英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』 第2話「謎の凍結遺体…犯人への危険な興味」

2016-07-25 19:29:01 | ドラマ・映画
★異常過ぎるぞ
 犯人のケンジは、父・幸三が娘・由美に産ませた子どもで、出生届も出されていなかった。
 ここまでで充分に異常性はあるので、
『愛されたいケンジが、家族を凍らせ理想の家族像として残そうとした』で良いんじゃないのだろうか。
 幸三が子どもを虐待していたのは、ケンジの心を歪める一因として意味があるが、死期を悟った幸三が「ケンジに自分を凍らせろ」と指示したのはやり過ぎだろう。
 兄二人も歪んでいたらしいが、どの程度歪んでいて、ケンジに対する接し方がどうだったのか、ハッキリわからなかった。比奈子は『ケンジにとって兄二人は要らない存在で、実は幸三と由美にだけ愛されたかった』と分析していたが、正直、どうでもいい話だ。『家族みんなに愛されたくて、皆を凍らせた』とした方がスッキリしている。

★殺人願望があるヒロイン
 初回、犯人を精神的に追い込み、「その顔が見たかった」と言い放った比奈子。
 本性を現した犯人が比奈子に襲い掛かろうとした瞬間、東海林が助けに(邪魔しに?)来てしまった。
 今回も同様のパターンとなってしまったが、比奈子がナイフを隠し持っていたことが判明。
 中島が『比奈子の笑顔が意図的に作ったものだ』と指摘されており、雛子の異常性が浮き彫りになってくる。
 こんなキャラのヒロインは勘弁してほしいと言いたい。でも、原作がそうなら、それとして受け止めよう。
 しかし、前回でも述べたが、原作のヒロインのキャラとは大きく改変。これでは全く別のドラマ(小説)である。

★殴り過ぎの東海林
 犯罪(殺人)を憎み、犯人を許せない東海林。
 主義主張は、ヒロインよりは遥かにまとも。
 しかし、殴り過ぎだろう。初回、2話と犯人の生命が心配になる。
 殺人を憎む彼が、殺人に近い暴力を行使しては本末転倒だ。
 ジャニーズの横山君が暴力行為をしては、少年たちに悪影響を及ぼすぞ。
 しかも、割と犯人は平気。これだと、≪あれだけ暴力を振るっても大事には至らないんだ≫と勘違いしてしまうぞ。



【ストーリー】番組サイトより
 空き地で冷凍遺体2体が発見された。解剖の結果、両者は兄弟で、殺害後に冷凍、遺棄されたと判明する。一方、東京拘置所では一人の死刑囚が変死。妙子(原田美枝子)によると、先日留置所で自殺と思われる不審な死を遂げた殺人犯・大友(三浦貴大)と同じケースだという。
 やがて、冷凍遺体遺棄事件を追っていた厚田(渡部篤郎)たちは冷凍設備のある一軒の商店に辿り着く。しかし、比奈子(波瑠)や東海林(横山裕)が現場へ向かうと、3ヶ月前に閉店した店はもぬけの殻。住んでいるはずの父親と3人の子供の姿もない。ところが、裏庭にはなぜか今も動いている大型の冷凍庫があり、ドアを開けると、そこにはテーブルセットの前に座っている老人と女性の冷凍遺体が。遺体は父親の霜川幸三(螢雪次朗)と長女の由美(赤間麻里子)で、先日見つかった冷凍遺体は長男と次男だと判明。子供たちの体にはいずれも古い虐待の跡があり、父親は死後2年間、冷凍庫に入れられていたことが分かる。

 そんななか、比奈子の元に今回の事件をプロファイリングした中島(林遣都)からメールが送られてくる。そこに書かれた犯人像を読んだ東海林は霜川家のことを独自に調べ上げ、比奈子とともに犯人の潜伏先と見られる家へ。しかし、二手に分かれて室内を捜索している最中、東海林は男にスタンガンで襲われ、一方で、男は比奈子の前に姿を現し、自らをケンジ(間宮祥太朗)と名乗る。
 ケンジは、父・幸三の遺体を冷凍庫に入れたのは本人の願いだったと打ち明け、家族がバラバラにならないように兄や姉も凍らせ、愛する家族みんなで暮らすつもりだったと話す。妙子の解剖所見から由美に古い帝王切開の手術痕があることを掴んでいた比奈子は、ケンジが幸三が娘の由美に産ませた子供だったことを見破り、さらにケンジが本当に愛してほしかったのは幸三と由美だけだと指摘する。

