即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

ラケットを将棋の駒に持ち替えて

2008年03月31日 12時53分44秒 | 将棋
愛ちゃん将棋&トランプで内面強化/卓球(日刊スポーツ) - goo ニュース
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 北京五輪代表で世界ランク9位の福原愛(19=ANA)が、異例の新強化メニューに取り組む。日本女子代表の近藤欽司監督(65)が、「勝負の駆け引きができない」と敗因を分析。そこで将棋やトランプを用いた強化を思いついたという。

 狙いは相手の心理を読む力とポーカーフェースの習得だ。同監督は「卓球はお互いが、相手の心を崩し合うスポーツ。奇襲も必要」と話す。格上にも心理的に優位に立つことが勝利への近道。心理を読み合う将棋やトランプは最適だった。「将棋は誘い出して攻めたり、トランプも七並べでは相手の懐を読んでカードを止めたり、卓球に通じる部分がある」と力説した。

 福原も「将棋はやってみたいですね」と、挟み将棋の経験しかなく興味を示している。北京では、ひと味違う勝負師の顔で登場するに違いない。
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今朝のニュースです。

こんな局面をほっといたらだめですよ。
連盟でもLPSAでもいいので、近藤監督の狙いに沿うようなプロの指導、ぜひしてあげてください。
「スポーツのメンタルトレーニングにも抜群」
というイメージができたら、これは大変なことです。

野球でもサッカーでも、プロでもアマでも、子供でも、
皆が将棋を勉強したくなりますし、今まで知らなかった将棋に一目置くようになります。

《愛ちゃん、将棋トレーニングが実って、北京で金メダル

なんてことになったら、大変。

将棋の位置づけが完全に変わります。
メジャーになります。
どこの道場も将棋教室も満員になり、棋士は指導でさらに忙しくなります。

もしかしてもうできあがっている話なのかもしれないけど、
せっかくのこういう機会、ぜひ生かして、成果をあげてください。
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中国への対応

2008年03月31日 00時17分56秒 | 雑感
風屋さんの記事、チベットを読んでいろいろ考えさせられました。

それに関連した、江川紹子さんの03月20日のコラム、「五輪開会式ボイコットはあり、だ」

一部引用させてもらいます。
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このニュースを読んで、なるほど、そういうやり方もあるな、と思った。
  
<[パリ 18日 ロイター] 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は18日、各国の関係当局者らに対し、8月に行われる北京五輪の開会式をボイコットするよう呼び掛けた。チベット自治区の騒乱に対する中国政府の態度を非難する動きで、フランスは検討する可能性を示唆している。
 パリを拠点とする記者団は声明で「中国は五輪開催地に選ばれた2001年に交わされた約束を尊重していない。それどころか、中国政府はチベットでのデモを容赦なく鎮圧し、完全な情報統制を強制した」と非難。
 北京大会自体のボイコット呼び掛けは避けているが、記者団は「世界の政治指導者はこれ以上、この状況を前に沈黙していることはできない」と主張。開会式のボイコットによって、中国政府のやり方に対する不満を表明すべきだとしている。
 これに対し、フランスのクシュネル外相は記者会見で、北京五輪のボイコットには賛同しないが、国境なき記者団が提唱した開会式不参加については検討する用意があることを明らかにした。>
 
 この、競技には参加するが開会式はボイコットという選択肢は、日本を含め各国が大いに検討に値するものではないだろうか。 
 
<中略> 

  中国の人権に関する政策は、チベット以外でも、問題になっている。スーダン・ダルフールでの大虐殺でも、民兵組織の支援を行っているスーダン政府を中国が支えている。ジャーナリストの長井健司さんが殺されたことで日本でも注目されるようになった、ビルマの民主化運動を弾圧するミャンマー軍事独裁政権も、中国を頼りにしている。
 スピルバーグ監督が、ダルフール問題を理由に、北京オリンピック開会式・閉会式のアーティスティック・アドバイザーから降りた。中国政府は、「オリンピックの政治化に反対する」と反論したが、中国もオリンピックを国威発揚の場にしており、十分に「政治化」していると言えるのではないか。
 
