即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

雨の福岡

2009年06月29日 17時33分12秒 | 
まったく落ち着いて記事書けないまま、今日から福岡出張です。

将棋関連の記事など、なんか書いてるはずだと見に来ていただいてる方、申し訳ないです。

書きつつあること、書きたいことは山ほどあるけれど、困ったもんです。

今夜はクライアントと飲み会。

『博多の夜、楽しみにしてますよ!』なんてこの前言ってたからなあ。
ディープになりそうな予感。

怖いような、楽しみのような。
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天空の露天風呂

2009年06月27日 10時49分35秒 | 
小湊湾を一望するホテルの屋上にあります。

特に夕日を見ながらのひとときはたまらないです。

この辺に来ると必ず立ち寄る場所。

思い切り癒されてますよ。
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外房の朝

2009年06月26日 16時23分22秒 | 
朝風呂にゆっくり入ってきらめく波やサーファーたちのパフォーマンス見ながらの朝食。
天気もよく暑いので、久々に朝ビールしてしまいました。

御宿から勝浦、鴨川へ。

海水浴シーズンの準備でなんとなく活気がありますね。
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名人戦最終局

2009年06月26日 11時13分15秒 | 将棋
おとといの最終局二日目。

しかしかなり前から決まっていたクライアントと約束の飲み会が。

仕方ないとはいうものの天下分け目の最終局。

第六局と同じようにたいがーさんたちと連盟の大盤解説会に行きたくて、急に体調悪くなる言い訳考えたり、昼間戦局見守りつつ、最後までジタバタしていた。
この勝負師の、いや、将棋を観る熱烈ファンのド根性。

六時から新橋駅前か毎日解説会にでも行って、かなり遅れて飲み会に顔出すなどの大胆な指し回しも考えた。

しかし、根っからの真面目で愚直な性格ゆえ、欲望を制御してしまい、きちんと飲み会に参加しました。

結果は羽生名人の快勝で貫禄の防衛。
こんな早い終局だったら解説会行った後に飲み会に行っても多少の遅れで済んでいた。あー。

それにしても昨日はすごいアクセス数だった。
何も名人戦関連の記事は書けてないのにこんなにたくさんの人が見にきてくれている。
皆がっかりして帰っていったんだろうな。
申し訳ないです。

ということで名人戦の総括をする暇もなく、実は昨日から休みを取り、外房の海に来ているのです。
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政治の流れを変える

2009年06月25日 01時52分19秒 | 雑感
最近こんなの珍しいくらい、絵に描いたような保守と革新の選挙でした。

千葉県以外の人にはあまり興味がなかったとは思いますが、先日行われた千葉市長選。

読売新聞

新千葉市長の31歳・熊谷さん、モノレールで初登庁
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IT企業サラリーマン出身で31歳の全国最年少市長が、14日の出直し千葉市長選で誕生した。

 汚職事件で市長が辞職し、熊谷俊人さんは告示1か月前に急きょ出馬。「若い世代が市政を変える」と訴え、前副市長らを退けた。15日朝、初登庁し、95万人都市のかじ取りを始めた。

 当選から一夜明け、熊谷さんは千葉市稲毛区の自宅最寄りの天台駅から千葉都市モノレールで初出勤。乗り込みながら、「喜びよりも、責任の重さを感じ、緊張している。早く執務に取りかかりたい」と話した。乗客から「おめでとう」と祝福を受け、向けられるカメラに笑顔で応じた。

 職員への訓示で、「31歳の私は職員の上司として市長に選ばれたわけではなく、市民と職員の橋渡しのために選ばれた。上司という感覚ではなく、市政を良くする同志、仲間と思って接してほしい」と述べた。

 熊谷さんは奈良県天理市出身。早大を卒業して2001年、「インターネットで未来が変わる」とNTTコミュニケーションズに入社した。

 一方で、中学生の頃から政治家の夢を持ち続けていた。07年の千葉市議選に、民主党が候補を公募しているのをインターネットで知り、「地方分権の時代に、独立性のある政令市で議員を」と周囲の反対を押し切って退社し、東京都内から稲毛区に引っ越した。友人らに手伝ってもらい、8570票を集め選挙区でトップ当選した。

