即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

草木国土悉皆成仏

2012年06月28日 21時26分09秒 | 日記とニュース
ずいぶん前だけど、NHK Eテレで、「3.11後を生きる君たちへ~東浩紀 梅原猛に会いにいく~」という番組を見ました。
これがその番組の内容です。
【東日本大震災から僅か1か月後の2011年4月、原発事故を引き起こした災害を、いち早く「文明災」と定義し、大きく注目された哲学者・梅原猛さん。その後、西洋哲学を徹底的に批判し、日本の伝統思想に立脚した自然と共存する人類共通の哲学の必要性を訴え続けている。震災から1年が過ぎた2012年3月、哲学者・東浩紀さんが京都の梅原さんの自宅を訪ね、新たな哲学、そして若者へのメッセージを聞く。】

東浩紀さんの本は下記のも含め最近読んでいましたが、梅原猛さんについてはあまりよく知りませんでした。

思想地図β vol.2 震災以後
クリエーター情報なし
合同会社コンテクチュアズ


梅原さんは90歳近い高齢だというのに、東日本大震災復興構想会議特別顧問となり、昨年の原発事故を、天災でも人災でもなく、「文明災」と位置付けました。

そして、番組の中で何度も説明されていた「草木国土悉皆成仏」という言葉が印象に残りました。
【草木や国土のような心識をもたないものも,すべて仏性を有するので,ことごとく仏となりうるという意味の成語】

『日本の思想の原理である「草木国土悉皆成仏」というもので表現できるのではないかと思っています。これは植物中心の世界観じゃないか、そういう考え方は生態的にも動物は植物の寄生として生まれた。私は宮沢賢治が大好きです。宮沢賢治の世界は「木」がものを言う。木が人間と同じような愛や悲しみを持っている。

「草木国土悉皆成仏」という思想を具体的に表現した文学者が宮沢賢治です。「山猫」や「桑」「いちょう」「風」「雪」などを地球のありとあらゆるものを主人公にした童話を作りました。』

ってことで、梅原さんの本、そして宮沢賢治の本も読もうと思っている今日この頃です。

「文明災」という言葉を重く受け止めて、自分の中の意識や生活観を再度見直しつつ、自然が基本にありき、そして、晴耕雨読的なライフスタイルに、少しずつシフトしていかなければいけないと思っているわけです。

そんなこともあり、ずいぶん前から花の写真をちょこちょこ撮っています。
天気によって、光の加減によって、日々表情が変わるし、たまには一眼レフを取り出したりしつつ、毎日楽しんでいます。
ではここ2か月くらいのものをどうぞお楽しみくださいませ。



















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あきれたコンペ《ビジネスモラルの変質》

2012年06月23日 00時34分10秒 | 仕事
まだ先日の名人戦のことは この人と同じようにまるでぬけがら状態なので、今日は仕事の話。

先日仕事仲間から頼まれて、某クライアントの企画コンペに参加しました。
販促プランの5社競合。

こういうビジネス環境になってからというもの、少額予算案件であってもどんどん入札やコンペを実施するクライアントが増えており、1つのコンペの参加社数もうなぎのぼり。
広告代理店や企画制作会社、印刷会社などはほんと大変。
勝ち抜くにはアイディアだけでなく、根気や体力や運も必要になってきています。

アホなクライアントは、『なんならコンペに参加させてやろうか、参加させてやってもいいよ。』などと居丈高な姿勢を増し、これ幸いと『弊社もぜひ参加させてください。』とへいこらする会社も後を絶たないのでますますこの状況は加速して状況は悪化の一途を辿る。

先日のプレゼン。
会議室にずらっと座ったクライアントの上から下までの8人。

珍しく、寝てたりとか興味無さげな人はいなくて、皆熱心に聞いている。
メモしたりとか、きちんとこちらの目も見つつしっかりと理解しているような雰囲気。
こちらの企画のいろいろな部分に興味を示しているのがよくわかる。
いい感触じゃないか。
もしかしたら行けそうなのかも。