 出生届も出されず、由美からも拒絶されたケンジは、家族を凍らせることで理想の家族を完成させたはずだった。 しかし、警察に遺体を回収されたことから、新たに家族を作ることを決意。比奈子を凍らせようとするが、次の瞬間、東海林が駆けつけ、東海林は比奈子の制止も聞かずにケンジを何度も殴りつける。
 一方で、比奈子は東海林の腕に大きな傷跡があることに気付く。厚田によると、5年前、妹を変質者に殺された東海林が単独で犯人を追いかけ、相手に切りつけられたものだという。

 数日後、メールのお礼を言うために中島の元を訪ねた比奈子。すると、中島は比奈子の笑顔が意図的に作ったものだと見破る。さらに、「どうして殺人犯にそれほどの興味を抱いているのか」と尋ねるが、「自分を知りたいからです」と答えた比奈子の手にはナイフが握られていて――。


脚本:古家和尚
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

梅雨明けその後(関東地方の梅雨明けはまだですが)

2016-07-24 23:17:46 | 気象
 19日の「梅雨明けについて」の記事で、梅雨明けのタイプを2「梅雨前線消滅型」としました。その点は間違いなかったと思っています。
 しかし……



 日本列島付近にあった梅雨前線が消滅したのは、大陸からやってきた乾燥した高気圧が梅雨前線の活動を弱め(前線付近の水蒸気量が減った)、前線の南北の温度差もなくなったためであるが、この移動性高気圧は太平洋高気圧と一体化せず、オホーツクの高気圧と一体化してしまった。
 つまり、タイプ2「梅雨前線消滅型」となった後、タイプ4「オホーツク高気圧型」に移行したのである。
 そのため、関東地方は冷たくて湿った北東風が吹き、天気の良くない日が続いた。北陸地方は22日に梅雨が明けたとされたが、実質は18日に明けていたと考えられる。(梅雨明け直後は移動性高気圧、その後、オホーツク高気圧に覆われたため、晴れたが猛暑というほどには気温が上がらなかった。

 気温はともかく、「東北の太平洋側や関東地方はすっきりしない天気が続くが、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州は晴れが続く」という予報が出ていた。土曜日(23日)までは。

 ところが……

 今日になって、25日の予想天気図には日本海に低気圧が……

 それに伴い、週間天気予報も

から

に、様変わりしてしまった。

 しかし、予報官は土曜の予報は忘れたかのように、週間予報を語っていました。

オホーツク高気圧が徐々に南下してくるようなので、関東地方も週の中頃には青空が定着し、梅雨明けした模様と発表されると思います。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

北陸地方の梅雨明けについて

2016-07-22 23:09:19 | 気象
新潟地方気象台は、22日、北陸地方が梅雨明けしたとみられると発表した。北陸地方の梅雨明けは平年に比べて2日早く、去年より3日早い。

【梅雨明けの根拠】
「22日の北陸地方は高気圧に覆われておおむね晴れていて、今後1週間も気圧の谷の影響で雲が広がる日もあるが、おおむね晴れる日が多いと見込まれる」



 ……う~ん………不満。
 18日に九州南部・北部、四国、中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられると発表したが、私はこの時に、北陸も梅雨が明けたと言って良かったと思っていた。
 今回の梅雨明けは、太平洋高気圧が勢力を強めて梅雨前線を押し上げるというタイプではないので、「南北に長い北陸地方は、新潟県が梅雨前線に引っ掛かって“梅雨明け”とは言えない」パターンではない。実際、北陸全体も18日以降も晴れの天気が予想されていた。(19日記事20日記事
 ただ、土曜~日曜(23~24日)に雨が降る可能性が高かったため、“梅雨明け”と言い切れなかったのだろう。

 結局、今日(22日)になって、「梅雨明けしたとみられる」という見解を出した。
 ついでに、土日の天気予報に雨マークを消した。


 納得いかないので、九州~東海まで梅雨明けした18日の前日(17日)からの天気を調べてみた。
17日 日照時間 0.0h 降水量3.0mm 最低気温24.0℃ 最高気温27.1℃
18日 日照時間 7.7h 降水量0.0mm 最低気温22.4℃ 最高気温29.8℃
19日 日照時間10.4h 降水量---mm 最低気温21.0℃ 最高気温30.9℃
20日 日照時間 9.2h 降水量---mm 最低気温21.7℃ 最高気温29.5℃
21日 日照時間 7.5h 降水量---mm 最低気温21.7℃ 最高気温29.4℃
22日 日照時間 6.8h 降水量---mm 最低気温21.1℃ 最高気温29.6℃
 (降水量0mmは1mm未満の雨、---mmは全く降雨なし)
 新潟県もほぼ同様な天気であった。
 なので、「北陸地方も18日に“梅雨明けていた”とみられる」とすべきである。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