 千葉市は60年近く助役・副市長から市長になる流れとなっており、建設省出身で40年の行政経験がある前副市長が立候補を決め、市長選は当初、「無風」と目されていた。ところが市長の汚職事件で状況は急変。民主は熊谷さんを擁立した。

 急ごしらえの陣営には、地域政党や勝手連、同年代の無所属市議、大学時代の仲間ら若い世代が集まった。181センチの長身で自転車にまたがり、「市民と市役所の感覚のずれをただし、市民の思いを行政に届けたい」と訴えた。

 告示直前まで、市長選への思いをブログで毎日更新するなど、若い人たちに人気だった。当選後さっそく、「今日から執務開始です」と書き出して更新した。

 大学と職場の同期で松戸市在住の会社員八島隆さん(31)は、「彼なら、若い世代の代弁者にもなって、千葉市を大きく変えてくれる」と期待を膨らませた。
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日経新聞

「不要な事業洗い出す」熊谷・千葉市長 コスト削減に意欲
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初登庁し、市長の椅子に座る熊谷千葉市長=15日、千葉市中央区

 前市長の汚職事件に伴う出直し市長選で初当選した千葉市の熊谷俊人市長(31)は15日午後、就任後初の記者会見を開いた。市政の改革について「不要な事業を一から洗い出す。民間でもできることを見つけて、年間コストをカットする」との方針を示した。

 自らの給与について「(市長の年間給与を従来の3分の1にする)名古屋市を除けば政令指定都市で最下位となるようにしたい。退職金は従来の半分でいい」と話した。職員給与のカットは部長級以上を想定、率は5%で検討する。6月議会に関連議案を提出したいという。

 全国最年少の現職市長となったことについて、「31歳の人間を選んでいただいたことを千葉市外の人も注目している。31歳なりにあるべき市の姿、望ましい市役所のあり方を考え、実現したい」と話した。
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いやはや、この若者、見事です。
選挙演説の動画も見たし、マニフェスト政策なども見たけど、説得力あります。
わかりやすいし、ポイントはとってもシンプル。
なかなかだなあ、と感心しちゃいます。

赤字財政なのだから、巨大なハコモノをどんどん作ってる場合じゃない。
(そりゃ作りゃ便利だろうけどね。)
役人やお役所目線の市政でなく、市民の感覚に取り戻す。

知らなかったのだけど、千葉市は60年近く、中央の役人が来て、助役から副市長になり、そして判で押したように市長になるという自民、保守の歴史が繰り返されていた。
つまり、それ以外の人が市長になったことはなかった。

信じられないですね、これ。

そして、今回も全くそのように話は進んでいた。

建設省出身で40年の行政経験がある前副市長が昨年秋に立候補を決めた。
そして、市長選は「無風」と目されていた。

ところが昨年暮れ、当時の市長の汚職事件で状況は急変。
民主党は熊谷さんを擁立し、典型的保守地盤の千葉市で、今回の画期的な結果につながることとなった。

熊谷新市長のブログの初投稿記事、『初登庁はこんな感じでした。』
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ただいま全ての仕事が終わりました。
午前中はひたすらセレモニー関係、午後からが記者会見などのメディア対応と今後に向けた各部署との調整でした。

これから第三者委員会の立ち上げ、大型開発の見直し、マニフェスト実行に向けた展開、市長給与の削減など、一つひとつスピード感をもって進めていく必要があります。
ただ、周りも全く新しい市長を迎えて戸惑っているところもあるように感じます。

また、私のポリシーは現場が第一ですから、今後各区役所に直接出向いて区独自の課題や区役所制度に関する問題意識などを意見交換する予定です。
他の現場も順次見に行きますが、議会の開会も間近に控えているのでそこに集中していく必要があります。当選後、翌日に初登庁し2週間後に議会、凄まじいスケジュールです。

なお、森田知事とは早めに会って腹を割って話せる関係を築きたいと思っています。ただ、県は今議会の真っ最中で今週は厳しいかもしれません。
県と政令市の二重行政の問題など、お互い県民と市民を背負っている立場として最善の解決策が見つかる方向を模索していきます。
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そして、早速、モノレール延伸計画の凍結を決め、自らの給与や退職金の減額を決めた。