説明が終わって、クライアントの質問タイム。

『この企画を実施したら、うちの商品はどれくらい売れますか?』
『売れなかった場合、どうされますか?』
『この全体見積もりですけど、御社のいろいろなコネなどで、どれくらい安くできますか?』
『うちは人がいなくて困ってますが、御社は現場でどれくらい実際に動いたりしてもらえるんですか?』
『ビジュアルの最後にあるこのノボリのデザインなんですけど、文字は赤の方がよくないですか?』
『このパンフのサイズはもうちょっと小さい方がいいと思うけどどうですか?』

いやもう、久しぶりにあきれました。
ひどい要求ばかり。くだらない質問ばかり。
エライさんから現場担当者まで、揃いも揃ってなんですか、これ。

企画の骨子とか、考え方とか、キービジュアルとか、そういうことは興味ないんですか?

何のリスクも取らず、自分たちは何もしないで結果を出してくれるところを探して丸投げしようとする姿勢。
時代とともに、こういう体質の会社が増えているのだろうか?

いや、でも、こんなにひどいの初めてです。

そんなことはおくびにも出さず、質問は適当にうまくかわしつついい雰囲気の中で終了。

最後に、
『では結果は○日の夕方までにはご連絡します。
連絡が来なかったらダメだと思ってください。』

はっ?
通ったところにしか連絡しないの?
あと4社のダメだったところには、何もなし?

うわっ。
そんなの聞いたことないよ。
あまりにもひどいんじゃない?
時間もお金も含め必死になってわざわざ提案してくれたというのに、お礼の一言も言わないっつーの?

これがおかしいと誰一人思ってない幸せなクライアントの人たち。
かなりの重症だな。

今まで何十回、いえ、三桁の回数、企画コンペに参加してきたけど、なんだかとっても新鮮。
ビジネスのモラルというか、一般常識が確実に変わって来つつある。

そして、結果発表の日。
夜遅くなって連絡が来た。
なんと、恐れていたことが起こってしまった。
決まってしまったのだ。

僕はプレゼンまでの作業を協力する約束だったから、後のことは伝え聞いた話。
企画全体がどうこうという総括も何もなく、いきなり一番最初に必要なツールのビジュアルを10案以上も提案させられて、修正作業その他で四六時中バタバタしてるとのこと。
さもありなん。
結局、クライアントの担当部長でさえ、何も決められないことがすべて。
誰も責任持てないとなると何も進まない。
上層部のOKを取るとか、関係者の了解を取るなどの作業で、あっち行ったりこっち来たりすぐに後戻りしたり。
いちいち手間も時間もかかる。
クライアントもある意味一生懸命やってるんだろうけど、どこまで行っても前に進まない。
非生産的なことこの上ない。

ということで絵に描いたような見事な迷走状態が続いているということです。
アーメン。
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常識の崩壊

2012年06月19日 21時21分23秒 | 雑感
自己都合で退職した元同僚が半年間のプー経験を売りに在籍時以上の待遇を求めて復帰を希望してきて驚いた。
ちょっとこれ読んでみてくださいよ。
もー、あきれたとか、想像を絶した、とか言ってる場合じゃない。
信じられないけど、こういうことが現実となってきている様子はひしひしと伝わってきている。
ひたひたと今までの常識とは別のものが押し寄せて来ていて、この流れが続いていくと一体どういう世の中になるのか予測がつかない。

前に書いた記事、モンスターペアレント然り。

スポーツクラブでの信じられない出来事の数々も現実。
注意の貼り紙の数
信頼の絆

そして、最近会った外食業界の人の話。

ドリンクバーをやっているお店なのだけど、最近マイボトルを持ってきて、ジュースなどを入れて帰る若い人が結構多いのだとか。
そして、それはダメだと丁寧に注意すると、ドリンクバーは飲み放題なんだから何でダメなのか、まるで理解しないとのこと。
挙句の果ては逆切れしてずっと店に文句を言ってるのだそうな。
そして、再び来ては同じことをするとのこと。

それからサラダバー。
一人だけ頼んで、皆で分けて食べていて、それも全然コソコソしてなく、当たり前のようにやってるのだそうな。
つまりあからさまに、罪の意識とか悪気はまるでなく、食べ放題だから当たり前と考えている。

オーマイゴッド。

えっ、なんで悪いの?
ダメっていう方がおかしいでしょ?
そんなケチケチするんなら、ドリンクバーとかサラダバーなんてやらなきゃいいっしょ?