女流3題 「その4」

2016-07-22 22:24:05 | 将棋
「その1」「その2」「その3」 の続きです。

3題目(3局目)
第6期リコー杯女流王座戦二次予選
★中澤沙耶女流初段 対 カロリーナ・ステチェンスカ女流3級

 この将棋も昭和の香りがする将棋。
 後手・ステチェンスカ女流3級の4三銀型三間飛車に対し、先手の中澤女流初段が▲4五歩と仕掛けた将棋。
 これを△4五同歩と取ると、▲3三角成△同桂▲2四歩で飛車先を突破されてしまう。なので、△4二飛と仕掛けられた筋に飛車を転回するのが普通(定跡)である。(居飛車も▲3七桂と力を溜めた後、戦機を見極めて▲4四歩
 しかし、ステチェンスカ女流3級は常道を外して、△5五歩と戦線を拡大したのが第1図。
 ▲5五同歩なら一時的ではあるが先手の角筋が止まる。また、▲5五同角なら▲4四歩に△5四銀とかわせるスペースを作ると同時に、角を呼んだ効果でその手が角当たりとなる寸法だ。
 非常に実践的な手法で、アマチュア初段程度の相手には有効な手筋だ。私も、中高生時代にこの手法をよく使用させてもらった。しかし、ある程度の棋力(三段以上)の相手にはあまり通用しなかった記憶がある。本局ははたして……

 第1図(△5五歩)以下、▲5五同角△6三金▲8八角△7四歩と進んだ。

 これも一つの展開だが、ほぼ無条件で1歩を先手に献上しただけのように思える。まあ、この後激しい戦いとなれば1歩損は関係なくなるので、あながち大きなマイナスとは言えない。
 しかし、△5五歩と突き捨てた流れからすると、△6三金では△5四銀▲4四角(▲8八角なら△4五銀)△4二飛と先手が3七に桂を跳ねていない事や、飛車先を突き捨てていない点を突く指し方が“振り飛車”らしいと言える。
なので、先手も△5四銀に▲2四歩△同歩を入れて▲4四角とすべきかもしれない。

 第2図以下は、▲2四歩△同歩▲4四歩△同銀▲4五歩(第3図)と教科書通り攻め、

 そして、△4五同銀▲2四飛△2二歩の受けに▲4四歩と垂らしたのが巧い手だった。


 △4二歩よ利かされるのは、あまりに勝ち味に乏しい(後手の飛車が香車並の機能)ので、△5三金と頑張るが、この手も玉形を弱体化して辛い。
 △5三金以下、▲2三歩~▲2二歩成~▲2三飛成と着実に攻める。


 以下は、図面のみ。

 ステチェンスカ女流3級も、7三に玉を上がったり、守りに打った6三の角を3六に飛び出すなど勝負手を放つが、形勢を動かすには至らない。
 第7図から、飛車交換を恐れず▲6一銀不成とし、△3二飛▲同と△6一銀に▲5二歩成が角筋を通しながら後手玉に迫る好手が決め手となった。

 止む無い△5二同銀に▲6五銀が絶好手で、△同歩に▲8五桂△7二玉▲8二飛△同玉▲7四桂△7一玉▲8二金と投了に追い込んだ(以下△6一玉▲7三桂不成△5一玉▲4二とまでの詰み)。

 後手のステチェンスカ女流3級に、何の工夫も感じられない一局だった。
 悪くなってから考えるのは、プロの将棋ではない。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

梅雨明けについて【補足】

2016-07-20 09:42:14 | 気象
「梅雨明けについて」の補足です。

 今年の梅雨明けは、タイプ2「梅雨前線消滅型」と述べました。その気圧配置の変化をご紹介します。


 18日6時に日本列島の南岸に存在していた梅雨前線が、同日9時には天気図から消えました。(その2,3日前から前線活動は不活発で、曇りがちながら雨はあまり降らなかったようです)
 日本海にやってきた気団が乾燥しているため、前線活動が低下したのだと考えます。


