英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『小さな巨人』 最終話

2017-06-19 15:52:23 | ドラマ・映画
(【参照】「第1話~第8話までの感想」

最終回・拡大版であったが、ふたりの“顔芸”しか印象に残っていない………

「17年間、あなたが必死に守り続けたモノが表に出れば、警察組織は崩壊することになる。
 それを止める為に、あなたは江口警部(ユースケ・サンタマリア)を殺害した!
 …………これがこの事件の真相です
「いい子にして黙って聞いていればっ…よくもそんなことが言えたもんだなあ。
 おまぇ冗談では済まされんぞ。
 おまえはそのくだらん戯言で捜査一課長たる私を愚弄したんだ。
 おまえは絶対に許されないことを口にしたんだぁっ!
絶対に許されないことをしたのはあなたでしょう!
 あなたは常日頃から仰っていました。
 “どんな理由であろうと、殺人だけは絶対に見逃すことは出来ない”
 そう言っていたあなた自身が、殺人を犯していたんだ!
 この罪は裁かなくてはなりません。
 江口警部を殺害したことをお認めになられま…」
「認めない!絶対に認めないいいっ!
 おまえは何にもわかっていない。
 確かにペンのキャップを取りに行ったことだけは認めてやる。
 だがそれは私が犯人だからではない。一警察官だからだぁ。
 ……500%の…500%確信を持って言ってやるっ“私は犯人ではない”
 証拠はこれだぁ!どけっ!」

(机の所まで行き、引き出しを開け、キャップが嵌ったペンを放り投げる)
「キャップは、この中に、あ り ま し たっ!」


最後は小学生の口喧嘩……


悪い奴だが三笠所長(春風亭昇太)の主張する“100%の証拠”どころか、状況証拠からの推論による糾弾を繰り返す香坂(長谷川博己)
・≪ペンのキャップを探していた≫という事実だけ(その後の検査では、誰の指紋も検出されず)
・たとえ、小野田(香川照之)のペンのキャップだったとしても、殺害の証拠とはならない(現場にいた証拠になるのかさえ疑問。誰かが持ち込んだという可能性もある)

……それなのに
「絶対に許されないこと(殺人)をしたのはあなたでしょう!」と糾弾。
 小野田が殺害に関与していないと判明したあと、「非礼はお詫びします」と一言だけ(辞職願は出したが)

「おまえは絶対に許されないことを口にしたんだぁっ!」と叫んだ小野田も、その件には触れず……


 ≪ペンのキャップの持ち主が小野田ではないらしい。では、いったい誰の?≫と、悪びれた様子もなく肩を揺らして廊下を歩く香坂・山田(岡田将生)コンビ。
 今度は、早明学園の金崎(和田アキ子)に当たりをつけ、金崎・富永(梅沢富美男)コンビを糾弾!

「捜査員の先頭に立って、国民の安全を守るべき立場だったはず。
 だが、あなたが守ったのは組織だった。
 警察官としての使命に背を向けた本当の裏切者はあなただったんだぁ!
「香坂、言いたいことはそれだけか?
 おまえの言っていることはただの仮説だ。
 証拠謎ない。残念だったな。香坂」
「いや、まだ終わっちゃいない。
 私はあなたとは違うんだ。最後まで警察官として正義を貫き、生きてみせます。
 必ず、ここに証拠を持って参ります


え?証拠はないの?
それで、ここまで糾弾したの?
………

 私が隣にいた山田だったら、絶対、言葉↑に出すぞ! (山田君、格好つけて出した『辞職願』も瞬殺で破られるし……)

 その後、得意の内通者の逆用し、富永のもう一機の携帯電話の存在を突き止める。(富永専務の携帯電話が2機あったというのは、少し卑怯)




最終決戦は、香坂がレコーダーを駆使し“眼力勝負”に持ち込み、
“捜査一課長の正義”をチラつかせ、17年前の殺人の証拠品(裏帳簿の切れ端)を奪取

(詳細は省略)