 これまで長年努力を重ねてきた選手たちのことを考えれば、競技のボイコットは最後の最後の手段であり、極力避けたい事態ではある。
 しかし、開会式・閉会式は一種のお祭りであり、中国の存在感を見せつけるためのイベントでもある。差別を受け、弾圧を受け、アイデンティティを奪われ、血を流している人々をよそに、私たちはお祭りに興じたり、中国の国威発揚に協力したりしていいのだろうか。それは、中国による人権侵害を認め、支持することに等しい、と思う。
 自由と人権を大切な価値と認める国々は、せめて開会式をボイコットするという選択肢は排除すべきではない。そのうえで、まずは国際機関での調査やジャーナリストの自由な取材を受け入れ、真相を明らかにするよう、中国に対して強く迫っていかなければならない。
 この機を逃したら、新たな革命でも起きない限り、中国の人権に関する政策を改めさせることはできないのではないか。
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中国餃子問題も然り。
平行線のまま、うやむやになってしまうんだろうか。

真相解明に向け、もう一歩踏み込めないのだろうか。

このまま全部日本国内の問題と一方的に言い放たれたままではだめですよ。

なんで真相明らかにできないんだろうか。
いろいろ裏の取引や外交のバランスみたいなことがあるんだろうか。

いやあ、それにしてもこれからの世界の中で、
中国の位置づけがどうなっていくのかって、大きいです。

経済的にどんどん主導権を取っていくようになると、
核や宇宙開発、バイオなどの科学技術においても、どんどん力を持つようになる。
世界の国々に、いろんな影響力を及ぼせるような存在になってくる。

それだけの力を持つ国が、
暴力などの非人道的行為、差別、環境破壊、文化破壊、情報統制
などを当たり前のように続けていき、さらに思い上がっていったら、
これは地球の破滅にすぐつながります。

どこかで誰かが、その方向を止めないと大変なことになる。

オリンピックボイコットという手ももちろんあるけれど、
オリンピックまるごとではなく、開会式のボイコットって、
とてもいい案だと思う。

中国製品不買運動という手もあるけど、こんな話もあり、影響力があるほどにするには大変な現状だ。

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中国製品なしの生活を体験した米女性作家:『毎日が野外でのよう』

先般、アメリカの女性作家のボンジョルニさん(Sara Bongiorni)は「メード・イン・チャイナの商品なしの一年間」という新作を発表した。その中で、ボンジョルニさんは中国製の商品を使用しない一年間の体験を述べ、「このような生活は非常に耐えがたく、今後も中国製商品を拒否することはどうしてもできない」ことを認めている。
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アメリカだけでなく、生活のほとんどが「中国製商品に囲まれている」というのはもう一般的になった。
これをすべて拒否するのはアウトドアでの生活に等しいと言っている。
もうそう簡単に中国商品を拒否することができなくなってしまっている我々。

中国の意図で、というか悪く言えば陰謀でこうなったわけでなく、
我々がこういう生活を選んできてしまったのだろう。

中国をこんな風にしてきてしまったのは、
いわゆる先進国の市場主義的な考え方の影響が大きいと思う。

チベットのことをはじめとした最近の中国の姿勢に対して、
我々はどう対応するのか。
何もしないのか。
何かを強行するのか。

我々でできるレベルで言えば、
窮屈でも、高くつくのでも、毅然として、中国製品を拒否するのかどうか。

そして、国として、オリンピック開会式をボイコットするのかどうか。

議論を重ねたいところです。
強い世論を作りたいところです。
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幸せな一日

2008年03月30日 11時02分25秒 | 日記とニュース
かなりハードな一週間を乗り切り、やっと迎えた週末。
25日の火曜日にたまたま千鳥ヶ淵に行ったら、あら、もうこんなに咲いてるの、とちょっとびっくり。
あとはあっという間にすごいスピードです。
昼までゆっくり寝ていて、あまりのいい天気なので、
昼からスポーツクラブに行くのはやめて、
そうだ、花見に行こう

