父親がヤロポロクであること)の時の状況の回想が挿入される
「撲一人では、やはり限界があります。ですから、利用できるものは利用しようと…。しかし、あまり相手にされていなかったようですねぇ。思ったよりも反応が薄かったようですし、それより何より、情報源の取得をこうも易々と破られるということは、相手にされていない証拠です」
「とぼけないでください。リークは方便でしょう。伊丹さんたちに風間楓子の調査を頼んでたじゃないですか?何を確かめに、リークを装って彼女のところに行ったんでしょう?
 だとしても危険だとは思わなかったんですかぁ?風間楓子がロクに取材もせず、記事にしてしまう怖れだってあるわけでしょう。そしたら、社美彌子だけではありません、娘が被害を被る…それぐらいの爆弾なんです。右京さんが今、弄んでいる情報は?」
「弄んでいる?」
「ええ、根本にあるのは、所詮、自己満足でしょうが」
「先ほど、“俺の想像の及ばない狙いがあってのことだと思う”とおっしゃいましたねぇ!」
「言いました」
 
「想像が及ばないのなら…黙っていろっ!」

 右京は言い放った後、怒りが表情に現れており、冠城に“睨みつける”という険しい視線を飛ばしていた。
 かなり間を置いて右京は視線を逸らしたが、
 その視線が逸れるのを待って冠城が
「右京さん……あなた、な・に・さ・ま・だ(何様だ)」
と、怒りを押し殺した声を絞り出す。



大きな違和感
 冠城が指摘したように、風間へのリークも右京らしくない乱暴な手法、冠城はその点に怒りを感じている。ただ、もしかしたら、“俺なんかの想像の及ばない狙いがあってのこと”かもしれないと、一歩下がってその言葉を発した。
 しかし、その後の“乱暴狼藉”、“弄んでいる”、“所詮、自己満足”など、やたらと不穏当な表現を繰り返したのは、右京を挑発しているとしか思えない。
 さらに、普段の右京なら、その過激な冠城の言葉にムッとしつつ、聞き流すかやんわり否定し、反証するはずだが、その前の冠城の“俺の想像の及ばない狙い”の言葉尻を捉えて、“黙っていろ”と恫喝したのは、非常に大きな違和感を感じた。
 一歩譲って、右京が揚げ足取りをしたとしても、「想像が及ばないのなら、黙っているべきじゃあないでしょうかねえぇ」と、やんわりねっちり反撃するのではないだろうか?

 本来なら、≪最初の暴露記事のリークは美彌子自身による仕業と右京は看破していたので、娘の父親に関するリークは美彌子に同調しただけ≫という説明や仄めかしをするところだろうが、そうしてしまうと、このSPの大ネタのひとつ≪美彌子自身によるリーク≫のネタばらしになってしまう。
 そういった事情があるのかもしれないが、このふたりの衝突があまりにも短絡的でがっかりした。



退屈この上ない展開
 最近の“相棒スペシャル”は内容が薄くて退屈と感じることが多いが、(私だけかもしれないが)美彌子の過去等はどうでもよく、たとえ内閣情報調査室の調査官がロシアのスパイと通じていたとしても、国家を揺るがす大問題とは思えない。
 ≪美彌子のPCにハックしたのは誰か?≫、≪週刊誌にリークしたのは誰か?≫、≪2年半前に内閣情報調査室長・天野が起こした連続殺人事件の真相≫など、付随する疑問点はあるが、ハック・リーク・美彌子の過去はひとまとめの事象であるので、ストーリーが単調で、退屈この上のない展開だった。
 しかも、今回の右京の行動の動機となった“天野事件”の真相は明らかにされずに終了。アメリカの連続ドラマの最終回のような欲求不満さだった。


喰えない女・美彌子と道化男・冠城
 冠城は、法務省の事務次官の日下部の「美彌子を調べろ」という命に背くことを条件に、特命係に配属されるよう美彌子に取り計らってもらった経緯があり、美彌子の秘密を守ろうとしていた。
 それ故、今回、右京と衝突することになったのだが、当の美彌子は大嘘つきで役者だった
 ハッキングされて美彌子の過去の秘密が知られた可能性を知り、その大きなリスクを抱えるのではなく、自ら暴露してリスクを解消させようとした。美彌子のPCにハッキングしたものの正体は彼女自身把握していないが(青木の仕業で、冠城は冤罪)、リークに関して「あなた(冠城)は、そんな卑劣なことはしない男だと思っている」と、よくもいけしゃあしゃあと言えたものである。
 青木に嵌められて、美彌子に踊らされて、右京とも衝突してしまった冠城って……

 謀らずしも?『ヤンクミ対GTO』。
 そう言えば、ヤンクミの祖父役の宇津井健さんは警察庁長官役だったし、ダークナイトはヤンクミの教え子だった。回想シーンで甲斐享が出ていたが、あの顛末(ダークナイト)を考えると、黒い線(目隠し)を入れてほしかったなあ。


「2年半前の内閣情報調査室長・天野が起こした連続殺人事件」など忘れてしまっていたぞ
 おぼろげにしか覚えていなかった。(season13 第1話「ファントム・アサシン」
 ハイライトシーン(動画)を挿入して、もう少し詳細に、しかも早い段階で振り返ってくれないと、視聴者はついていけない。


その他、もろもろ
・カレンダーの推理は凄いが、ロシアの風習という情報はこれまでの流れから自明のような気がする
・青木は小者だなあ
・風間楓子はボーダー柄が好きだな
・“悪魔の証明”“冤罪”……将棋界のある事件を彷彿させる


【ストーリー】番組サイトより
ひた隠しにしていた美彌子の秘密を亘がリーク!?
暴露記事をきっかけに直接対峙する右京と美彌子
警視庁を揺るがす究極の頭脳戦が始まる!


 サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官である青木(浅利陽介)が、自身のスキルを悪用し、広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)の私物のパソコンに進入。美彌子の娘と思しき少女が映った写真や動画を密かにのぞき見た。
 異変を察した美彌子が、青木とは別の捜査官に調査を依頼した結果、侵入の痕跡が発見され、首席監察官の大河内(神保悟志)が調査に乗り出す事態となる。
 その後、真っ先に疑いを掛けられたのは、亘(反町隆史)だった。どうやら美彌子が、ハッキングを許した理由を、亘から届いた怪しげなメールにしか心当たりがないと申告したらしい。亘は、そんなメールなど送っていないというが、亘のパソコンから美彌子にメールした痕跡ばかりか、パソコンに侵入した痕跡まで発見されてしまう。

 そんな中、美彌子に風間楓子(芦名星)と名乗る週刊誌の記者から取材依頼がある。パソコンから流出したと思われる少女の写真を入手した彼女は、そのネタを記事にするつもりらしい。美彌子は、取り乱した様子もなく冷静に取材を拒むが、実際にその後、『警視庁美人広報課長は国際派シングルマザーだった!?』という下世話な記事を書かれてしまう。
 結果、亘は不正侵入のほか、個人情報漏洩の疑いまで掛けられ憤慨する。それまで、事の成り行きを静観していた右京(水谷豊)だったが、雑誌に掲載された少女の写真の背景が気になっている様子。それは、ロシア独自の風習を捉えたものらしく…!?

 独自の調査に乗り出した右京は、なぜか東京拘置所に拘禁されている元内閣情報調査室の室長・天野(羽場裕一)のもとを訪れる。少女の父親は、アメリカに亡命したロシアの元スパイ・ヤロポロクの可能性がある、と天野に自身の推理をぶつける右京。
 背景には、2年半前に天野が起こした連続殺人事件の真相が知りたいという意図があった。それは、右京と美彌子が初めて直接接点を持った事件。
 ヤロポロクの亡命が発端となり、天野が国を裏切ってロシアに情報を流していた4名の日本人に私刑を下した事件だった。警視庁としては、その事件自体は“過去のもの”だったが、将来を嘱望されたキャリアと、ロシアの元スパイが通じていたとなれば大問題になる。副総監の衣笠(大杉漣)をはじめ上層部の人間は、美彌子を追求するが、彼女は一向にひるむ様子がなく…!?

疑惑の渦中に巻き込まれた亘と、独自の捜査を始めた右京
美彌子とスパイ、そして殺人を犯した元上司の関係は!?
右京、亘、美彌子。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、
スキャンダラスな騒動は、衝撃のラストへと繋がる!


ゲスト:芦名星 羽場裕一

脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
コメント   トラックバック (8)
この記事をはてなブックマークに追加

相棒 season15 第17話「ラストワーク」

2017-03-03 17:47:25 | ドラマ・映画
「これってリアル? それともフィクション?」(配信動画のスガチー1888の歌詞の1フレーズ)

   ………………キーポイントは配信順序と、撮影順序が違っていた事
 シャツの袖口のステーキソースのシミが後の配信動画では消えていたことから上記のポイントを推察した右京。
 この他、動画の背景のヒントから、配信者の意図や背景に辿りつく特命係。
 なかなか、面白いエピソードだった。
(残念ながら、『科捜研の女』で、“残された写真による時系列のミスリードのトリック”が先週放映されたばかり……)
 既視感はあるものの、“菅原文太郎”と“スガチー”のコンビがいい味で、魅かれるものがあった。


 けれども、疑問や残念に感じる部分も多かった。
①自己満足の父親の愛
 右京は、“菅原文太郎”こと大矢嗣治の娘に対し父親の愛情を語っていたが、公園や運送会社などを動画の舞台にして、文太郎の人生を辿らせたが、父親の愛というよりは、自分の人生を振り返っただけ。
 本番前のスガチーとの会話で父親としての後悔を見せていたが、自分の夢であった映画作りを完遂させたいという気持ちの方がはるかに強く感じられた。

②疑問に感じる娘の父に対する思慕
 5歳の時に失踪してしまった父に対する思慕を感じるものだろうか?いや、感じるかもしれないが、8歳で失踪したことにしたほうが、素直に観られたような気がする。
 父親の動画を見てほっこりしていたが、これも大きな疑問。
 勝手に失踪し、勝手に自分を見守り(自己満足)、勝手に騒動に巻き込み、勝手に死んでいった……かなりの額のお金は残してくれたけれど、直接、対峙してくれることなく、父親としての愛よりも、最後まで映画作りの夢を追いかけることを優先させた父に、怒りとか呆れとかを感じないのだろうか。


③師弟愛、疑似親子愛
 上述したが、“菅原文太郎”と“スガチー”がいい味を出していた。
 師弟愛、親子愛のようなものを感じたが、文太郎の遺体が発見された後も、動画配信を続けたのは、文太郎の遺志を継いだというのも納得できる。
 さらに、芝居での水死が現実のものとなり、訳が分からず驚き、容疑が自分に掛かる切迫さもあるとはいえ、文太郎の死を悲しむ様子が感じられなかったのは不思議。



★撮影所・衣装部のおばちゃん、鋭すぎ!
「今で言うフェイクドキュメンタリー……時代の先を行き過ぎた」



[森下直 脚本作品]
『相棒』 season13 第2話「14歳」season15 第6話「嘘吐き」
『刑事7人』 第6話

【ストーリー】番組サイトより
凄惨な監禁現場を映した映像は虚構か犯罪か!?
ネットを介した不気味な事件に特命係が切り込む!