完全に認識が食い違ってる。

こういう状況になり、レストラン側としては、あまりに目に余るのは注意せざるを得ないので、メニュ-やテーブルに大きく目立つように書いておきたくなる。

こういう当たり前の注意事項やお願いをすごく目立つようにこれでもか、と表示しなきゃいけなくなることは、普通のお客としてとても嫌ーな気分になる。
そんな人が増殖してるなんてわからないから、ここまで書くようなレストラン側を、けち臭いなあ、馬鹿げてるなあ、という目で見る。

どんどん住みにくい世の中になる。
豊かでない、楽しくない、悲しい寂しい国になっていく。

最近、政治家とか、東電のような企業とかも、言葉の通じない異国の人々のように思える。
そんなこと言ったら異国に失礼だ。

こんな世間に誰がした。

羽生さんが名人戦で負けちゃったショックもあり、いかにも梅雨らしい天候もあり、なんだかこのところ重苦しい日々。

結局、政治もドリンクバーも全部人のせいだなんて言ってられないわけだし、人のせいにしたところで何も得るものはない。

こういう人がいることを、そして増えていることを、自分事として捉えていかないといけない。

レストランの立場に立ったら自分はどうするのか。
もしも、教師だったら、スポーツクラブ側だったら、そして政治家だったら。

真剣に、かつ、ゆるゆると考えつつ、一歩ずつでも前に進むように地道にがんばるしかないですね。
楽しい世の中にできるよう、一人一人がやっていくしかないですね。
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今日もまた線路内人立ち入りに関するやるせないもやもや

2012年06月11日 17時23分18秒 | 「線路内人立ち入り」研究
毎日のように都会では起きているようです。
おとといもそうだけど、その度に当ブログのアクセスが急増します。
これだけうんざりするほどに起こっているし、いつもそうだけどそのために1時間も電車が動かなくなったりとか、大混乱に陥ることもないので、皆もう食傷気味かなと思っているのだけど、あにはからんや、いつまでたっても『線路内人立ち入り』に関する興味、関心は下降する様子はありません。

線路内人立ち入り研究アーカイブ

乗っている電車がそのために遅れたりする、または約束した人がそのために来ない、などのことがあると、皆、思わずググってしまう。
線路内に人が立ち入るって、いったいどういうことなんだよ、どんな奴なんだい、その人騒がせなやつは?ってことで、気になって気になって検索する。
スマホが普及してることもあり、何でもわからないこと、不審に思うことなどあれば即検索する習慣が顕著になってるのでしょうか?

でも、検索したって、その答えは基本的に出てないです。
何時頃どこでってことくらいはわかるけど、JRや鉄道会社は基本的に、その辺の情報に関しては開示しないです。
最近はしてないのでわからないけど、過去何度か電話、メールでしつこく問い合わせました。
しかし、JRは僕ら一般市民ほど、線路内人立ち入りに関して、それほど不可思議なイメージを持ってないですし、逆に迷惑蒙ってるのだから文句や質問などは面倒だぜ、って感じです。
この辺のことは過去記事に詳しく書いてあるので興味ある人はご覧ください。

どういう人がどういう理由で立ち入ったのか、どの辺が多いのか、時間帯や曜日はどうなのか、って統計データでも見せてくれたらこちらの探究心は満足するのだけど、どうも頑ななお役所風な姿勢が大きな壁となって立ちはだかってます。
何度聞いてもどこに聞いても平行線だし闇の中。

こっちだって時々は迷惑蒙ってるんだし、ざっくりしたことくらい教えてくれたっていいじゃん、とか思うのだけど、どうもその辺の意識のギャップが大きいらしく、警察まかせ、とか個人情報うんぬんってところに逃げられてしまう。