この31歳の若者。
どういう家庭に育って、どういう本を読んで、どういう会社員だったのだろうか。

この人の手で千葉市の政治の流れを変えられたら、ひょっとして稀代の政治家になっていくのかもしれないと思う。

多分、いろんな軋轢や陋習、利権など魑魅魍魎の世界が渦巻いてるはずだし、下手をすると孤立無援状態になるのかもしれないけど、ぜひ若い力を目一杯発揮してがんばってほしいものです。
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共感の重要性

2009年06月23日 00時34分33秒 | 仕事
ソフトバンクテレコムのサイトのウェブマガジンサイト「vivo」
その中に「わたしのターニングポイント」という連載があります。

以前、プロフェッショナル仕事の流儀にも出ましたが、
星野リゾートを率いる代表取締役社長の星野佳路さんの記事についてです。
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『コンセプトは大切。
 しかし一番重要なのは、共感。』


再生にあたる時、星野さんは徹底したマーケティングリサーチを行い、「コンセプト」を打ち出す。
「経営的にも、集客面でも、顧客満足の観点からも、コンセプトは大切。だれに対して何を提供するか、それをだれもがわかる言葉で表現することが必要です。
しかし、コンセプトよりもっと重視すべきものがあります。
それは“共感度”。

人間は、やりたくないことはできないし、なりたくないものにはなりません。相手の“自分たちはこうなりたい”という思いと、“戦略的に正しいこと”。この接点をいかに見つけていくかが、一番重要です。たとえ、市場調査を踏まえてマーケティング理論に合致していても、“正しいけど共感できない”では意味がない。共感を得られないことは、すでに戦略としての仕掛け条件を欠いているのです」。
理論と心情。一見相容れないこのふたつが重なり合うところに、戦略がある。
当然のことだが、ビジネスに携わるのは人間。当事者の共感なくして、計画も描いた通りには進んでいかない。権力によるトップダウンではなく、ビジネスに心を通わせてこそ、人は動く。人が能動的に動いて、企業は成長を遂げていくのだ。

 <中略>

再生事業はあくまでも「競争原理」に基づくと星野さんは語る。だが、共感できるコンセプトで再建が進めば、社員は勇気づくし、その家族も明るい気持ちになる。さらに、再建施設を擁する町も活性化され、温泉という日本文化を継承させ、歴史ある建造物の保存・活用という文化的意義も高まる。希望という波及効果が広がるところに、再生事業の真価があるのではないだろうか。ビジネスでありながら、モノもヒトの心までもいきいきと再生させる。それが、星野リゾートの、星野さんの達人たるゆえんだ。
------------------------------------------
特に上の赤字の部分、とっても共感してしまいます。

人間は、やりたくないことはできないし、なりたくないものにはなりません。

ほんとそうです。
やりたい、なりたい、と思ってやることと、そうでないことと、かなり違います。

相手の“自分たちはこうなりたい”という思いと、“戦略的に正しいこと”。この接点をいかに見つけていくかが、一番重要です。

市場性もあり、企業として利益を生むチャンス、ということと、
企業のミッションとか、自分たちらしいこと、との兼ね合いですね。
どっちかに偏っているといけない。二つのいいバランスが肝心。

権力によるトップダウンではなく、ビジネスに心を通わせてこそ、人は動く。

ビジネスに心を通わせる。
さらっと通り過ぎちゃいそうだけど、この言葉、結構重いですね。

人が能動的に動いて、企業は成長を遂げていくのだ。

まあ、最後はなんでもそうだけど、こういうことなんでしょう。
能動的ということの重要性。

その原点になるのは、共感、ということ。

共感という絆で強く結ばれている企業、組織、チームで、仕事ができる事。

人はぞれぞれ皆考え方が違うので、こういうことはなかなか難しいわけだけど、
ほんと、これができれば、成功の確率はかなり高い、ってことだと思います。
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将棋を観る楽しみ

2009年06月21日 20時53分42秒 | 将棋
梅田望夫さん「シリコンバレーから将棋を観る」について、(やっとのことで)第二弾です。

シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代
梅田望夫
中央公論新社

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前回は、「指さない将棋ファン宣言」について書いたので、今回は「将棋を観る楽しみについて」についてです。