まず、近くのおいしいラーメン屋さんでランチ。

元フレンチのシェフがやっているお店です。

そして、これも歩いていける真間川の桜土手へ。



たくさん人が出て、皆心から堪能しています。
ほんと、平和で幸せな一日。



川のそばの路地に、こんなお店も。
コーヒーカップと花瓶、買っちゃいました。


夜に場所取りして、飲んで騒いでゴミがいっぱい、っていうのは嫌いだけど、こういう花見ができること、うれしいです。



ゆっくり川沿いを散歩して、夕方には帰り、夜はスポーツクラブで汗をかいて。

最高に幸せな一日でした。
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新聞の勧誘合戦

2008年03月28日 20時04分44秒 | 日記とニュース
以前、「新聞社の行方」という記事書きました。

部数至上主義の問題。
強引な拡張販売方法。
ムダに紙を押し付けることによって起こっている環境問題。

今日は、知り合いから聞いた話で、販売、勧誘の話。

うちは、過去ずっと変えずに同じ新聞(朝日)を取っているので、全然そういうことには関知しないできたけれど、まあ、いろいろ、あれもらった、これもらった、うるさくて、しつこくて、という話は聞いていました。

まあずっと前からなのでしょうが、最近とみにエスカレートしている感も。

知り合いのMさんのところには、複数の販売店よりかなりの売込みがあるとのこと。

うちに変えてくれたら、これとこれと、これもつけちゃうのでどうでしょうか?
1年でなく、2年契約してくれたら、こんなことまでしちゃいますよ。

そして、A新聞に決めようとすると、今度はB新聞が来て、
敵がそうなら、こちらはこんな条件で。
こっちの方が得ですよ。

そして、C新聞がさらに拍車をかける。

ということで、どの新聞でも基本的にはいいということで、
できるだけ頻繁にあっちからこっちへと乗り移って、さらにいい条件を引き出し、いろいろもらっちゃう作戦。

その期間中に払う新聞代とほぼ変わらない額の商品券がもらえちゃう。

教えて!gooでちょっと調べてみました。
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質問:新聞勧誘 商品券 もうけあるの?

本日とても激しい新聞勧誘がありました。で、3か月分とるのに対して商品券が7000円分。
商品券は JCB4000円 自前と言っていたダイエー3000円。
朝刊だけなのですが、もうけあるのでしょうか?
正直、商品券って換金できるではないですか?6500円(オークションで)になったら新聞代、ほとんど払わない状態になりますよね。チケットもいつでもあげますって言われました。
儲けはあるのでしょうか?

答え:高価な商品券を貰って心配されているようですが、心苦しく思う必要は無いですよ。新聞販売店には十分に儲けはあります。
朝刊の代金はひと月3000円チョットですが、これで販売店が儲けを出すなんて無理ですよね。毎日1軒1軒各家庭に配達しているのですから人件費だけでも赤字になります。
では、どこから利益を出しているか?
新聞会社からの補助金とチラシ折込による収入からです。
その地区で1部でもシェアを増やせばその分新聞会社からお金が入ります。
チラシ獲得にしても配達部数が多いほど営業しやすいですからね。
商品券などのチケット類や洗剤などは新聞販売店で購入する場合もありますが、新聞会社から貰える分もあります。
ですからオマケを多少ばら撒いても1軒でも部数を増やすことの方がメリットがあるのです。
こういった背景から強引なセールスも横行しているようですが、
トラブルにさえ巻き込まれなけれないように賢く利用しましょう。
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なんなんだろうね、これ。

こんなことやっていていいんだろうか?