 “スガチー1888”と名乗る若い男が、数日前に投稿した「ラストワーク」という動画がネットで話題を呼んでいた。動画には、拳銃を持った謎の人物に脅され、恐怖におびえながらステーキを食べる初老の男性(渡辺哲)が映っており、フィクションかリアルな犯罪動画か物議を醸しているのだ。
 警察としては、放置してしまうと後で責任を問われかねず、かといってこの段階で“捜査”を始めると「表現の自由の侵害だ」と批判されかねないため、捜査権のない特命係に“調査”の指令を下す。それを受け、さっそく動画の投稿者について調べ始めた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)からスガチー1888が中鴨(尾上寛之)という若い動画クリエイターであるという情報を得る。青木によると、中鴨は事故や事件の現場に赴き、その映像に自作のラップや音楽などを付けてネタにするという不謹慎な動画で話題を呼んでいる人物だという。
 まずは本人から事情を聞こうと、中鴨の行方を捜し始めた右京と亘だったが、自宅マンションは家賃滞納で引き払っており、行きつけの動画スタジオにも最近は来ていないらしい。
 そんな中、中鴨が「ラストワーク」の第2弾動画を投稿。そこには、クロロホルムをかがされて昏倒する初老の男性が映っていた。いよいよ、リアルな犯罪動画の可能性が高まる中、右京と亘は背景などから動画が投稿された場所を特定。手分けして“調査”を進めると、初老の男性の意外な過去が明らかになっていき…!?

世間を騒がし始める、殺人予告とも取れる凶悪な投稿動画!!
動画投稿者の目的は?そして初老の男性の運命は!?
ネット動画を追跡する特命係を待ち受けるのは、喜劇か、悲劇か?


ゲスト:ゲスト:渡辺哲 西山繭子 尾上寛之

脚本:森下直
監督:内片輝
コメント   トラックバック (4)
この記事をはてなブックマークに追加

相棒 season15 第16話「ギフト」

2017-02-23 00:09:18 | ドラマ・映画
陣川を壊した男、快楽殺人犯・北一幸が再登場!
………season14 第12話「陣川という名の犬」
 愛する女性を殺害された陣川が「「殺したい奴を殺すことが、なんで問題なんですか?……あいつを殺してやるっ!」

 ≪陣川君の口からこんな言葉は聞きたくなかった≫……そんなエピソードだった………


 ……そんな北一幸の再登場だが、中身の薄いストーリーだった(私が理解出来なかっただけかもしれないが)。
脚本家の小道具―その1・有村みなみ
 美しい女性の顔を切り刻んで殺害することに快楽を感じる北に関しては、この際、置いておくとして、そんな北にシンパシーを感じ、結婚し犯行の手助け、さらに殺してもらった有村みなみについては承服できない存在。
 結婚という慣習に拘っていたようだが、生には執着せず、殺されることを志願。

 顔を切り刻まれ殺害されたことによって、「快楽殺人、再び」を匂わせるフェイクとなった。
 

脚本家の小道具―その2・連城弁護士
 有能だが性格の悪く、“検察の天敵”と言われているらしい(当然、警察には非協力的)。
 会話の98%を記憶し(あと2%の不確実さはいいのかな?)、依頼人にとって不利益な証拠は残さないという設定。
 今回は、北の協力者に辿りつく手掛かりは連城の頭の中だけにしかなく、捜査の障害となった。そのことによって、右京の腕の見せ所となったわけで、脚本の都合によって生まれた通行人的登場人物だった。
 演じた松尾諭さんは、主人公の同僚刑事役で小者感を漂わせ“主人公の引き立て役”が多い。今回の登場時には違和感を感じたが、やはり≪“松尾諭”だなあ≫と思わせる扱いだった。


脚本家の小道具―その3・伊丹刑事
 連城弁護士に呼びつけられ、北からのスマートフォンを渡され着信。さらに、遺体入りの冷蔵庫まで送りつけられる。
 殺害予告や快楽性を匂わせたが、これも脚本上のフェイク。スマホや冷蔵庫を伊丹に送り付けた事象は、本筋とは関係のないエピソードだった。


脚本家の小道具―その4・田上刑事(字が違うかも)
 凶悪犯の見張りというのに、全く緊張感がなく女の為に場を離れ、同僚が殺害され逃亡を許したというのに、罪悪感や悲しむ様子はほとんど感じられなかった。
 今回の事件を成立させるためだけの存在。せめて、北の共犯者の疑いを漂わせてほしかった。


脚本家の小道具―その5・潮崎刑事
 北一幸の協力者、兼、依頼者である重要人物だったが、北の快楽殺人性を匂わせるのにウエイトが掛かり、潮崎の自殺や犯行協力の動機などスムーズに辿りついてしまった感が強い。
 「同性愛者(ゲイ)=女装愛好家」という図式は安易。
 北が潮崎の顔を切り刻んだのは、「潮崎を女性として扱った」という思いやりだったというのは≪なるほど≫と思ったが、「同性愛者(ゲイ)=女装愛好家」という図式が成り立っての話である。
 


★手紙と写真だけの登場の陣川君は存在感を示す
「“ハンドリング ワーニング”という格好いいニックネームも付いて、人気者になっています。
 僕は優秀過ぎて研修する必要がないらしく、“早く日本に帰っていい”と言われています」

 ……“取扱注意”(by冠城)
 ……向こうでも何かやらかしちゃったんでしょうか?(by幸子)
 ……まあ本人は気付いていないと思いますがね(by右京)

 さすが陣川君である。


 ちなみに、今話の脚本は真野勝成氏(season14 第12話「陣川という名の犬」も真野氏の脚本)。
 氏に評ついては、こちら
( season15では、第2話「チェイン」元日SP第10話「帰還」第11話「アンタッチャブル」を担当している)
 


【ストーリー】番組サイトより
伊丹が一年前に逮捕した快楽殺人犯、再び!!
特命係も因縁深いシリアルキラーの狙いとは!?