 その後、移動性高気圧がやってきて、徐々に勢力を強めてきました。(18日正午と19日正午の天気図)
 その結果、太平洋側は太平洋高気圧の勢力圏のため、晴れて非常に暑く、蒸し蒸ししていて、日本海側は移動性高気圧によって日本海側はさわやかな暑さという状況になっています。


 今日(20日6時)の天気図と21日21時の予想天気図です。

 現在、北京の南西にある低気圧が東進する兆しがありますが、日本付近の高圧帯の強さによってその動きは変わりそうです。
 今のところ、移動性高気圧、オホーツク高気圧、太平洋高気圧が今後一体となって、ある程度の勢力を保つので、ここ2,3日は晴天が続きそうです。熱帯低気圧も、それほど発達しないようです。
 そのあと、勢力を弱める可能性があり、週明け辺りからは、盛夏の夏空とは趣が違うものになるかもしれません。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

梅雨明けについて

2016-07-19 14:56:36 | 気象
18日昼前、気象庁は、九州南部・北部、四国、中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられると発表しました。

 北陸地方の梅雨明けは、まだのようです。
 福井県はまずまずの天気なのですが、北陸地方は南北に長いので、梅雨明けの判断は難しく、慎重になります。
 ただ、アメダスの日照データを見る限り、新潟県も晴れており、気圧配置も新潟県に雨が降る要素も見当たらないので、梅雨明けが発表されると思います(最近は“宣言”とは言わず、「梅雨明けしたとみられる」と遠慮がち)。

 梅雨明けには、いくつかのパターンがあります。

1.順当型
 太平洋高気圧が充当に勢力を強め、梅雨前線を押し上げる。太平洋高気圧がどっしりと日本を覆うので、安定した夏空が続く。
 “梅雨明け十日”という言葉があるが、梅雨明け後しばらく(約10日間)は、大気の状態も安定し、良く晴れ、積乱雲も発達せず、夕立(にわか雨)も生じない。

 このパターンの場合でも、太平洋高気圧の発達が十分でないと、梅雨前線が北陸や東北地方に留まり、東北・北陸の梅雨明けは遅くなります(大雨の心配も)。
 また、太平洋高気圧の発達が1次的で、梅雨前線が南下して来たり、復活することもある。


2.梅雨前線消滅型
 太平洋高気圧の発達が不完全で、日本列島付近に梅雨前線が存在し続けるが、そのうち、北の大気状態(高気圧)と南の大気状態(高気圧)の差がなくなり、境目(前線)がはっきりしなくなる。
 太平洋高気圧の発達が弱いので、4、5日で前線が復活することも多い。また、高気圧圏内で晴天であっても、大気の状態が不安定なので、にわか雨(ゲリラ豪雨)も起こりやすい。


3.台風牽引型
 太平洋高気圧の発達が十分でなく、梅雨前線を押し上げないのは、“タイプ2”と同じだが、台風が通過する際、梅雨前線も引っ張られて北上する。
 それと同時に、台風が南の空気を引っ張ってくるので、その影響で太平洋高気圧が強くなり、夏空が広がる。
 しかし、順当に太平洋高気圧が強くなったのではないので、長続きしないことが多い。また、晴れても安定した大気状態ではないのも“タイプ2”と同じで、ゲリラ豪雨の発生率が高い。


4.オホーツク高気圧型
 太平洋高気圧が発達せず、オホーツク高気圧が発達する。梅雨前線は太平洋沖に留まり、北上しない。
 そのうち、オホーツク高気圧が徐々に南下し、太平洋高気圧化し夏型の気圧配置となり、梅雨が明ける(梅雨前線ははるか南方に南下するか、消滅)。
 梅雨明け前から晴天が続き、その後もしばらく晴天が続く。もともと、涼しい空気団で、高気圧の軸も北よりなので、猛暑にはならない。水蒸気も少ないので、にわか雨も少ない。
 ただ、本当の太平洋高気圧ではないので、徐々に衰退し、その後は、不安定な天気が続く。


 さて、今年の梅雨明けは“タイプ2”のようだ。
 今のところ、中国大陸生まれの高気圧に北陸以北は覆われるので新潟県も天気は良さそうだ。しかし、北陸・東北の晴天はここ数日だけかも。
 関東地方も高気圧の芯からずれてくるので、今後はスッキリしない天気のようだ。
 高気圧の勢力圏にある西日本は夏空が続きそう。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