いや別にその個人がどうこうってことでなく、犯罪とかも関係なく、立ち入る理由が知りたいだけなのにねえ。
痴漢なら痴漢でいいし、全体の中の45%が痴漢で、駅から線路に逃げたんです、って言ってくれればおおよその理解、納得がいく。
酔っぱらいとか、中国人とか、痴呆老人とか、高校生のいたずらとかとも言われるし、そもそも線路内ってどこ?ってこともある。
駅構内のホームも線路内なのか?
つまり帽子とか財布を落として拾いに降りたのも正式な線路内人立ち入り行為なのか?
その辺の考え方や立場を明確にしてほしい。

と、まだまだ今後の研究分野としては原発に次いで大きな課題になっているのだけど、実は今日もありました。
山手線に乗っていたら、電車が止まって、かなり緊迫感に漲った車内放送がありました。

『お客様にお知らせです。
ただいま、渋谷・恵比寿間において、線路内に人が立ち入った模様です。
現場には車掌、警察官が立ち入った人の確保に向かっております。
この線路内人立ち入りの影響で山手線は上下線とも運転を見合わせております。
お客様にはご迷惑をおかけしますが、いましばらくお待ちいただくようお願い申し上げます。』

それを聞いた車内の空気は、
「またかよー、よくあるなあ、なんだよそれ、腑に落ちないよなあ。」

結構大きな声で緊急って感じの放送だったから、
「なんだよー?えっ?線路内人立ち入り?」
またそれかい、って白けたような、あきれたような、もう勘弁してーな、って感じの空気を感じました。

そして数分後。
『ただいま、立ち入った人が敷地外に出たことが確認されました。
順次運転を再開します。ご迷惑をおかけしました。』

いつもこうなんですね。
どんな人が何のために立ち入ったのだろうか、といろいろと想像、妄想を膨らまさせておいて、結果は一切情報がありません。

まあ電車動くのだからええやないかい、って言われても納得しない。
常に原因を検証して、次にできるだけ起こらないような予防措置を講じるってことをしているのかしてないのか。
そこがわからないからこっちは消化不良のまま。
取り残されてもやもやが残る。

このもやもやをどうしてくれるんだい。
もやもやが講じて大きなストレスになり、病気になったらどうしてくれるわけ?
電車が遅れたことをつべこべ文句言うつもりは一切ないけど、このもやもやに対して、慰謝料とか損害賠償とか請求しちゃうぞ。

とまあ、熱心な線路内人立ち入り研究者としては、梅雨入りのようなこの精神状態をどこにどうぶつければいいのか、以下、サトウハチローさんの歌詞です。

このやるせな~い~もやもやを~
だれ~か~にい告げようかぁ~

この限りな~い~むなしさの~
救~いはぁないだろうかぁ~

このもえたぎ~る~苦しさはぁ
あし~たも~続くのかぁ~
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名人戦の行方

2012年06月05日 14時32分47秒 | 将棋
羽生・森内戦では初めて2勝2敗で迎えた名人戦第五局の大盤解説会、行ってきました。
棋士総動員で全国各地で解説会やっていたのでどこに行こうか迷ったけど、先日の棋王就位式の際、格闘技の話で盛り上がった郷田棋王が解説者だったことから連盟にお邪魔しました。

『いや、難しい。全国でいろいろやってて私だけがこんなに悩んでたらいやですね。わかんないです。』
休憩の時、向こうから気づいてくれて、『この前はありがとうございました。』って言われちゃいました。うれしかったです。

そして、聞き手は矢内女流四段。

さすがに質問上手、振り上手です。
難解な局面で重くなりがちなところをうまーく捌きつつ盛り上げてくれます。

パソコン見ながら、『この解説は信じない方がいいですね。私は郷田先生だけを信じてますので。』

それから、次の一手の最初の当選者が賞品選びに迷っていたとき、とっさにマイクを取り、「10秒ー。」ってやって場内大爆笑。
さすがです。


終盤は手に汗握る展開になったものの森内名人が押し切って、またしても先手の勝ちです。

このまま行ったら、最終局の振り駒が大きい。
400年記念の名人戦の勝負を決めるのは、記録係なのか?
なんて思っていたら、
最終局の記録係はまだ決まってないようです。
誰しもやるのを嫌がってるというのは当然の成り行き。
『お前やれば?』
『いやだよ、俺は。』
『大注目の中で緊張して振れるわけねえじゃん。』
なんて言い合っているのでしょうか?