 結局、小野田は視聴者を惑わすだけのキャラ
 悪事は働きはせず、組織や自分の為に立ち位置を変える人物だった。しかし、そういう人物として描いたわけではなく、脚本家(制作サイド)が「視聴者を惑わせ、香坂を右往左往させる」為のキャラであった。
 “一課長の正義”を振りかざしていたが、冤罪についてはほぼスルー。香坂が揺さぶらなかったら、金崎の殺人を見逃し、無実の横沢を殺人犯として起訴し、冤罪を作ってしまっていたというのに。

 

★その他の感想
1.不思議な裏帳簿
 切れ端自体は殺害の重要証拠ではあったが、贈収賄・癒着などの決定的な証拠であったのだろうか?
 香坂の父の名が書かれていたが、それは虚偽の記載。これで証拠になるのだろうか?
 さらに、香坂父は寄付者となっていたが、収賄したのならともかく、寄付するのはそれほど問題なのだろうか?(公務員法に触れる?)
 香坂は、父親が大金を所持していたかを母親に訊ねていたので、「寄付者」というのはおかしい。

2.もやもやした決着
 17年前の殺人は公にされず、富永はお咎めなし。
 続編でも考えているのだろうか?

3.普通の刑事ドラマのほうが良かったのに
 なまじ“敵は味方の振りをする”とか“香坂対一課長”に拘ったため、とんでもない喜劇(顔芸)になってしまった。
 たとえば、クレーン車を使って江口刑事を殺害した際、かなりの衝撃と轟音が生じた。今回の再現シーンや、以前に金崎理事長を問い詰めた時にも取り上げ、金崎を追及する足掛かりになった。
 その時は横槍が入り、有耶無耶になってしまったが、そういった捜査や推理をメーンにした方が面白かった。
 最後に、≪警察官を守る法律はない≫と言っていたが、そう言えば、一番最初にそんなことを言っていたっけ?
 でも、冤罪事件が起きる寸前だったし、17年前の殺人を見逃すなどのことを考えると、≪警察官を守る法律はない。闘うのみだ≫で締められても、まったく共感できなかった。

 


【ストーリー】番組サイトより
 元捜査二課の刑事・江口(ユースケ・サンタマリア)が殺害された事件の真相究明に努めていた香坂(長谷川博己)ら豊洲署員たちであったが、事件の鍵を握る横沢裕一(井上芳雄)の身柄と早明学園の裏帳簿を小野田捜査一課長(香川照之)率いる捜査一課に奪われてしまった。

 香坂は、この事件と17年前の事件に関係していると疑う小野田を問い詰めると、17年前に金崎玲子(和田アキ子)から賄賂を受け取り、裏帳簿に名前を記されているのは父親の敦史(木場勝己)だと打ち明けられる。
 愕然とする中、留置場に入れられ、山田(岡田将生)も逮捕されてしまう絶体絶命の状況に追い込まれる。

 だが、藤倉(駿河太郎)が、事件の夜に富永専務(梅沢富美男)が電話をしていた相手を調べ上げると…。

脚本:丑尾健太郎 全話
   成瀬活雄  6話~10話(最終話)
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『警視庁・捜査一課長 season2』 第1話~第9話 感想

2017-06-15 22:31:54 | ドラマ・映画
このドラマ、かなり多くの“お約束事”……今風に言えば“ルーティン”が存在している。
そんなルーティンを楽しむ刑事ドラマである(人が命を落とす題材なので、“楽しむ”は不謹慎ですが、ご容赦を)
今夜放送の第9話の中から、順に拾い上げて行こう。


1.ティリリリリリ…捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)がスマホに出て
 「何?巣鴨地蔵のそばで、若い女性が……わかった、すぐ臨場する」(「やっちまったなあ」と(クールポコを思い出す私は変?)