どう考えてもおかしいよ。

川島さんの記事「安売りのあやしさ」「低価格戦略のすさまじさ。」ssayさんの記事「品質と価格」でも指摘されてますが、携帯電話とか、プロバイダーとか、いろんなものがめちゃくちゃな売り方になっていて、目に見える形の真摯な商取引の形態が崩されている。

やめてほしいな、こういうの。
ほんと儲かってるわけ?
この値段でいいの?
裏があるとしか思えないよ。

ってことが多すぎ。

素直でまっとうな形にできないのかな?

その方が売る方も買う方も、面倒な気を遣わなくていいんじゃない?

きちんと企業経営にとって必要な利益を取って、ちゃんと説明できる値段で売ろうよ。
そして、説明を聞き、納得して、それ以上無理に値切らずに買おうよ。

そりゃあ、安いほうがいいに決まってるけどさ。

それよりも、コンテンツや商品で勝負しなきゃ。

そこ(値段)を戦場にしなくても、内容や本質的な価値で勝負してほしい。

賞味期限とか、耐震構造とか、ごまかさず、できるだけの企業努力をして、納得できる値付けをしてほしい。

これが進むと、公取の問題もあるし、またごまかして売ったほうが勝ち、になる。

元に戻ると、

新聞は、コンテンツの魅力、編集力、ジャーナリストのプライドや矜持、
そういうところで勝負してほしい。

高くても、割引や過度の勧誘などしなくても、たくさんの人が購読してくれるような、購読したくなるような。

そのコンテンツのひとつが、朝日毎日の共催になった名人戦なのでしょうし、もっともっといろんなコンテンツ開発できるはず。

こんな馬鹿なこと続けてると、
もう取らないよ。
ネットでニュース見ればいいんだもん。

洗剤も商品券も要らない。

余計な部数戦争はやめたら?

やはり本質は、
浜口さんの
言う戦わない経営。

自分だけの場所、価値を作ることに皆で努力しよう。
洗剤か、商品券かに知恵や汗を出すよりも、そこに命をかけるべき。

そう思いませんか?
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絶品チーズバーガー

2008年03月28日 00時22分26秒 | 外食
ロッテリアなんて、ついぞ行かなかった。

つい最近、キシリトールの仕掛け人、藤田康人さんのセミナーに行って、この「絶品チーズバーガー」の仕掛けの話も聞きました。

そして、翌日、当然、食べに行きました。
何年ぶりだろうか?

360円。高い。
オーダーしたら、5分ほどお時間いただきますとのことで、席に座って待つ。

来た。

ボリュームもないし、小さいな、これ。

そして、食べてみて、

今までのハンバーガーのイメージじゃない。

ビーフも、焼き方も、バンズも、チーズも明らかに違う。

野菜なし。変なソースもなし。

あのモワっとした感じがない。

肉もところどころ歯ごたえがある。

いやあ、これはなかなか食べれる

じゃない、満足して食べられるシロモノだ。

ハンバーガーってもの自体、ほとんど食べないし、食べたくもならないけど、
これならたまにはいいかも。

藤田さんの仕掛けの話、面白い。

新商品キャンペーンで10万人を動員するために、どうするか。

マックは大量のTVCFを打って、1千万人にリーチ。そのうちの1%の人に来てもらえば、10万人。
それに対して、ロッテリアは金もないので、1万人の社員・スタッフ・コアなお客様が、1人10人の仲間を連れてくれば、10万人。

そして、店舗を最大の媒体であることを生かし、活動自体をニュースにした話題性作り、そして、まず身近な人に食べてもらい輪を広げていくインフルエンサーマーケティングの手法。(スタート3日で5千件のブログ書き込み。)
そして、学生のマーケティングコンテスト。(下記)

今までのマス媒体を中心としたメディアミックスのやり方とは明らかに違います。

「口コミの作り方」、少し引用します。
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今回のテーマは“リアルとネットが融合した究極のインフルエンサーマーケティング”です。

 今回のロッテリアの“「おいしいコト伝えたい」プロジェクト”では、マス広告は一切行わず、ネットでのブログに加えマスPRとリアルのロッテリア店舗での活動を統合的に組み合わせるという新しいチャレンジをしました。