 計6人の女性を殺害し、顔を切り刻むことに執着した快楽殺人犯・北一幸(野間口徹)が、治療中の病院から逃走した。裁判中だった北は、末期がんの治療のためにいったん入院していたのだが、見張りの刑事を殺害して姿を消したという。
 犯行は病院のシステムがダウンした十数分のうちに起きており、計画的なものと考えられるため、共犯者がいる可能性が高かった。捜査に乗り出した伊丹(川原和久)は、図ったようなタイミングで北の弁護士・連城(松尾諭)から連絡を受け、北から伊丹宛に送られてきたというスマホを渡される。その途端、着信があり、北は犯行の再開を予告するような言葉を発した。どうやら北は、自分を逮捕し取り調べを担当した伊丹に、何かしらの思い入れがあるらしい。
 捜査本部は、かつて北が殺害対象者としてリストアップしていた女性67人の安否確認を急ぐ。その矢先、伊丹宛に巨大な冷蔵庫が届く。中には、有村みなみ(片山萌美)というリストに載っていた女性の遺体が入れられていた。
 いっぽう、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、上層部からにらまれながらも独自の捜査を開始。一年前の事件では、特命係によって、北が自分と“同じ臭い”がする殺人犯にシンパシーを覚え、身代わりになろうとしたという事件の真相が解明された。右京と亘の脳裏には、“誰かのために罪を犯すことに喜びを覚える”という、北の不可解な思考が蘇っていた。その考え方を踏襲しているのであれば、今回の犯行も共犯者のために行っているのではないか? 
 2人は手掛かりを探すため、被害者であるみなみや、担当弁護士の連城、さらには病院で殺害された刑事の相棒の周辺を調べ始める。

連続殺人犯を助ける共犯者はいったい誰なのか?
伊丹に執着する犯人の意図とは…!?
日本を震撼させた猟奇殺人の悪夢が再び幕を開ける!


ゲスト:野間口徹 松尾諭

脚本:真野勝成
監督:内片輝
コメント   トラックバック (7)
この記事をはてなブックマークに追加

相棒 season15 第15話「パスワード」

2017-02-16 21:51:16 | ドラマ・映画
ツンデレの恋物語
・ヘアカットの不満に関する真奈美と小松崎の言い争いは、気心が知れた者同士のじゃれ合いにしか見えない
・真奈美と吉田ののろけ振り(石焼き芋、ラブレター)は、上っ面だけっぽい
  ラブレターを後悔しようとする真奈美に、「ちょっとそれやめてよ~、恥ずかしいよぉ」という口調も、聞いていて恥ずかしかったが、「君が泣きたいと思った時、泣ける場所に僕は成りたい」…内容も恥ずかしかった
・「何でもずけずけ言ってくるし、あの人(=小松崎)がどんな顔なのか知らないけど、私の中では相当“憎たらしい顔”になっていますから」
・小松崎が真奈美にあてた手紙……縦に一字ずつ読むと「あいしてます」
・真奈美を愛してしまった小松崎は改心した……その結果、吉田と仲間割れの末、殺されてしまう


「あたし、何が嘘で、何が本当とか、見えないし、
 あなたがどんな顔を手を差し伸べていたとしても、あたしにはそれが見えないし、
 あたしは勝手に幸せでいられるから……それでいいい。
「せっかく暗い所から出てきたのに……
 あなたが明るいところを思い出させたの。
 普通の幸せなんか見ないようにしていたのに、あなたがそれを見せてきたの」
「お前がいる世界にはさぁ、やさしさとか、愛情があふれている。
 それをまっすぐ受け取らず、不幸だと拗ねているだけなんだよ。
 おまえのおかげで、どうしても抜け出せないところから、やっとさよならできる。
 ………………ありがとな」
(小松崎)
「あたしのこと、どう思ってたの?」
「俺が何を言っても信じねえだろ」
真奈美は香水『シエル・ブルー』を小松崎に手渡し、その場を去る……

…………ここまで彼女に言わせたのなら、小松崎も素直に気持ちを告げればよかったのに、あんな捻くれた暗号手紙なんか渡さないで…………


頑張ったトリックや技法・手法
盲目女性の頑張った殺人計画と侵入者察知システム
・香水を引き出しに入れておいて、誰かが開けた場合、匂いで察知できる
・香水の材料の無水エタノールが揮発性の高く引火しやすいことを利用して、それを地下室に充満させて、吉田を殺害しようとした
・「小松崎からの手紙を読んで」と頼み、吉田に遺産のありかを教え、殺害場所におびき出す

詐欺コンビ関連
・「メールサイトを利用して、下書きを保存、パスワードとメールアドレスを共有していれば、下書きを見ることができるという手法で、連絡を取る(メールをやり取りしなくてもよい)」という手法は、どこかで見たような気がする(『相棒』?)
・点字は右から左に文字を打つが、吉田は左から右へ文字を打つ仕草をしていた(吉田は点字を打てない)。
 ドラマ冒頭、点字を打つシーンがあったが、点字を打っている者を画面上にして、視聴者には「点字は左から右に打つ」と錯覚させるのは反則に近い


真奈美の名言集
「私は何をされているか分からないことの方が多いですから」
「“普通”が私の場合、“特別”なんですけど」
「あなた(右京)はきっと、血も涙もないロボットみたいな顔してるんでしょうね」
 これに対し、冠城は香水を嗅いで「いい匂いだ」と。
 冠城らしい締め方だ。尊だったら、「確かに、仰る通りですね」と言うような気がする。