2.遺体発見現場での種々のやり取り
・小山田大介(金田明夫)の状況説明
・平井真琴(斉藤由貴)の遺体のファッションチェック
・刑部公平(田中圭)のデート情報
・天笠一馬(鈴木裕樹)の聞き込み情報……第1シリーズの運転担当刑事から刑事に出世したが、役柄的には降格?
・武藤広樹(矢野浩二)鑑識官の薀蓄
・今時情報に疎い小山田が、真琴や刑部にからかわれた挙句「頭の片隅に…」の台詞を吐く

3.初回捜査会議
・田端力(矢柴俊博)管理官の進行による事件分析……ややきざな手振りで解説。この田端さん、大抵、これ以後出番なしだが、今回は珍しく再登場
この田端さん、大抵、これ以後出番なし
・「生を断たれた被害者の無念を胸に、一刻も早く真相を突き止め、必ず、星を挙げるっ!」と一課長の檄
・今回は真面目に会議に出ていた真琴だが、一課長の檄が始まる矢先、それを無視して捜査に向かう奔放さを発揮。会議をすっぽかすこともある。
   ………観察力や洞察力に優れ、勘も鋭く、事件の核心に的確に迫る

4.捜査中盤
・訳が分かりにくい笹川刑事部長(本田博太郎)の叱咤激励
・刑部の独自捜査で事件解明の軽いヒント(刑部が運転する車内での会話)
・何気ない大岩夫婦の会話(これもヒントとなる)
・「大福(真琴のあだ名)に大福の差し入れだ」(大岩の差し入れ)

5.大捜索
・“見つけの山さん”が奮闘・活躍

6.事件解決
・大抵、CM明けはフェイクの容疑者のアップ

7.夫婦の団らん
・亡くなった娘を偲びながら、しみじみ(飼い猫がほのぼの感を加味)

【脚本】
安井国穂(第1話、第2話)
田辺満 (第3話、第5話)
原田純一(第4話、第6話)
入江信吾(第7話)
岡田道尚(第8話)
吉田真侑子(第9話)
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『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』 第1話~第8話 感想

2017-06-13 16:21:43 | ドラマ・映画
原作 - 太田紫織 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』
脚本 - 山岡潤平、武井彩

2012年に書籍投稿コミュニティ『E★エブリスタ』に掲載されたWEB小説。同年、『E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門』(角川書店)優秀賞を受賞し、2013年2月23日に角川文庫より書籍化された。第2巻以降は書き下ろしで、既刊11巻が刊行されている(2017年3月現在)。
2015年2月24日にアニメ化が告知され[4]、同年5月15日にテレビアニメであることが発表された。同年10月より12月まで放送された。また、漫画版(作画:水口十)が『ヤングエース』(KADOKAWA)にて2015年8月号から連載されている。

 館脇 正太郎(たてわき しょうたろう) 声 - 梶裕貴 / 榎木淳弥
本作の語り部。旭川市在住の高校生で、平凡ながらもそれなりに真面目な人生を過ごしていると自負している。ある切っ掛けで櫻子と知人となり、以来彼女に振り回されながらも事件解決に協力するようになる。母はアパート経営を務めており、父は早くに亡くしている。
 九条 櫻子(くじょう さくらこ) 声 - 小清水亜美 / 伊藤静
旭川に古くから建っているモダンな白い屋敷に邸を構える、20代半ばの女性。地域では地主として有名な九条家の出身ながら『骨』に対して強い執着を持ち、拾った死骸を材料に骨格標本を作る趣味の持ち主。標本士としての資格を持ち、このノウハウから素人ながら検死に関する知識も持ち合わせている。過去にまだ幼かった弟を亡くしている。
【ウィキペディアより】


 原作未読。
 正太郎視点で語られているらしい。主人公の傍らの存在(『シャーロックホームズ』のワトソンが代表例)が語り部にした方が、主人公の長所やミステリアス性が高くなり、より魅力的になる。
 ドラマにおいても、正太郎(藤ヶ谷太輔)視点で、ストーリーが展開されている(よく考えると、このパターンが主流かも)。ただ、正太郎、櫻子ともに原作より年齢が高い設定になっている。