 そして私たちがインフルエンサーとして選んだのが、店舗でサービスを提供する「メイト」(店舗スタッフ)と地域のお客様代表としての大学生です。

 このプランで最も重要な役割を果たすのは、学生の取り組みです。我々は、学生のモチベーションと想像力を最大限に引き出すため、「学生マーケティングコンテスト」として学生たちに5つのチームを編成してもらい、マーケティング上の3つの課題についてその知力・行動力を競ってもらうことにしました。

 その3つの課題とは

キャンペーンブログでの、各チーム記事の閲覧数(認知獲得)
協力店舗における試食チケット回収枚数(販促効果)
協力店舗における新バーガー販売個数(販売実績)

です。各課題について1~5位まで順位に応じて得点を付与し、最終的に3つの課題の合計点で優勝チームを決定します。

 まずはマスPRで大きな情報の露出を仕掛けました。

 製品発売の前日11月29日の夕方のニュース番組の日本テレビ放送網「リアルタイム」で“絶品チーズバーガー”の開発ストーリーが放映されました。

発売日当日の朝の番組の日本テレビ「スッキリ!!」、フジテレビジョン「めざましテレビ」「とくダネ!」、テレビ朝日「やじうまプラス」に加え、日本経済新聞、毎日新聞、産経新聞、の各紙で一斉に新製品発売を露出させることに成功しました。
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学生5チームの取り組み

【上智大学】

 上智大学の戦略はとにかく「足を使う」ということです。担当店舗近隣の大学やお店、先輩が務めている会社のオフィスに顔を出し、インビテーションカードの配布を行い、さらにはデリバリーを請け負うこともしています。

【学生選抜】

 複数大学の有志によって構成されているこのチームでも、やはり学生ならではのフットワークを活用した販促活動を行っています。彼らのユニークなところは毎朝7時にチームメンバー数人が店頭に立ち、出勤途中のビジネスマンに大声で挨拶をしている点です。これだけで入店してくれる人は少ないのですが、狙いはそこではありません。

 通勤時間が終わる頃から、営業活動を開始します。担当店舗近隣のオフィスを訪問し、営業をかけるのですが、応対してくれる方は、大抵彼らが早朝から挨拶していることを知っていて、好意的に接してくれるそうです。そこで彼らはチームブログのURLやQRコードによる携帯電話用クーポンが印刷された名刺を渡し、そのうえでデリバリーの注文を取ります。常にデリバリーのオーダーをもらえるわけではありませんが、ブログを見てもらう機会や、携帯電話用クーポンを持って来店する機会を広げています。

【東京大学】

 店舗への集客に力を入れているのが東京大学のチームです。彼らが担当店舗とコラボレーションをすることになった時、一番初めに考えたことは「居心地のいい空間」を創り出すことでした。
 具体的には、チーズバーガーをおいしそうに食べる人の顔をデジカメで撮影して、プリントアウトしたものを店内の入口一面に張ることなどで、お客様と一体になってチーズバーガーを盛り上げていく空気をつくり出す、といったことを行っています。

 この「居心地のいい空間」作りと並行して、「御茶ノ水にロッテリアがある」ということをアピールするため、様々なイベントも行っています。例えばある日、朝8時から個数限定で大試食会を行い、およそ60人の行列をつくりました。

 これにより通勤、通学途中の人に印象づけることができたそうで、実際、営業のため訪問したオフィスで「朝、行列やってたよね」と声をかけてもらえたそうです。ほかにも就職活動生を対象に、チーズバーガー片手に就職内定者との懇親会を開催したり、予備校生を対象に東大生ならではの「受験虎の巻」を配布するなど、担当店舗の地域特性に合わせた企画により、認知度を高め、ファン増を狙っています。

【慶応大学】

慶応大学チームはブログへの流入を増やすため、現役の慶応生やOB/OGの著名ブロガーにアプローチし、大々的にチームのブログを紹介してもらっています。同時に一般のブロガーやSNSにコンタクトを取り、自分たちの活動を紹介してもらえるよう取り組んでいます。

