渡辺竜王
挑戦者佐藤二冠の、注目の竜王戦第二局、始まりましたね。
ご本人もインタビューで言ってましたが、ここは連勝スタートと行きたい所です。
「ボナンザVS勝負脳」、やっと読み終えました。
第四章 「プロ棋士はこう考える」
で、竜王は勝負についていろいろ率直に語ってます。
その中で、タイトル戦についてのこと。
いろんなところで、競馬を例に出して語ってるところが面白い。
・・・・・・
競馬の場合でも前哨戦があって、本番のレースがある。
八分の出来で前哨戦に臨み、本番で100%の力を発揮できるようにするのが普通。私も競走馬と同じように、毎週のようにある対局すべてに最高の調子で臨もうとは考えていない。
将棋も競馬同様、いったん最高の調子に仕上げてしまうと、それ以上に調子が上がることはないから、あとは下り坂になってしまう。
ふだん細かいことに気を遣わない私でも、タイトル戦の時に最高の調子に持っていけるように心がけているし、「とっておきの手」を前哨戦に使うような戦略的に損なことはしない。
タイトル戦は人間と人間の勝負だから、直前の対局で指す戦法を「見せ球」のようにして、番勝負では入念に準備しておいた戦法を使うことだってある。これも大勝負に向けた調整の一部である。
・・・・・・・・
タイトル戦の番勝負を戦っているような時だと集中力の高い状態なので、他の棋戦でも直感が冴える。感覚が研ぎ澄まされているから、手もよく見える。ところが、タイトル戦が終わったあとや、大勝負から遠ざかっているときは、感覚も多少鈍くなり、ともすれば感情が表に出てきて大きなミスにつながることもある。
・・・・・・・・
大舞台で戦えば楽しいし、一局の密度が違う。若いうちに大舞台に出て、自信をつけることができれば、「好結果がさらなる自信を生む」好循環になる。これは私の経験上もトップ棋士の足跡からも間違いない。
・・・・・・・・
私は棋士になった以上、常に目立つ存在でありたいと思う。そのためにはこれから何十年続くかわからない棋士生活でも、ただひたすら勝ちまくるだけである。
それには将棋を好きであり続けるしかない。好きであり続けることの大切さ、それはアマチュアでもトッププロにおいてもなんら変わりはない。
・・・・・・・・
23歳で、ここまで明確に自信を持って言い切れるってすごいです。
やはり、数々の番勝負から得たものは、すごく重みがあるんだと思います。
さあ、このように調整してきて万全で望む今回の竜王戦。
リベンジ返し、ということもあり、4連覇ということもある。
(タイトル戦に向けての調整のことは本当に頷けるのだけど、竜王は年に一度(今年は棋聖戦挑戦も含めて2度)のことだから、夏から秋に向けて調子を上げていって、となるのだけど、二冠、三冠、あるいは、去年の毎度挑戦者で登場の佐藤二冠、あるいは、数年前の羽生七冠、なんて、どのように調整するんだろう、って思ってしまいます。)
角変わりから向かい飛車、美濃囲いは嫌いだから穴熊、というような展開。
明日が楽しみです。(衛星放送聞き手の鈴木環那女流初段の魅力もあり
)
連勝か振り出しか、は、かなり大きい。
ワールドシリーズのレッドソックスのようには難しいかもしれないけど、
竜王のタイトル戦への拘り、意気込み、モチベーションから見ると、
絶対にここはやってくれると信じています。
がんばってください![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/v.gif)
ご本人もインタビューで言ってましたが、ここは連勝スタートと行きたい所です。
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「ボナンザVS勝負脳」、やっと読み終えました。
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で、竜王は勝負についていろいろ率直に語ってます。
その中で、タイトル戦についてのこと。
いろんなところで、競馬を例に出して語ってるところが面白い。
・・・・・・
競馬の場合でも前哨戦があって、本番のレースがある。
八分の出来で前哨戦に臨み、本番で100%の力を発揮できるようにするのが普通。私も競走馬と同じように、毎週のようにある対局すべてに最高の調子で臨もうとは考えていない。
将棋も競馬同様、いったん最高の調子に仕上げてしまうと、それ以上に調子が上がることはないから、あとは下り坂になってしまう。
ふだん細かいことに気を遣わない私でも、タイトル戦の時に最高の調子に持っていけるように心がけているし、「とっておきの手」を前哨戦に使うような戦略的に損なことはしない。
タイトル戦は人間と人間の勝負だから、直前の対局で指す戦法を「見せ球」のようにして、番勝負では入念に準備しておいた戦法を使うことだってある。これも大勝負に向けた調整の一部である。
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タイトル戦の番勝負を戦っているような時だと集中力の高い状態なので、他の棋戦でも直感が冴える。感覚が研ぎ澄まされているから、手もよく見える。ところが、タイトル戦が終わったあとや、大勝負から遠ざかっているときは、感覚も多少鈍くなり、ともすれば感情が表に出てきて大きなミスにつながることもある。
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大舞台で戦えば楽しいし、一局の密度が違う。若いうちに大舞台に出て、自信をつけることができれば、「好結果がさらなる自信を生む」好循環になる。これは私の経験上もトップ棋士の足跡からも間違いない。
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私は棋士になった以上、常に目立つ存在でありたいと思う。そのためにはこれから何十年続くかわからない棋士生活でも、ただひたすら勝ちまくるだけである。
それには将棋を好きであり続けるしかない。好きであり続けることの大切さ、それはアマチュアでもトッププロにおいてもなんら変わりはない。
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23歳で、ここまで明確に自信を持って言い切れるってすごいです。
やはり、数々の番勝負から得たものは、すごく重みがあるんだと思います。
さあ、このように調整してきて万全で望む今回の竜王戦。
リベンジ返し、ということもあり、4連覇ということもある。
(タイトル戦に向けての調整のことは本当に頷けるのだけど、竜王は年に一度(今年は棋聖戦挑戦も含めて2度)のことだから、夏から秋に向けて調子を上げていって、となるのだけど、二冠、三冠、あるいは、去年の毎度挑戦者で登場の佐藤二冠、あるいは、数年前の羽生七冠、なんて、どのように調整するんだろう、って思ってしまいます。)
角変わりから向かい飛車、美濃囲いは嫌いだから穴熊、というような展開。
明日が楽しみです。(衛星放送聞き手の鈴木環那女流初段の魅力もあり
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連勝か振り出しか、は、かなり大きい。
ワールドシリーズのレッドソックスのようには難しいかもしれないけど、
竜王のタイトル戦への拘り、意気込み、モチベーションから見ると、
絶対にここはやってくれると信じています。
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