主人公・櫻子
プロの“ドS”標本士。三度の飯より「骨」を愛している。裕福な家庭で育った典型的なお嬢様で、外見は美しいが、口調は男勝りで乱暴。空気が読めないところがあり、他人の目や周囲にどう思われるかなど一切気にせず、歯に衣着せないきわどい発言で周りをドン引きさせることも。正太郎のことを「少年」と呼び、自らの思うがままにこれでもかとういうほど振り回し、共に行動することを強いる。……【番組サイトより】

 演じるのは観月ありさで、上記の設定にはぴったりの女優。
 しかし、初回の印象では、≪またいつものキャラだな≫……他人の思いはお構いなしに、自分の思う通りに行動する、言わば、“ゴーイング(強引ぐ)マイウエイ”。最近、観月ありさの定番キャラかと思った。
 ところが、第2話以降、櫻子がそれだけのキャラではないことがわかってきた。
 確かに、物事を冷静に的確にとらえ、不合理な行為を否定してしまう。なので、一見、冷徹なイメージを抱いてしまうが、結局、正太郎の要求を引き受ける。スイーツや骨の興味に釣られている面もあるが、どちらかというとそれらを口実にして動いているように思える。
 実は、気持ちや命を大切に思う、人情に篤い人物である。

 一言で言えば、“ツンデレ”で、魅力的。それが、観月ありさに実にマッチしていて素敵である。

 ストーリーも緻密で起伏に富んでいて面白い。骨となってしまった人物や関係者の心の機微を十分に掘り下げており、主人公のタイプは違うが『臨場』(原作:横山秀夫、主演:内野聖陽)と通じるものがある。

 個人的には、今クールのドラマの中では最も面白いと思っている。しかし、視聴率は4%台……

マイナス要素
・第3話で櫻子に絡んできた高校生が、精神的に幼すぎた
・磯崎(上川隆也)の元教え子の3人の行動や心情は理解し難かった
・上川隆也の無駄遣い感が強い
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『貴族探偵』 第1話~第8話 感想

2017-06-12 17:31:12 | ドラマ・映画
原作 - 麻耶雄嵩 『貴族探偵』『貴族探偵対女探偵』(集英社文庫)
脚本 - 黒岩勉

 劇中最後に
「ありえないことがいっぱいのファンタジードラマですので
 適度にツッコミながらお楽しみください」


とあるので、トリックや展開などに突っ込みを入れても仕方がないのかもしれない。

 しかし、ありえないことに目を瞑っても、楽しめないのは困ったものである。

1.主人公に魅力を感じない
 ストーリー展開的には高徳愛香(武井咲)のようにも思えるが、タイトルやオープニングやホームページを観ると、貴族探偵(相葉雅紀)であるらしい。(原作では、高徳愛香は『貴族探偵対女探偵』のみの登場)
 どんなキャラかというと……
「 主人公は年齢、家族、学歴、住所、さらに本名までも不明。己のことを貴族と名乗り、探偵を趣味にしている青年です。物語では「貴族」「主」「御前」という呼び名しか登場しません。働いている様子はなく、身なりは常に瀟洒、言動は紳士的でレディーファーストを心がけ、一方で貴族であるという自覚を強く持ち、権威に頓着することがなく常に泰然としています。事件に出会った際には警察の上層部に働きかけ、現場を指揮する鼻形雷雨という刑事もしぶしぶ認める形で、事件解決に関わっていきます。
 それでは貴族のお手並み拝見だ…そう誰もが思ったところ、なんと捜査、推理をするのは彼を取り巻く召使たち。「推理などという雑事は、使用人に任せておけばいいんですよ」と言い放ち、事件関係者の女性と会話を楽しみ、遊びに興じている貴族にあっけにとられる周囲を尻目に、貴族へ絶対的な忠誠心を持つ、山本という執事、田中というメイド、佐藤という運転手の3人が現場分析、証拠集めなど捜査へと動き始めます。
 そんな、破天荒な貴族たちと偶然に、かつ頻繁に同じ事件に居合わせ、貴族たちと競う形で謎に向き合うのが探偵の高徳愛香。喜多見切子という女性探偵を師匠と仰ぎ、彼女に憧れて探偵になった愛香は駆け出しの新米ながら、探偵という職業に人一倍の誇りと信念を持っています。そのため貴族のやり方には反感しかなく、貴族よりも先に謎を解こうと現場を奔走し、推理を積み重ねていきます。
いずれも見たこともないほど個性的で強烈にインパクトのある登場人物たちが織りなす物語は、ファンタジックでどこかコメディな部分も。しかし、事件のトリック、謎解きは常人の想像を越える極上の本格ミステリー。さらに、謎だらけの貴族は実は深い洞察を持って動いており、最初は「こいつは何なんだ!」という衝撃を受けるも、ドラマを見ていくうちに「もっと貴族のことを知りたい!」と魅了されることは間違いなし。
“主人公が推理をしない”前代未聞のミステリードラマは、一瞬も飽きることのない唯一無二のエンターテインメントとなります」