 ツンデレ恋物語、私は好きだな……脚本はseason15 第3話「人生のお会計」の櫻井智也。≪なるほど≫という感じ。
 
 いろいろなトリックやベタな暗号も評価できる。

 しかし、不可解なストーリー展開も散見
・実の娘には何も残さず、愛人の娘に財産を譲るのは不自然。罪滅ぼしという意味は分かるが、実の娘にもちゃんとした父親ではなかったようなので、等分するのが自然ではないだろうか?それなのに、それなり仲良くつき合い異母姉は心が広い
・自宅ならともかく、相続した別荘には慣れていないはず。目の見えない真奈美が、そこにあのたくさんの香水の瓶を並べるのは無理がある
・困難が多い殺害より、小松崎が託した犯罪証拠(メールのやり取り)を警察に提出し、詐欺と小松崎殺害で服役させた方が小松崎の意志に沿うし、真奈美も罪を犯さないで済む
・真奈美に殺人の罪を犯させなかったのは良かったが、阻止するのなら、瓶の中身を水にすり替えなくても、撤去するだけでよかったはず。そうすれば、「殺人未遂」にもならなかったかもしれない。
 地下室で伊丹と芹沢がちまちまとした作業をしていた図は面白いとは思うが……
・小松崎が吉田と手を切ろうとしたが、吉田が逆上するのは予想できたはず。
 吉田も安易に人を刺し過ぎ。

【ストーリー】番組サイトより
介護ヘルパーが自室で刺殺される事件が発生
事件の鍵は、盲目の女性が手作りした香水!?


 胃潰瘍で入院した幸子(鈴木杏樹)の見舞いで病院を訪れた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、思いがけず病室で伊丹(川原和久)たち捜査一課と出くわす。聞けば、小松崎(小林且弥)というヘルパーが刺殺された事件に関して、腕を負傷して入院中の真奈美(橋本真実)という盲目の女性に事情を聞きに来たらしい。
 真奈美は訪問介護サービスを利用する際、度々小松崎を指名していたという。捜査に乗り出した右京と亘は、被害者である小松崎にも不審な点があったことを知り、部屋を捜索。すると亘が、部屋に置いてあった手作りの香水と、同じ香りをさせていた人物がいたことに思い当たる。それは、交際相手について真奈美と病室で揉めていた姉の貴子(池津祥子)だった。
 さっそく、本人から話を聞くと、香水は真奈美が趣味で作っているものだという。ただ、貴子いわく、真奈美と小松崎はいつも言い争いばかりしていて、プレゼントを渡すような関係ではないらしい。だとしたら、なぜ小松崎が真奈美の手作りの香水を持っていたのか!? また、貴子の話から、真奈美と貴子が実は腹違いの姉妹であることや、吉田(田中幸太朗)という真奈美の恋人を、貴子がいぶかしく思い、交際に反対していることも分かる。
 そんな中、小松崎が介護をしていた相手から、詐欺まがいの寄付を集めていたことが発覚。さらに、小松崎の部屋から、なぜか貴子の指紋が発見されて…!?

盲目の女性を取り巻く人物それぞれに不審な動きが…
ヘルパーは誰に、なぜ殺されたのか?
右京の正義感と優しさが、意外な真相をあぶり出す!


ゲスト:橋本真実

脚本:櫻井智也
監督:池澤辰也
コメント   トラックバック (2)
この記事をはてなブックマークに追加

「恣意的」と「意図的」

2017-02-16 10:18:57 | 日記
 最近の記事で「~したのは恣意的なものを感じる」という表現をした。
 「恣意的」=「意図的」と考え、「恣意的」の方が格好いいと思い、「恣意的」を使用したのだが、誤用で「格好悪く」なってしまった。

 「恣意的」を検索すると
・[形動]気ままで自分勝手なさま。論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。「恣意的な判断」「規則を恣意的に運用する」(『goo辞書』)


 また、「“意図的”と“恣意的”の違い」で検索すると

 意図は「何かを行おうと考えている事柄や、思惑、もくろみ」のことで、意図的は「目的や考えを持ってわざとするさま」を表す。
一方、恣意は「気ままな考えや、自分勝手な考え」のことで、恣意的は「論理性がなく、思いつきで行動するさまや、自分勝手なさま」を表す。
 「意図的に編集する」といった場合、何かしらの目的や思惑を持って編集することを意味するが、「恣意的に編集する」といった場合は、自分勝手に編集する、思いつきで編集するという意味になる。
 また、意図的の類語に「作為的」があるが、意図的は良かれと思ってする場合にも、悪意を持ってする場合にも用いるのに対し、作為的は良かれと思ってする場合には用いられないため、必ずしも、意図的を作為的に置き換えられるとは限らない。
(『違いがわかる事典』)

 さらに、旺文社『国語辞典』では
「恣意的」…①その時々に思いついたままにふるまうようす。②必ずしも必然的な関係にないようす

とある。

 ②の意味が良く分からないので、更に検索すると『orange情報舎』「恣意的の意味・意図的との違いなどを分りやすく丁寧に」の記事に
1.その場の思いつきで行動する様子
2.好き勝手に物事を解釈する様子

 とあり、辞書の②が拡大解釈されて、2の「好き勝手に物事を解釈する様子」と使用されていると考えられる。


最近は、この「好き勝手に物事を解釈する様子」の意味で使用されることが多いので、「意図的」=「恣意的」と思ってしまったようである。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

新・情報7daysニュースキャスターの天気キャスターの導入コメント

2017-02-11 23:29:16 | 時事
 新・情報7daysニュースキャスターの天気キャスターの導入コメントがあまりにも無神経だったので、TBSへ「番組へのご意見」に意見を送りました。
 おそらく、無視されるので、ブログに挙げておきます。