以前スポーツと将棋と言う記事の中に、こんな事を書いてます。
*****************************************
渡辺竜王が「頭脳勝負」で言った、
「将棋をスポーツと同じように楽しんでほしい」という名言。
この言葉には多くの共感、賛同が集まっています。

将棋って、どうも小難しい、暗い、のようなイメージがまだまだあり、普及の妨げになっている。
そこから脱するためにも、また新しい時代の将棋のイメージを作るためにも、
この本に出てきたような各種スポーツの比喩を使って、将棋の戦術や楽しさ、奥深さを伝えたら、僕らにとってはよりわかりやすいと思う。

ほんと、そんな気軽な感じで、将棋が広まっていったら・・・。
***********************************
要は、かなり高度で難しそう、とっつきにくそう、というマイナスイメージを、どう払拭していくか。

将棋を知らない人、将棋に興味のない人に対して、いかに将棋って面白いよ、って伝えられるか、説得できるか、っていうこと。

梅田さんはこう言っている。
---------------------------------------
将棋を観て楽しむために必要最小限のハードルはもっと低い。将棋のある局面の最善手や好手やその先の変化手順を、自分で思いつけなくても、それらを教えてもらったときにその意味が理解できればいいのである。
ただ、それには前提条件がある。一局の将棋がただ棋譜として提供されるのでなく、たくさんの言葉が付随して提供されなければならない、ということだ。
テレビ放送やネット中継であれば実況解説だし、新聞や本であれば観戦記や将棋解説といった、将棋を語る芳醇な言葉が必要なのである。逆にそれさえ充実すれば、「将棋を観る」ことのできる人の数は「将棋を指して強くなれる人」の潜在数を大きく上回る。そしてそうなったときにはじめて、「野球をやる」に対する「野球を見る」と、「将棋を指す」に対する「将棋を観る」とが、近い意味になってくるはずなのである。そしてたとえば、別の芸術に対する審美眼を持った人が、必要な将棋の知識と素晴らしい解説を得た時に、将棋の強い人よりも「見巧者」になる可能性は十分にあるのだ。

   <中略>

一局の将棋はさまざまな言葉によって補われる必要がある。
それが「将棋を観る楽しみ」を考える時のカギなのだ。
--------------------------------------------

そしてもう一箇所。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
将棋を観る楽しみは奥が深い。

芸術の鑑賞と同じく、将棋の素晴らしさや棋士の個性を堪能することにある。最高峰の将棋を観る楽しみとは、個々に複雑な局面ごとの「最善手に近い手」が二人の棋士によって指され続けた結果の連なりが作り出す、勝負の面白さとその将棋全体の美を鑑賞することにある。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

スポーツや芸術や学問や趣味など。

それぞれの特殊性があるわけだけど、要はこれらのものと比較して、将棋と言うものの特殊性をどう捕らえるのか。
コミュニケーションするにあたって、そのメリット、デメリットをどうきちんと整理していくのか。
メリットの部分をより強調し、デメリットの部分を目立たないように工夫する。

スポーツでもパソコンでも園芸でもいいけど、それぞれのジャンルのわかりやすい入門書とか、手引きとかいうものがあるはずです。
NHK教育テレビでもいろんな番組をやってます。

例えばだけど、神社仏閣の見学、観光。

初めて京都奈良を回るに際して、
歴史も何も知らない入門者に対するわかりやすい解説書、ガイドがあるとないとは大きく違う。

もちろんその場にも説明はあるかもしれないけど、お寺を訪ねてこういうことを念頭に置いてこういう見方で見ていくと、こんなに楽しいですよ。
こんなにワクワクする事はないですよ、というガイド。

そんな事を考えていたら、そうだ!と思った。

『将棋を指すための入門書はゴマンとあるけど、
将棋を観て楽しむための入門書はない。』


まあいろんな本の中に、それに準じた話はもちろん出てくるものの、全くそれを切り口にしたものはないのでは、と思った。(岡田さん、どうでしょうか?)
(もちろん本でなくても、サイトでもいいし、NHKの番組でもいいのだけれど。)

例えば、

棋士の個性とか、人間性とか、対局を観て楽しむ上での背景情報など。
癖とか、食べ物の好き嫌いとかも含め。(おやつが好き、虫が嫌い、とか。)