【歳時メモ】 待宵草、朝顔、梅雨明け

2016-07-19 13:57:10 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 18日昼前、気象庁は「九州南部・北部、四国、中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
 北陸の梅雨明けはまだのようです。(福井は晴れ模様なのですが)

 待宵草は、1週間ほど前から咲き始めました。
 朝顔も、ちらほら。
 稲の緑色は、今が一番、鮮やかなように感じます。

 今年は、ヒメジョオン、フランスギク、オオキンケイギクがいつもの年より目立たなかったような気がします(もちろん、あちこちで見かけました。“例年より”という意味です)。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

女流3題 「その3」

2016-07-18 12:06:19 | 将棋
「その1」「その2」 の続きです。
(本記事の図面で対局者が「先手」「後手」と表示されていますが、先手は今井奨励会6級、後手は山根女流初段です)

2題目(2局目)
第6期リコー杯女流王座戦二次予選
★今井絢奨励会6級 対 山根ことみ女流初段

 昭和の香りがする居飛車対振り飛車の図。
 先手の今井奨励会6級が▲8七銀と銀冠に組み替えを図ったところ。
 銀冠は強固な囲いだが、この銀を上がった瞬間が金銀3枚がバラバラになり、仕掛けられるのを警戒しなければならない(振飛車側の組み替えも同様)。
 今井奨励会6級は手慣れた戦型なのか、直前の▲8六歩までは考えても2分で通計16分の考慮時間(チェスクロック使用)。そして、この▲8七銀も2分の考慮だった。
 しかし、後手が4四銀型で先手は角が3七にいる状態なので、この瞬間、△3五歩と仕掛けられる危険が大きい。それを2分の考慮で指すとは、よほど経験がある戦型なのか、迂闊なのか……


 山根女流初段は6分半の考慮で△3五歩と仕掛ける。

【以下、中継サイトの解説を引用】=======
6分半以上考えて、△3五歩と仕掛けた。

※局後の感想※
ここで△3五歩が機敏な仕掛けで、山根がペースを握った。対して本譜の▲3五同歩に代えて▲2六飛は、次に▲3五歩と取れるわけではなく後手ペース。山根はここで▲3八飛を本命視しており、以下△3二飛▲7八金△2二角▲2六角△3六歩▲2四歩△同歩▲2八飛△3四飛▲4六歩は、後手に不満はないものの、勝負としてはまだまだの戦いだった。
=========【引用終わり】

 “機敏な仕掛け”と言うより“当然の仕掛け”
 しかし、それで決定的に形勢が離れるという訳ではなく、引用した解説通り、“まだまだの戦い”が続くはずだった。
 ただ、△3五歩に対して、取りあえず▲7八金と締まりたい。△3六歩と取りこまれるが▲2六角で意外と難しい。先手から次に▲3八飛として3六に歩を取り返す手段があり、これがすんなり実現できれば先手が良くなる。
 △2四歩には▲同歩で大丈夫そう。△2二角と引いて△3二飛を用意する手や、△5五歩と戦線拡大する手が有力で、後手ペースになりそうだが、互角に近い戦いが望める。
 ところが……


 7分の考慮で▲3五同歩
 銀冠が完成していても▲3五同歩とは取りにくいはずだが、たった7分の考慮で戦える見通しを立てたのだろうか?

【引用】========
対して7分以上考えて▲3五同歩と応じる。代えて▲2六飛と浮いて銀を進出させない順も、考えられるところだった。

※局後の感想※
この▲3五同歩が躓きの始まり。このあと今井に大きな見落としがあった。
========【引用終わり】


 見落としがあったというが、▲3五同歩と取って△3五銀と進出させる感覚に、大きな疑問を感じる。

 さらに、1分の考慮で▲6五歩
【引用】========
「この手を突いた瞬間に△6五同桂があることに気づきました」(今井)
期待の反撃だったが、△6五同桂と応じられ、傷口を広げる結果となった。
========【引用終わり】




 ここまで通計で26分の考慮。持時間は3時間あり、少なくとも3度は腰を落ち着けて熟考すべき個所があったというのに。
 成立の可能性はあるものの不用意な▲8七銀(2分)。
 将棋の筋としてはあり得ない▲3五同歩(7分)。
 完全な見落としの▲6五歩(1分)。