………ちっとも魅了されないぞ!
 相葉君も頑張っているが、単に“尊大で何もしない奴”という印象しかない。相葉君と“貴族探偵”のキャラがマッチしていないのが致命的だ。
 ドラマでは愛香が「本当は最初から分かっていたのでは?」と、また、使用人たちも「旦那様に仕えることは、この上もない喜びです」とフォローしているが、「使用人は道具である」とか愛香を見下し蔑み過ぎで、悪印象が強い。好印象を与えるような描写がほとんど皆無というのも、相葉君も気の毒だ。

2.証拠もないのに、推理だけで糾弾するのはやめて欲しい
 毎回、同じ轍を踏む愛香。
 刑事モノ、探偵モノで、“証拠”を提示するのは必須要項。証拠もないのに得意気に推理を披露するシーンを見せられるのは辛い

3.使用人たちのミスキャストでの再現ドラマは分かりにくい

4.喜多見切子(井川遥)と愛香とのおしゃべりシーン(愛香の想像)は不要

5.韮山 瞳(上原多香子)の変な髪型(キノコ頭)は意味があったのか?



 玉村依子(木南晴夏)は面白いキャラだ。
 鼻形雷雨(生瀬勝久)は、生瀬さんが演じる変な刑事にしては、意外とまとも(真面目)。『トリック』の矢部謙三のような“かき回しキャラ”だと、このドラマではストレスが溜まりそう。
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『フランケンシュタインの恋』 第1話~第7話 感想

2017-06-07 20:44:22 | ドラマ・映画
 フランケンシュタインこと深志研・仮名(綾野剛)のキャラ設定が疑問。
 ≪ピュアな怪物が、人間界でやってきて騒動を巻き起こす≫というのは面白いのだが……
 「ラジオを通じて意思の疎通は何とかできる」「飲み込みが早く、インターネットもこなしてしまう」というご都合主義は許容するにしても、≪人間社会に入って心的傷を負い、菌をまき散らしてしまう≫というマイナス面ばかり見せられると辟易してしまう。
 稲庭(柳楽優弥)は基本的には“いい奴”なのだが、ヒロイン・津軽継実(二階堂ふみ)を思う気持ちから、研をラジオの世界へ引き入れてしまうのは理解できるとして、そのヒロイン・継実のモヤモヤ振りにイラつきを感じてしまう。
 研を人間界に引き込んだのに、自身が難病を抱えているせいもあるが、研をほとんどフォローをせず、見てるだけ。

 ≪ピュアなフランケンに周囲が振り回される≫とか、≪実直なフランケンに、周囲が感化され前向きになる≫とか、陽性なドラマを期待したが、残念。………【脚本】大森寿美男氏

★毒毒コンビに嫌悪感
十勝みのる(山内圭哉)……ラジオ番組のパーソナリティ
 彼の主張は、ある意味正論だが、その発する源は、≪自分中心に周囲を動かしたい≫という自分本位さ。
大宮リリエ(水沢エレナ)……ラジオ番組のアシスタントパーソナリティ。
 人当たりは良いが、計算高く、腹黒い。自分の思い通りに、十勝やスタッフを巧みに誘導する。