よくタイトル戦が行われる各地の旅館やホテルのいろんな情報。
過去のいろんなエピソード。
名物女将の話とか、名物料理とか。

勝負の面白さ、醍醐味は、決して技術面の解説だけではないわけで、

対局者の心理とか、かけひきとか、過去の因縁とかジンクスとかいろいろな要素が観る楽しみを倍加する。

そして、もっとミーハーで無責任な楽しみ方も含めて、

こうすればもっと将棋を観て楽しめる。
こんな観方をすれば、百倍楽しくなる。

言わば、
見巧者への案内書。
プロの鑑賞者へのナビゲーション。
あるいは、どこかのポイントに拘ったマニアの鑑賞者でもいいし。

梅田さんの言う『たくさんの言葉が付随して提供されなければならない』というのもわかるけど、もっと身近でわかりやすいのは、映像、画像、音声のはず。
そういう意味では、現在行われているテレビ中継やネット中継においても、技術的な解説ばかりに終始せず、どんどん間口を広げるような演出をしていって欲しい。

前にファンサービスプロジェクトと言う記事に書いたけど、千葉ロッテでは女性ファンを呼び込むために、イケメン選手の写真集を出したりもしていたらしい。

将棋の魅力というのは、やはり棋士の魅力に負うところが大きいと思うので、
一人の人間としての棋士の魅力にいろいろな角度から迫ったコンテンツは必要だと思う。

ということで、せっかく梅田さんが提唱してくれた、「指さない将棋ファン」という新たなポジション。

棋界が挙って、将棋の普及という大命題に立ち向かっていくのであれば、
「将棋を観る」ことの楽しさや醍醐味を、もっと広く伝えていくべきだと思うわけで、
「将棋を観るのってほんと楽しいよ!」のコンテンツ強化拡充に取り組んで行くべきだと思った次第です。

(まだ(多分)つづく)
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棋聖戦第二局

2009年06月19日 22時56分24秒 | 将棋
木村八段、タイトル戦初勝利
というか、和服でやっと勝ちましたね。(笑)
挑戦者決定戦で和服を着てきてほしかった、とまで、稲葉四段に言われたりもしたけど、ほんと、ホッとしたことでしょう。

勝ち続ける力
羽生 善治,柳瀬 尚紀
新潮社

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最近読んだこの本で、羽生名人が言ってます。
将棋はスポーツではない。
ただ勝てばいいというものではない。

『もちろん勝負も大事だけど、棋士は勝負以外の部分でどれだけ何かを表現できるかがが大切だと思ってます。
棋譜にどれだけの深みを持たせる事ができるか、どれだけ美しい手順を見つけることができるか。』

去年のパリの竜王戦の時は、
『芸術と言われるような将棋を指したい。』
と言ったのが印象的でした。

勝ち負けというより、伝統文化、芸術、深みや美しさ。

そこが、棋力に関係ない将棋の奥深い魅力、価値です。

そんな思いをもって棋聖戦ネット中継plusを見ていると、「駒を並べる」の中に、こんな写真と解説。

(使用される駒は、熊澤良尊さん作の「古水無瀬」。熊澤さんは昨日から現地に入っている)

こういうのがうれしいです。
将棋っていいな、って思える瞬間。

どっちが優勢とか、この手の意味は、とか、そういう技術的解説とは別に、こういう将棋の重厚なたたずまいを見ていると、将棋ってかっこいいな、将棋が好きでよかったな、って素直に思います。

美術館とか、お城とか、高野山とか、特にタイトル戦については、
現代将棋の激しさやスピード感とは別に、その舞台、その空気感、も含め、
将棋の重み、奥深さ、を感じざるを得ない。

悠久の時の流れ。
その中で対局する二人の天才棋士。
それをハラハラしながら見守る我々。

これで棋聖戦はタイに。

さあ、来週は名人戦最終局ですね。
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名人戦第六局大盤解説会・その2

2009年06月18日 20時51分31秒 | 将棋
おととい、名人戦第六局の大盤解説会に行って、その記事()を書きました。

大勢のファンを沸かせた渡辺竜王ご自身解説会のことを書かれてますし、聞き手の熊倉女流初段楽しかった経験について書いています。

この大盤解説会については、コメント、TBをいただいたはむさん詳しく書かれてますしオジサンの「将棋と酒の日々」にもかなり詳しいレポートが載ってます。

おとといのレポートで書き逃したポイント。

熊『今、夕食休憩ですか?』
『そうでしたっけ?何時からですか?』
熊『竜王はご存じないんですか?』
『自分と関係ないルールなんかは、ほんと知らないんですよ。
僕、名人戦関係ないから。』
熊『私も関係ないですよ。』(笑)