===============================
「今日の関東は良いお天気でしたね。あすも良いお天気です」
正確ではありませんが、こんな感じで、天気概況・解説などを始めました。
直前は大雪の報道だったので、繰り返す必要はないと考えたのかもしれませんが、だからこそ、大雪の件から触れるべきでしょう。
この番組に限らず、関東中心の天気予報が多いのですが、「今回の大雪は関東地方には全く関係のない」というような意識が感じられ、あまりにも酷い導入のコメントでした。
===============================


内容種別欄があり、選択項目は次の通り。
・お問い合せ
・要望
・好意的意見
・批判的意見
・苦情
・他メディア
・その他

 やけに細かい分類です。「他メディア」てどういう場合なのでしょう?
 ちなみに、この選択欄は“必須項目”です。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

小浜市、大雪……積雪75センチ、鳥取県鳥取市も85センチ(2017年2月10日~11日)

2017-02-11 12:21:02 | 気象
「小浜の24時間降雪量、最多記録 積雪60センチ超は5年ぶり」(『福井新聞 オンライン』2017年2月10日午後9時55分)

 福井県内は10日、上空に強い寒気が入り込み、奥越を除く県内全域に大雪警報が発表された。降雪は夕方以降強くなり、小浜市では6時間で60センチの雪が積もり、5年ぶりに積雪が60センチを超えた。同市の午後9時までの24時間降雪量は74センチで、1980年の観測開始以降で最多を記録した。福井地方気象台によると、雪は嶺南を中心に12日にかけて断続的に降る見込み。

 小浜市の積雪は10日午後9時現在で69センチとなり、過去5番目の多さを記録。そのほかの同時刻での積雪は大野市九頭竜104センチ、大野市27センチ、福井市22センチ、越前市15センチ、南越前町今庄35センチ、敦賀市10センチとなった。小浜市は午後3時に8センチだったが、夜にかけて1時間に約10センチずつ雪が積もった。気温は県内10観測地点全てで氷点下を観測した。

=============================================


 小浜市が凄いことになっている。昨日午前9時では積雪1センチ、午後3時で8センチだったが、午後4時21センチ、5時32センチ、6時39センチ、7時48センチ、8時58センチ、午後9時には69センチと、1時間にほぼ10センチずつ上積みされていく……
 昨日の福井市の最低気温は-0.9℃、最高気温は3.3℃だったg、最高気温を記録したのは午前5時半ぐらいで、午後は1℃台、夕方以降は氷点下に下がっていった。
 福井県嶺北地方は夕方過ぎから雪が本格化し始め、昨日午後5時で福井市9センチ、武生7センチだったのが、昨夜24時では福井市23センチ、武生20センチに。
 今日午前11時現在の各地の積雪は、福井市28センチ、武生26センチ、今庄59センチ、敦賀市47センチ、小浜市75センチ、大野市50センチ、九頭竜123センチ、金沢0センチ、富山市8センチ。
 敦賀は、今朝4時は20センチでしたので、それから27センチも積もったようだ。

【寒気の様子】
上空5000m


上空1500m


1月14日、15日(センター入試の頃)の寒気(まとめの記事はこちら


 先月のセンター入試の頃と比べて、寒気の規模はやや小さいが、西日本寄りに南下している。(上図では分からないが、寒気の芯の冷たさは今回の方が低いようだ)

 今回、予報が正確で、福井県嶺北よりも嶺南(敦賀~小浜)の方が“要警戒”と言われていた。
 また、降雪の分布予想も小浜市と丹後半島、山陰が濃い紫色(強い雪)になっていて、かなり正確な予報だった。


 下図は小浜市に掛かり続ける雪雲の様子。

 時折、黄色の雲(降雪が強い)も掛かっていた。青の分布が予想図とほぼ一致していた。

現在の雲の様子


 寒気は弱まりつつあるが、今日(11日)明日(12日)は大雪を降らすポテンシャルは維持しているので油断はできない。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

相棒 season15 第14話「声なき者~突入」 (前後編スペシャル)

2017-02-09 21:37:46 | ドラマ・映画
 まず、【前編で感じた疑問点(謎)の検証】
・暴行の被害者・真渕は、なぜ、少女を誘拐(声掛け)をしようとしたのか?
   ⇒“CARS”に依頼され、DVから逃げていた子供を父親の下へ返そうとした(実質は誘拐)
・立てこもり犯と母親は、何から逃げようとしているのか?
   ⇒DV夫から逃げていた
・クラウドソーシングサイト“CARS”の正体は?(真渕を雇った組織)
   ⇒社長は元暴力団で、あくどい行為を行っている
・立てこもり犯が要求した吉井聡美は、どういう女性なのか?
   ⇒立て籠もり犯・新堂司一家と親交があり、聡美も夫からDVを受けており、息子を強引に連れ戻され、疲れて自ら命を絶った(ホームに転落死)
・神部は誰の命令で何の捜査で動いていて、吉井聡美とどういう関連があるのか?
   ⇒職務ではなく、大河内も神部も個人的依頼で聡美の相談に乗ろうとしていた
・警察上層部のふたりは、事件とどういう関連があるのか?
   ⇒ひとりは法務省矯正局のホープ・新堂誠で“DV野郎”、もう一人は警察庁長官官房総務課長の山崎で、ふたりとも女性蔑視の思想を持つ団体の会員。新堂誠は今回の元凶。
・冠城が隠匿した封書は何だったのか?なぜ、隠匿したのか?
   ⇒冠城が、なぜ隠匿したのかは不明。特命係が捜査することが多く、時間的にも切迫していたので、冠城が勝手に捜査してくれた方が脚本的に都合が良い。
・高級腕時計も気になる
   ⇒関係はなかった(単に、一般的にいう“人生の勝ち組”を描写したかったのだろう)
・ニュースで報じられていた国際的犯罪組織“バーズ”は関係するのか?
   ⇒劇場版で暗躍するテロ組織らしい