 頻繁にブログに訪れてもらえるよう、コンテンツは5種類用意しました。その中には著名人の慶応OB/OGを訪問し、実際にチーズバーガーを食べてもらうまでを実況するといった、ユニークなコンテンツもあります。

 さらにこの5コンテンツを毎日定時に更新し、それをブログ閲覧者に明確にすることで、閲覧者が頻繁に訪れ、また複数の記事を見てもらえるような工夫をしています。

【早稲田大学】

 早稲田チームは「私たちは頑張るアナタを応援します!!」をテーマに活動を進めています。彼らは、このテーマに基づき、ブログへの誘因による商品の認知向上と店頭での販売促進の2つに力を入れています。

 まずブログでは、何よりもより多くの人に新商品を認知してもらうために、ブログへの訪問者を増やすことに注力しました。そこで行ったのが「The Straight Contest」です。

これは、「早稲田で一番、まっすぐ真面目に頑張るストレートな男を決める」コンテストで、4人の候補者の写真とプロフィールを大学内外の様々な場所に掲出し、人々の投票により優勝者を決めるというものです。投票はPCから投票用のURLにアクセスするか、プロフィールとともに印刷されているQRコードに携帯電話からアクセスする形になっています。このアクセス数で優勝者が決定するのですが、投票時にアクセスしたページが早稲田チームのブログになっています。投票後に表示される画面を見ると、お礼とともに新商品が表示されているわけです。

 店頭での販促活動では、朝早くから頑張っているビジネスマンを応援する企画「行ってらっしゃいキャンペーン」を実施しています。

 これは、毎朝6時からチームメンバーたちが店頭に立ち、出勤途中のビジネスマンに無料で温かいコーヒーと手作りのメッセージカードを手渡しするというものです。手渡しする際には「朝早くからお疲れさまです。コーヒーいかがですか? 今日も頑張ってください」と声をかけるのです。手渡しするカードには学生選抜チームと同様にQRコードによる携帯電話用クーポンが印刷されているのですが、同時にチームメンバーによる手書きの応援メッセージが書かれています。

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 これらの“究極のインフルエンサーマーケティング”の結果、“絶品チーズバーガー”は事前の予想をはるかに上回る販売実績を上げています。

 口コミはやはりコンテンツの強さと伝える人の熱意が必要です。

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学生たちがそれぞれ工夫を凝らし、汗を出し、楽しみながら競っています。
そしてこれは実際の集客の経過、結果がすぐわかるので、どれだけ自分たちの知恵や力が通用したのかが目に見えるわけで、学校での座学よりもとてもいい勉強になったと推測できます。

時代は明らかに変化しており、従来どおりの手法ではモノが売れなくなっています。
ウェブ2.0がもたらした新たなコミュニケーション手法。

インフルエンサーマーケティングの方向にどんどんシフトしていくんじゃないかと思っています。
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sleep on it

2008年03月26日 01時04分14秒 | 雑感
最近の記事にたくさんのコメントいただいているのに、レスできてなくてすみません。

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「sleep on it」 

なにかを決めかねたりしているとき、

英語ではよく、「sleep on it(上に乗って寝る)」と言う。

ひと晩寝てみて考える、という意味。

アイディアでも論文でも(ブログも?)、難しい判断でも、

これでいいと思っても、一晩寝て再度見直してみる。

いわゆる、寝かしてみる。

そのことだけ真剣に一生懸命考え過ぎて、視野が狭くなっているから。

寝かしてみると、別人の感覚で見られる。

新たな視点で見られると、昨夜は全く気がつかなかったことに気づく。

寝かしてみる熟成させるコクが出る・深み、うまみが出る。

なんか、ワインのようです。

<熟成>
物質を適当な温度・条件の下で長時間放置して、ゆっくりと化学変化を行わせたり、生成するコロイド粒子の大きさを調整したりすること。また、溶液内化学反応の終了後、反応溶液をそのまま静かに放置し、生成した極微細な沈殿・結晶を大きな沈殿・結晶にすること。

全然わかんないけど、なんかいろいろ刺激的な言葉です。

苦しんで捻り出したアイディアを、いろんな条件の下で長時間放置し、化学変化をさせたりして、いろいろ実験してみる。
考えに考え抜いて、そこで沈殿したもの、できた結晶を放置する事で大きくすること。

話は変わるけど、
二日制のタイトル戦の時、プロ棋士もそんなことがあるんでしょうか?