熊『ここでこうやったらどうですか?』
『はっ、そんな手?それは大胆ですねえ。。。』
熊『だめですか?』
『いや、だめってわけじゃないですけど。。』
熊『ないですか?』
『じゃ、やってみましょうか。こうやってこう取って、こうなって・・・
いや、やっぱりこれは若さが出た、ってことじゃないですか。
これは、若さが出ちゃいましたねえ。』

終局後。
『さあ、来週は名古屋で第七局です。
我々は衛星放送の解説で行きます。
やはり、最終局というのは、もちろん対局者もそうですけど、周りもかなりピリピリしていて、緊張感が漂っていて大変です。
できれば観たくないですし、同業者としては、胃が痛くなります。
なんせ、人生かかってるわけですし、負けると3つの白星が無駄になっちゃうんですから。
4-2ならまだあきらめもつくけど、やはり、3-3でフルセットになると、これは辛いです。天と地ほどのものですから。』

『最終局は副立会いが先崎さんと杉本さんです。
僕も先崎さんも、あー、これはもうこうだから、こうですね、って決め付けるように言うわけですけど、そこで杉本さんがたしなめるように、それはまだわからないんじゃないですか?って言うんですね、多分。』

熊『現地では、皆さん、かなり飲まれるんですよね。』
『そうですねえ。僕はそんなに飲みませんよ。
先崎さんにつかまらなければね。』

まだまだ書き足りないほど、二人の息もぴったりのボケ・突っ込みの掛け合いは最高に楽しめました。

渡辺竜王は解説の才能も、さらにパワーアップ。
どんどん開花、進化しているようで、観る将棋ファンとしても、大満足の一日でした。

来週の最終局、楽しみです。
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名人戦第六局大盤解説会

2009年06月17日 01時22分52秒 | 将棋
堪能しました。

第五局とはまるで違って、終始羽生名人らしい差し回し。
優勢ながらなかなか決め手が見つからなくてイライラするところを、最後はしっかり読みきりましたね。

さあ、フルセットです。もう来週です。

それにしても渡辺竜王のユーモアたっぷりの解説、熊倉女流初段とのコンビも抜群で、ほんと心から楽しめた3時間でした。

『羽生さんって、対局中、ほとんどしゃべらないんですよね。
しゃべるとしたら、
「そっかあ・・・」くらいです。
一番しゃべらなくて模範的なのは、谷川九段ですね。
谷川九段は文句なくA級としたら、僕はC級です。』

熊『渡辺竜王は、どういうことを言うんですか?』

『まあ、相手のいない時ですけど、やはり、ずっと黙って考えてると溜まってくるんですよ。それで、「そんな手、あるかよー。」とか。
でも、うるさい人は本当にうるさいですよ。(笑)』

熊『行くぞ!とか言わないんですか?』
『はっ?それじゃ、ハチワンダイバーじゃないですか。』(笑)

この辺では羽生さんの指し手が、勢いをつけて、バシっという感じで盤面に打ち付けられるんですけど、郷田さんは、ペチャって感じでやる気なさそうに指してるんですね。
バシっ、ペチャっ、バシっ、ペチャっ。
悲観的に考えがちなんでしょうか。
でも、ペチャっって指してるから、自信ないのかなあ、と思うとそうでもなくて、騙されちゃうんですね。

午前中の状況見てたら、来週(第七局)の名古屋行き(解説)はもう決まりだと思って、妻に言ってきちゃったんですよ。
3泊4日で行くからって。
これで逆転されて、行くと言ってたけど、行かなくなったなんて言いにくいですよ。

熊『やはり現地に行くと、美味しいもの食べられていいですよね。』

『僕はおやつにはうるさいですから。(笑)』

まだまだ笑ったところたくさんあったけど、ねっ、面白いでしょ。

たいがーさんたちと雨の中しっかりアフターも楽しんで、充実した大盤解説会ではありました。
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