 第6図以下▲6八飛(9分、悪手)△4六歩▲同歩△3六歩▲2八角△7七桂成▲同金△同角成▲同玉△6五桂(第7図)。

 △6五桂は11時39分の着手。
 このまま昼食休憩に入ったが、今井奨励会6級は食事はまずかっただろう。
 以後は24手指し継がれたが、指してみただけの手順。
コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』 第1話「殺人者への探求心…危ないヒロイン誕生」

2016-07-14 21:33:20 | ドラマ・映画
最近の刑事ドラマは、主人公が異常との境界線にいることが多い。
犯罪現場を前にしたり、犯人と対峙したシーンでの主人公の心理描写が鬱陶しかったり、あっち側(犯罪者側)に行ってしまわないか心配したりとか、疲れてしまう。

(「だったら観なければよい」という突っ込みは、ナシね)


★今回のヒロイン・藤堂比奈子(波瑠)、その特質は?
1.どんなものにも七味唐辛子(長野権産)を掛けて食べる。
2.犯罪(特に異常犯罪)に興味を示す。「興味深い」と呟き、嬉しそうに観察・考察する。
  怒りや悲しみという感情より、興味が占有する。
  「そう、その顔が見たかったの。あなたの人殺しのスイッチが入る瞬間が」という台詞が、決まり文句らしい。

3.過去の犯罪データを暗記している。暗記方法はイラストを描く。
4.起床後に「スイッチオン」、就寝前に「スイッチオフ」と呟く。その様子はアンドロイド。
5.飴玉を口に詰め込まれ斬殺された少女と何らかの関わりがあるらしい。

 2の比奈子の異常な?性格は、原作と異なるようだ(原作を読んだことがある娘からの情報)。
 原作は、かなり普通で“可愛らしい女の子”のイメージで、現場検証でも遺体を見て吐いたらしい。
 原作と多少の設定変更は仕方がないかもしれないが、主人公の性格を変えてしまうのは、如何なものだろうか!


 七味唐辛子好きの件は、ヒロインの本質に深い関係があるらしい(by娘の情報)。
 犯罪データを暗記しているという主人公の特技は、ストーリー展開上、便利過ぎるのでやめてほしい(原作がそうなので仕方がないが、本来、過去の事件と現在の事件の関連を発見するのが難しく、それが脚本の見せ所だと考える)

★東海林刑事(横山裕)について
 5年前、犯罪に遭い非業の死を遂げた家族がいるらしい(父母妹)。
 犯罪を憎み、犯罪者に嫌悪感を持つ。犯罪を興味本位で扱う比奈子に苛立ちを感じる。
 犯人逮捕が最優先(腕の良い情報屋も抱えている)。

 原作では出番が少なく。性格も改変してあるらしい。


 第1話のクライマックスで、犯人を追及し「そう、その顔が見たかったの」という台詞を吐く。
 その後も、精神的に追い詰め、犯人の殺人衝動を煽ったが、東海林が現れ、彼女の思惑は中断されてしまう(犯人逮捕)。
 彼女は何をしたかったのだろうか?(何を見たかったのだろうか?)

 二度書きになるが、主人公は普通の性格にして欲しかった。

【その他の感想】
・東海林の情報屋が有能過ぎ。もう少し、自分で捜査しろよ。煙草を介した“間接キス”が気になる。
・鑑識の三木(斉藤慎二)が、『相棒』の米沢さんとかぶる。「~ですな」という話し方は、完全に意識している。
 三木(みき)は女性名の美樹や美紀などを連想するので、別の名字にして欲しい。(“みき”という女性に、私が深い思い入れがあるわけではありません)


【ストーリー】番組サイトより
 藤堂比奈子(波瑠)は警視庁捜査一課の新人刑事。母親の形見である七味缶を持ち歩き、あらゆるものに振りかけるので、周囲からは変わり者扱いされている。

 ある日、捜査一課に宮原秋雄(清水優)という男が遺体で発見されたと連絡が入る。名前を聞いた比奈子は即座に、男に強制わいせつ容疑など過去3度の検挙歴があると報告。上司の厚田巌夫(渡部篤郎)は驚くが、実は、比奈子の頭の中には過去10年に都内で発生した未解決事件と性犯罪の容疑者リストがすべて入っているのだ。
 驚異的な記憶力を買われ、先輩刑事の東海林泰久(横山裕)や倉島敬一郎(要潤)と初めて現場を訪れた比奈子。そこには下半身を切り刻まれた無残な遺体が横たわり、その状況は3年前に起きた女子高生殺害事件とそっくり。しかも宮原は、当時、事件の容疑者として警察がマークしていた人物だった。また、現場にあった宮原のスマートフォンには、宮原が何者かに襲撃されていると思われる凄惨な映像が残されていた。