前夜、封じ手後、翌日の展開について考え、この方向で行こう、と決めて床につく。
しかし、翌朝目覚めてから思い出してみると、

えっ、それじゃあだめだ、読みが完全に漏れていた。

あれだけ考えたのに・・・。

あのまま指し続けてなくてよかった。

みたいなこと。

大事な事ほど、sleep on it が大事だよね。
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goo4周年・その3

2008年03月25日 00時21分34秒 | ブログ
先日の記事の第3弾です。

goo ブログからあなたに“39”キャンペーン。

今度の賞品は、スティック式クリーナーとエスプレッソ・カプチーノメーカー。
各一人。

お答え。
①レイアウト
②エスプレッソ・カプチーノメーカー

当たるといいなあ。
昔から結構クジ運はいい方かな。
宝くじは1万円程度。
ショッピングセンターのガラガラで商品券2万円。

妹がお年玉年賀ハガキで、最新高級機種のプリンター。(使わないということでもらった。)
姪っ子がイオンでペアハワイ旅行。(学校で行けないのでということで、代わりに行った。)

大したもんじゃじないか、これくらいじゃ。

ではよろしくお願いします。
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日本語のこだわり

2008年03月22日 21時58分23秒 | 雑感
僕が絶対にだめなもの、許せないもののひとつに、こんなものが。

食べれる、寝れる、見れる、出れる。

いわゆる、『らぬき言葉』って言うんですか?

最近はもうこういう言い方は別に間違いでもなく、若い人ばかりでなく、普通に使っていますよね。

若い人は、
『「食べられる」と聞いたら、すぐさま、「動物に?」と思ってしまい、なんか違和感を覚えてしまいます。』
という意見もあります。

日本語の乱れとか、美しい日本語とか、そんな難しい事を言うつもりはないのだけど、
どうにもこうにも古いからなのかどうか、気になる、ほっとけない、んですね。

あの凡人さん「信じれるモノ」と表記しています。

いや、別に人がどうこうはいいんですけど、自分は絶対にそういう言い方はしない、できない、と。
いくら個人的なたいしたことのない局面であっても、絶対に使えない。

間違いでないし、別にいいんだよ、と言われても、絶対にいや。
そういう日本語の使い方はしない。

なので、テレビでもブログでも、人がそう言ってると、ちょっとは気になる。
普通に通り過ぎられない。

もうそっちの方がメジャーかもしれないし、
いちいちひっかかるのは馬鹿馬鹿しいのだけど、やっぱりどうしてもひっかかる。

まずくて食べれない。
昨日は寝れなかった。
そこから出れるよ。
自分で着れるから。

高校生なんか皆がこんなんだから、
逆に僕の言葉にいちいちひっかかってるんだろうか。

このオヤジ、「食べれる」、って言えばいいのに、
いちいち「食べられる」、なんて面倒臭い言葉使ってさあ、
マジ、やってらんないよなあ。

コピーライターの川島さんはどう思ってるんだろうか?