そんな単純なものではないけど、振り駒で運命が決まる、なんてちょっと納得いかない世界です。
記録係の負担が大きすぎます。
ずっと先手勝ちが続いた場合には特例になったりしないですかね?
サッカーかラグビーで、引き分けの場合は抽選で勝ち上がるっていうのありましたよね?
あれも辛い。
この前の全仏オープンの試合でも18-16とかあったらしいけど、先手勝ちが続いた場合のみファイナルセットはとことんやるってわけにはいかないでしょうか?

それぞれに面白い将棋を見せてくれてはいるものの、結局最後まで先手勝ちに終わったら面白くないです。
この呪縛をぜひ破ってほしい。
こうなったら、最終局、後手番を引いた羽生さんが勝って400年記念をビシッと締めてほしいものです。

話は変わって、昨日の王座戦準々決勝、羽生二冠vs.広瀬七段。
羽生さん、強かったですね。
完勝でした。
昨年、20連覇という偉業を渡辺竜王に3連敗で打ち破られた悔しさを晴らすため、ここは絶対に負けられないところ。
その気持ちがみなぎっていたような将棋でした。

先日の記事、羽生世代の復権でも書きましたが、明日からの棋聖戦、名人戦第六局以降、王位戦、と続く、夏の陣。

羽生さんを中心に回る季節。
全国の羽生さんファンとともに応援しています。
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羽生世代の復権

2012年06月01日 01時05分12秒 | 将棋
400年記念の名人戦は、いよいよ第五局を迎えてます。
羽生・森内戦では初の2勝2敗の五分で迎えることになりました。

そして、それにも増してすごく大きな棋界の関心事、渡辺竜王vs.藤井九段の王位戦挑決が昨日行われ、逆転に次ぐ逆転の死闘を制して藤井九段が羽生王位への挑戦権を掴み取りました。

終盤、しっかり見ていたけど、目が離せないすごい戦いでした。
藤井九段の食らいついた執念がすごかったです。
負けられない、負けたくない太くて強い気持ちが一手一手に籠ってました。

対局の内容については巨匠の記事をどうぞ。
2012王位戦挑決 藤井猛九段が挑戦者に

実績や勢いからしたら一般的には竜王乗りなんだろうけど、ここは藤井九段、勝つと思ってました。
確信してました。

なぜかと言えば、先日の竜王戦です。
羽生二冠が丸山九段に負けてしまいました。
ショック。
終戦。

ということで、王位戦、王座戦、竜王戦と、渡辺・羽生のタイトル戦3番勝負を たいがーさんとともに楽しみにしていたのだけど、残念ながらその夢は脆くも崩れ去りました。
必然、ここは絶対に藤井九段の出番です。
いろいろ辛いこともあり期するところもあるはずです。
羽生王位との七番勝負も、前の王座戦の時の様相とは一変するに違いないです。

渡辺竜王、藤井九段の熱狂的なファンのssayさんは、下記の記事で、昨日の戦いにおける揺れるデリケートな男心について吐露しています。

王位戦挑戦者決定戦は、あきら竜王VS藤井九段に!
第53期王位戦挑戦者決定戦は藤井九段が勝ち、羽生王位への挑戦権を獲得

以下、引用させてもらいます。
====================
いや、早くも今年度の名局賞決定と言いたいほど、素晴らしい戦いだった。

しかし、以前にも述べたように、なんともややこしい心境である。

藤井九段が勝ったときは、うれしかった。
この対局だけを考えればね。
一方、あきら竜王が負けた時は、残念だった。
この一局だけでも、こんなややこしい心境なのである。