★(ヒロインと同様に)よく分からない天草純平
天草純平(新井浩文)……ラジオ番組のレポーター
 最初は純粋に自分のコーナーでリスナーの相談に乗っていたが、研がコーナーに出演するようになってからは、番組制作サイドの人間にシフト。


☆面白かったシーン
 「深志 研」と紹介された稲庭恵治郎(光石研)が、「高倉健さんの“健”さんか?」と尋ね、「研究の“研”」と説明を受けた際
「研究の“研”?……こぶしの“拳”でも、謙虚の“謙”でもなく、研究の“研”。………それは…“ケンさん”の中でも、一番、位の低い“ケンさん”じゃないか……ふっふっふっ」
   ………………光石“研”……自虐ネタ。

 あと、研が『天草に訊け』のコーナーで、コンビニ店員を体験し、クレーマーの客を撃退したシーンも面白かった。
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『警視庁捜査一課9係 season12』(2017年) 感想 【追記あり】

2017-06-07 17:19:52 | ドラマ・映画
渡瀬恒彦さん(加納倫太郎)の抜けた穴は大きい………

①倫太郎の役回り(……事件の真相に迫るミソの部分に絡み、犯人を追及)も、浅輪(井ノ原快彦)が担うことになり、浅輪がスーパーキャラになってしまった。
②倫太郎が抜けたのでキャラが足りなくなり、黛優之介(竹中直人)を動員。しかし、法医学者で早瀬川真澄(原沙知絵)とかぶってしまう。がそのため、早瀬川は刑事みたいに捜査に加わったり、狙われて意識不明になったりと、とばっちりを受けている。黛の立ち位置も微妙で、冴えない。
③倫太郎親子の絡みが難しくなった為か、石川倫子(中越典子)が再び、パリへ。
 シリーズ当初から、倫太郎との確執や、浅輪との恋愛が不安定で、倫子の職業や職場もふらふら。結局、倫子の花嫁姿を倫太郎が見守ることは叶わなかった。



 小宮山志保(羽田美智子)&村瀬健吾(津田寛治)コンビ、青柳靖(吹越満)&矢沢英明(田口浩正)、倫太郎&浅輪コンビが、それぞれ別角度から捜査し、真相に近づいていくドラマ構造で、そのバランスが絶妙だったが、倫太郎が抜けた為、ドラマが構築しにくくなっている。単に、脚本家が消耗しているだけかもしれない。かなり、強引な犯行設定(動機や人物関係)も目立つ。
 その中でも、第2話が酷かった。
 犯人に嫌疑が掛からないようにするため、被害者・夫のエンジ色のコートを着てプールにうつ伏せで浮かび、それを黛に目撃させて、犯行が大学で行われたように偽装したのだが、いくら習慣でプールが見える位置で鍛錬をするとは言え、そう都合よく目撃するとは限らない。
 そもそも、プールに入るところを観られたら駄目なので、それより前にうつ伏せで浮かんでいなければならない。さらに、運よく、目撃されたとしても、それが確認することは不可能。
 「ぷはー」と顔を上げたところを目撃されるという間抜けなシーンが発生してしまう可能性大。
 さらに、プールの近くで第三者が目撃してしまう可能性も低くはない。
       …………杜撰すぎる。

 被害者のアテモヤへの執着心も異常過ぎ!

 脚本は深沢正樹氏
 土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官 (16)」で要注意脚本家の候補の仲間入りを果たしたが、今回、“候補”が取れ、要注意脚本家に昇格!