コメント (8)
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「Frida」

2008年03月21日 21時05分01秒 | 音楽と美術
ずいぶん前の映画ですが、『Frida』、レンタルで見ました。



フリーダ・カーロの生涯。
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ラテン・アメリカ諸国における現代芸術のなかで、ひときわ目立って、人を強く引きつける芸術家がいる。20世紀前半のメキシコで生きた、フリーダ・カーロという女性の画家である。

彼女の絵は、彼女の人生を知らずには眺めることができない。それは、彼女の絵に描かれている強烈なものは全て、彼女の劇的な運命と共に見るべきものだというだけではない。

たとえ彼女を知らない人であっても、彼女の絵を見ることによって、彼女の人生をも見ることになるのである。

 フリーダは、身体に辛い苦痛を抱え続けながらも、様々な魅力的な人物を惹きつけ続け、革命以降のメキシコを、実にドラマティックに生きた女性である。その彼女の短い生涯を、激動の時代背景や豪華な人間模様などと共に見ていくことにする。
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「折れた背骨」 


「ふたりのフリーダ」


「愛は抱く、宇宙、大地(メキシコ)、私、ディエゴ、そしてセニョール・ソルツルを」


『愛し、描き、生きる』

というキャッチフレーズが物語るような
彼女の波乱万丈の生涯を描いた作品。

ご覧のような作品のタッチって、とても個性的だし、圧倒的なインパクトですよね。
一度見たら忘れられない。

彼女の送った激動の人生だからこそ生まれた作品。

作品だけ見ても感じられないものを、
この迫力ある映画を見ることでより深く心に刻み付けられました。

アカデミー賞作曲賞受賞というように、全編に流れるラテン音楽がまた印象的。

圧倒される、打ちのめされる、というのはこういうことなんでしょうか。

こういうドラマを生むメキシコ、って国、ものすごいエネルギーを感じます。
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ALWAYS 続三丁目の夕日

2008年03月20日 13時03分09秒 | 音楽と美術
もうずいぶん経ってしまったけど、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、見ました。



いいなあ、こういう町、こういう時代。

人が、つながっているもんねえ。
一緒に生きているもんねえ。

単純には言えないけど、こういうのが真っ当な暮らし、自然な関係、人間らしいコミュニケーションなんじゃないかと。

今はなき、昔懐かしいものの数々。

駄菓子屋、氷を入れる冷蔵庫、扉を開けるテレビ、そして町の人が集まるプロレス中継、名犬リンチンチン、
熱狂したベエゴマ、扇風機に「あ~」と声を出す遊び、アイスキャンディー屋、
医者の往診、一家で銀座にお出かけ、いかにものタバコ屋のおばさん、
銭湯で湯上りに牛乳、よくいた野良犬、楽しみだった紙芝居・・・・・。

感動狙いすぎ、直球すぎ、前作の方がいい、平凡、監督の自己満足、
などなど言われているようだけど、
まるでそんなこと、何も感じなかったし、どっぷりあの世界に浸ってしまった。

時代考証もよくできていたと思うけど、ただひとつ、

「お疲れ様でした。」とか、
「よろしくお願いします。」って
今はやたら使うけど、記憶ではあの頃はポピュラーではなかったように思う。

あの頃、皆使ってたっけ?

吉岡秀隆、堤真一、小雪、の演技もステキだった。

子供の頃のエキサイティングな日々を思い出すとともに、
今の世知辛い世の中のアンチテーゼとして、いろいろ考えさせられた。

あの頃の方が、圧倒的に豊かでもあり、充実していた、というのは、
ひとつしかない自分の人生、年齢、経験だからこそ言えることで、
単純に比較できることではない。

でも、やっぱり、タイムマシーンに乗って、あの頃に戻ってみたい。

あの世界で暮らしてみたい。

単なる懐古趣味で言ってるだけではなく、
やっぱり、会社や仕事も、社会全般も、創成期、拡大発展期の方が断然面白いと思う。

それぞれのフェーズによる面白さ難しさはいろいろあって、
一概には言えない部分もあるだろうけど、
まだできたてで、システム化も効率化もできてない。
皆で試行錯誤を重ねながらも、すごい勢いで知恵や汗を出している。
思い入れ、情熱、活気、活力。

成熟期ではとても味わえないような、熱気が充満している。

たぶん、同じ夕日を見ていても、
発展期と成熟期では、見え方が違うのだろうね。
コメント (2)
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