 前編に散りばめられた情報(謎)が、後編で無難に集約されていた。
 “無難”という表現を使ったのは、≪もっと面白く出来た気がする≫から。

 前編でも感じたのだが、情報・謎が多く、さらに、籠城事件なので時間に猶予がないこともあり、特命の2人が捜査・推理するのがスピーディ過ぎて、じっくり考える余裕がなかった。一番の被害者は米沢さんかも。
 前編から1週間の間が空き、事件を整理することができていたので理解はできる。しかも、事件の根本は複雑ではないので、≪DV夫から逃げている≫という状況さえ把握できれば、展開や真相も見えてくるので、展開の速さと相まって推理する楽しみやドキドキ感は少なかった
 これが、2時間SPなら、もう少し時間配分(展開バランス)を工夫できたように思える。

 さらに、劇場版への導入や宣伝も兼ねているので、通常より脚本に制限が多かった。
 ニュースでテロ組織“バーズ”や“レイブン”の言葉が流れるのはご愛嬌だとしても、警察庁長官官房総務課長の山崎の事件の展開を見極め新堂誠を切り捨て、事件解決を自分の手柄にしてしまう狡猾さや、特命係を歯牙にもかけない傲慢さを表現しなければならなかった。(そのため、籠城事件捜査はさらに足早)
 “してやられた感”を充満させ、「スッキリしたいのなら劇場へどうぞ」というメッセージがくっきり見える。上手いなあと思う反面、面白くない。


 私は「DV夫から逃げていた」という主因に考えが及ばなかったが、巷では推定していた人が多かったようだ。
“妻や子供に暴力をふるう”など、全く理解不能。息子の生命より、自分の保身……許せない最低男だ!死刑にすべきだ。

 吉井聡美親子の件で立件しようとしたが、山崎に「パニック発作を起こすような子どもの証言では、公判が維持できない」と証言が不採用になった云々だが、証言が採用されても真渕や“CARS”の水野社長の逮捕までだろう。新堂と山崎が、吉井聡美の件に直接関与しているとは思えない。

 「人にモノを問う前に、キミも警察官として、まともに事件を解決しては如何です。失敬」
と、右京を相手にしなかった山崎の言葉だが、この言葉の意味がよく分からない。
 右京が違法捜査することを批判しているのか、山崎にとってみれば右京の功績など取るに足らないものだと言いたかったのか?もう少し、分かりやすい辛辣な言葉にして欲しかった。

 ラストで現在に戻って、冠城が今回の事件の半年後の事件(劇場版4)を回想する言葉が出る。でも、現時点から言うと“半年前”になり、やや興醒め。
 大盛り上がりの劇場版『相棒4』の予告映像が流されて、
「標的は50万人の命……『直ちに現場の捜査員全員に伝えてください!』『撃ってはいけませんっ!』という右京の叫びも、普通に進行している『相棒15』を観ているので、≪大丈夫だったんだよなあ≫と思ってしまう。(相当なひねくれ者である)
 甲斐峯秋あたりが、『相棒15』で一度も登場していなかったら、緊迫度が上がるのになあ。

 前後編や劇場版への導入など難しさもある中で、面白い出来だったと思う。

【ストーリー】番組サイトより
不可解な立てこもり事件の背景に権力者たちの陰が…!?
亘と尊、2人の相棒が右京と共に難事件に挑む!!!


 今から一年前に右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が遭遇した謎の立てこもり事件。膠着状態に陥る中、右京は尊(及川光博)から犯人の要求している女性・吉井聡美(及川莉乃)に関する情報を入手する。尊によると、すでに亡くなっている彼女の死因は自殺の可能性が高いのだが、なぜかその前の2か月余り幼い息子と姿を消していた時期があるという。
 いっぽう、亘は右京が立てこもり犯と目星をつけている新堂司(田中偉登)という高校生の家族について調べていた。司の父・誠(永野典勝)は法務省矯正局のホープだが、家族に暴力をふるっていた疑いがあり、妻や子供たちと別居中であることが判明。さらに、誠が女性蔑視の思想を持つ団体の会員であることも分かる。その団体には、省庁の重役も多く、警察庁長官官房総務課長の山崎(菅原大吉)も名を連ねていた。
 司は、誠から逃げるためにシェルターに身を寄せていた母と妹を通じて、同じくDVから逃れようとしていた聡美と知り合ったのではないか? しかし、だとしたらなぜ司は真渕(三浦英)に重傷を負わせ、人質を取って立てこもりなどしているのか…!?
 そんな中、右京の依頼で真渕のパソコンを調べていた米沢(六角精児)の報告である疑惑が浮上し、右京は真渕になりすまして立てこもりを続ける司の真の目的を察知。人質を含め全員を無傷で確保しようと動き出す。しかし、立てこもり犯が真渕でないことが公となり、司が危機的な状況に陥ってしまう。そんな中、なぜか事件を隠蔽しようと暗躍する山崎により、特殊部隊の強行突入が刻一刻と迫っていた。

立てこもり事件を起こした高校生の本当の目的とは!?
右京と亘は真実を解明し、巨悪の陰謀を阻止できるのか?
衝撃のラストが、「劇場版IV」に関連する因縁をもたらす!