 本日の最終話は、要注意脚本家の真部千晶氏。果たして……(【追記・その2】へ)


【追記】
 第8話……浅輪は次の公衆電話BOXに急行しなければならないのに、犯人や小宮山らと話し込んでいたのは、変。

【追記・その2…最終話の感想】
 真部千晶氏にしては、普通だった(最終話としては、普通過ぎ)
 「死んだ後も、苦しめ」という気持ちはわかる。志保が詫びたように、殺人者の凶悪な長峰(稲荷卓央)を逮捕できず野放しにした警察が悪いよね。
 ビルの所有者・正川(不破万作)が犯人だったというのは、『9係』らしい落としどころ。でも、≪スプリンクラーを作動させ、水浸しにして、長峰を追い出そうとした≫というのは、どうなのだろう?他に良いや方法があっただろう。それに、室外から火をつけたら、ビルそのものが燃えてしまうだろう。

 警視総監(里見浩太朗)に呼び出された9係だったが、倫太郎が不在でも、何も相談されることがなかったことに対し、「寂しかったぜ」(笑)
 結局、倫太郎の現況には触れられなかった……
 一応、ふらふら娘・倫子は浅輪の下へ。
 倫太郎かららしい電話を浅輪が受け、笑顔に。………ここで、『完』の文字を出してほしかった。
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『小さな巨人』 第1話~第8話までの感想

2017-06-06 20:43:21 | ドラマ・映画
 ドラマの造りが『半沢直樹』や『下町ロケット』と似ているなあと思ったら、プロデューサーが伊與田英徳氏と飯田和孝氏のコンビだった(『下町ロケット』だけ伊與田英徳氏と川嶋龍太郎氏のコンビ)。
 さらに、両作で脚本を担当していた八津弘幸氏が脚本協力(『下町ロケット』八津氏の他に稲葉一広氏も脚本)。『半沢直樹』『下町ロケット』の演出を担当していた福澤克雄氏、棚澤孝義氏、田中健太氏のうち、福澤克雄氏が監修、田中健太氏も演出を担当している。

 そんなわけで、「1話のうち最初に難題が持ち上がり、へこたれずにかき分けて解決にこぎつけたかと思ったところで、どんでん返しで突き落とし、次回へつなげる」という構成は、『半沢直樹』『下町ロケット』を彷彿させる………しかし、全く“似て非なるもの”であった。
(原作は丑尾健太郎なく、TBS独自の製作で、脚本は丑尾健太郎氏、成瀬活雄氏)

 出世の階段を踏み外してしまった主人公が、絶対的な階級社会の警察組織の中で、奮闘し証拠をつかみ、正義を貫く姿には共感できるが、前二作のほどの熱さも感じられない。それに、後出しジャンケン的などんでん返しが多い。
 また、謳い文句の「敵は味方の振りをする」という登場人物の疑心暗鬼的な人間関係の微妙なアヤも、裏切りありきの大味なストーリーだ。

 特に、見せ場であるはずの、対峙(対決)シーンがコントにしか思えない

 例えば、第7話
「適当な証拠だけで疑うことなど許されない。100%の証拠でも足りない。200%の覚悟というモノが必要だ!」
「では、それがあれば、動いてくださるのですね…………その覚悟を、必ず持って参ります」
                  ・
                  ・
                  ・
「あらゆる可能性を考えた結果、この仮説以外に有り得ないんです」
「それでも仮説は仮説に過ぎん。アリバイがないというだけで、富永専務がやったという証拠にはならない」
「その仮説を立証するために、富永専務本人を任意で引っ張る許可をいただきたいんです。
 富永専務は嘘をついています。一課長もそれはお分かりのはずです。
 確かに100%となる証拠はありません。ですが、200%の覚悟はありますっ!
 あとは、一課長御自身の覚悟です」

「よしっ………“200%の覚悟”があるとは、よく言った。
 知ってると思うが、200という数字は100の2倍だぞ、分かっているか?」
「分かっています」
「では、その200だという根拠は!」
「…………私の勘です」(真顔で)
バーン(静かな効果音)……ぱ~ら~ら~らら、ぱ~ん♪♪

「わかった。おまえの200%の勘とやらに、今回だけは懸けてやる。
 富永拓三を任意同行で引っ張るっ!」


「100%の証拠」は支持するが、「200%の覚悟」は精神論でしかなく、その根拠が「勘」とは!……
………よく吹き出さないで、真顔で演技できるものである。感心。
(第8話では、“300%、クロだ!”という台詞も飛び出した)