羽生ファンとしては、おそらく藤井九段に出てきて欲しいという心境なんだろうなあと、
なんとも意地悪な想像などをしていたが、
あの最終盤の迫力は、そんなことも忘れさせる位、固唾を飲んでしまった。

藤井九段が七番勝負に出場することになったわけだが、
結果として敗退するのであれば、羽生王位に4敗することになる。
その4つの敗戦を見るのが辛いのである。
今までたくさん負けてきたわけだから、今更それに4つ積み重なろうがいいだろう、
なんて誤魔化しの心境には、とてもなれない。
もう、その1敗1敗が物凄く傷つくのである。

こうなってしまった以上は、是非ともタイトルを奪取してほしい。
夢物語のようだが・・・・・・・・。

いや、少しでも欲を言える立場ではないので、これだけはのお願いを。
七番勝負で何局指すことになるのかは分からないが、
先手、後手、全て「四間飛車」で行ってほしい!

角交換振り飛車とか、そういうのやめてほしい。

今日の対局を見ても、また、最近の対局を見ても、
やはり藤井九段は四間飛車、藤井システムが一番である。

もう、これで竜王を取ったのだからさ!
全てをこれに賭けようよ!
それで負けたのなら、ぼくも諦めはつかないけど、少しは慰められる。

ちなみに、2日制のタイトル戦ということが少しでも有利に働くとするならば、
それは藤井九段の方であると思う。

いやあ、でも、しかし、冷静に考えると、羽生-藤井の2日制のタイトル戦って、
ほとんどの将棋ファンからすると、垂涎もの、盛り上がること必至でしょうね。
思い出しますなあ、10年以上前・・・・ ・・・・ ・・・・。

あの頃の二人がいたから、ぼくは今日まで将棋ファンでいられるのです。

気象庁の予報とは関係なく、暑い夏となりそうです。
========================(引用終わり)
まあ、ssayさんほどではないけど、僕も似たようなもんです。
どっちも応援したい。どっちにも勝ってほしい。
棋士っていうのはおしなべてこれほどまでに魅力的だから悩ましいのです。

ブログを始めるきっかけになった渡辺竜王にはまだまだがんばってほしい。
若いし伸びしろも大きいので、三冠、四冠とどんどん制覇していってほしい。

そして、思いがけずB2にまで落ちてしまった藤井九段もまだまだ活躍してほしい。
ブレずに、自分を信じて、メジャー昇格後すぐに2ランを放った松井ではないけれど、一世を風靡して竜王3連覇したあの頃の他を寄せ付けない強さをまたぜひ見せてほしい。
そして、どっちが出てきたとしても、羽生さんにはさらに強いところを見せ付けてもらって、しっかり防衛してほしい。棋界の記録をどんどん塗り替えていってほしい。

今年の初めに、佐藤九段、郷田九段が久々にタイトル戦挑戦者に名乗りを上げた時、羽生世代の逆襲という記事を書きましたが、逆襲どころではないですね。
すっかり羽生世代が今の棋界を席巻しています。

丸山九段の竜王戦挑戦から始まって、羽生世代が4連続挑戦者になった。
棋聖戦では途切れたけど、また今回の王位戦でも羽生世代が挑戦者に。

今年度の七大タイトル。
すでに5つの棋戦では、少なくてもどちらか一方が羽生世代、ということが確定しました。
残るは、渡辺二冠が保持する王座戦と竜王戦。
王座戦の挑戦者争いには、羽生二冠、森内名人、郷田棋王が残っています。
そして竜王戦では、丸山九段、森内名人、藤井九段が虎視眈々と挑戦権を狙っています。

さて、羽生世代はこれからますます棋界をリードしていくことになるのだろうか?
それぞれが別々の時期にタイトルホルダーとなり活躍していたのだけれど、ここにきて一丸となって世代力として立ちはだかっている。
もし、このあと、王座戦、竜王戦も羽生世代が挑戦者を送り出すことになると、これはもう止まらないです。
20代、30代は手をこまねいているわけにもいかず、ますます棋界は活性化し、にぎやかになること必至です。

羽生世代の強さをひしひしと感じ、その世代の強さの秘訣に思いを馳せる今日この頃です。
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