 後日、過去に宮原に襲われた被害者に聞き込みをしていた比奈子は、とある家で心療内科医の中島保(林遣都)に出くわす。さらに、その家に住んでいた被害者の宇田川早苗(柏原優美)は結婚が決まっていたにも関わらず3か月前に自 殺、原因は宮原による嫌がらせだったことが分かる。
 同じ頃、遺体の解剖結果も明らかになる。監察医の石上妙子(原田美枝子)によると、見立て通り、宮原の傷は3年前の女子高生の遺体とすべて一致。しかし、それらは宮原本人が自らつけたものだという。つまり、宮原の死は自 殺ということになるが、厚田はどうも腑に落ちない。そんななか、例の宮原の死に際の映像がネット上に流出していることが判明。どうやら、宮原のスマートフォンには、録画映像が投稿サイトに自動送信されるよう、違法なアプリが入っていたらしい。するとその矢先、今度は公園で女性の他殺体が発見される。しかも被害者は、比奈子の同期・鈴木仁美(篠田麻里子)巡査。宮原の事件と同様、仁美の殺害映像も流出し、警察が犯人捜しに躍起になるなか、鑑識の調べで、宮原に違法アプリを送りつけたのは、自 殺した早苗の元婚約者で、ソフトウェア開発会社に勤める斉藤文隆(山中崇)だと分かる。しかし斉藤は、宮原への復讐を目論む人物から、宮原の悪行が晒されるソフトを開発するよう依頼されただけだと供述し、謎は深まるばかり。

 そんななか、比奈子は仁美の殺害現場で中島と再会し、ひょんなことから、育児放棄された子供と犯罪の関係性についての話へ。そして、育児放棄した母親を撲殺した少年の映像を見た比奈子は、そこに映っている少年・大友翔こそが、仁美を殺害した犯人だと気付く。なぜなら、事件当日、仁美は殺された大友の母親と同じ香水をつけていて、現場には幼い頃の大友が一人寂しく過ごした部屋と同じ、裸電球が。その2つの要因こそが、大友が殺人の衝動に駆られるスイッチだと考えた比奈子は、自らも人殺しのスイッチが入る瞬間を見ようと、青年に成長した大友(三浦貴大)呼び出す。すると案の定、スイッチが入った大友は鉄パイプを持って比奈子に襲い掛かってくるが、間一髪のところで東海林が助けに入り、大友は駆け付けた厚田らによって逮捕される。しかしその数日後、大友は留置場で自ら頭を砕き、死亡してしまう――。

脚本:古家和尚
コメント (2)   トラックバック (1)
この記事をはてなブックマークに追加

白鵬の凶悪技(かち上げ)

2016-07-13 20:54:53 | スポーツ
白鵬の立ち合いの危険性については、以前も指摘したことがあった(「もはや格闘技……白鵬の立ち合い」)が、今日の一番でも炸裂した。もはや“暴行”と言っていいのではないだろうか。

(現在のPCにビデオキャプチャー機能がないので、スマートフォンでテレビ画像を撮ったモノを使用しています。画像が粗いのは、ご容赦ください)
 まず、相手の顔の前を左手でスイング(これが、張り手として頬やこめかみを打つこともある)。

 これが顔面にヒットする必要はない。当たらなくとも、その動きが目くらましとなり、第2段(本弾)のカチアゲが効果的になる。(ヒットすれば、更に効果的になるが)




 相手は張り手の気配を感じ、頭を下げ白鵬にぶつかろうとする(張り手の気配を感じなくても、頭を下げてぶつかる)が、その顔面を目がけて、白鵬の二の腕が始動する。
 そして、狙いすましたように白鵬の二の腕が顔面に炸裂。さらに、肩から腕まで全体を使って相手の顔面を突き上げる。一番硬い肘は使用しないが、一種のラリアートのような技(逆バージョン?)で、破壊力は抜群。

 逆サイドからの画像。







 白鵬は勝利を誇るが………
 被害者の栃煌山は………


 栃煌山は、「猫だまし」をされたり、変化技を食らったりと、いつも酷い目に合っているような気がする。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加