 香坂(長谷川博己)たちが、捜査一課に捜査の詰めで出し抜かれるシーンが頻出するが、“こいつら、馬鹿なんじゃないか?”と思ってしまうことも多い。  
 


 それに、何と言っても、香川照之の大袈裟な芝居にはついていけない。
 時々豹変する岡田将生の悪人顔は笑える。
 安田顕も一部と二部で変わり過ぎだろ。
 佐々木希、駿河太郎、春風亭昇太の演技力には疑問符。


 今となってはどうでもいい疑問だが、第一部で小野田(香川照之)と中田社長(桂文枝)が密会(ニアミス)した状況は、どう解釈すればいいのだろうか?
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自己満足

2017-06-03 13:05:41 | 日記
 今日のお昼前、山間部の街道のセンターライン付近で、小鳥がもがいていた。
 車を脇に停めて近づくと、スズメより少し小さめで、緑の筋がある野鳥であった。おそらく、車に撥ねられたのだろう。平衡感覚を失っているのか、頭を地面につけてもがいている。
 そっと手ですくうが、抵抗はしない。ちゃんとした姿勢は保てなくて、やや斜めを向いている。元気はある。
 このままにしておくのは、車に引かれてしまうので、道路わきの山べたに置くが、じっとしたまま動かない。
 放置して帰りかけたが、思い直して動物病院に連れて行くことにした。
 
 動物病院に行って受付で事情を話すと、保護した時間と場所、私の名前を尋ねられた。
 暫く待ったあと、診察。

 やはり、車に撥ねれれたようで、肩の骨が折れており、もう一方の肩のあたりも外傷が見られるとのこと。

「この鳥はもう飛べません。ペットならそれでもいいのですが(飼い主からエサを貰える)、野生動物の場合、致命的です。野生動物は法律で飼うことは出来ません。
 残念ですが、安楽死させることになります。あとはこちらで(処置)します」


 ≪治せないのか≫と思ったが、獣医さんもつらいだろう。

 あのまま山べたに放置した方が良かったのではないか……
 停車して近づいた時、もう1羽近くにいたような気がした。
 怪我が悪化したり、蛇などに襲われてしまうかもしれないが、あの場所に置いておくべきだった。家族や彼女がいたかもしれない。治癒する可能性もないとは言い切れない…


 余計なお世話、自己満足の行為だったのかもしれない……… 
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【ご報告】と【歳時メモ】 フランスギク、アヤメが最盛期。春紫菀(ハルジオン)から姫女苑(ヒメジョオン)へ。追いかけるオオキンケイギク。

2017-05-25 15:20:03 | 歳時メモ
2月辺りからブログをさぼっていましたが、来月から復帰できそうです。
以前のように週五日のペースは無理かもしれません。ぼちぼち、やっていきます。


「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 フランスギクとアヤメが最盛期。
 フランスギクを追いかけるようにオオキンケイギクが咲き始めました。
 オオキンケイギクは咲く時期がフランスギクよりは遅めですが、草丈や花弁の大きさが似ており、生育条件も似ているのか、隣り合って咲いていることが多いです。
 仲が良いのか、熾烈な生存競争を繰り広げているのか分かりませんが、これからしばらく、白と黄色が調和した風景が観られます。


 姫女苑(ヒメジョオン)が目立ち始めました。いつの間にか、春紫菀(ハルジオン)がその席を譲っていたようです。

(画像はハルジオン、ヒメジョオンの順です)

 チガヤも見かけるようになりました。


(画像は、いずれも過去のものです)
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【歳時メモ】 つつじ、春紫菀、山藤、フランスギク、アヤメ

2017-05-11 16:28:01 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 つつじが最盛期。
 はほぼ終了しましたが、山藤は連休後半から目立ち始め、今が最盛期。
 春紫菀(ハルジオン)も最盛期と思われます。パッと見、見分けがつきにくい姫女苑(ヒメジョオン)はまだだと思われます。
 マーガレットに似たフランスギクも目立ち始めました。
 アヤメも咲き始めたようです。
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