ゲスト:及川光博 菅原大吉 六角精児

脚本:太田愛
監督:橋本一
コメント   トラックバック (3)
この記事をはてなブックマークに追加

そんな馬鹿な!……三浦九段「許せない」観戦記者小暮克洋と名指し非難 【追記(謝罪)あり】【さらに補足(訂正)あり】

2017-02-08 14:15:36 | 将棋
将棋ソフト使用疑惑騒動で、谷川会長が辞任するなど余波が続いている中、三浦九段の復帰戦(竜王戦・対羽生三冠)も近づきつつある中、昨日、とんでもない記事が飛び込んできた。

===========================================
『「どうしても言いたいことがある」 三浦九段が初めて語った騒動の内幕』『IRONNA』)の一文……

 ………連盟も今回の騒動で大変な被害を被ったと思うんですけど、ただやっぱり悪意を持って、私のことや将棋界全体を苦しめた一部のメディアと一部の棋士、そして私が不正をしているという噂をまき散らし将棋界を無茶苦茶にした観戦記者の小暮克洋氏だけは、許せないという気持ちはありますね。
===========================================




 谷川会長辞任や『将棋世界』誌の経緯説明記事などに対する批判記事を書くつもりだったが、あまりに連盟理事会の呆れる対応や都合の良い理屈が多すぎて、キーボードを打つ手が重くなっていたが……

 小暮氏とは面識がある。
 どちらかと言うと?強面。言葉に強い意志がこもり、文章も同様である。
 将棋(将棋界)のことを熱く語るその言葉の端々に、将棋(将棋界)への熱い思いが感じられた。
 

 今回、渡辺竜王が三浦九段について疑念を持ち、大騒動に発展してしまった。

 人を疑うのは良くないが、行動を見て疑念を持つというのは良くあることではないだろうか。
 竜王が抱いた疑念を連盟の理事に相談したが、そこまでは通常の行為の範囲と考える。

 巷では、渡辺竜王が「“タイトルを剥奪されても構わない”と連盟の常務会(理事会)を脅して、三浦九段を追い落とした」とバッシングを受けているが、
「渡辺竜王の発言“疑念がある棋士と指すつもりはない。タイトルを剥奪(はくだつ)されても構わない”について ~伝達力と読解力~」
 で書いたような渡辺竜王の覚悟を示した言葉だと私は考えている。
 しかし、将棋界のトップタイトル者の発言は大きく、慎重に動くべき理事会が暴走してしまった。
 週刊誌や世間の目を気にしすぎて大局を見誤り、小細工に走ったり、過ちを過ちと認めず、踏みとどまることができなかった。

 竜王も、≪竜王戦開催中にすっぱ抜かれては一大事≫と重大に考え、動きすぎてしまった……

 小暮氏は、渡辺竜王と親交が深く、初期の段階で竜王から相談を受けた小暮氏があれこれ動いたと考えられる。
 その動きがどういうものだったかは知り得ないが、三浦九段が述べたような「悪意を持ってめちゃくちゃにした」のでは決してない!と考える。
 小暮氏が、そんな恣意的な感情で行為を為すことは考えられない!


 渡辺竜王の行為に端を発し三浦九段にとって壊滅的ダメージ、将棋界にとっても大打撃となってしまった。
 しかし、その一番の原因・責任は、将棋連盟理事会(常務会)にあるのだ


 『IRONNA』の記事を読むと、三浦九段と家族は、苦しい…本当に辛い思いをしたと切に伝わってくる。
 その三浦九段だが、谷川会長(前会長)には「感謝している」と述べ、常務会の対応に多少の不満(将棋連盟があのとき「三浦は不正をやってないと信じています」という発表をしてくれていたらと思うことはあります)を述べているが、
「悪意を持って、私のことや将棋界全体を苦しめた一部のメディアと一部の棋士、そして私が不正をしているという噂をまき散らし将棋界を無茶苦茶にした観戦記者の小暮克洋氏だけは、許せないという気持ち」
 と感情を吐露している。

 “一部のメディア”“一部の棋士”に対しても怒りを表しているが、小暮氏だけ実名を挙げたのは、≪“三浦九段は連盟とはうまくやっていきたい”と思っているから≫と勘ぐりたくなる。
 連盟外部の一個人なら反発も少ない。 


 確たる証拠もないのに処分を下したのは、常軌を逸した行為である。(“休場届不提出”という処分理由もおかしい)
 その後の対応も、理事会独自の理屈、第三者委員会の“やむを得ない処置”(まあ、この判断も大いに疑問だが)を“妥当な処置”と歪曲、その後の身分復旧行為も全くの不十分(七番勝負のやり直しは行わず、順位戦も現状維持さえされない)。
 これだけ不誠実な理事会に対してではなく、個人に敵愾心を向けられるのは、私は納得できない。

 

【拙ブログの関連記事】
「将棋連盟には呆れ果ててしまった(三浦九段不正疑惑問題)」
「第三者委員会(三浦九段の将棋ソフト使用疑惑)の調査報告について」
「三浦九段不正疑惑、出場停止問題 “その3 明らかになった連盟の呆れた対応”」
「三浦九段不正疑惑、出場停止問題 “その2 連盟の対応に関する疑問”」
「三浦九段不正疑惑、出場停止問題 “その1 不可解な処分理由”」

「渡辺竜王の発言“疑念がある棋士と指すつもりはない。タイトルを剥奪(はくだつ)されても構わない”について ~伝達力と読解力~」


【追記】
 本文中の「打ち消し線」を入れた部分、また、コメントレスの中で、「小暮氏だけ実名を挙げたのは“恣意的なもの”を感じると、憶測で述べ、三浦九段の人格を傷つけたことを、深くお詫びします。
 申し訳ありませんでした。


【補足(訂正)】
「恣意的」という表現を用いましたが、その意味を誤認していました。
「意図的」と同様の意味だと思っていましたが、「意図的に行う」は「目的や効果を考えて」行為をするという意味を伴うのに対し、「恣意的に行う」は、「思いつき」や「何となく」とか「心のままに」行為をするという場合に用いるようです。(ただ、「好き勝手に物事を解釈する様子」という意味もあるようです。詳しくはこちら

同じ意味だと思い、何となく格好いいので、「恣意的」を用いましたが、逆の意味でした。……カッコ悪……恥ずかしいです。
コメント (24)
この記事をはてなブックマークに追加