この笑顔こそ世界一
と立て続けに書いたなでしこジャパンのこと。
あっちこっちで、なでしこジャパン、ひっぱりだこです。
大人気、大フィーバーの嵐。
国民栄誉賞とかの噂もあるし、テレビも何も出ずっぱり。
メディアも一般人もそろって、ちょっと異常な盛り上がりを見せてます。
さて、日経ビジネスオンライン、武田斉紀さんの
感動だけではもったいない、なでしこジャパンに学ぶ5つのこと
そこには仕事やビジネスを戦うためのヒントがある。
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なでしこたちは、決勝(米国戦)での歴史的勝利から一夜明けた7月19日、成田空港に帰国した。400人を超えるファンから熱烈な出迎えを受け、史上最多となる260人の報道陣が集まった。1カ月前にW杯へ向けて中部国際空港から出発した時の報道陣はわずか10人。見送るサポーターは1人もいなかった(スポニチアネックス、2011年7月20日)。
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メディアも我々も、出かけるときは注目してなかったのに、この変心、変貌振り。
いい加減にしろよ。
結果見てからでなく、もっと前から目をつけとけよ、ってこと。
なんとも現金な奴らだこと。
こういう振る舞い、厳禁だぜ。
何かが話題になると、わーっとたかってきて興奮して騒ぎまくる。
そして、それこそ75日もすると、何事もなかったかのように今までの生活に戻っていく。
何なんでしょう?
忘れちゃうわけでもなく、そういうこともあったと認識してはいるのだろうし、それでいて、別にすっかり冷めちゃった自分を後ろめたく思うわけでもない。
わーっと押し寄せて、わーっと引いていく。
川の流れのように、ではなく、それこそ津波のような人たち。
どんどん流されていく人たち。
冷静に外国と比べた訳ではないけど、どうも日本人ってこの手の人、多いような気がする。
特におばさん。(独断と偏見、すみません。)
韓流もそうだけど、ハンカチ王子の時、一番思った。
必死でキャーキャー騒いでるけど、だいたいあんたたち野球知ってんの?
いや、別に知らなくてもいいけど、一ヶ月後にはそんなに騒いでないよね?
というか、忘れてない?
それでいいの?
ポリシーはないの?
別に自分の時間を使って、自分のお金を使って、どこに行って誰にキャーキャーしようが自由だろうって?
はい、そうなんです。
ご自由にどうぞ。
一過性ピープル。
千葉県は落花生ピープル。
津波でもなく、
風評でもなく、
流され続ける日本人。
ブレないこととは何なのか。
そこまでちょこちょこ目移りし、右往左往して、一体何やってるの?
ずいぶん前の記事、未来のためにブレないことでも書いたけど、自分はどうしてもここだけは譲れないという強い信念を持っていたいもの。
なでしこネタをもうひとつ。
同じく日経ビジネスオンラインの河合薫さんのコラム、
なでしこ報道で露呈した“ニッポン”の未熟な女性観。
「結婚したいですか?」
「彼氏はいますか?」
「将来、子供は欲しいですか?」
女性だからサッカーのことよりもこうなる。
そんなに意識してなかったけど、たしかにこういうの、日本によくありがちだ。
自分も含め、いろんな面で未熟なところ満載の国だとは思うけど、特に男女のことに関しては、社会の経験が浅いというか、精神年齢が低いと思ってしまう。
政治も経済も事件もスポーツも、何もかもワイドショーの国。
ここに出てくるアメリカのサッカー番組のように、専門的であくまでも“サッカーが好き”というベースがしっかりしている。
MLBもそうだけど、野球好きの国民は、野球の本質がしっかりわかっている。
地域に、生活に、人々の中に、文化としてしっかり根付いている。
そして、そういう楽しみ方をしている。
日本は違う。
文化もない、根付いてないのに、うわべだけ、雰囲気だけ、好きになる、夢中になる。
皆がわあわあ言ってるから乗り遅れないように、ってくらい。
政治家も評論家もスポーツ選手も、タレントやアイドルと同じようなもの。
今日はAKB、明日は少女時代、来週は佐々木希、というように、うつろって行く。
毎日旅暮らしの寅さんのようだ。
これでは文化もできない。使い捨てで何も残らない生活感覚。
こんなことでは洗脳されやすい。
煽動されやすい。
船頭に先導されやすい。
文化的自立がないから上からは非常に扱いやすい国民なはず。
意識の目覚めも個性も自我もない。
そう、そんな風に育てられてきたし、そんなのできるだけない方が扱いやすい、コントロールしやすいという中で自然に生きてきた。
なでしこの話から、話は流れ流れてこんな状況になった。
何が言いたいかと言えば、
オレたち、しっかりしようぜ、もっと考えようぜ、本質を見極めようぜ。
流されないように強く地に足をつけてブレずに生きていこうぜ、ということ。
さあ、なでしこのことは忘れて、今週は世界水泳だ!
北島も入江もがんばれ!!